今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
「綺麗」「可愛い」の評価とはちょっと違う、落ち着いた美しい草履と思います。どちらかと言えばお若い女性ではない、人生を長く深く経験された中高年のおばさまにお勧めの一品でしょうね。
五十二歳と九日の草履職人はまだまだそうした存在に及びませんが、若い頃が懐かしいとは思っても戻りたいとはあえて思いません。年齢を重ねるのはなかなか愉快なものです。
今月11日、千葉県から四人のおばさまグループがお立ち寄りでした。今日うちのお一人からお葉書が届けられ、今日のブログはこちらをご紹介したいと思います。
真白な景色の武家屋敷が印象深い角館と、雛めぐりのプレオープンを楽しませていただきました。2月11日、千葉県のばあチャン達四人グループです。ブログで「雪に縁遠い…」と紹介していただきうれしいです。そしてなによりも楽しく豊かなお話と、角館草履への熱い思いに引き込まれました。草履や下駄の大好きな私はオレンジの鼻緒と赤の草履を手に取らせていただきました。元気がもっと出そう!明るくて素敵です!
早速12日から会社で毎朝私の足に収まり、履き心地はもちろんgood、軽快にフィット、気持ちよく仕事をしております。ありがとうございました。
プログ拝見しております。軽妙で濃厚な語り口に引き込まれています。角館草履の色彩と履き心地に乾杯!です。お礼まで
年齢を重ねたおばさまが、旅先での想い出を葉書にしたためてくださいました。おそらく年齢を重ねたからこそ、おばさまにペンをとらせたと思うんです。
草履職人稼業もブログ投稿も、年齢を重ねてますますやめられません。加齢は愉快であります。
草履実演での出会いは、まさに一期一会と理解しています。
一方お客様のほうも、角館草履との出会いに一期一会を
感じてくださる方が多いです。
全国数ある観光地の中から角館を選び、武家屋敷通りに
とどまらず外町も散策され、さらに西宮家を訪れた故の
出会いですよ。この確率は天文学的でないかとさえ思いますね。
お三方も「どんぐり…」で共演されたのがご縁であれば、
このたび同じ配色の草履を手にされたのもご縁。
これもまた愉快じゃありませんか!!
草履もやがて寿命を迎えれば廃棄される宿命です。
それでも心に残るものはきっとある。そう思って日々
草履を編んでいます(^^)