東野圭吾「マスカレード・ゲーム」読み終わりました。
圭吾さんの作品は毎回新作が出るたびに予約をして買います。
この作品も楽しみにしていました
ホテル・コルテシア東京を舞台にするこのシリーズ
今回が3作目になります。
刑事の「新田浩介」が
事件解決のために潜入捜査をするため
ホテルマンの仮面をかぶる
過去2度ホテルマンの仮面をかぶり
事件を未然に防いできた。
2度あることは3度ある?!
今回もまた新田は完璧なホテルマンの仮面をかぶる
そして
過去2回の事件でお世話になった
ホテルマンの「山岸尚美」
彼女がホテルのピンチにロサンゼルスから呼び寄せられる!
再び!
いや
三度タッグを組むことになった
新田と山岸
初めての事件では
山岸に何度もダメ出しをされた
ホテルマンに扮した新田
しかし!
今回は新田に信頼を寄せる山岸
それも過去2度の事件で
新田のホテルマンとしての所作
そして
刑事としての姿勢
そういうものに触れていたから
クリスマスイヴの夜
事件は佳境を迎える!
犯人は誰
ホテル・コルテシア東京は
何事もなくお客様に素敵な夜を提供することができるのか
3つの殺人事件の殺害方法は似ていた。
過去に人を死なせ
十分な刑罰も受けずにいた者たち
3人はナイフで刺され死亡していた。
捜査上に浮かび上がる
その者たちを憎む被害者家族
しかし
犯行時刻にはアリバイがあった。
誰が殺したのか?
被害者の家族を追ううちに
クリスマスイヴにホテル・コルテシア東京に
それぞれの家族が集まる
次のターゲットは
複雑に絡まった事件の謎
それを新田たちは追う!
新田とまた事件を追う事になった能勢
能勢が見つけた被害者家族らしき管理者のブログ
そこには
被害者家族の苦悩
刑法に対する不満が書かれていた?
能勢の上司「梓」は
ホテル側のことを無視した
捜査をしようとする。
犯人逮捕のため手段を択ばない梓
それに反感を覚える新田
新田のホテルマンとしての気持ちと
刑事としての気持ちが戦う!
山岸に教えられたホテルマンの心得
それが新田を苦しめる
なかなか進まない捜査
仮面をなかなかはがす事ができないジレンマ
そんな時
大学の同期の「三輪葉月」がお客としてやってくる。
三輪から頼まれる
ホテルマン新田へのお願い
それが事件のカギとなる
聖なる夜をホテル・コルテシア東京は守れるのか
今回この作品で考えさせられたことは
被害者家族の苦悩
そして
加害者の刑の軽さ
そして
刑法で守られた加害者が
のちに苦しめられる苦悩
その立場にならないと
本当の気持ちなどわかるはずもないけど
こうやって苦しんでいる人たちが実際にいるという事
人が人を罰することの難しさ。。
そんなことを思いました。
精神を病んでいれば何をやっても許されるのか?
殺された人の家族の気持ちは?
本当に難しい問題です。
してしまったことの十字架は
ずっと背負い続けなければならない。。
自分の行動をもう一度よく考えようと思った。
自分には繋がってる人たちがいて
自分がしたことで苦しむ人がいる。
そういうことを忘れてはいけないんだって思いました。
圭吾さんはいつも人に優しい
でも
優しさだけでなく
厳しさも教えてくれます。
いつも素敵な作品をありがとうございます。
新田のその後も期待しています!
ぜひ続きを書いてください。
楽しみにしています
あなたの行くホテルのホテルマン・・
でも実は
ホテルマンではないかもしれない