各地で撮り貯めた写真を掲載。人との出会い・写真・デジカメ等について持論を語ります。掲載写真の無断転用は禁止します。
きむさんのフォトノート
岡山撮影行 (その6)
備前焼の伊部(いんべ)を後にして、宿がある 瀬戸内市の虫明(むしあげ)へ向かいました。
虫明湾に浮かぶ
牡蠣筏
を 日の出の光 で見る景色が有名で、
「虫明迫門(せと)の曙」は 「日本の朝日百選」に選ばれています。
夕刻の虫明は 生憎 曇ってきましたが、牡蠣筏が 穏やかな湾内に 沢山浮かんでいました。
宿に着き、明日早朝撮影の下見にと 屋上から夕方の湾内を眺めました。
外へ出なくても 見晴らしの良い屋上から撮れる というのが、この宿の「売り」の一つなのです。
湾の向きからして 夕景撮影には不向きなのですが、17時過ぎに 急に空が焼けだして
空全体が 素晴らしい色に染まりました。
小 風景写真ホームページを 昨日更新しました。
右欄外下の 「ブックマーク」にある 「四季逍遊」 で リンクしていますので
よろしかったらご覧ください。
撮影一口メモ:
写真上、曇り空で 湾も筏も変化に乏しいので 近くにあった紅葉を 大きく取り込んで撮影。
写真下、夕焼け雲の色の変化が早く 広角レンズに替える間も惜しいので 後から合成する事を前提に 標準ズームのまま縦位置でパン撮影。
そのコツは クセが無い50mm程度の焦点距離で 上下にブレ無い様に気をつけて 1/3程をダブらせながら 手早く撮る 事。
レタッチソフトの「フォトショップ」があれば 誰でもPCで簡単にパノラマ合成写真を作れる。
写真上
絞り優先AE f8(1/250sec) 露出補正=+1/3EV 焦点距離=90mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真中
f5.6 露出補正=-2/3EV 焦点距離=160mm
写真下(3枚をパノラマ合成)
f5.6(1/100, 1/125, 1/160sec) 露出補正=-2/3EV 焦点距離=45mm MF 他は同じ
岡山撮影行 (その5)
伊部(いんべ)の備前焼が 全部元気かというと やはりそうでは無い様で
もう使われなくなって、安全の為でしょう フェンスで囲われた
登り窯
もありました。
横の穴から覗くと、向こう側に開けられた穴が オバケの目玉の様に 光っていました。
こちらの窯も、使われなくなってから もう随分長い年月が経っているのでしょう。
地方都市の商店街の「シャッター通り」 ではありませんが、
皆が元気にやって行ける程 現実は甘くないようです。
向こうの窯も おそらく 使われていないのではないでしょうか。
晩秋の陽射しが そんな伊部の街を 優しく照らしていました。
撮影一口メモ:
写真上、2つの穴が目に見える様に 露出を大きくマイナス補正して 窯の中を黒く落とした。
写真中、煙突の横に窯名の看板が有ったので それを隠す為にも 大きなマイナス補正でシルエットにして
雑草が生えた姿を強調した。
写真上
絞り優先AE f11(1/20sec) 露出補正=-7/6EV 焦点距離=40mm ISO=800
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真中
f8(1/5000sec) 露出補正=-1EV ISO=200
写真下
(1/320sec) 露出補正=-5/6EV 焦点距離=90mm ISO=400 他は同じ
岡山撮影行 (その4)
伊部の街では 至る所で 備前焼独特の、落ち着いていながら 中から華やかさが輝く様な
赤茶色
が 見られます。
七五三参りの家族連れが行き交う 神社の瓦や石畳にも…
ツワブキが咲く その石段横の 塀にも。
こちらの塀も 良い色です。
晩秋の午後の陽射しが この色味にピッタリ来ます。
撮影一口メモ:
写真上、肩車をされる子供を 晩秋の午後の陽射しが 暖かく照らしていたので
その雰囲気を表現する為に、後からPCで WB=6000K にして 赤味を少し強調した。
写真下、塀に変化を与えている蔦と影の バランスが良い所を探して撮影。
写真上
絞り優先AE f8(1/200sec) 露出補正=-2/3EV 焦点距離=80mm ISO=800
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=6000K AF
写真中
(1/250sec) 露出補正=-5/3EV WB=太陽光
写真下
f11(1/320sec) 露出補正=-5/6EV 焦点距離=60mm ISO=400 WB=太陽光 他は同じ
岡山撮影行 (その3)
旧閑谷学校を後にして、地元 備前焼の窯元が 集中的に集まっている
伊部(いんべ)
の街を 散策しました。
街中の至る所に… と言う表現がピッタリする程 窯元や焼き物屋さんが多く
観光客としては楽しいのですが、良くこれでやって行けるなぁ という驚きもあります。
路地のブロック塀の上にも 備前焼。
窯の煙突から 元気な煙が 立ち昇っていました。
撮影一口メモ:
写真上、ご親切に お店の中を自由に撮影させてくださった 伊勢崎さん の店先の様子。とても落ち着いたお店。
写真下、路地を歩いていると 脇の窯から突然煙が出だしたので 元気な窯元の様子を運良く表現する事が出来た。。
写真上
絞り優先AE f8(1/160sec) 露出補正=-5/6EV 焦点距離=110mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真中
f16(1/250sec) 露出補正=-1EV 焦点距離=120mm ISO=800
写真下
f11(1/400sec) 焦点距離=100mm 他は同じ
岡山撮影行 (その2)
これが 聖廟前の櫂(かい)の木 で、石段を鋏んで 赤と黄の対になっています。
折良く快晴なので 黄色が引き立ちます。
定番の構図ですが 櫂の黄葉を映す 講堂の
床紅葉
紅葉の方がイマイチなので 赤く映りません。
紅葉には早かったのか というと そうでもなくて、既に随分散っています。
こちらの方が 美しいかも…。
撮影一口メモ:
写真中、向こう側も観光順路なので 人影も映ってしまう。人が途切れるホンの僅かな時間 を待って撮影。
少し彩度を上げる為に ピクチャースタイル=風景 に設定。
写真下、櫂の木の影のバランスが良い所 を探したが、上手く見つけられなかった。
写真上
絞り優先AE f16(1/125sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=40mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真中
f5.6(1/30sec) 露出補正=-1EV 焦点距離=130mm ピクチャースタイル=風景
写真下
露出補正=-2/3EV 焦点距離=110mm 他は同じ
岡山撮影行 (その1)
所属する写真クラブの撮影会で 12~13日に 岡山の備前地方へ出掛けました。
気の良い連中(先輩や指導者ですが)ばかり 計8人の、気楽で楽しい小旅行です。
先ずは 定番の観光地になっている
旧閑谷(しずたに)学校
これは 校門です。
江戸時代の1670年 岡山藩直営で創られた 日本最古の(武士ではなく)庶民の為の学校で
講堂は国宝に、また聖廟など 他の建物も重要文化財に 指定されています。
藩に何事か有っても存続出来る様にと 学校領地を与えて藩から独立させ、瓦は全て備前焼
と、学問の理想郷を創ろうとした 藩主池田公の 力の入れ方が窺い知れます。
聖廟前の 赤・黄対になった櫂の木は、わざわざ中国の孔子廟から分けられたそうです。
この季節は その紅葉でも有名で、大勢の観光客で賑わいます。
撮影一口メモ:
写真上、観光客が大変多いので つい上向きの構図になってしまう。
写真下、紅葉の時期の筈だが 色付きは今一つ。今年はどこでも その様だ。
写真上
絞り優先AE f8(1/500sec) 露出補正=-1EV 焦点距離=60mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真中
f5.6(1/100sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=70mm ISO=1600
写真下
(1/1000sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=50mm 他は同じ
氷ノ山林道 (その7)
これは オマケです。
19日のブログに記した通り、氷ノ山林道の蔦の色付きを見に 再訪した際
収穫もなく手ブラで帰るのが残念なので 思いつきで寄り道をした
鵜縄(うなわ)集落
の様子です。
初めて訪れたのですが、カメラマンにとって とても雰囲気の良い集落でした。
田の石積みなど 大変しっかりとした造りで、丁寧に築き上げられた物だ と素人にも判ります。
こういう場所を 偶然見つけると とても得した気分になります。
撮影一口メモ:
写真上、ここも 地形的に見て 元は田か畑だったのだろうと想像するが、完全に野原になってしまっている。
写真下、30分程歩き廻って撮影していたが 住人とは一人も出会えなかった。
写真上
絞り優先AE f8(1/200sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=100mm ISO=800
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真下
(1/60sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=50mm 他は同じ
氷ノ山林道 (その6)
氷ノ山林道を後にして、その麓にある 轟(とどろき)集落 へと向かいました。
以前も訪れた事があり とても気に入っている場所です。
集落へ上がって行く途中の 立派な棚田は 休耕地になっていて…というか 放棄された感じで
一面すっかり
ススキの原に
なってしまっています。
田として維持できる環境 では無くなってしまった のでしょう。
ここも 元は豊かな田 だったのだろうと思います。
集落へ入ると、ご老人が 美しく稔った野菜類を 洗って居られたので
暫く話をさせて戴きました。
これからの 冬の季節はさぞ大変だろう とお察しします。
一昨日の地方ニュースは 氷ノ山の山頂付近に 積雪があった…と報じていました。
撮影一口メモ:
写真1、被写体がカーブになった道の下にあるので ガードレールが写らない様に 身体を乗り出しての撮影。
写真3、直ぐ横の畑から抜いてきた野菜の土を 流れで丁寧に洗って居られる仕草が、何故だかとても懐かしい。
写真1
絞り優先AE f11(1/125sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=60mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真2
f8(1/250sec) 露出補正=-1/3EV 焦点距離=50mm
写真3
(1/50sec) 露出補正=0EV 焦点距離=70mm
写真4
(1/100sec) 焦点距離=50mm 他は同じ
氷ノ山林道 (その5)
8時過ぎ
霧が次第に晴れて
きて、紅葉が鮮やかに 輝き始めました。
黄葉は多いのですが 紅葉が少なく、
あちこち キョロキョロしながら走って ようやく見つける状態です。
撮影一口メモ:
写真上、未だ光が入らず 暗く落ちた林をバックに 輝く紅葉を対比させた。
写真下、チラリと現れた青空が とても有りがたい物に思える。
写真上
絞り優先AE f11(1/250sec) 露出補正=-2/3EV 焦点距離=60mm ISO=800
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真下
f8(1/500sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=80mm 他は同じ
氷ノ山林道 (その4)
この日一番
の 真っ赤な紅葉が 目を引きました。
霧が流れ 空が少し明るくなると、黄葉も引き立ってきます。
撮影一口メモ:
写真上、直ぐ道端に有るので ガードレールが入ってしまいそう。身を乗り出し 広角レンズで近付いて撮影。
写真下、霧を撮し込む分量をどれ程にするか いつも迷いが出てしまう。
写真上
絞り優先AE f11(1/100sec) 露出補正=-5/6EV 焦点距離=30mm ISO=800
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 MF
写真下
(1/200sec) 焦点距離=160mm AF 他は同じ
氷ノ山林道 (その3)
林道をどんどん進んで行くと 少し開けた場所があったので、長靴に履き替えて 歩いてみると
霧越しに柔らかい光が
入っていて、しっとりと とても良い雰囲気です。
振り返ると 欅でしょうか、大木が この空地の主 の様にそそり立っていました。
撮影一口メモ:
写真上、これ以上左側を入れると 激しく白飛びするので 構図はこれが精一杯。
写真下、狭い空き地に巨大な木が生えているので とても全体を捉えられない。
超広角にすれば入らないではないが 白い空が増えるだけで 絵としては不可。
写真上
絞り優先AE f11(1/40sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=40mm ISO=1600
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真下
(1/160sec) 露出補正=-1/2EV 他は同じ
氷ノ山林道 (その2)
林道のカーブを曲がった所で こんな
仲の良さそうな
2本の木に 出会いました。
横を通り過ぎて また少し曲がり、振り返ると…
今度は 2本がピッタリ重なって、すっかり 同化していました。
更に進むと 林の中の木に 蔦が見事に巻き付いていました。
後1週間程して これが真っ赤になったら さぞ素敵だろう…と、10日後に再訪したのですが
そうは上手く行かないモノで そのまま茶色になっていました。
今年の紅葉は どうも良くありません。
また来年 訪れてみる事にしましょう。
撮影一口メモ:
写真上・中、90度向きが変わると 光の具合が随分異なるので 適正露出を得る様に露出補正の修正は必須。
写真下、手前の低木が邪魔だが それを除けば とても良い雰囲気の林なので、来秋の再訪が楽しみ。
写真上
絞り優先AE f8(1/500sec) 露出補正=+1/6EV 焦点距離=40mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真中
(1/1600sec) 露出補正=+5/3EV 焦点距離=60mm
写真下
(1/80sec) 露出補正=-1EV 焦点距離=100mm ISO=1600 他は同じ
氷ノ山林道 (その1)
これも少し遅くなってしまいましたが 先月末日、紅葉を追って 兵庫北部も鳥取県境に近い
氷ノ山(ひょうのせん)林道
へ 出掛けました。
雨上がりで 霧が棚引き、陽射しも時々入って ベストコンディションです。
紅・黄葉も 未だの所もあり 散りかけの所もあり… と、これまた ほぼベストタイミング。
誰も通らない林道で 晩秋の風情を 独り占めです。
撮影一口メモ:
写真上、雲の動きが速い日は 暫く待っていると 欲しい所にスポット光が入る事がある。
写真下、狭い林道だが とにかく車が通らないので 何処でも適当に停めて撮影出来るのが有り難い。
写真上
絞り優先AE f8(1/200sec) 露出補正=-1/2EV 焦点距離=150mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真下
(1/100sec) 焦点距離=40mm 他は同じ
奈良南部 (その3)
大台ヶ原を後にして 更に南下しましたが、実は
吉野町から大台ヶ原へ至る道は 途中で3個所 崖崩れがあり、内2個所は大規模で
それぞれ 数kmにわたって 大きく迂回させられました。
幹線道路である国道169号線の大きな崖崩れだけは 今月に入ってようやく修理できたらしく
先日のニュースで 「路線バスの運行がやっと再開した」と報じていました。
しかし他にも 天川村へ通じる国道309号、石ヤ塔への道、尾鷲へ抜ける国道425号
など、小生が楽しみにしていたルートは 何れも崩落で通行止め が続いていて
台風災害からの復旧 が進んでいない現状を 思い知らされました。
上の写真は 下北山村の
池原貯水池
水の色がとても美しい ダム湖です。
淡水魚釣りで有名で、この日も 釣りのボートが 長閑に行き来していました。
池の端を縫う様に続く 405号線を延々と走り、約10km程で この 千丈の滝に…
更にまた10km程走って、この不動滝と その奥の 銚子滝 とに出会えました。
しかし ここから先 数km程の 三重県境から先は、崩落で通行止め との事で
ここから引き返しました。
撮影一口メモ:
写真上、湖面は穏やかで 台風の爪痕は見え難いが
風下側の岸辺には 崖から崩れ落ちた木々が 吹き溜め状態で 大量に浮いていた。
写真中、立派な滝なのだが 道路脇には雑木が繁っていて(急峻な崖を降りない限り)この構図以外は無理。
写真上
絞り優先AE f16(1/250sec) 露出補正=-1/6EV 焦点距離=80mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=太陽光 AF
写真中
f11(1/640sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=70mm
写真下
f11(1/125sec) 焦点距離=60mm 他は同じ
奈良南部 (その2)
霧の隙間から
薄日が
届き、ナナカマドでしょうか 真っ赤な実が 鮮やかに輝きました。
直ぐ頭の上を、引き千切られた様に 雲や霧が 強風で飛ばされて行きます。
撮影一口メモ:
写真上・下共、光や雲の変化がとても早く シャッターチャンスを捉えるのが 結構難しい。
写真上
絞り優先AE f8(1/250sec) 露出補正=+1/2EV 焦点距離=60mm ISO=400
画質=RAW ピクチャースタイル=スタンダード WB=4800K AF
写真下
(1/3200sec) 焦点距離=40mm WB=太陽光 他は同じ
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