NITE(ナイト)独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター
2024.6.25 VOL. 455
PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)より
モバイルバッテリーなどリチウムイオンバッテリー(以下「LIB」という。)使用製品の普及に伴い、
近年、不燃ごみやプラスチックごみとして捨てられたLIBにより、
ごみ収集車やごみ処理関連施設での火災が多発し、多額の修繕費用が必要になったり、
ごみ処理の受け入れが滞ったりと市民生活に支障をきたす事態が生じています。
各区市町村がごみの適切な分別を呼びかけていますが、
火災事故防止のため、今一度ごみの捨て方を見直してみてください。
今回は誤ったごみの分別による火災、特にLIBによる火災を取り上げます。
誤ったごみの分別による火災
1. LIB使用製品の例
LIB使用製品は押しつぶしたり、破断したりすると発火し、火災につながるおそれがあります。
LIBは以下のような製品に使用されています。
2. ごみ処理の工程と発火のメカニズム
粗大ごみや不燃ごみの一般的なごみ処理工程と発火等の発生箇所を示します。
3. 正しく捨てて火災を防ぐために
○捨てる前に製品にLIBが使用されているか確認する
充電して使用する製品は、外観上プラスチック製品に見えてもLIBなどの充電式電池が使用されています。
捨てる前に製品本体の定格ラベル、リサイクルマークや取扱説明書を確認し、
LIBが使用されているか確認してください。
「リチウムイオン」の他に、「リチウムポリマー」「Li-ion」「Li-Po」などと記載されている製品にもLIBが使用されています。
記載がない場合などは販売店、メーカーに確認してください。
○自治体の指示に従って正しく捨てる
ごみ処理過程では、ごみを圧縮したり、破砕したりするなど、強い外力を加える工程が含まれることがあります。
誤った捨て方によりLIBがこれらの工程で強い外力を受けて損傷すると火災につながるおそれがあるため、
他のごみと区別する必要があります。
LIB が使用されている製品は、分別方法など含め、お住まいの自治体の指示に従って、正しく捨ててください。
○一般社団法人JBRCの回収対象電池は協力店・協力自治体に持ち込む
一般社団法人JBRCでは、資源有効利用促進法に基づき、
所属会員企業が製造または販売したLIBを含む小型充電式電池を回収しています。
回収対象となる小型充電式電池は電池の表面にリサイクルマークの表示があります。
不要になった回収対象の小型充電式電池は、家電量販店やホームセンター等の協力店または協力自治体にお持ちください。
会員企業、協力店・協力自治体は、JBRC のウェブサイトで確認できます。
https://www.jbrc.com/general/recycle_kensaku/
なお、一般社団法人JBRCによる回収の対象となる電池は以下の条件を満たす必要があります。
・一般社団法人JBRCの会員企業製であること (会員企業外品やメーカー不明品は回収対象外)
・電池種類(ニカド電池、ニッケル水素電池、LIBのいずれか)が明確であること
・破損、水濡れや膨張等の異常のある電池や、外装なしのラミネートタイプの電池ではないこと
○メーカーや販売店による回収サービスを利用する
製品によっては、メーカーや販売店等が不要になった製品の回収を受け付けている場合がありますので、
取扱説明書やメーカー等のホームページを確認してください。
【回収サービスの例】
・加熱式たばこの回収
一般社団法人日本たばこ協会 「加熱式たばこ機器等の回収・リサイクル活動」
https://www.tioj.or.jp/recycling/index.html
・パソコンの回収
一般社団法人パソコン3R推進協会
https://www.pc3r.jp/
○放電してから(電池を使い切ってから)捨てる
一般に、LIBは満充電状態よりも、放電しきった(使い切った)状態の方が発火等のリスクが低くなります。
事故防止のため、出来るだけ電池を使い切ってから捨てるようにしてください。
■事故事例は、「NITE SAFE-Lite」で「バッテリー」「廃棄」等をキーワードに検索していただけます。
https://safe-lite.nite.go.jp/
********************************
誤ったごみの分別により火災が発生しているそうです。
住んでいる自治体のきまりにのっとり、
しっかり分別して捨てましょう!
あなたの行動で事故が減らすことができます👍
捨てるときのことも考えて商品を選択したいものですね🖕
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2024.6.25 VOL. 455
PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)より
モバイルバッテリーなどリチウムイオンバッテリー(以下「LIB」という。)使用製品の普及に伴い、
近年、不燃ごみやプラスチックごみとして捨てられたLIBにより、
ごみ収集車やごみ処理関連施設での火災が多発し、多額の修繕費用が必要になったり、
ごみ処理の受け入れが滞ったりと市民生活に支障をきたす事態が生じています。
各区市町村がごみの適切な分別を呼びかけていますが、
火災事故防止のため、今一度ごみの捨て方を見直してみてください。
今回は誤ったごみの分別による火災、特にLIBによる火災を取り上げます。
誤ったごみの分別による火災
1. LIB使用製品の例
LIB使用製品は押しつぶしたり、破断したりすると発火し、火災につながるおそれがあります。
LIBは以下のような製品に使用されています。
2. ごみ処理の工程と発火のメカニズム
粗大ごみや不燃ごみの一般的なごみ処理工程と発火等の発生箇所を示します。
3. 正しく捨てて火災を防ぐために
○捨てる前に製品にLIBが使用されているか確認する
充電して使用する製品は、外観上プラスチック製品に見えてもLIBなどの充電式電池が使用されています。
捨てる前に製品本体の定格ラベル、リサイクルマークや取扱説明書を確認し、
LIBが使用されているか確認してください。
「リチウムイオン」の他に、「リチウムポリマー」「Li-ion」「Li-Po」などと記載されている製品にもLIBが使用されています。
記載がない場合などは販売店、メーカーに確認してください。
○自治体の指示に従って正しく捨てる
ごみ処理過程では、ごみを圧縮したり、破砕したりするなど、強い外力を加える工程が含まれることがあります。
誤った捨て方によりLIBがこれらの工程で強い外力を受けて損傷すると火災につながるおそれがあるため、
他のごみと区別する必要があります。
LIB が使用されている製品は、分別方法など含め、お住まいの自治体の指示に従って、正しく捨ててください。
○一般社団法人JBRCの回収対象電池は協力店・協力自治体に持ち込む
一般社団法人JBRCでは、資源有効利用促進法に基づき、
所属会員企業が製造または販売したLIBを含む小型充電式電池を回収しています。
回収対象となる小型充電式電池は電池の表面にリサイクルマークの表示があります。
不要になった回収対象の小型充電式電池は、家電量販店やホームセンター等の協力店または協力自治体にお持ちください。
会員企業、協力店・協力自治体は、JBRC のウェブサイトで確認できます。
https://www.jbrc.com/general/recycle_kensaku/
なお、一般社団法人JBRCによる回収の対象となる電池は以下の条件を満たす必要があります。
・一般社団法人JBRCの会員企業製であること (会員企業外品やメーカー不明品は回収対象外)
・電池種類(ニカド電池、ニッケル水素電池、LIBのいずれか)が明確であること
・破損、水濡れや膨張等の異常のある電池や、外装なしのラミネートタイプの電池ではないこと
○メーカーや販売店による回収サービスを利用する
製品によっては、メーカーや販売店等が不要になった製品の回収を受け付けている場合がありますので、
取扱説明書やメーカー等のホームページを確認してください。
【回収サービスの例】
・加熱式たばこの回収
一般社団法人日本たばこ協会 「加熱式たばこ機器等の回収・リサイクル活動」
https://www.tioj.or.jp/recycling/index.html
・パソコンの回収
一般社団法人パソコン3R推進協会
https://www.pc3r.jp/
○放電してから(電池を使い切ってから)捨てる
一般に、LIBは満充電状態よりも、放電しきった(使い切った)状態の方が発火等のリスクが低くなります。
事故防止のため、出来るだけ電池を使い切ってから捨てるようにしてください。
■事故事例は、「NITE SAFE-Lite」で「バッテリー」「廃棄」等をキーワードに検索していただけます。
https://safe-lite.nite.go.jp/
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誤ったごみの分別により火災が発生しているそうです。
住んでいる自治体のきまりにのっとり、
しっかり分別して捨てましょう!
あなたの行動で事故が減らすことができます👍
捨てるときのことも考えて商品を選択したいものですね🖕
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