角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

愛犬を連れた霊媒師。

2014年09月24日 | 実演日記
昼夜の時間がほぼ同じとされる秋分の日が過ぎ、心なしか暗くなるのが早くなった気がします。午後5時の帰宅時に車を出そうとすると、スモールランプを点けていいくらいの暗さになっていました。朝の気温もまた少し下がっています。地元民の会話も、『さんびぐなったなぁ』。皆来たるべき冬将軍に想いが向かっているのでしょう。北日本に暮らすわれわれにとって、秋の夜長は厳しい冬への序章であります。

茨城県からお越しのご夫婦旅。可愛らしいポメラニアンを三匹連れてお越しでした。手は掛かるものの、ペットホテルに預けると一泊八千円もするんだそうですね。それよりは旅先で「ペット同伴可」のホテルを見つける方が割安といいます。なにより旅の最中も傍にいるとご夫婦が安心なんでしょう。三匹のワンちゃん自身が「旅」をしているという感覚はないと思いますけど。

こちらの奥様はとても霊感が強いといいます。昨日は青森県を回ったご夫婦、『青森県っていうところは霊がいっぱいいるんですよぉ』と奥様。これまで特にそんな話を聞いたことはないので、『青森県のどこですか?』と訊いてみました。すると、『恐山と八甲田山と…』。つまりそういう場所へわざわざ行ったということですね。

霊感の強い人には確かに霊が寄りつくと云われます。そんなとき、『私にはどうしてあげることも出来ないから、他の人に頼んで』と言葉を掛ければ自然に離れると云います。それが八甲田山で出会った女性の霊は車まで張り付いたそうですよ。奥様がご主人へ『しつこかったわよね~』と同意を求めるとご主人は、『いや、僕には見えないから…』。ご主人は平和で良かったと思います。
奥様へ『西宮家では感じますか?』と訊くと、『いえ、ここではありませんね』。霊感のない私でも少しホッとしました。

間もなく十月を迎えると、涼しさから寒さに変わってきます。背筋が寒くなる話は、もう少し夏のうちに聞きたかったですね。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2014-09-25 10:54:38
久しぶりの雨!先日花壇に水をやるとボンボンと埃が舞いました(笑)。一人で全敷地を作業するので水をやる花を植えられない(水掛が出来ない)事情。お花さんゴメンなさい。秋の日光は実りの約束。その分乾燥も激しいんですね。9/15に東京北とぴあホールで第25回若手落語家競演があり、"お菊の皿”で初大賞を取ったのが"柳家さん若”。実は、縁があり親戚でありました。11/30に、わらび座小劇場へ今年6回目になる北浦寄席に参ります。秋の怖い話し?登場ただ今交渉中です。日曜日の14時になるかな?
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話のプロ (草履職人)
2014-09-25 18:06:11
みきさん

落語家も話のプロなら、私たち商人も話のプロです。
寄席は過去に一度訪ねただけですが、そういう観点から
学ぶべきは多いと感じています。

演目のストーリー性もさることながら、口調や声の高低、
「間」などに関心がありますね。
北浦寄席の盛会を祈っています。
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