今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
茶色とクリーム色のマス目プリントをベースに、合わせは薄茶です。
マス目プリントをイ草に巻くと、このようにほぼ規則正しく並ぶんですね。薄茶の無地と合わせたことで、男性的な洋風草履になりました。日ごろは「和」を尊ぶ草履職人ですが、たまにはこうした草履もイイでしょう。
公開実演再開から六日、毎日蒸し暑い日が続いています。昨日なんぞは突然の雷雨に驚きました。角館とその周辺では停電や床下浸水もあったようで、この土地には珍しいくらいの集中豪雨となりました。
そんないかにも梅雨らしい中で、JRの大人の休日乗り放題期間となっている今、角館はそれなりの散策客で賑わっています。おかげさまで角館草履の在庫も底が見えてきました。すでに展示パネルには空きスペースが出始めています。
6月22日のブログでご紹介した西宮家隣家の若き人形師。今年の作品二体の顔に、色が付けられました。人物と共にご紹介しましょ。
6月22日の画像は白一色、これにくまどりが入ると雰囲気が一変します。こちらの人物は「桃太郎」なんですね。
そしてもう一体、こちらの顔はさらに雰囲気が一変しました。人物は「鬼」です。
いわゆる日本の昔話に登場する桃太郎や鬼とは、その空気の違いがお分かりになると思います。子ども向けの本に描かれている人物は、鬼といえどもどこか愛らしいタッチで描かれるものです。それが角館のお祭りに登場する人形は、子どもが怖がるくらいでなければお話にならないわけですね。
これから髪が付けられ体とひとつになります。ますます楽しみになってきましたよ。
先月のこと、鎌倉市からおふたりのおばさまがお越しでした。とても仲良しのおふたりは、草履コーナーでも愉しいひとときを過ごされたんですね。うちのおひとりはご夫婦分の草履をオーダーくださいました。
つい先日、こちらのおばさまからそのとき一緒に写した写真が届けられました。写真が入った封筒の表面には、「草履の神様」と書かれています。その場の雰囲気を想い出して私も吹き出しそうになったのですが、そういう言葉がすぐに思いつくおふたりでした。
さぁてこれからの夏場、梅雨が明ければ本格的な暑さになるでしょう。草履の在庫がなければ、その分オーダーが増えることになります。体調管理をしっかりしながら、日々確実に一定数量を編み続けることになります。
これからの私は、「草履の神様」より「草履の鬼」にならなければいけないかもしれません。
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