図書館で本を選んでいると・・
このタイトルが目に飛び込んできた
これは
もしかして・・
松たか子と黒木華が出演していた
あの映画の原作
映画は観ていないけど
けっこう話題になってたよね?
そう思って借りてみた
話の中心は
昭和の初め
タキは小学校を卒業と同時に
ご奉公に行かされる。
当時はこれが当たり前の様だった。
そう言えば
私も祖母がご奉公にいっていたお家の話を
チラッと耳にしていたような気がする。
詳しくは覚えていないのだけど^^>
これを読んでいたら
祖母もこうして仕えていたのかな?
そんな想像をした。
昔の人は大変だったんだなぁ~。
けど
そう言うことが「当たり前だった」
そういう時代の話。
昭和12年といえば
私の父が生まれた年
母は14年生まれ
なので
父と母が生まれたころ日本はこんな風だったんだなぁ・・
そんなことも考えさせられた。
タキはいろいろなお宅にご奉公にいった。
しかし
時子お嬢さまとの出会いは特別なものだった。
一度結婚なさり
恭一ぼっちゃんを産み
そして
離縁されて
実家に戻られているときに
タキはそのお宅へご奉公に。
その後
時子お嬢様は
再婚されて
平井家の嫁に。
そして
旦那様が時子奥さまのために建てられたのが
赤い屋根の小さいおうちだった。
そこで仕えた11年間は
タキにとって
人生で一番充実した時だった
時子奥さまとタキは姉妹のように仲が良く
奥さまはタキにとてもよくしてくれた。
恭一ぼっちゃんもタキにとてもなついていた。
旦那様は口数が少なく
口うるさいことは一切いわず
平井家でのご奉公は
タキにとってとても幸せな日々だった。
しかし
奥さまと旦那さ間の会社で働く若者「板倉」の間に
ただならぬ空気を感じた
そこからタキの苦悩は始まる
美しい時子
板倉が旦那様から縁談を進められても
断っていた訳。。
タキの奥様への初めての反乱
そして・・
戦争があり
板倉は戦地へ
その前に時子奥さまが板倉に逢いにいくのを
止めたタキ
そして
奥さまが板倉に書いた手紙を・・
タキは板倉に渡さなかった
女中として・・
そして
奥さまのことを
恭一坊ちゃんを・・
小さいおうちの平和を守るため
したこと。。
それは
タキの死後
タキの甥の次男「健史」が見つけた
未開封だった手紙によって明らかに
女中としての仕事を全うしたタキ
そして
タキが心の底から大切に思っていた
小さいおうちの家族
タキの宝物だったのだろう
食べ物のない時代に
タキが知恵を絞って作る料理にも
とても興味をそそられた。
サバの南蛮漬け作ってみたくなった
精一杯小さいおうちに尽くし
そして
自分もシアワセだったタキの人生
物に恵まれすぎている今の日本
物がない時代にしか味わえない幸せもあることを
これを読んで感じたなぁ