各地で撮り貯めた写真を掲載。人との出会い・写真・デジカメ等について持論を語ります。掲載写真の無断転用は禁止します。
きむさんのフォトノート
若鮎躍る (その3)
揖保川の堰の鮎の写真について、水の動きを スローシャッターで自分なりに表現してみたく
超望遠撮影時のカメラの設定を変えて また撮ってみよう… と思い付きました。
そんな次第で 27日に 3度目の訪問、ところが 少し水量が少なくて 右岸側は全く絵になりません。
テスト撮影だけで終わってしまい 止む無く左岸に移動して、
標準レンズを手持ちで 上から覗き込む構図で 撮ってみます。
距離が近く クッキリと捉えられるので、こういう場合は 高速シャッターが相応しい と思えます。
古い表現ですが
銀鱗躍る
という言葉が ピッタリです。
1/1000秒 以上の 高速シャッターで止めた水流は、何度見ても 氷の彫刻の様な美しさ です。
写真1~4共、飛んだのを見てからレリーズを押したのでは遅いので どうしても無駄弾が多くなり、この日は400枚撮影。
しかし皆同じ絵柄になってしまい単調。
写真1
絞り優先AE f11(1/2000sec) 露出補正=+2/3EV 焦点距離=190mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f16(1/1000sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=160mm
写真3
f16(1/1250sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=160mm
写真4
(1/2500sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=200mm 他は同じ
若鮎躍る (その2)
23日は 揖保川の左岸 で撮っていたのですが、
漁協の監視員 Y監事氏がご親切に教えて下さった 右岸側でも撮りたくて
翌24日にも 午後 再訪してしまいました。
居るわ居るわ… 一杯居ます。
次々と 堰に挑戦するのは良いのですが、ここは魚道ではないので 落差が1m以上も有って…
角度が緩いとはいえ、飛び越えるのは かなりの難関です。
必然的に 堰の下には 鮎が溜まってきてしまい、青サギや川鵜達の 狙うところとなります。
必死に遡上しようとする 鮎達を狙って、抜き足 差し足 忍び足…
一瞬の早業
で ゲット!です。
少し下流の方でも、首を傾けて 狙いを定める 青サギが居ました。
数打ちゃ当たる…の高速連写で、この日は 約1900枚も撮ってしまいました。
写真1・2共、70~200mmのレンズに 2倍のエクステンダーを着けて焦点距離を伸ばしているが、AFが効かないのでMFになる。
被写界深度がかなり浅く、都度しっかり合わせていた積もりだったが 少し前ピンになった。歳で視力が落ちてきて辛い。
写真4~6共、1時間程見ている間に 凡そ20匹は飲み込んでいた。体が重くなるのではないか、と心配になる程。
写真6、バランスが崩れそうになった時 人は反射的に腕が広がる様に、鳥は思わず羽根が広がる様だ。
写真7、水面が反射して見難いのか 首を次第に傾げて行く様子が可笑しかった。
写真1・2共通
絞り優先AE f16(1/800sec) 露出補正=0EV 焦点距離=840mm ISO=1600
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード MF 5DMk3 三脚使用
写真3
(1/1000sec) 焦点距離=800mm
写真4
(1/1000sec) 焦点距離=780mm
写真5
(1/1250sec) 焦点距離=760mm
写真6
(1/1600sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=700mm ISO=3200
写真7
(1/1250sec) 焦点距離=800mm 他は同じ
若鮎躍る (その1)
小生の家で取っている A新聞の阪神版 22日夕刊に、鮎が遡上している との記事が載りました。
兵庫県西部 姫路市を流れる 揖保川の河口近くにある とある堰での取材で、
飛び跳ねる 見事な若鮎達の写真(18日午後撮影)も 掲載されています。
小生 以前から そういう写真を撮りたいと、何回か 京都府北部 由良川の堰まで出掛けましたが
今まで 一度も撮れた事が有りません。
その記事では 堰の場所まで明記されているので、早速 翌23日朝から出掛けて
9時半頃 堰の横で カメラをセットしました。
ところが 話はそう簡単では無く、暫く見ていても 鮎が飛び跳ねる 気配が有りません。
アレレ… 場所が違うのかな? それとも 午後でないと 飛ばないのかな??
疑念がモクモクと沸き上がってきた 丁度その時、何と!
幸運な事に 揖保川漁協の監視員さん Y監事氏が そこにやって来られたのです。
「ほら あそこに居るでしょ」 「???」 「あそこ、あの岩の辺り」 「!ッ」 …
という訳で、居ました居ました! 沢~山居ました。
コツが判らず 見えなかっただけ だったのです。
教えて戴いた通り 狙い所にカメラを向け 暫く無駄打ちをしている内に、段々 コツが判って来ました。
堰の横に造られた魚道を、体長6~7cm程度の
若鮎が
次々と 遡って行きます。
魚道は 若鮎でも乗り越え易い様に、一段の高さが 2~30cm程度に抑えられているので…
一休みしながら一段ずつ超えて行く事で 大きな堰も超える事が出来るのです。
人間が造った 非自然的な「堰」についての お詫びの印、とでも言えるでしょうか。
とは言え 一度で超えられるとは限らず、流れに押し戻され 落ちてしまうのも 数多く居ます。
また 要領が悪い というか、横の魚道を通らずに 直接 高い堰を飛び越えよう とする鮎も居ます。
ここは 数十cm程の落差が有るので 超えるのは簡単では無く、
殆どが 流れ落ちて行ってしまいます。
産卵地まで遡上する というのは、実に大変な仕事 という訳ですが
それをやり遂げた鮎は 体力がある元気なモノ だけが残っている… という仕組みなのでしょう。
写真2~5共、写真1の手前の弧状部分 左から2つ目の手前端を、ほぼ真上から覗き込んで狙う。
写真6、写真1の左端の直線的な段差部分 10m程先に有る小さな被写体を、ほぼ真横から超望遠で狙う。
写真2~6共、流れも鮎の動きも大変速いので 動きを止める為に高速シャッターを切っている。ピントもマニュアル(MF)で
予め狙った場所にピントを合わせておき(所謂「置きピン」)、鮎がその場所で跳ねたらレリーズを押す という手順。
ドライブは「高速連写」モード(秒6枚)で沢山撮っておいて 後から良いモノを残す。この日は約900枚撮影。
写真1
絞り優先AE f11(1/800sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=30mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/1600sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=160mm WB=5000K MF 三脚使用
写真3
(1/1600sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=160mm WB=5000K MF 三脚使用
写真4
(1/1250sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=160mm WB=5000K MF 三脚使用
写真5
(1/1250sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=230mm WB=5000K MF 三脚使用
写真6
f16(1/1600sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=600mm ISO=1600 WB=5000K MF 三脚使用 他は同じ
桜を追って (その12)
8時近くになると 向こうの斜面にも 日が当たり始め、
太陽が高くなった関係で ハレ切りも 楽に出来る様になりました。
光が良く廻り、樹全体の桜花が 鮮やかに輝いて見えます。
紅枝垂れの向こうの斜面は 未だ 日が入らず、枝垂れの枝先を撮るには もってこいの状況です。
一番美味しい時間帯が そろそろ 終わろうとして居ます。
周囲の状況を 記録の意味で 撮っていると、下から 滋賀ナンバーの車が2台
立て続けに 上がって来ました。
2台とも カメラマンでしたが、その内の1台は お祖父ちゃんと 元気なお孫さん。
崖下を覗き込んだり お祖父ちゃんの三脚を揺すったり… と ジッとして居らず、
お祖父ちゃんは 気が気ではありません。
坂道も走り廻るので お断りして 数枚撮らせて貰い、8時半頃 帰路に着きました。
写真3・4共、あの白いポールは 抜きたくなってくる程 撮影には邪魔。車など先ず来ないのだから カーブミラーも外して欲しい位だが
それ等はカメラマンの身勝手というモノ。
写真4、長く伸びた影を入れて撮影。右上に紅枝垂れの枝先が入ってしまったが ご愛敬。
写真1
絞り優先AE f11(1/100sec) 露出補正=0EV 焦点距離=50mm ISO=200
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/200sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=60mm
写真3
(1/250sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=80mm ISO=400
写真4
(1/60sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=90mm
写真5
(1/200sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=50mm
写真6
(1/320sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=80mm ISO=400 他は同じ
桜を追って (その11)
7時45分過ぎ ようやく 山の端からの日差しが 紅白桜に届きました。
紅白の桜が 肩を寄せ合い
寄り添って
静かな谷間の朝を 眺めて居る… 様に思えませんか。
とても美しい情景 なのですが、広く撮ると 太陽が入ってしまうので
ハレーションを防ぐ作業(ハレ切り)が大変で、なかなか ゆっくり楽しんでも居られません。
この構図では、小生には 紅白桜が 手をそっと触れあっている様に見えました。
紅枝垂れも 日差しを受けて 眩しい様な美しさで、
こんな情景を 独り占めしているのは 勿体ない気持ちです。
未だ日が差さない 暗い谷をバックに、紅枝垂れが 爛漫と咲き誇ります。
惚れ惚れする様な 美しさです。
写真1、真逆光にかなり近いので 懸命にハレ切りをしたが ゴーストが出てしまった。止む無しとするしか無い。
写真4・5共、枝垂れの花々が 透過光で実に美しく輝く。色香を感じる程の艶やかさだ。
写真1
絞り優先AE f11(1/100sec) 露出補正=0EV 焦点距離=50mm ISO=200
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/320sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=80mm ISO=400
写真3
(1/200sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=60mm
写真4
(1/250sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=80mm ISO=400
写真5
(1/60sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=90mm 他は同じ
桜を追って (その10)
19日は 滋賀 今津町の山中 へ出掛けました。
一昨年 始めて訪れたのですが、その折は遅過ぎて 一部葉桜だったので 再訪した次第です。
5時半過ぎに 現地到着、今回は 8日に 常神半島からの帰路 下見した甲斐あって
花期に ピッタリ合った様です。
この 紅白桜を狙いたいのですが、ご覧の通り 白の近くに カーブミラーが有り…
更に 赤の手前には 反射板の白いポールが立っていて、結構撮り難いのが 難点です。
結局 カーブミラーとポールとの間を ギリギリで狙うしか無く、
自ずと構図は 限られてしまいます。
また 紅白桜の右側には、この
見事な紅枝垂れ
も有って…
向こうの谷をバックにすると、その枝先も なかなか良い感じです。
つづら折れの路を 少し降りて 下から見上げると、紅白や紅枝垂れなどが 横並びになって
そこそこ ボリューム感が有ります。
日が差してくるまで、朝食でも採りながら 待つ事にしましょう。
斜面の 枯れススキが 工芸品の様な繊細さで 美しいカーブを描いていました。
写真1、紅桜が未だ若くて少々貧相だが 後10年もすれば立派になる事だろう。今撮るなら
少しでもボリューム感を出す為に 右側から狙うしかない。
写真3、この構図だと正面が東で 山の端から日が出ると 右手前方からの半逆光になるので、それを狙う積もり。
写真5、向こうの林が少しウルサイ感じがする。もっと絞りを開いた設定でも撮っておくべきだった。
写真7、暗いバックでススキを撮りたかったが これ以上高い位置を取れず、一部が斜面の下の桜と被ってしまった。
写真1
絞り優先AE f11(1/6sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=50mm ISO=200
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3 三脚使用
写真2
(1/50sec) 露出補正=0EV 焦点距離=150mm ISO=400
写真3
(1/60sec) 露出補正=0EV 焦点距離=60mm ISO=800 手持ち
写真4
(1/60sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=50mm ISO=800 手持ち
写真5
(1/25sec) 露出補正=0EV 焦点距離=100mm ISO=400 手持ち
写真6
(1/80sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=120mm ISO=400 手持ち
写真7
f5.6(1/640sec) 露出補正=-3/2EV 焦点距離=110mm ISO=800 手持ち 他は同じ
桜を追って (その9)
車内ベッドで一寸うたた寝して 目が覚めると 16時15分
残念ながら 天気予報通り、西の空の低い所には 厚めの雲が 横たわっています。
前日の14日の方が 夕方も晴れ の天気だったのですが、所用が入ったので
この日になってしまったのは 仕方有りません。
光が有る内に撮っておこう と、またウロウロと 良い被写体を探します。
小さな男の子が 土手で遊んで居たので 1枚。
散歩の女性が歩いて来たので、収まりの良さそうな位置で ちゃっかり1枚。
柔らかな光
のチューリップ畑に 球根農家の方が入って、何やら作業をして居られます。
とても良い雰囲気です。
陽が傾いて、赤味がかった暖かい光が 辺りを包んで居ます。
しかし 17時20分頃には、西の雲間の小さな穴から 時折光が漏れて来る だけになってしまいました。
チューリップ畑に 光が当たった時だけが シャッターチャンスですが、
残雪の山は 暗く沈んだまま となってしまいました。
18時近くになると チューリップも 花びらを閉じてしまい
辺りの雰囲気も 沈んだ感じで、もう 絵にならなくなって来ました。
そろそろ引き上げ時 の様です。
心強い「ベッド」も積んでいるので、休憩しながら 5時間半程掛けて 安全運転で帰宅します。
写真1~3共、オレンジ色に染まった雲が 柔らかい光を投げ掛けてくれる。
写真5・6共、こうして見ると 花びらは随分大きく動くモノだと判る。
写真1
絞り優先AE f16(1/50sec) 露出補正=-5/6EV 焦点距離=80mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f11(1/250sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=25mm
写真3
(1/40sec) 露出補正=+1/3V 焦点距離=170mm
写真4
(1/160sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=40mm
写真5
(1/80sec) 露出補正=-1/6EV
写真6
f8(1/250sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=70mm ISO=1600 他は同じ
桜を追って (その8)
ご近所の方達も 三々五々 チューリップと桜を 楽しんで居られます。
向こうでは 絵を描いている方も 居られる様です。
正に 富山ならでは の
春の絶景
と言って良いでしょう。
小生も 地元の皆さんに負けない様に 気合いを入れて撮らねば…。
小生にとって 今回の主役は 桜なので、土手に戻って 桜を追う事にします。
こんな雰囲気も 良いなぁ…。
未だ15時過ぎ、夕方曇る予報ですが 一応日暮れまで粘る事にして、車の中で 少し仮眠します。
実は 今度の車「ヴェゼル」は、後部座席を前に倒すと 小生が完全に体を伸ばして寝られる
十分なスペースが出来るのです。
ただ 3cm程の段差があるので、ホームセンターで 風呂場のスノコを買ってきて 適当な形に切断し
真平らなベッドスペースを 作りました。これで 遠出も完璧! です。
写真1・2共、眠気を誘う様な 実に長閑な雰囲気。
写真3、畦を踏まない様 手を伸ばしてノーファインダーでの撮影。構図が判らないので 何枚も撮っておいて後で良いのを選んだ。
写真4・5共、絞りf8程度で良い構図だったが その前の設定から変えるのを失念していた。
写真1
絞り優先AE f16(1/100sec) 露出補正=+1/2V 焦点距離=60mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
露出補正=-1/6EV 焦点距離=30mm
写真3
(1/125sec) 露出補正=+1/6V 焦点距離=30mm
写真4
(1/200sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=110mm
写真5
(1/160sec) 焦点距離=70mm 他は同じ
桜を追って (その7)
去る15日は 富山県へ。
新潟県境も程近い 朝日町の 夕暮れの桜並木 を撮るのが目的です。
先ずは 途中の砺波市 へ立ち寄りました。
砺波は チューリップ農家が多く、球根を育てるオマケとして 満開のチューリップ畑が出現します。
チューリップ公園 というのが有るので、そこに行けば 確実に絵になるだろう… と思ったのですが
何と 23日から始まるチューリップフェアの 準備の為に、14~22日は休園!でした。
仕方無く 周辺を走り廻って 露地の
チューリップ畑
を探します。
気を取り直すには十分の 美しさです。
朝日町を目指そうと 再び高速道路に入って直ぐ、綺麗な桜並木が見えたので
隣のインターチェンジで降りて 一般道を 半分程逆戻り。
地図で見ると 砺波市を流れる 庄川の土手の桜並木 という事ですが
見事な光景が 当たり前の様に広がっていました。
14時半過ぎ 目的地の朝日町に到着、舟川の土手の桜並木 が見事でした。
北アルプスの北端 白馬連山が日本海に没する辺り に当地は位置するので、
折角の雪山を バックに入れない手はありません。
チューリップ畑を手前に入れて 桜と雪山との 記念写真です。
写真1・2・5・6共、此処は観光用では無く球根栽培の畑なので 畦と畦の間の通路(水路?)が広く、絵にし難いと知った。
畦の向きと角度を付けてしゃがみ 畦の間の土色を花で隠すしか方法は無いと思う。
写真5・6共、手前のチューリップを主役に大きく取り込んだが それに露出を合わせると桜が暗めにくすんでしまう。
止む無くチューリップは少し露出オーバー目に後からPCで調整して 桜の色を出した。
写真1
絞り優先AE f8(1/500sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=60mm ISO=200
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f5.6(1/1600sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=60mm
写真3
f11(1/800sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=70mm ISO=400
写真4
f11(1/320sec) 露出補正=0EV 焦点距離=40mm ISO=800 CPLフィルター使用
写真5
f16(1/160) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=30mm ISO=800 CPLフィルター使用
写真6
f16(1/200sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=25mm ISO=800 CPLフィルター使用 他は同じ
桜を追って (その6)
去る11日は 兵庫県中部の 丹波市方面へ出掛けました。
所用が重なって 出発は15時過ぎになってしまい、山間地は 日が落ちるのが早いので
駆け足で見て廻ります。
柏原町 加古川の支流沿いの桜並木 に向かうと、小さな川に 落花が一杯流れて
花筏
状態でしたが、残念ながら 周囲に住宅地なども有り 少々撮り辛い情景です。
フト見上げると 月齢11の月が 春の空に掛かっています。
川の土手は ポカポカと暖かく、夕方の散策に 丁度良い感じです。
西を向くと 眩しい程の 桜のトンネルです。
此処はちょっと 彩りが賑やか過ぎますが、見事と言えば見事。
こんな所で 犬の散歩が出来るなんて 本当に良いですね。
写真1、夕方で日の高さが低く 主役の桜が既に日陰になってしまっていて、落花の白い色と変わり栄えがしない。
少しでも主役が浮き立つ様に バックをボカしてみた。
写真1・4共、日陰や逆光で桜の色が出辛いので 後からPCでWBを微調整して少し赤味を乗せた。
写真1
絞り優先AE f8(1/100sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=110mm ISO=800
画質=RAW WB=5500K ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f11(1/160sec) 露出補正=+2/3EV WB=太陽光
写真3
f11 露出補正=0EV 焦点距離=90mm WB=太陽光
写真4
f11(1/125sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=80mm
写真5
f11 露出補正=-1/3EV 焦点距離=70mm WB=太陽光 他は同じ
桜を追って (その5)
刺し網 というのでしょうか、穏やかな海面に 別の網も仕掛けられていました。
カモメが飛び交う中を 波を蹴立てて 小舟が進んで来ると、
日本海の 濃い海の色に 白い色が映えます。
神子(みこ)の集落付近、常神半島の山桜が 最も
見事に咲き揃う
所で、花の時期も ピッタリと 上手く会った様です。
その浜で 家内が 何を頻りに撮っているのかと思ったら、
魚が飛び跳ねて カモメ達がそれを狙っていた のだそうです。
魚は 花見をしたいのでは無く 何か意味がある行動なのでしょうが、これでは 命懸けですね。
半島の先端付近 常神の集落で 最後の山桜を撮って、引き返します。
帰路は 若狭街道を滋賀へ抜けて、今津町で 後日撮る予定の 桜の様子を下見した後
鯖街道を 一路南下して、帰宅しました。
写真1・2・5共、海の色が実に美しい。
写真3、この直ぐ下は小・中学校。入学式の日も きっとこの桜達が祝福してくれていた事だろう。
写真4、家内の撮影。何時飛び上がるか判らないのだが 遅れず良いタイミングで撮っている。
カモメがもっと近いと緊迫感が出るが そう上手く行くモノでは無い。
写真1
絞り優先AE f8(1/500sec) 露出補正=+1/6V 焦点距離=120mm ISO=400
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f8(1/400sec) 露出補正=-1EV 焦点距離=160mm 50D
写真3
(1/160sec) 露出補正=-1/6V
写真4
プログラムAE(f16, 1/800sec) 露出補正=0EV 焦点距離=180mm
画質=JPEG ラージ,ファイン WB=オート KissX
写真5
(1/100sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=60mm 他は同じ
桜を追って (その4)
小生が 海藻干しのオヤジさんを撮っていると、家内が 「向こうの港に 大漁旗が見える」
と 呼びに来ました。
小ブログ 昨日の写真7の 揺れる海藻の向こうに、確かに 大きな赤い旗が見えます。
これは 大急ぎで行ってみないと…。
車に飛び乗って駆けつけると、居ました居ました 海の男達が
力を合わせて、如何にも重そうな網を 船に引き込んでいます。
海に仕掛ける網を 船に積み込んで、これから 出漁する様です。
ようやく積み終えると 男達は 3隻の船に分乗し、くぐもったエンジンの音を響かせて 出漁です。
網も 大きな物になると 人手では仕掛けられず、この様な クレーンで 海に降ろす様です。
向かい風に
大漁旗が
しなり、如何にも勇ましそうです。
良い漁を!
後から 小舟も追って行きました。
我々も小川の集落を出て 岬へ向かって 更に少し進むと、高みから 期せずして
先程の漁船群が 作業している所が 遠望出来ました。
漁業も 少し大規模になると、組織的な設備産業 の様相を呈するのだ と実感しました。
写真1~4共、派手なピンクのウェダーのオニイさんが どうも全体を仕切っている様だ と思って見ていたら、
彼がクレーン船の船頭だった。
写真6・7共、逆光で遠景となり 青味が強く乗ってしまう。
写真全て、出港する時に いつも大漁旗を立てているとも思えず、今朝は特別な何かの日なのだろうが 聞けず終いだった。
体を張った彼等の仕事場なのだから 物見遊山の小生が入り込む隙間など無い。
写真1
絞り優先AE f11(1/160sec) 露出補正=+1/3V 焦点距離=80mm ISO=400
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
(1/100sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=50mm
写真3
(1/200sec) 焦点距離=60mm
写真4
(1/250sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=70mm
写真5
(1/320sec) 焦点距離=130mm
写真6
(1/400sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=150mm
写真7
f8(1/640sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=150mm 他は同じ
桜を追って (その3)
これまた ご報告が遅くなってしまいましたが、去る8日 家内と 福井 若桜町の
常神(つねがみ)半島に 出掛けました。
4年前の4月、所属する写真クラブの撮影会で 始めて連れて行って戴いた所ですが、山桜がとても良く
また 昨秋の豪雨災害 からの復旧の 進み具合も気になっていたので、再訪したという次第です。
穏やかな春の日で、豪雨の爪痕の欠片さえ 想像出来ない程の 長閑さでした。
半島の山肌に点在する山桜も 以前と何も変わらない様に 見えます。
しかし 災害の痕は今も残っていて、数カ所で 道路や崖の法面の工事が 細々と続いていました。
半島の西岸を縫う様に 常神岬へと続く 県道を進んで行くと、
小川の集落で 漁師さんが 海藻を干す作業をして居られました。
オヤジさんのお顔も 潮焼けして、実に良い感じです。
小さな湾の内側 という事も有り、この日の海は とても穏やかです。
吹き抜ける潮風に
揺られながら、乾燥が進んで行くのでしょう。
写真1・2共、かなりの遠景を引っ張っているので青味が強く乗っているが そのママとした。
写真3、家内の撮影。フロントガラス越しなので緑被りしているが そのママとした。
写真6、逆光なので海藻などが黒潰れしない様 明るめに撮ったら青味が強く乗ったので、後からPCでWBを調整した。
写真1
絞り優先AE f8(1/1600sec) 露出補正=-1V 焦点距離=500mm ISO=800
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 50D
写真2
(1/400sec) 露出補正=-7/6EV 焦点距離=360mm ISO=400
写真3
プログラムAE 露出補正=+1/3EV 焦点距離=50mm ISO=オート JPEG ラージ,ファイン WB=オート S100
写真4
(1/200sec) 露出補正=0EV 焦点距離=110mm ISO=400 5DMk3
写真5
f11(1/100sec) 露出補正=0EV 焦点距離=70mm ISO=400 5DMk3
写真6
f11(1/400sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=70mm ISO=400 WB=5600K 5DMk3
写真7
f11(1/125sec) 露出補正=0EV 焦点距離=60mm ISO=400 5DMk3 他は同じ
桜を追って (その2)
去る7日 「無理してでも」奈良 下市へ出掛けた… と言うのは、
実は その日は、香川の北西端まで 夕暮れの桜を撮りに出掛ける 事にしていたからです。
その地の桜も同様に そろそろ見頃が終わりかけで、待った無しの状況 になっていたのです。
阪神間の自宅からすれば ほぼ逆方向の両地故
朝から奈良へ出掛け、午後 自宅近くを通り越して 淡路島経由で 香川へ向かい、
日没後まで撮影して 夜帰宅… という ハードスケジュールに なってしまいます。
奈良の下市が すっかり気に入って 時間を使い過ぎてしまい、途中休憩する間も無く 走り詰めで
現地 紫雲出山(しうでさん)に着いたのは 17時40分。
撮影機材を掴んで 山頂まで駆け上がった時には 同55分になっていましたが、何とかセーフ!
昨年 4月4日に訪れた時は 夕焼けが殆ど無く、少々 物足りない絵しか撮れなかったので
今回は 美しい夕焼けに 期待大 なのです。
幸い 桜は未だ満開状態で 西の空も 穏やかに晴れています。
少し風がありますが まあ それ位は我慢しないといけません。
後は どれだけ焼けてくれるか…。
上の絵の 左に突き出た岬は 10時の方角 なのですが、空が焼けているのは 西の方だけ。
桜は 夕日に染まっていますが、北西の空の赤味は イマイチです。
陽が沈みかけて 桜の色が 落ち着いてきました。
そろそろ 小生の 好みの色合いです。
陽が沈みましたが、北西の空の雲は 結局 赤く焼ける事も無く 次第に灰色になって行きます。
左下の 生里の漁港の灯台に 灯が入り、夕なずむ… という時間帯です。
瀬戸は日暮れて 夕波小波…
という 古い歌が
フト 口をついて出て来そうです。
18時40分、これ以上 空や雲が焼ける事は もう無さそうです。
帰り道も 結構遠いので、そろそろ引き上げ時 でしょう。
淡路島経由で 無事 自宅に帰着したのは 21時半でした。
写真1、メインカメラは三脚固定で 望遠は手持ち撮影した。逆光でとても明るいので 手持ちで何の問題も無い。
何時でも三脚で撮っている方が多いが、機動性を考えれば ケースバイケースで手持ちも含めて判断された方が良いと思う。
写真2・6共、縦横比3:2の原画を2:1のパノラマにトリミングした。
写真3~6共、三脚を使っているのでISO感度は本来200で良いのだが 結構風があって枝が大きく揺れるので
少しでも被写体ブレを抑える為に800等に上げて シャッター速度を稼いだ。
写真6、目で見た感じはもっとずっと暗い。20人程いたカメラマン・観光客も この時刻まで残っていたのは小生含め3人だけ。
写真1
絞り優先AE f8(1/1600sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=200mm ISO=400
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 50D
写真2
f11(1/30sec) 露出補正=+2/3EV 焦点距離=30mm ISO=200 WB=5300K 5DMk3 MF 三脚使用
写真3
f11(1/100sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=60mm ISO=800 WB=5300K 5DMk3 MF 三脚使用
写真4
f11(1/80sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=60mm ISO=800 WB=5300K 5DMk3 MF 三脚使用
写真5
f11(1/25sec) 露出補正=+2/3EV 焦点距離=60mm ISO=800 WB=5800K 5DMk3 MF 三脚使用
写真6
f8(1/40sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=40mm ISO=1600 WB=6200K 5DMk3 MF 三脚使用 他は同じ
桜を追って (その1)
アチコチ 出掛ける事が多くて アップが遅くなってしまいましたが
去る7日の 奈良 下市の様子をご報告します。
以前から 桜が見事な町 と聞いてはいたのですが、今まで 時期がズレていたり 通り過ぎるだけで
この時期に じっくりと訪れる機会が有りませんでした。
この日は 花期と天候の組み合わせからして、今年のラストチャンスでは… と
無理してでも 訪問する事にしたのです。
山間の 狭い路を上がって行くと、素晴らしい
春の情景が
広がっていました。
土地の方には 叱られるかも知れませんが、
こんな所で ボンヤリと 春の一日を過ごすのも 悪くないなぁ…
などと 思ってしまいます。
自然の あるがままの風情には、どこか 懐かしい様な趣 があります。
ここは 写真仲間では 結構メジャー なポイント。
個人のお宅の桜 だと思うのですが
白い土壁の蔵が 見事な枝垂れ桜と 絶妙の取り合わせで、人気なのです。
遥か下の様子が春らしくて なかなか綺麗なので、透かして撮って見ました。
桜を撮っていると 後から車がやって来て 桜の下に停まってしまいました。
撮影に困るので 少しバックして戴けないか… と、降りて来たご婦人に お願いしようと思ったのですが
軽トラックのおじさんと 話して居られる様子から、どうやら このお宅の住人と判明。
邪魔をしているのは むしろ こちらの方、という状況なのですから
もう少しで恥をかくところで、余計な事を言わなくて 良かったです。
何でも 昔と比べて 随分樹勢が弱って来ているので、肥料を入れたりした
その効果を、お二人で 議論されているのでした。
小生と同じく 桜を撮りに来ていた方から 教えて戴き、
少し離れた所に有るお寺 にも立ち寄りました。
これまた 歳を重ねた枝垂れで、なかなか 見応えがあります。
小 風景写真サイト 「四季逍遊」 を更新しています。
http://www.geocities.jp/shikishoyu/
右欄外 「ブックマーク」 の 「 四季逍遊 」 でもリンクしていますので、
宜しかったら覗いてみてください
更新後 一部の画像が上手く開かない 等の不調があり、暫くアレコレ考えていたのですが
今日 ようやく原因が判明、対策して 全て正常に動く様になったので ご案内する次第です。
不調の原因は、無料使用出来る容量制限の ほぼ限界一杯まで達してしまった為で、
余計なファイルを 全て削除してやったところ 無事復旧した、という訳でした。
たかがホームページ といえども、難しいモノです。
写真全て、ピーカンではなく高曇り状態で 花を撮るには絶好の日和。
写真6、サンシュユと桃だろうか 春らしい彩り。
写真8、真逆光の為シルエットの桜が黒くなるので、露出補正で明るくして 色温度と彩度を少し上げ、桜色を出した。
写真1
絞り優先AE f5.6(1/640sec) 露出補正=0EV 焦点距離=120mm ISO=400
画質=RAW WB=太陽光 ピクチャースタイル=スタンダード AF 5DMk3
写真2
f8 露出補正=+1/3EV 焦点距離=50mm ISO=800
写真3
f8(1/160sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=170mm
写真4
f8(1/200sec) 焦点距離=80mm WB=5300K
写真5
f8(1/200sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=70mm WB=5300K
写真6
f8(1/200sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=70mm
写真7
f8(1/320sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=40mm
写真8
f8(1/400sec) 露出補正=+2/3EV 焦点距離=30mm WB=6000K 他は同じ
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