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重松清「定年ゴジラ」~ニュータウンで第二の人生を送る男たちの笑って泣ける物語~

2014-08-20 03:12:43 | 



重松清「定年ゴジラ」読み終わりました☆




ニュータウンに越してきて25年。



毎日通勤に往復4時間かけて通った銀行。




60歳の山崎隆幸は定年を迎える。





毎日必死に通い勤めてきた。




趣味など特になく



これからどのような日々を送るのか?



自分自身でもよくわからずにいた。




そんな山崎さんが



定年仲間と知り会い



仲間たちとくぬぎ台ニュータウンで第2の人生を始める☆




25年住んでいたものの・・



このくぬぎ台ニュータウンのことを何も知らなかったことに



改めて気づく山崎さん。




喫茶店も



図書館も



娯楽施設もなにもないこの町。





とりあえず散歩を始めた山崎さんは



くぬぎ台の開発者


「藤田さん」と出会う。



そして


藤田さんさんを介して



定年七年目の町内会長の古葉さん



定年五年目の江藤さん



定年二年目の野村さん



と出会う。




公民館でくぬぎ台の薄汚れた模型を




初対面で酒を酌み交わし



ゴジラのごとく踏みつぶした



定年仲間たち




その10日後に



あっけなく心筋梗塞で亡くなる江藤さん。





家族のために全国を単身赴任してきた野村さん。



定年になり家族の中に自分の居場所が見つけられない。






町内会長は二世帯住宅を建て


息子夫婦と同居。


嫁姑戦争勃発に悩む。




山崎さんは長女を嫁に出し


次女は一人暮らし。


夫婦二人で静かな生活を送るも・・


次女の不倫騒動。。



幼馴染みの詐欺疑惑。。



など



いろんな問題に翻弄されながら



定年後を過ごす。




家のことは妻に任せ



ただひたすら働いてきた男たち。




しかし


孫には


「ぶらぶら」してるとしか映らず。。




余暇・・



「余った暇」を持て余し。。





定年になったら



「ゆっくり」するどころか




時間を埋めようと必死になってしまう。




世代なのだ。



どう時間を使っていいのかわからないのだ。





そんな定年ゴジラたちが



自分なりの第二の人生をみつけていく☆





私の父も・・


今は定年を迎えて10年以上。。



未だに趣味もなく時間を持て余している。




一生懸命働いてきたんだもの・・



イイんじゃない♪



これを読んだらそんな気持ちになった




買い物へ行くと



奥さんの後ろから所在なさげについていく初老の男性。




そんな人たちの見方も



この本を読んだら変わってきた。



みんなどう過ごしたらいいのか



きっと模索しているんだろうなぁ。。



家族のために働きづめに働き・・



定年になったら邪魔にされ。。



それじゃあんまりだよね。。




定年後の時間。



どう過ごしていくのか?



それはやっぱり自分で見つけていくしかない。




この



定年ゴジラたちのように☆




がんばれ~!



そう応援したくなる作品です























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