あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 生名島キャンプツーリング&ビアパーティー

2010年07月12日 | 旅するシーカヤック
この週末は、お気に入りの生名島でのキャンプツーリング&地元呉でのビアパーティ。
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土曜日は生名島をベースにツーリングを堪能。 今年、28漕目である。
 
潮目で遊び。
 
藻場を漕ぎ。
 
海水浴を楽しんで、キャンプ場に戻ってきた。
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買い出しはいつもの因島へ。
  
ターミナルにある、雰囲気の良い飲屋街。 南京錠での1ドア3ロック。

小早名人のポスター。
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雨となった日曜、定番のお散歩ツーリングは取りやめ、生名島を後にする。 今日は夕方から、お花の先生とのビアパーティー。

先生には、小学校高学年から中学生時代に次男がご指導いただき、中学1年の時には年に二度も優秀華(100点)&その年の年間優秀賞に選ばれ、とてもお世話になった方である。 そして今も妻が引き続きお世話になっているのに加え、私が載った『Tarzan』や、先日の『旅する櫂伝馬の中国新聞の記事』なども見ていただいており、先日街で偶然お会いした時に、先生から妻と一緒に飲み会のお誘いをいただいたのである。
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『先生、こんにちは。 ご無沙汰しております。 今日はとても楽しみにしてきました!』

以前、次男の研究会に同行したとき、先生から伺ったお話が、とても興味深いものであった。

<もちろん基本はあるが、花は一つ一つ曲がり方も、葉の生え方も違う、 その花の特徴を活かすように生けるのが大切であり、また難しいとのこと。
師範といえども、昔の知識や経験だけにこだわるのでは進歩は無い。 常に、好奇心を持ち、チャレンジ精神を持って自分を高めて行く事が大切である。>

まずはおいしい呉ビールで乾杯。 料理を食べ、ビールを飲みながら、先生のお話を伺う。
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日本には3つの大きな流派があるけれど、各地域に小さな独自の流派があり、すべて合わせると300~500は流派があるのではないかとの事。 驚きである。

『先生/師範になってからがスタート。 一生勉強よ。 本も読むし、勉強会があればどんな遠くにでも出掛ける』 『これだけ勉強しても、自分より凄い人がまだまだ居る。 自分が偉いと思ったらそれで終り。 進歩しないよ』

『昔の指導と違って、今の生徒さん達は、なぜそうするのかという理由/理屈を説明する必要がある。 だから先生はきちんと基本を理解して、それを伝えるための知識が必要。 100ほど勉強して、ようやく1を教える事ができる』

『人を育てるには、外に出して経験を積ませる事が大事。 どんどん研究会に出して、偉い先生の評価を聞く。 そうすると、普段私が指導している事の意味が分かる』 『おたくの知君は、研究会に出て1年で2回も100点を取ったけど、あれはすごい事。 今でも支部の語り種よ。 学校のテストじゃないんだから、100点なんて滅多に出ない。 一生100点がとれない人も大勢居る。 准教授までで中断したけど、受験が終わって時間がとれるようになったら、またぜひ教えたいものね』

『やっぱり基本が大事。 基本を分かった上であえて違う生け方をするのは『自由華』。 基本を知らないで生けるのは『我流』って言うの』 『そうは言っても、やっぱり時代とともに花も変わる。 基本という幹はしっかりと守りながら、時代に合わせて変えていく/進化させていくことも大切』

『お金をもらって指導しているのなら、金額に関わらず、先生には責任がある。 お弟子さんが辞めていくのは先生の責任』 『先生/師範になったからには、一人でもいいから、立派な後継者を育てる事が必要』
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いやあ、やはり高い志を持って一つの道を究めようとしておられる先生の話はとても興味深い。 『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』の志とも共通すると言う事で、先生との会話は更に盛り上がった。

旨いビールを飲みつつ、とても楽しく充実した時間の後は、先生の行き付けの店でカラオケを歌ってお開き。 先生、ごちそうさまでした。

秋にとても重要なイベントが控えており、それに向けて大作の構想を練っておられること。 楽しみだ。

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