西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

学童の開所時間延長について。

2009-01-26 17:24:16 | すべての人にやさしいまちを実現するために

「やった~!次の土日はお休みや!!」
と喜んでいたにも関わらず、週末は風邪でダウン。
38.6℃とかまでいくと、どないもこないもなりません。
息子よ、「ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」を見に行く約束を
果たせなかった、不甲斐無い父を許せ。

というわけで本調子には程遠い私ですが、
学童の開所時間延長をメインに、
ご報告しなければならないことがあるので、日記をば。

年明けぐらいから順次、過去、自分が提案してきた内容についての
進捗状況のヒアリング等を行っています。
中には、目に見える形で、よい形で進んでいる話もあれば、
「おいおい、ちょっと待て!」
と言わずにはいられない話もあります。
で学童は、明らかに「おいおい、ちょっと待て!」のほうでして。

学童の開所時間を、今年の4月1日から午後6時まで延長するのは
市が2007年12月議会で示した既定路線であり、当然、
そうなるものだと思っていました。
ところが、いつのまにか、この話が
「平成21年度からの午後6時までの開所時間延長は取りやめる。
 更なる開所時間の延長を目指して、検討を続ける。」
という風に変わってしまっていることが分かりました。
その主な理由は、
〇午後6時までの開所時間延長をモデル実施している4学童において、
  延長利用者の割合が低い。
  (瓦木19.4%、用海11.6%、津門14.1%、広田10.5%)
〇全学童利用者を対象としたアンケートの結果、
  午後6時までの延長利用を希望する方の割合が少ない
  (希望する18.6%、希望しない58.7%、不明・無回答22.7%)
という利用実績&アンケートの結果によるのだそうです。
要するに、
「思っていたより利用者・希望者の割合が少ないから、
 新年度からの午後6時までの開所時間延長は取りやめました」
ということです。
でもね、この理屈、ツッコミどころ、山盛りですよ。

重要なのは、
①利用者・アンケートの対象に、新年度から子供を預ける予定の
  保護者が含まれていないこと。
②「開所時間延長による費用の増加は、ほとんどない」
  (↑これは市の担当者自身が認めました)
  にも関わらず、「利用者・希望者の割合が少ないから」という理由で、
  一旦示した方針を勝手に変えたこと。
の大きく二点、です。

まず①についてですが。
新年度から開所時間を延長した場合、
現三年生は学童からは卒業(?)し、新一年生が入ってきています。
「利用実績・アンケートの結果から」というにも関わらず、
「新しく利用者になる、来年度からの新一年生の保護者」の意見が
全く反映されていないアンケート結果から、開所時間延長について
判断するのは、フェアではありません。
しかも利用実績からは、
↓「低学年の子供の保護者ほど、午後6時までの開所時間延長を
  利用する傾向が強い」ことが明らか↓です。

(※参考)
開所時間延長を実施している4学童における、学年別・延長利用者割合
--------------一年生--------二年生--------三年生--------全学年平均  
用海--------30.4%---------0.0%----------4.0%-----------11.6%
瓦木--------33.3%---------0.0%----------0.0%-----------19.4%
津門--------26.2%---------7.1%----------0.0%-----------14.1%
広田--------16.7%---------8.0%----------4.0%-----------10.5%

午後6時まで開所時間が延長されることを念頭に、
生活設計をされているであろう新一年生の保護者の方々であれば、
なおさら、この傾向は強まることでしょう。
これ明らかに、開所時間延長の取りやめを決定するための根拠として、
弱すぎると思うのです。

②もまた、非常に重要な問題です。
「コストの増加はほとんどなしに、開所時間の延長は可能」だが、
「利用実績も低く、希望者の割合も少ない」ので、
「全学童の開所時間延長は取りやめ」
というのが、市側の理屈なのですが。
わたしゃ、どう考えても、
「コストの増加はほとんどなしに、開所時間の延長は可能」であり、
「一定割合の利用実績があり、希望者も存在する」なら、
「全学童の開所時間を延長する!」
のが、当り前の話だと思うのですが。
なんで、こうゆう結論になるんやと。

市の理屈で言うと、他にも理由はあるようなのですが、
それらは全て、市の内部事情による理由でしかありません。
午後6時まで開所時間が延長されることを念頭に、
今後の計画を立てていたであろう多くの方々に対する意識が、
あまりにも、なさ過ぎます。
しかも、今回のヒアリングの結果、学童に関して、
他にも(あるいは、この内容と関連して)、
大きな問題があることが分かりました。
この項、もう少し続けます。