坂木司「アンと愛情」読み終わりました。
すっごくおいしそうでしょ？
そんなおいしそうな和菓子がたくさん出てくる
シリーズ３作目
待ってました
梅本杏子
「アンちゃん」は
東京百貨店の和菓子屋「みつ屋」で
バイトを始めて３年目
仕事にも慣れ
いつも優しく見守ってくれている椿店長
先輩の桜井さん
乙女な立花さん（男性）
みんなと和気あいあいと仕事をしていた
そんなアンちゃんに
離職の危機
催事場に他店から現れた助っ人社員
出来過ぎる同い年の桐生さんに
積み上げた自信が崩れる？
でも
椿店長は
どちらにも足りないところがあるという。
その「何か」とは
お客様から問われる難問
わらび餅の謎
日本ならではのお菓子という要望に
上手く答えられなかったアンちゃん
そして
頼りにしていた椿店長
その尊敬や勝手に重ねていた理想
そんな複雑な愛情から
寂しさや悔しさが溢れて
変な態度を取ってしまうアンちゃん
そのことを桜井さんや立花さんに厳しく叱責される
複雑な思い。。
そんな自分自身と戦うアンちゃんが
いじらしい
あ～自分にもあったなぁ
そんなことを思い出し
アンちゃんを応援したくなる
好きだからこその
悔しさや怒り
そういうのってあるよね
ダメなところがあるから
愛おしい
アンちゃんにはそんな魅力がある。
足りないから努力する
自分に自信が無いから人に優しくなれる
そういうことってあるよね。
くじけそうになりながらも
周りに支えられながら
成長していく
そんなアンちゃんが大好きです
そして
謎解きありも楽しい～♪
和菓子の歴史の勉強にもなるし
坂木さんの人柄も垣間見える
愛情たっぷりの今作
巻末にはおまけのお話もついていて
本当にお得
お菓子で季節を感じる
あらためて日本人に生まれて
和菓子に触れあえて幸せだな～
そう思える。
アンちゃんのアンちゃんへの愛情を
たっぷり感じてみてください
