五十嵐貴久「こちら弁天通りラッキーロード商店街」読み終わりました☆
ちょうどいいタイミングに読み終わった。
2015年大晦日に完読
そして2016年元旦にこうして感想が書けるなんて~
なんてラッキー何でしょう
しかも!
この本のタイトル
「ラッキーロード」だよ
なんかいい年になりそう
この本を読んだきっかけは
やっぱりタイトルかな♪
なんか面白そう!って思って^^
読んでみたら・・
これがまたどんどん引き込まれる内容だったよ。
一体
いつ偽者ってバレてしまうんだろう
・・って
ドッキドキで読んでた
笠井武 48歳
父親から引き継いだ印刷工場を経営していた。
仕事は順調だった。
しかし
客のひとりだった安間に頼まれ
借金の連帯保証人になったのが
運のつきだった。。
安間が消え・・
安間が借りていたのはヤクザのやってる闇金。。
取り立て屋は笠井のところまでやってくる。
高杉という男の取り立てはハンパではなかった。。
笠井は妻と子供を守るために
離婚し
全てを妻と子供に渡した。
そして
裸一貫になり・・
取り立て屋の高杉から逃げる毎日。
笠井は疲れ果て・・
自暴自棄になっていた
そんな笠井がたどりついたのは
聞いたこともなかった
「大前泊」という駅
外は雨が降っていた。
ポケットには
1000円札が2枚
それが笠井の全財産だった。
コンビニで弁当を盗み・・
食べる場所を探していた笠井
寂れた「こちら弁天通りラッキーロード商店街」をぬけていく・・
そして
たどりついたのは
寺だった
入っていくと鍵もかけられていなく・・
カンタンにはいることができた。
留守のようなので
とりあえず弁当を食べ
濡れたシャツとズボンを脱ぎ
そこにあった
袈裟を着る
そして
そこで一夜を明かす
死ぬつもりでいた笠井は
庭を眺め首をくくる木をさがしていた。
そこにやってきた老夫婦に見つけられ・・
まずい!
と焦っていた笠井のもとへ
商店街の会長の「木場」が訪ねてくる。
そして
「お待ちしていました。御前様」
といわれる。
袈裟を着ていたため
誤解したらしい。
前代の御前様が亡くなり
次の御前様を待っていたという木場。
そして
笠井に望むことはただ一つ!!
ポックリ逝かせてほしい
ただそれだけなのだと。
ラッキーロード商店街の平均年齢は65歳
お客も大型店にとられ
ほとんどがシャッターを閉めている状態
このまま先行きいいこともあるはずがない。
子供たちにも面倒をかけたくない。
なので
ポックリ逝かせてほしいのだと。
「自分にはそんな力はない」という笠井に
どうかお願いしますと老人たちに懇願される。
身の周りのものから食べものまで
すべて面倒を見てくれるというおいしい話に
笠井はすっかり乗っかってしまい・・
偽坊主を続けることになる。
そして
木場のやっている喫茶店に
アドバイスしたところ・・
繁盛してしまう。
そして
それを聞いた他の店でも
アドバイスが欲しいといいだされ・・
笠井は適当にいうと・・
これが商店街全体を活性化させることになる☆
そして
いつの間にか・・
商店街の店主たちはやる気をだし
働くことへの意欲が出るようになる
あんなに・・
早く
逝く
そんなことばかり考えていた人たちが
生き生きとしていった
「やりがい」は「生きがい」
誰かのために何かが出来る☆
そういうことが
生きる楽しさだと知る商店街の人たち
御前様のおかげと笠井に感謝するみんな
しかし!
そんな笠井の前に・・
再び
高杉が居場所をかぎつけ取り立てにやってくる
そして
高杉の口から
笠井は偽御前様だということを
商店街の人たちは聞かされる。
そのとき取った
商店街の人たちの
反応は
意外なものだった
人が生きて行くために
大切なこと
それは
「お金」も大事だけど
必要以上のお金ではなく・・
自分が生きているということが
実感できること
それは
人の役に立てるということ
そういうことなんだなぁって
これを読んで感じました。
体や頭を使い
楽しく人と触れ合い生活できること☆
なんだか原点に返った気がしました。
そして
人の情のありがたさ☆
本当に自分がピンチになったときに
差し伸べてくれた
手のぬくもり
それはきっと一生忘れることがない!
そう信じたい気持ちでいっぱいになりました。
2016年もいっぱいいい本を読んでいきたい
そう思わせてくれる1冊になりました。
本との出会いも
人との出会いと同じだと私は思います