もろ、お膝元で生まれ育った者として、とても悲しいニュース。。。
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西宮のシンボル「白鹿」の大看板撤去へ 酒蔵解体を受け@2020.6.23付・朝日新聞デジタルニュース
上の記事に書かれている通り、撤去理由の一つとなったのが「西宮市屋外広告物条例」です。
該当する内容は以下の通り。
↓
この条件に照らし合わせて「撤去やむなし...」という判断に至った、というのが市の言い分。
が、そこについて、なんとかできなかったものか...という思いをぬぐえずにいまして。
そもそも屋外広告物を規制する目的は、良好な景観を維持することです。
でも、景観って様々な側面があると思うんですよね。
その街並みを特徴づけ、そこで生まれ育った人の思い出に残る大切な一要素となっているもの。
そして、それが一定の歴史を持っているもの。
そういった条件を満たしているものがあれば、それこそ守るべき景観というべきではないでしょうか。
そういう意味で、この白鹿さんの看板はまさに守るべき景観だったのではないか...と思っています。
西宮市は「酒のまち」を一つの売りとして、都市観光事業に力を入れているわけでもありますし。
同様の理由から、歴史ある酒造メーカーの看板が撤去される事態が過去にもあり、市の上層部から「強い問題意識を持っている。なんらかの方策を講じることを考えている!」という強い言葉を直接、聞いていました。
その言葉に安心して、その後の追跡・調査を怠っていたことを強く後悔し、責任を感じてもいます...
今回の事案において残念なのは、市が、この看板を「単なる広報物」と定義し、そこから抜け出せなかったことです。
そこを、そうではなく「酒のまち・西宮」を標榜する街のシンボルとして、その街の景観を代表するものとして守ろうという意識を持っていたなら、もっと違う結論もありえたと思うんですよね。
例えば、都市景観・屋外広告物審議会での審議を経て、これら看板は広報物ではないとする例外規定を設ける等の対策を講じることも可能だったはず。
景観の保全・育成は一朝一夕にできるものではありません。
そんな中、西宮市に所与のものとして与えられた酒蔵地域は、まさに天与の財産ともいうべきものでしょう。
だからこそ、大切にしなければならない。
そして、そうした地域や景観の保全・育成は長期間に亘って取組可能な行政こそが、主体的に取り組むべきであるはずです。
そういった観点からも今回の件、非常に残念に感じています。
ぶっちゃけ、景観やデザイン・ファッションといった類の話には甚だ疎い(≒センスがない)私ですが、今回のこれは、すごく残念。。。
というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。
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