重松清の「リビング」読み終わりました☆
なんだか自分ごとのように考えさせられる作品でした。
タイトルからすると
なんだかほんわり~
・・って感じかと思ったんだけど・・
う~ん現実にもありそうだな!って
短編に
となりの花園~春・夏・秋・冬~
が挟まれています。
となりの花園は
春夏秋冬
と
移り変わっていく季節
それとともに
移り変わっていく隣の庭の花
そして・・
お隣との関わりあい、
夫婦の関わり。
それを考えさせられる内容です
ずっとお隣さんに恵まれなかった夫婦。
マンションに住んでた頃は
そのたびに引っ越した。
そして
念願の一戸建てを購入。
お隣さんもいい人。
そう安心していた。
しかし!
そのお隣さんが突然引っ越してしまった
そして・・
入れ替わりにきたお隣さんは。。
「悪い人」ではない!
けど・・
我が家のリビングから見える
お隣のお庭は・・
全くセンスのないどぎつい色の花で覆われる
雑誌編集者の夫
CGイラストレーターの妻。
2人は仕事を離れたら落ち着きたくて
モノトーンの空間を作りあげた☆
しかし
窓から見える庭。。
それは
夫婦にとって
耐えがたいものだった!!
特に
家で仕事をすることが多い妻には
拷問
とも思える。。
しかし・・
お隣の庭・・
こちらが口出しすることはできない。
そんなお隣の奥さんは
何事も「こうあるべき!」という思い込みの強い人だった!!
家を買ったら
庭にはお花を植えて~
休日には
お庭でバーべQ
夫婦はバーべQにもたびたび誘われるように・・
映画に行くはずが・・
キャンセルになり・・
夫婦のスタイリッシュな生活が・・
お隣りよって崩されていく。。
『悪意』はない。。だけど。。
それが余計に厄介だ
昨今テレビで耳に・・目にする隣人問題。。
あ~
こういう
問題もあるんだなぁ~
そんな風に気づかされた。
ウチは幸い
お隣とは
挨拶のみ!の淡白なお付き合いだ
それが
いかに
平和
かということに
改めて気づかされる☆
しかし・・
この夫婦・・
後に
お隣の事情がいろいろ分かって・・
お庭の花にも慣らされていく。
そして
子供のいない
作らない夫婦の
今後の夫婦関係
そんなことを考えるようになる。
お隣と夫婦が庭を通じて・・
少しずつ馴染んでくる。
夫婦も・・
家族も・・
それぞれ人と人が・・
どこかで折り合いをつけて・・
そんな関係も織り交ぜながら
「なるほど~」と思うところがたくさん
あなたも自分に重ねて読んでみると・・
うなづけるかも
他の短編も
親子や
家族・・
友達・・
いろんな人との関係について
考えさせられる内容になってます☆
読んだ後は
なんだか
ほっこり
それが
重松さんの魅力かも♪
押しつけのない
優しさ