NITE(ナイト)独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター発行
PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)2023。7.25 VOL. 433より
毎日暑い日が続きますね。
夏は日焼け止めスプレーや制汗スプレー、冷却スプレーなどスプレー缶を使う機会が多くなると思います。
短時間で広範囲に薬剤などを塗布できて非常に便利なスプレー缶ですが、
使用や廃棄について注意が必要です。
今回は夏に活躍するスプレー缶の事故をご紹介します。
スプレー缶の事故
【事例1】
スプレー缶を使用後、たばこを吸うためライターを点火したところ、
周辺を焼損し、手足などに火傷を負いました。
室内でスプレー缶を使用した後すぐにライターを点火したため、
室内に滞留していたスプレー缶の可燃性ガス(LPガス)に引火して、
火傷を負ったものと考えられます。
なお、本体ラベルには、火気の近くで使用しない旨、注意表示されていました。
【事例1の注意事項】
使用時や使用後は出入口を開けるなどして十分に換気を行ってください。
可燃性ガスを含むスプレー缶の使用時はガスが滞留しないように気を付けてください。
換気が終わるまでは、ライターや火花が発生する機器(ガスこんろ、換気扇、掃除機など)を使用しないでください。
【事例2】
スプレー式の冷却剤を吹き付けたバンダナを肘部に巻いていたところ、
翌日水ぶくれができ、凍傷と診断されました。
この冷却スプレーの成分は主にLPガスと水で、LPガスの気化熱により氷を作るものですが、
本来1~2秒吹き付けて使用するところ、約5秒吹き付けたため氷の量が多くなり、
過剰な氷に長時間(約30分)皮膚が接触したことで凍傷に至ったと考えられます。
なお、スプレー缶容器には「適量(1~2秒)を吹き付ける」旨記載されていました。
【事例2の注意事項】
冷却スプレーは使用上の注意を読み、指定された距離や噴射時間等を守ってください。
距離が近すぎたり、噴射時間が長すぎたりすると凍傷を負うおそれがあります。
【事例3】
自動車の荷物スペースに置いていたスプレー缶が破裂し、車内の天井に突き刺さりました。
車内でスプレー缶に直射日光が当たるなどして高温となり、
上昇した内圧に耐えられなくなって破裂したものと考えられます。
なお、製品には、40℃以上の環境下での保管を禁止する旨の注意表示が記載されていました。
【事例3の注意事項】
夏期は、自動車内の温度は外気温と比べて非常に高くなりますので、
車内にスプレー缶を放置するのは非常に危険です。
直射日光が当たる場所や高温になる場所に置かないでください。
スプレー缶が熱せられると内部のガスが膨張して内圧が上がり、缶が破裂するおそれがあります。
【廃棄時の注意事項】
スプレー缶を捨てるときは、屋外の風通しのよい場所で、
付属のガス抜きキャップを利用して中身を出し切ってください。
スプレー缶を振って、「シャカシャカ」などと音がする場合は中身が残っています。
スプレー缶の中身が残っている状態で穴を開けると漏れ出た可燃性ガスに引火するおそれがあります。
なお、廃棄方法については、お住まいの自治体の指示に従ってください。
製品安全教育DVDハンドブック(スプレー缶の事故)
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/kyouzai/dvdhandbook2_spray.html
***************************************
7月の下旬にきたメルマガですが、
猛暑が続いていますので
改めてスプレー缶の使い方・保存・廃棄の仕方を確認してください!
この暑さでは車内はすぐに40度を超えてしまいます。
取扱説明書をよく読んで、危険を避けてください。
分かっているだけでは事故は防げません。
安全に取り扱う必要があります。
特にスプレー缶は普段よく使う物ですから、
みなさん取り扱いに注意しましょう👍
紹介した動画をどうぞ参考にしていただければと思います。
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PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)2023。7.25 VOL. 433より
毎日暑い日が続きますね。
夏は日焼け止めスプレーや制汗スプレー、冷却スプレーなどスプレー缶を使う機会が多くなると思います。
短時間で広範囲に薬剤などを塗布できて非常に便利なスプレー缶ですが、
使用や廃棄について注意が必要です。
今回は夏に活躍するスプレー缶の事故をご紹介します。
スプレー缶の事故
【事例1】
スプレー缶を使用後、たばこを吸うためライターを点火したところ、
周辺を焼損し、手足などに火傷を負いました。
室内でスプレー缶を使用した後すぐにライターを点火したため、
室内に滞留していたスプレー缶の可燃性ガス(LPガス)に引火して、
火傷を負ったものと考えられます。
なお、本体ラベルには、火気の近くで使用しない旨、注意表示されていました。
【事例1の注意事項】
使用時や使用後は出入口を開けるなどして十分に換気を行ってください。
可燃性ガスを含むスプレー缶の使用時はガスが滞留しないように気を付けてください。
換気が終わるまでは、ライターや火花が発生する機器(ガスこんろ、換気扇、掃除機など)を使用しないでください。
【事例2】
スプレー式の冷却剤を吹き付けたバンダナを肘部に巻いていたところ、
翌日水ぶくれができ、凍傷と診断されました。
この冷却スプレーの成分は主にLPガスと水で、LPガスの気化熱により氷を作るものですが、
本来1~2秒吹き付けて使用するところ、約5秒吹き付けたため氷の量が多くなり、
過剰な氷に長時間(約30分)皮膚が接触したことで凍傷に至ったと考えられます。
なお、スプレー缶容器には「適量(1~2秒)を吹き付ける」旨記載されていました。
【事例2の注意事項】
冷却スプレーは使用上の注意を読み、指定された距離や噴射時間等を守ってください。
距離が近すぎたり、噴射時間が長すぎたりすると凍傷を負うおそれがあります。
【事例3】
自動車の荷物スペースに置いていたスプレー缶が破裂し、車内の天井に突き刺さりました。
車内でスプレー缶に直射日光が当たるなどして高温となり、
上昇した内圧に耐えられなくなって破裂したものと考えられます。
なお、製品には、40℃以上の環境下での保管を禁止する旨の注意表示が記載されていました。
【事例3の注意事項】
夏期は、自動車内の温度は外気温と比べて非常に高くなりますので、
車内にスプレー缶を放置するのは非常に危険です。
直射日光が当たる場所や高温になる場所に置かないでください。
スプレー缶が熱せられると内部のガスが膨張して内圧が上がり、缶が破裂するおそれがあります。
【廃棄時の注意事項】
スプレー缶を捨てるときは、屋外の風通しのよい場所で、
付属のガス抜きキャップを利用して中身を出し切ってください。
スプレー缶を振って、「シャカシャカ」などと音がする場合は中身が残っています。
スプレー缶の中身が残っている状態で穴を開けると漏れ出た可燃性ガスに引火するおそれがあります。
なお、廃棄方法については、お住まいの自治体の指示に従ってください。
製品安全教育DVDハンドブック(スプレー缶の事故)
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/kyouzai/dvdhandbook2_spray.html
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7月の下旬にきたメルマガですが、
猛暑が続いていますので
改めてスプレー缶の使い方・保存・廃棄の仕方を確認してください!
この暑さでは車内はすぐに40度を超えてしまいます。
取扱説明書をよく読んで、危険を避けてください。
分かっているだけでは事故は防げません。
安全に取り扱う必要があります。
特にスプレー缶は普段よく使う物ですから、
みなさん取り扱いに注意しましょう👍
紹介した動画をどうぞ参考にしていただければと思います。
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