角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

加齢は愉快。

2015年02月25日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
「綺麗」「可愛い」の評価とはちょっと違う、落ち着いた美しい草履と思います。どちらかと言えばお若い女性ではない、人生を長く深く経験された中高年のおばさまにお勧めの一品でしょうね。
五十二歳と九日の草履職人はまだまだそうした存在に及びませんが、若い頃が懐かしいとは思っても戻りたいとはあえて思いません。年齢を重ねるのはなかなか愉快なものです。

今月11日、千葉県から四人のおばさまグループがお立ち寄りでした。今日うちのお一人からお葉書が届けられ、今日のブログはこちらをご紹介したいと思います。

真白な景色の武家屋敷が印象深い角館と、雛めぐりのプレオープンを楽しませていただきました。2月11日、千葉県のばあチャン達四人グループです。ブログで「雪に縁遠い…」と紹介していただきうれしいです。そしてなによりも楽しく豊かなお話と、角館草履への熱い思いに引き込まれました。草履や下駄の大好きな私はオレンジの鼻緒と赤の草履を手に取らせていただきました。元気がもっと出そう!明るくて素敵です!
早速12日から会社で毎朝私の足に収まり、履き心地はもちろんgood、軽快にフィット、気持ちよく仕事をしております。ありがとうございました。
プログ拝見しております。軽妙で濃厚な語り口に引き込まれています。角館草履の色彩と履き心地に乾杯!です。お礼まで



年齢を重ねたおばさまが、旅先での想い出を葉書にしたためてくださいました。おそらく年齢を重ねたからこそ、おばさまにペンをとらせたと思うんです。
草履職人稼業もブログ投稿も、年齢を重ねてますますやめられません。加齢は愉快であります。
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4 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2015-02-26 10:20:03
一期一会。何か1つでも違えば、ない(笑)。巡り巡る命。年明けから猛烈に忙しい日々。メールも、やり取りしますが、メールにお手紙で返す事も始めました。直筆のお手紙は御人柄全て感じられ、嬉しい物ですね。同感!苦労の日々。悔いなく、戻る気もなく(笑)、今が一番!紫と白の配色。そして和柄。昨日ドングリメンバー全員に再会(社内で、笑)。草履に於ける、布の選択から草履完成に至るまでお伝えしました。皆感激に感動が加わり目を丸くしています。草履に溶け込む位、自分を磨く(笑)。
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巡るご縁 (草履職人)
2015-02-26 18:19:32
みきさん

草履実演での出会いは、まさに一期一会と理解しています。
一方お客様のほうも、角館草履との出会いに一期一会を
感じてくださる方が多いです。

全国数ある観光地の中から角館を選び、武家屋敷通りに
とどまらず外町も散策され、さらに西宮家を訪れた故の
出会いですよ。この確率は天文学的でないかとさえ思いますね。

お三方も「どんぐり…」で共演されたのがご縁であれば、
このたび同じ配色の草履を手にされたのもご縁。
これもまた愉快じゃありませんか!!
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㈱わらび座造園 (山田みき)
2015-02-27 14:14:51
人生の中で消えて行った物、残った物。たった一つ残った小学時代姉が初めての修学旅行で買ってくれたツゲの櫛。39年前(笑)の京土産。人は別れますが、いつか、この”ドングリ草履”がめぐり合ったら、、、そして心が何処かで繋がり続けたら!
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心に残るもの (草履職人)
2015-02-27 18:48:18
みきさん

草履もやがて寿命を迎えれば廃棄される宿命です。
それでも心に残るものはきっとある。そう思って日々
草履を編んでいます(^^)
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