各地で撮り貯めた写真を掲載。人との出会い・写真・デジカメ等について持論を語ります。掲載写真の無断転用は禁止します。
きむさんのフォトノート
ニュージーランドへ (その27)
夕方17時頃、憧れの 「善き羊飼いの教会」 へ向かって 散策。
昼間は 観光客が多くて ゆっくり楽しめないので、当地泊 ならではの強みを活かして
この時間帯からの撮影 に 期待していたのです。
案の定 日中は一杯だった 中国人観光客達も去り、静かな佇まいを 取り戻していました。
80年程前に 移民の酪農家達が 周囲の石を集めて建てた、小さな小さな教会 です。
雲が流れて
眩しい夕日が
差してきました。
宿へ帰っても 満ち足りた気分で、夕食も とても美味しく
普段は余り飲まないのに グラスワインを (小生にすれば)タップリ戴いてしまいました。
撮影一口メモ:
写真1、陽が傾くと黄葉が黄金色に輝き 氷河ブルーの湖水に映える。
写真4、山に掛かった雲も 教会の周囲の草も 我々も、皆輝いていた。
写真1
絞り優先AE f11(1/320sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=70mm ISO=400
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/80sec) 露出補正=-2/3EV 焦点距離=40mm
写真3
(1/50sec) 焦点距離=30mm
写真4
(1/160sec) 露出補正=-1EV 焦点距離=50mm 他は同じ
ニュージーランドへ (その26)
テカポ湖に面した マウント・ジョン山頂にある 天文台の、周囲をぐるりと一周する ミニハイキング。
我々2人だけの 貸し切り状態で、日本人ガイドさんに 案内して戴きました。
テカポ湖の 遙か左奥には、アオラキ/マウント・クック の山塊が望めます。
簡単な柵は 羊用で、右側は 天文台がある国有地 左側は 個人の牧草地。
陽が当たっている所と このず~っと左側も 1軒の酪農家の私有地 だそうで、
そのスケールは 小生の理解出来る範囲を 遙かに超えています。
荒涼とした砂漠 の様にさえ見える 一面の牧草地、別に 牧草が枯れた 訳ではありません。
羊は 牛と違って 水分を余り必要としないので、この種類の牧草 が適していて
所謂 青々とした(当地では 水撒きが欠かせない)牧草地 でなくても 健康に育つのだそうです。
右下に 少しだけ見えている 四角い区画 は、より適した牧草を作ろう と試験栽培している畑だそうで
主要産業である 酪農に関して、改良への取り組み が続けられています。
雲が流れ テカポの
湖面に美しい影を
描いて行きます。
この景観とスケール そしてこの色の美しさは、小生にとっては 桁外れ! です。
左奥の谷から 右の山を含んで 木が生えている川筋の線まで が 1軒の酪農家の土地、
その川筋から このず~っと右の方の 別の山までが もう1軒の酪農家の土地…
などという説明を聞いても、どうも ピンと来ません。
この地形も 氷河が形作ったもの だそうで、マウント・ジョンの小さな山頂を 一周しただけで
美しい景観といい そのスケールといい、何か 異次元の世界 を見せつけられ
すっかり 圧倒されてしまいました。
ミニハイキングを終え、大分陽も傾いた 16時半頃 テカポ湖畔へ戻りました。
撮影一口メモ:
写真1、空気が澄んでいるせいだろうか 日向と日陰の明暗差が随分大きく感じる。
写真4、この山の下にあるテカポの村から こちらへ向かって牧草地の中にハイキングコースが作られていて
2人のハイカーが上がって来たが、サスガに息が切れていた。村から 約1時間半との事。
写真1
絞り優先AE f11(1/1600sec) 露出補正=0EV 焦点距離=40mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/1000sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=110mm
写真3
f8(1/1000sec) 焦点距離=180mm ISO=400 50D
写真4
f8(1/640sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=190mm ISO=400 50D
写真5
f8(1/500sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=120mm ISO=400 50D 他は同じ
ニュージーランドへ (その25)
午後 アオラキ/マウント・クック 国立公園 を後にして、次の訪問地 テカポ湖 へ向かいます。
先ずは 昨日も通った プカキ湖畔で、また一休み。
山とは 40km程しか離れていないのに、気候は全く異なり この日も快晴でした。
プカキ とは 「水の源」という意味 だそうですが、山に近い為に 石灰質の微細粉 が非常に多く
魚は エラにそれが詰まって呼吸ができず、従って この湖には魚が全く住んでいない との事。
漁で生活する事も出来ない訳で、この広い湖畔に マオリ族の村は一つも無いそうです。
最奥部 左から1/6辺りの高峰が アオラキ/マウント・クック。
この写真サイズでは 少し判り難いのですが、山頂は3段になり 右(奥)の方ほど高くなっています。
いよいよ 今回の旅行の 最大の呼び物
テカポ湖
に 到着。
ここも 山から約40km程しか離れていないのですが、年間降水量は プカキ湖よりも 更に少なく
テカポは 美しい星空で 世界中に有名な村 なのです。
ここのポプラは ほぼ見頃で、少し濃い目の氷河ブルー の湖面に とても美しく映えます。
水が美しく澄んでいて 湿度も 如何にも低そうな感じ、実に綺麗で爽やか という印象です。
テカポ とは 「夜の寝ゴザ」
マオリの人達も 夜はゴザをひいて寝転がり、美しい星空を眺めた のでしょうか。
湖畔で 何故か ウェディングドレスの女性 が撮影中、
その合間に 携帯で 自分撮り していたのは ご時世です。
この後、テカポ湖畔の小高い山(標高1300m) マウント・ジョンの 小ハイキング に出掛けました。
写真2~4は、この写真の中央やや下 小さな岬の辺り で撮影したモノです。
マウント・ジョン山頂には 天体観測ドームが4つ有り、名古屋大学 も 研究に参加しています。
気象条件が良い事、近くに明るい大都市が無い事 が 観測の条件で有る事は勿論ですが
南半球ならでは の観測が出来る事や
クライストチャーチ国際空港から そう遠くない事 も魅力なのでしょう。
学研的な観測 が 勿論主ですが、観光客相手の 星空ツアー も 大人気です。
同時にこの村に入った ツアー仲間 では、我々以外 殆どの方が
そのツアーに 参加された事と思います。
参加した方に後で聞いた話では、自分のカメラを渡すと プロがセッティングしてくれて
天空を横切る 美しい天の川の写真を 撮ってくれたそうです。く~っ!羨ましい…。
我々夫婦は 何故参加しなかったか というと、
ツアーに参加する時間も惜しんで 撮りたいモノ があったからです。
撮影一口メモ:
写真2、運転兼ガイドさんが 口をモグモグしていると思ったら、この直ぐ後ろに生えていた林檎の木から
実をもいで食べていたとの事。「小腹が空いたので 一寸木登りして…」と、
極当たり前の事の様でした。
確かに真っ赤に熟した実が上の方に残っているのに 手が届く高さは無くなっている。
皆 もいで食べてるんだ… と納得。そう言えば子供の頃 庭のイチジクの木に登って食べたなぁ…。
写真5、山上から見ると 実に小さな村だという事が良く判る。
中央を右に流れ出て行く川の辺に 世界的に大人気の「善き羊飼いの教会」があるが、
日中は賑やかな中国人が一杯で 敬遠した。
写真1
絞り優先AE f11(1/125sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=70mm ISO=200
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3 CPLフィルター使用
写真2
(1/800sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=30mm ISO=400 フィルター無し
写真3
f8(1/320sec) 露出補正=0EV 焦点距離=30mm ISO=400
写真4
f8(1/1000sec) 焦点距離=160mm ISO=400 50D フィルター無し
写真5
f8(1/800sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=100mm ISO=400 50D フィルター無し 他は同じ
ニュージーランドへ (その24)
今日は晴れるのでは… と気になって、夜中も 約2時間毎に目が覚め
家内を気にしながら カーテンの隙間から 空をチェック。
結局 朝7時半過ぎになって ようやく ここまで晴れました。
朝焼け雲の中から 山頂部が ご挨拶です。
日本では 「マウント・クック」と呼びますが、現地では 「アオラキ/マウント・クッック」。
先住民族である マオリ族の言葉(マオリ語)も 公用語となっていて、
「雲を突き抜ける峰」という意味のマオリ語 と 並べて呼ぶのが正式、という訳です。
また マオリ語のTV局(マオリ チャンネル)も 常時放送を流しています。
願いが通じたか
素晴らしい好天
です。
この日は 午後出発なので、ゆっくりと朝食を採ってから ぶらりと 散歩に出掛けました。
夕景・朝景を 楽しめるチャンスが有る という事は、現地泊の 最大のメリットです。
左側の山稜は 朝の斜光線を浴びて 陰影が強調され、素晴らしい迫力です。
昨日は 雲の中で見えませんでしたが、この降雪量と傾斜では、氷河が出来て
更に それが雪崩となって崩落するのも 当然… と 納得出来ます。
この日は 後に成る程天気が安定して、11時過ぎには 3段になった山頂まで
綺麗に見える様になりました。
明らかに 奥の頂ほど高く、昨日の写真5や 今日の写真1 等で見えていた 一番手前の頂を
「Low Peak」 と説明されていた理由が、この時になって 良く判りました。
夕焼けの アオラキ/マウント・クック も 見られたのかも知れませんが、
残念ながら 昼過ぎには出発 しなければなりません。
後ろ髪(余り有りませんが)を引かれる思いで 次の訪問地へと 向かいました。
撮影一口メモ:
写真1、宿の部屋から窓越しに撮影。ガラスの汚れが気になるので 絞りを開き窓に近付いての撮影。
写真4、11時過ぎの撮影 空気が少し霞んで来た感じがする。
写真5、かなりヤラセっぽい写真。食堂の巨大なガラス窓に山々が写っているのが小憎い。
写真1
絞り優先AE f5.6(1/400sec) 露出補正=0EV 焦点距離=90mm ISO=1600
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f8 露出補正=+1/3EV 焦点距離=25mm ISO=800 CPLフィルター使用
写真3
f8(1/1600sec) 焦点距離=160mm ISO=400 50D
写真4
f11 焦点距離=110mm ISO=400
写真5
プログラムAE 露出補正=-1/3EV 焦点距離=30mm ISO=オート WB=オート S100 他は同じ
ニュージーランドへ (その23)
宿に下って行く時 ガイドさんの声に 振り向くと、氷河の雪崩(左側の滝状)を 見る事が出来ました。
距離が離れているので、ガラガラ… という 大きな音 が聞こえる頃には
大きな氷塊は 既に落下した後なのでしょうが
それでも 暫くの間、雲の中から 静かに 崩落は続いていました。
この山で遭難した方々 を慰霊する 大きなケルン が、麓近くに 建っていました。
4面に 遭難者のプレートが数十枚 打ち付けられています。
同行のSさんが 野ウサギ を見つけられました。
コロコロしていますが 走り出すと結構敏捷で、保護色もあって すぐ見失ってしまいます。
盛んに鳴いている野鳥達は 近付く冬に備えて こんな実を 食べているのでしょうか。
5mm程の 小さな赤い実 の上に 種が付いている トタラの実、随分変わった 木の実です。
18時少し前
山頂付近が
チラッ と見えました。
雲間からは 少し赤味も見えており、夕焼けが 反映しているのでしょう。
この調子だと 明日は 期待出来るかも… です。
もしや…と 夕食後 外に出てみると、天の川が ホンの暫くの間だけ 見えました。
上から1/4付近、左に横向きになった十文字 が 南十字星です。
持参した三脚さん 今回の旅行で 2度目の出番で、20時少し前の撮影。
2枚撮っただけで また直ぐ 流れる雲に 覆われてしまいました。
撮影一口メモ:
写真2、氷河モレーン(堆積物)の遙か向こう 細く見えているのがテカポ湖。
距離にすれば僅かしか離れていないが 良く晴れている。
写真5、此処まで来たら山頂を見たいのが人情。宿の玄関前で大急ぎで手持ち撮影。
写真6、宿の周囲で外灯の光が来ない場所を探している内に シャッターチャンスが少なくなってしまった。
これは駐車場の直ぐ横で撮影したが それでも空が黒くて感動モノ。
ここは国立公園に入ってから数km奥なので 近隣に光源が全く無いからだろう。
写真1
絞り優先AE f11(1/320sec) 露出補正=0EV 焦点距離=110mm ISO=1600
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/100sec) 露出補正=0EV 焦点距離=30mm
写真3
(1/25sec) 露出補正=0EV 焦点距離=110mm
写真4
f8(1/60sec) 露出補正=+2/3EV 焦点距離=110mm
写真5
f5.6(1/60sec) 露出補正=0EV 焦点距離=100mm ISO=800
写真6
マニュアル露出 f5.6, 8sec 焦点距離=25mm ISO=3200 MF 三脚使用 他は同じ
ニュージーランドへ (その22)
「アオラキ/マウント・クック 国立公園」への 最終行程に入る頃
プカキ湖の外れ 辺りで、ついに雨雲が現れました。
右半分は晴れ なのに、左半分は もう雨です。
国立公園に入る頃には とうとう 本降りになってしまいました。
午後は 3時間程 ハイキングの予定なのに…、あ~ぁ。
ところが 良くしたモノで、昼食後 歩き始める頃には 雨は殆ど上がり 風も無い状態に。
山に極近い分 天気の変化が 一層激しい様で、今日の場合は ヤレヤレ! です。
日本人ガイドさんに 案内して戴きながら、ご同行の Wさん・Sさん の母・娘さんと ご一緒に
いよいよ ハイキング開始!
雨で増水した川は 石灰質の微細粉(ロック フラワー) をたっぷり含んで、
殆ど白 に近い色をしていました。
これから歩くはずの散策路が ありゃりゃ… 川になっています。
結局 あの吊り橋を渡った所でUターン、散策コースを変更 する事になりました。
氷河が形作った U字谷の 切り立った崖を見上げると、懸垂氷河の 青白い断面 が見えています。
今にも崩れ落ちそうですが、実際 谷間に時折 ガラガラ… という雪崩の音が 響いていました。
登山者は 氷が緩む こんな午後には 氷壁に近付かないでしょうが、
とても危険な場所 で有る事には 間違い有りません。
散策コースを変更した 我々が、辿り着けた 最上部は
ケア ポイント
ここの緯度・高度は 日本で言えば 大雪山の中腹 辺りに相当する場所 だそうですが
ニュージーランド全体では 名前の付いた氷河だけでも 300程有るとの事。
しかし氷河は 温暖化の影響で 近年随分後退しているそうで、
正面の崖は 150年前まで 氷河が有った線 という事でした。
頭の上から後ろは 青空なのですが、肝心の山側は ご覧の通り。
残念ですが これが 自然 というモノです。
雨は降らないのに 谷が狭まった地形 の関係か 強風が吹き始め、歩くと 体が横に流される程に。
記念撮影もそこそこに 急いで岩陰まで下って、やっと一息つきました。
撮影一口メモ:
写真3、大雨の覚悟で準備したので 皆さん少々重装備。
写真6、また混じり出した小雨は ここでは足下から吹き上がってくる。
写真1
絞り優先AE f5.6(1/1600sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=50mm ISO=1600
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード MF 5DMk3
写真2
(1/250sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=60mm
写真3
f8(1/125sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=30mm ISO=800 AF
写真4
f8(1/100sec) 露出補正=+5/6EV 焦点距離=60mm ISO=800 AF
写真5
f8(1/500sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=160mm AF
写真6
f8(1/500sec) 露出補正=0EV 焦点距離=30mm AF 他は同じ
ニュージーランドへ (その21)
クロムウェルを出て 北上、一路 「アオラキ/マウント・クック 国立公園」へ 向かいます。
朝の空は、生憎 どうも 快晴には程遠い 様です。
何やら 妖しげな形の雲も…。
彩雲
まで現れて 何やら ドラマティックなお膳立て、今日は 何が起こるのでしょうか。
国立公園に 大分近付いた頃、突然 青白く輝く氷河湖 プカキ湖 が 車窓に見えてきました。
湖畔で 小休憩。
アオラキ/マウント・クック 国立公園 が 程近いせいか、水の色が 白っぽく感じます。
光の向き(順光/逆光)や 強さ(夏か冬か) にも依るでしょうが、
山から遠く離れる程 石灰質の微細粉は 次第に沈殿して行き、光の反射が減って
色は 白さが減って(濃くなって)行くそうです。
撮影一口メモ:
写真1~4共、かっ飛ばすバスの車窓からの撮影の為 青緑色が乗っているが、そのままとした。
写真1~3共、雲の表情を捉える為 露出はアンダー目。特に「3」は淡い色を出す為に かなり落としている。
写真2、撮るのが0.1~2秒遅かったか シルエットの木が面白い雲に少し掛かってしまった。
一般道を100km/hで走るので車窓の景色の変化が激しく、気付いた時には通り過ぎてしまう事が多い。
写真4、こういう場所ではバスは停まってくれないので残念。
しかしデジタルカメラだとISO感度を上げれば 車窓越しに何とか撮れるので、有り難い。
写真1
絞り優先AE f5.6(1/1600sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=70mm ISO=3200
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード MF 5DMk3
写真2
(1/2500sec) 露出補正=0EV 焦点距離=90mm
写真3
(1/4000sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=120mm ISO=1600
写真4
(1/640sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=170mm ISO=1600
写真5
f16(1/60sec) 露出補正=0EV 焦点距離=40mm ISO=400 AF CPLフィルター使用 他は同じ
ニュージーランドへ (その20)
翌日は クイーンズタウンを出て 「アオラキ マウント・クック 国立公園」 へ移動、
国立公園内の宿 に 1泊します。
ミルフォード・サウンド は 雨がお似合いでしたが、雪の高山は やはり 晴れでないと つまりません。
好天を願いながら の出発です。
昨日午後にも訪れた クロムウェルの果樹園 で 小休憩。
淡い雲に霞んだ 残月が 掛かっていました。
昨日とは 道の反対側の果樹園、ジョーンズおばさんのフルーツ店 に入ります。
落ち葉を掃く習慣 は無い様で、店の外も中も 落ち葉だらけです。
まあ 掃いても掃いても、この並木では キリが無いでしょうが…。
1NZドル は今 約83円ですから、手前のリンゴは 1袋 約¥580 です。
少し小振りですが 何十個も入っていそうです。
実に色々な
果物と…
実に様々な ドライフルーツ。
おやつ代わりに 少し 買い求めました。
出発した後も 暫くは 果物畑が 続いていました。
クロムウェルには 果樹園が集まっていて、周辺地域へと出荷される 野菜・果物の大産地なのだそうです。
撮影一口メモ:
写真3、日陰の屋外と電灯下の店内とが一緒に入る構図の為 色味調整が難しく、「太陽光」でも「オート」でも
違和感がある。結局後からPCでWBを微調整した。
写真5、約100km/hでかっ飛ばすバスの車窓から。ピントが合い難いので MFにして「置きピン」撮影。
写真1
絞り優先AE f11(1/30sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=30mm ISO=1600
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f8(1/100sec) 露出補正=0EV 焦点距離=40mm
写真3
f8 露出補正=-2/3EV 焦点距離=40mm WB=4800K
写真4
f8(1/60sec) ISO=3200 WB=オート
写真5
f5.6(1/640sec) 焦点距離=90mm ISO=6400 MF 他は同じ
ニュージーランドへ (その19)
陽が 随分傾き出したので、まだまだ じっくり見ていたい クロムウェルの果樹園 を出発
カワラウ渓谷 ヘイズ湖 を経て クイーンズタウン の街へ帰ります。
「古狸」さん 予定の6時間を 1時間近く超過する 大サービス、
大変お世話になり 有り難うございました。
なお 「古狸」さんの 風景と星空のブログ は、「古狸のひとりごと」 で検索出来ます。
現地にお住まいの方 ならではの、素晴らしいベストショット が 楽しめますよ。
ホテルで一眠りした後、夕刻 バスに乗って 街へ出てみました。
バスの降り方(張ってある紐を引っ張って 「チン」と ベルを鳴らすのでした)に戸惑いましたが、
何とか 港付近で下車。
港には 今も現役の
蒸気船が
ナイトクルーズの お客さん達を 待って居ました。
レストランに入って 夕食、コース料理に 折角の機会なので 牡蛎 を一品追加しました。
美味しかった…。
マッスル(Mussel ニュージーランド原産の ムール貝)という、緑色をした大きな二枚貝 も
ここでしか食べられない… という事も有り、人気メニューの様です。
撮影一口メモ:
写真3、夕闇を表現したいので 細部が黒潰れしないギリギリまで 露出をマイナス補正。
写真4、WB=オートで撮影したが 赤味が強過ぎると感じたので、後からPCでWBを調整して赤味を少し抜いた。
写真1
絞り優先AE f11(1/1500sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=25mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/800sec) 露出補正=+2/3EV
写真3
f5.6(1/100sec) 露出補正=-5/6EV 焦点距離=100mm
写真4
f5.6(1/20sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=30mm ISO=6400 WB=3100K 他は同じ
ニュージーランドへ (その18)
クイーンズタウン近郊の 6時間黄葉ツアー も いよいよ最後、
小生が 最も楽しみにしていた クロムウェル の 果樹園へやって来ました。
防風林の
ポプラ並木
が とても立派で、
「秋のニュージーランド」の 旅行パンフレットには 必ず載っている写真 のポイントなのです。
絵葉書と同じじゃないか と言われれば それまでですが
でもやはり 風景屋の端くれとして、一度は見てみたい光景 の一つなのです。
生憎 強い風がなかなか収まらず、用水池への写り込み は 有りませんが
雲がどんどん流れて 日差しが出てくれたので、黄金色の並木 を 見る事が出来ました。
風が止んで 水面が美しくなった時には 並木全体に光が廻っていない… という状況で
なかなか こちらの思う様には なってくれません。
裏側はどうなっているのだろう? と 廻って見ると、こちらもまた 実に魅力的な情景。
ご覧の通り 既に随分散っているのですが、それでも未だ 充分に見応えが有る… という
素晴らしく存在感の有る ポプラ並木です。
風が運んだのでしょうか、果樹園の向こうの林にも 輝くポプラが 点在して居ました。
折角説明されたのに 忘れてしまったのですが、確か ここはリンゴ畑 と聞いた様に思います。
リンゴ の木の葉って こんなのでしたっけ? 何か 桜の様にも見えるけど…そんな筈は無いか…。
ポプラ並木の高さは 20m以上も有るでしょうか、とにかく 見上げるばかりの高さで
並木の真横から見ると、右側に 平行している道路を走る 乗用車が、随分と小さく見えます。
撮影一口メモ:
写真1・2共、訪問者は圧倒的に撮影機会が少ないので 良い条件を選んで撮れる地元の方には敵わない。
写真3、芝に伸びる樹影が美しいが、見ている間にも 落ち葉がどんどん舞って来る。
見頃は少し過ぎているのだろうが、この落ち葉も捨て難いので 「最適期」は決め難い。
写真1
絞り優先AE f11(1/1000sec) 露出補正=0EV 焦点距離=130mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 50D
写真2
(1/200sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=50mm 5DMk3
写真3
(1/500sec) 焦点距離=40mm 5DMk3
写真4
(1/320sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=440mm
写真5
(1/160sec) 露出補正=+2/3EV 焦点距離=50mm 5DMk3
写真6
f16(1/320sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=110mm 5DMk3 他は同じ
ニュージーランドへ (その17)
ワナカ湖から ダンスタン湖畔の街 クロムウェル へと向かう途中、U字形に蛇行する
クルサ・リバー
を見下ろすポイント に 立ち寄りました。
こちらは 下流側、両岸に並んだ セイヨウヤナギ(タチヤナギ)が
氷河ブルーの水 に映えます。
こちらが 上流側、向こうに見える 可愛い橋 を渡って ここへ上がって来ました。
ちなみに こちらでは 道路建設・維持費削減のため、郊外では 1車線しか無い橋 が結構多く
幹線道路でも 片側交互通行 でした。
それも 信号機が無く、優先方向は標識で明示されては居るものの
基本的に 運転者が判断して譲り合う というルール。
人も車も とにかく少ないからこそ出来る事 と言えます。
また 大都会を除き 殆ど全ての交差点に 信号機が無く、
時計回りのロータリーの 「右から来る車が優先で 左側の車は待つ」 という
単純明快なルール になっています(日本と同じ 車は左側通行です)。
おっと カヌーの連中がやって来ました。
近くで撮ろうと待って居たら、ここで消えてしまいました。
どうやら此処が 終着点だった様です。
撮影一口メモ:
写真1、川面がかなり強く光っていたので CPLフィルターを強めに効かせた為、写り込みが消えてしまい
全体の色も少し不自然になってしまった。効かせ方は必要最小限にしたい。
写真上
絞り優先AE f11(1/400sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=40mm ISO=1600
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3 CPLフィルター使用
写真中
(1/500sec) 露出補正=0EV 焦点距離=80mm
写真下
(1/800sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=320mm ISO=800 50D フィルター無し 他は同じ
ニュージーランドへ (その16)
「古狸」さんのお勧めポイント からは、ワナカ湖の 素晴らしい光景を 一望出来ます。
近景・中景も良いのですが 何といっても…
この 遠景の素晴らしい事!
小生としては スポット光か 柔らかい光 が入るまで、いつまでも ここで待って居たい ところですが
お連れ が居られるので、サスガに そこまではお願い出来ません。
しかし 強い光が入ったら この
柔らかな色調の
情景は 台無しになりそうなので、
快晴よりは この天気の方が 余程マシです。
少し右の方に移動するだけで また一味違った情景も見られる という訳で、確かに
地元ガイドの「古狸」さん お勧めの撮影ポイント だけの事は 充分にあります。
良いポイントに案内して戴き どうも有り難うございます!
次のポイントへ向かて 道を戻り始めて間もなく、何と! 先程すれ違った羊さん達 に追いついてしまい
こんどは お尻を見ながらの 掻き分け掻き分け走行 となりました。
意外と 移動速度は遅い様で、これでは 羊渋滞 が発生する訳が判ります。
撮影一口メモ:
写真1、野バラの実(ローズヒップ)の赤が 貴重なアクセントになる。
写真2・3共、いつもなら湖面の反射を抑えるために CPLフィルターを着けるところだが、
雲が空を覆っていて光が弱いので 着けずに撮影した。
写真1
絞り優先AE f5.6(1/400sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=30mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f11(1/160sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=150mm
写真3
f8(1/50sec) 露出補正=0EV 焦点距離=290mm ISO=400 50D
写真4
f11(1/60sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=100mm
写真5
f11(1/125sec) 露出補正=+2/3EV 他は同じ
ニュージーランドへ (その15)
ワナカ湖畔の 別の撮影ポイントへ向かう途中、道路を覆う 羊さんの大群 に遭遇しました。
地元の人でも 滅多に出くわさないシーン だそうですが、「羊渋滞」という言葉 は有るそうです。
カーブの向こうから 次から次と現れるので、待って居ても ラチが明く訳が無く
車は 羊さんを掻き分ける様にして ジリジリと進みます。
運転手兼ガイド の自称「古狸」さん の説明に依れば、羊は 前の羊の真似をして後を付いて行くそうで
前の羊が飛ぶと 後ろの羊も「意味も無く」飛ぶ のだそうです。
正に
ひつじが1匹 ひつじが2匹…
の世界ですね。
千頭ほども居たでしょうか、掻き分け掻き分け進み ようやく 最後尾が見えてきました。
後ろから 羊飼いさんが 牧羊犬を連れて 歩いて来ます。
これは家内の意見ですが、牧草地から 年に一度の毛刈り の為に連れて来られた のかも知れません。
ここが 「古狸」さんの お勧めスポット。
ワナカ湖畔の とても素晴らしい光景が 広がっていました。
赤いのは 野バラ の実(ローズヒップ)です。
ワナカ湖の 氷河湖特有の青緑色が、西洋ヤナギ(タチヤナギ)の 黄葉を引き立ててくれます。
撮影一口メモ:
写真1、家内が後部座席から撮影。
写真2・3共、ドアも開けられないので 窓から手を伸ばしてノーファインダーで撮影。
写真1
プログラムAE 露出補正=-1/3EV 焦点距離=80mm ISO=オート JPEGミドル・ファイン WB=オート AF S100
写真2
絞り優先AE f11(1/250sec) 露出補正=+2/3EV 焦点距離=25mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード 5DMk3
写真3
絞り優先AE f11(1/250sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=30mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード 5DMk3
写真4・5共
絞り優先AE f11(1/60sec) 焦点距離=60mm ISO=800 画質=RAW WB=太陽光
ピクチャースタイル=スタンダード 5DMk3 他は同じ
ニュージーランドへ (その14)
クイーンズタウン近郊の 黄葉ミニツアー、2番目の訪問地は アロータウンの北東 約40kmの
ワナカ湖
落葉が進んでいる木 も有りましたが、何とも絶妙なロケーションの木 が湖岸にあって 感動モノ。
もう少し 葉が残ってくれていたら もっと良かったのですが…。
風が強くて 湖面が荒れ、美しいであろう 湖の色は捉えられませんでしたが
ポプラの落葉が風に舞い、晩秋の雰囲気が 色濃く漂っていました。
後ろを振り返ると 湖岸のお家の前が ちょっと良い感じ。
フト見ると、散歩でしょうか ワンちゃんが スタスタと登場しました。
撮影一口メモ:
写真1・2共、湖岸の木をどの位置に入れるべきか 散々迷った末に決め切れず、両方撮った。
今ゆっくり見ると 写真1の方が良い様に感じる。
皆さんはどちらの方が良いと思われますか?
写真1
絞り優先AE f8(1/320sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=110mm ISO=400
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 50D
写真2
(1/400sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=110mm
写真3
(1/250sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=110mm ISO=800 5DMk3
写真4
(1/100sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=50mm ISO=800 5DMk3 他は同じ
ニュージーランドへ (その13)
アロータウンの 街外れに有る 小さな公園。
実に良い雰囲気、オジさんの 赤い帽子が 絵になってくれます。
芝生の広場に生えているのは 栗の木 ですね。
この木も
しっとりと
した 良い黄葉です。
横へ廻って見ると お~ 有りました!
撮影一口メモ:
写真1、オジさんはどんどん歩いて来るので 良い構図はワンチャンス。少ししゃがめば良かったが
立ち位置で撮ったら首切り構図になってしまった。
写真3、尖ったイガも こういう環境の中では優しいボールに見えるから不思議。
写真1
絞り優先AE f11(1/125sec) 露出補正=0EV 焦点距離=70mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/100sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=50mm
写真3
f5.6(1/400sec) 露出補正=+1/6EV 他は同じ
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