今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23.0cm〔靴サイズ24cmまで可・・・3000円〕
青のいらかをベースに緒はエンジ、真中にブルーの帯を一本入れてみました。この帯、細くしていくつも入れた草履も面白いと思います。
男性と女性5人くらいのグループがお越しになりました。すぐに草履を手にとってご覧でしたが、誰一人として言葉を発しません。最初、韓国か台湾の方で日本語がダメなのかナとも思いましたが、ふと顔を上げて見てみると、みなさん手話で会話をしていました。
お二方が草履を気に入ってくださり、オーダーいただきました。「音」のない角館も気に入っていただけたら嬉しいです。
東京都久留米市からお越しの奥様。実演を関心高くご覧になり、一通りのご説明をすると、すぐに『オーダーしよう!』。
配色を考える最中もとにかく笑顔で、『嬉しいモノに出会っちゃったなぁ、草履が届くまでずーっと角館のことを考えていられるねっ!』。
お年の頃は50歳代半ばとお見受けしました。オーダーを決めてからはとにかく笑顔で、言葉ひとつひとつが子どものように純粋な奥様でした。こちらの奥様のような歳のとりかた、すっごく素晴らしいと思います。
角館のお祭りが近づいてきました。お盆が明けた最初の日曜日に、大半の丁内が「ヤマ出し」をします。曳山を納めている倉庫から一年ぶりにヤマを出し、9月上旬完成に向けたヤマ作りがはじまるわけです。作る→こしらえる→こしゃるの意から、地元言葉で「ヤマこしゃ」と云います。
「ヤマこしゃ」から参加している若衆こそが、本当に祭りの主役たちです。
西宮家隣家の「若き人形師」の作業も、そろそろ追い込みのようです。今日の画像を掲示板にアップしています。
それこそ「ヤマこしゃ」のない日の仕事の休みだけが没頭できる時間ですから、人形作りに向かう彼の顔は真剣そのものです。
それでも、ときおり塀越しに覗く観光客の方々に、丁寧に人形の説明をしていました。思いがけず角館の伝統文化に触れたお客様は、旅の想い出を確実に一個増やしたはずです。これなんです、私が彼に伝えたいひとつが。
『人形でメシ喰えねぇし‥』と彼は言います。確かに「角館のお祭り人形」だけで考えればその通りでしょう。でもそれを、「日本の武者人形」として考えたら‥。
食事の時間も眠る時間も惜しんで精魂傾けたこの人形を、50万円で譲り受けたいという人がこの日本にひとりもいないとは、私にはどうしても思えないんです。
「作品とは命を削るもの」、それを理解している人間が、この町にはたくさんやってくると信じているんですが‥。
青のいらかをベースに緒はエンジ、真中にブルーの帯を一本入れてみました。この帯、細くしていくつも入れた草履も面白いと思います。
男性と女性5人くらいのグループがお越しになりました。すぐに草履を手にとってご覧でしたが、誰一人として言葉を発しません。最初、韓国か台湾の方で日本語がダメなのかナとも思いましたが、ふと顔を上げて見てみると、みなさん手話で会話をしていました。
お二方が草履を気に入ってくださり、オーダーいただきました。「音」のない角館も気に入っていただけたら嬉しいです。
東京都久留米市からお越しの奥様。実演を関心高くご覧になり、一通りのご説明をすると、すぐに『オーダーしよう!』。
配色を考える最中もとにかく笑顔で、『嬉しいモノに出会っちゃったなぁ、草履が届くまでずーっと角館のことを考えていられるねっ!』。
お年の頃は50歳代半ばとお見受けしました。オーダーを決めてからはとにかく笑顔で、言葉ひとつひとつが子どものように純粋な奥様でした。こちらの奥様のような歳のとりかた、すっごく素晴らしいと思います。
角館のお祭りが近づいてきました。お盆が明けた最初の日曜日に、大半の丁内が「ヤマ出し」をします。曳山を納めている倉庫から一年ぶりにヤマを出し、9月上旬完成に向けたヤマ作りがはじまるわけです。作る→こしらえる→こしゃるの意から、地元言葉で「ヤマこしゃ」と云います。
「ヤマこしゃ」から参加している若衆こそが、本当に祭りの主役たちです。
西宮家隣家の「若き人形師」の作業も、そろそろ追い込みのようです。今日の画像を掲示板にアップしています。
それこそ「ヤマこしゃ」のない日の仕事の休みだけが没頭できる時間ですから、人形作りに向かう彼の顔は真剣そのものです。
それでも、ときおり塀越しに覗く観光客の方々に、丁寧に人形の説明をしていました。思いがけず角館の伝統文化に触れたお客様は、旅の想い出を確実に一個増やしたはずです。これなんです、私が彼に伝えたいひとつが。
『人形でメシ喰えねぇし‥』と彼は言います。確かに「角館のお祭り人形」だけで考えればその通りでしょう。でもそれを、「日本の武者人形」として考えたら‥。
食事の時間も眠る時間も惜しんで精魂傾けたこの人形を、50万円で譲り受けたいという人がこの日本にひとりもいないとは、私にはどうしても思えないんです。
「作品とは命を削るもの」、それを理解している人間が、この町にはたくさんやってくると信じているんですが‥。
相反するような両者の間で揺れるひとは
世界中にいっぱいいるんでしょうね。
相反しているような両者が、
限りなく近づけば嬉しいことですね。
それを続けながら「食っていく」ことを
考えたいですね。
すごくむつかしい事だと思います。
すいません。
僕のいる場所から見つめると
とっても眩しい「憧れ」の場所なので、
ついつい、応援したくなってしまいました。
買ってな希望を勝手に言うと
「作り続けてほしいなあ。人形」
「欲しい!」そう言ってくれる人、
そんなに少なくないと、僕も思うんですが。
ただし、角館のように常時他県の方々が流入している地域では、固定概念がビジネスチャンスを潰していることもあるわけです。
『そんなもの誰が買うの?』が、『こういうものを探していたんですよぉ』になる場合が珍しくないってことですね。
「布巻草履」、これが収入の柱になり得るとは、誰も予想していなかったと思いますね。
もちろん強要はできませんが、「若き人形師」に伝えたいひとつです。