今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]
こちらも優しい雰囲気に仕上がりました。元来ケバい色を私が好まないこともあって、角館草履の配色は一般に優しさを感じていただけると思います。そしてプリント柄の「卯」は、私の干支に因んだものです。干支を周囲に置いたり身に着けたり、あるいは日常に触ったりするのはゲン担ぎになるそうですね。
「桜ざんねん旅~後編~」は今日も続きました。昨年の今ごろは満開を迎えていますから、直近のデータを採用されたことを「間違い」とは言えません。ただやはり昨年は異常過ぎました。ちょうど一年前のブログには、「祝 桜リベンジ」のタイトルが付けられています。
けれども昨日のブログに書いた通り新緑の素晴らしさをお伝えすると、多くのお客様は『そうよねっ』と笑顔を見せてくださいます。
埼玉県からお越しのご家族旅。三十代半ばほどの娘さんとご両親です。こちらのお宅はお寺さんとのことで、和の履物に馴染みが深いご様子。『お寺の中は作務衣が多いので、みんなでこの草履を履きたいですぅ~』とご家族分四足をお買い上げくださいました。夕方の新幹線でお帰りとのことでしたから、早速旅の疲れを癒してほしいですね。
実演席では角館についてさまざまなご質問をいただきます。こちらのご家族に訊ねられたのは、これまであまり例のない質問でした。それは『近くにラーメン屋さんはありませんか?』。
稲庭うどんや和蕎麦のお店はよく訊かれますが、ラーメン屋さんは記憶に少ないです。ご家族も苦笑いしながらおっしゃるのは、『稲庭うどんや土地の旬はずいぶんいただいたんですよ。ここいらで普通のラーメンもいいかなと…』。
桜が見ごろを迎えた先月下旬、北秋田市からひとりのおばさまが散策にお見えでした。角館と北秋田市鷹巣を結ぶ「秋田内陸縦貫鉄道」は、観光路線としての活路を見出すべく奮闘しています。そんな活動もあってか、鷹巣地区から角館へお越しのお客様は案外多いんですね。逆に角館から鷹巣へ行く人がどれほどいるのか、私もちょっと気にしていました。
だいぶ前にも鷹巣にお住いの女性へ話したことがあるのですが、こちらのおばさまにも話してみました。それは鷹巣駅から歩いて二、三百メートルくらいに、美味いラーメン屋さんがほしいということなんです。角館から列車に揺られること二時間、美味いラーメンが目的で訪れる人がきっといると思うんですね。角館にもかつて、全国から訪ねてくる有名ラーメン店がありました。
駅から二、三百メートル離すのは、そこまで歩かせるためです。人が歩く通りにはいろいろなアイデアがきっと生まれますよ。綴子大太鼓で有名な鷹巣ですから、「鷹巣大太鼓ラーメン」なんかどうですかね。
角館はどうしても和食がイメージですから、ラーメン店を訊ねられるのは珍しいです。でも旅先で土地のラーメンを食べたいと思うのは、なにほど珍しいことではないと思っています。
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