角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

続けることは素晴らしい。

2015年03月06日 | 製作日記
数日前、一通のご注文メールが届けられました。ご注文主は昨年9月29日のブログでご紹介した兵庫県のおばさまです。年度末を迎え、会社を退職される方やお世話になった方へ角館草履を贈りたいとするご注文でした。
そして綴られていた文面は、マラソンランナーであるご主人の「フルマラソン100回到達」の偉業だったんですね。そのメールをくださった日が100回目を走った日で、メール送信時点ではまだゴールしていません。それでも奥様には、ご主人が必ずや完走するという確信があったのでしょう。

ご注文に返信を差し上げると、また翌日再度のメールが届きました。そこには…

昨日主人は無事にフルマラソン100回目を完走しました。ほっとしました。本人もしみじみ…うれしそうでした。何事も続けるということは素晴らしいことですね。千葉さまも、一念発起、志をもって草履づくりを続けて来られましたこと、すごいな~と思います。

フルマラソン100回には喝采の拍手を贈りたいと思います。奥様が綴られている通り、何事も続けることは素晴らしいです。100回の途中にはしばらく走るのをやめた時期があると話していました。きっと心が折れたときもあったでしょう。そんなとき奥様がしっかりと支えてこられたのは、昨年お会いしたときもこのたびの文面からもよく分かります。100回はご夫婦二人の勲章ですよ。

さてわが家の次女ですが、仙台市の病院を退職し自宅へ戻って二ヶ月余りが経ちました。体調も順調に回復し、元の娘に戻っています。先月地元総合病院の27年度看護師募集に応募し、このたび採用が決まりました。四月から徒歩3分の距離を通うことになります。
また一年生からのスタートですが、未だ二十二歳。これからの長い看護師生活を、ときに息切れしながらも粘り強く続けてほしいものです。「何事も続けることは素晴らしい」、これからの草履職人生活に私も肝に銘じたいと思います。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2015-03-07 16:32:22
良かった!心配していました。若いって素晴らしいですね。大切な人が消え、娘が学校を拒否し、世間と違う道を歩き始めた時、泣きながら二人で話し合いました(笑)。躓く事があっても、心の底から励まし助けてくれる人の居る事!それが”愛”なのだと私は父を見て知りました。娘の覚悟を受け、私は誓いました。今日から母ちゃんだけでなく、父ちゃんであり、お姉ちゃんであり、親友であり、先生にもなろう!と。生きていれば何とか成る、、、あれから6年。娘には本当の親友が出来ました。6歳だった娘が12歳です。
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ありのままの愛 (草履職人)
2015-03-07 18:07:57
みきさん

おかげさまで新たなスタートを切ることが出来そうです。
課題難題は人生に付き物、一つずつ乗り越えていくしか
道はありませんからね。

子どもが特に精神面で健やかな成長を遂げるには、
「父性」と「母性」が必要です。何らかの事情で父親の
いない家庭では、母親が父親の代わりも務めようとします。それが過度になると、その家庭からはむしろ
「母性」が消えるんですね。

「父性」は社会の中にも存在します。祖父や叔父は
もちろん、近所のおじさんだったり、同級生の父親だったり、
学校の先生だったり、部活のコーチだったりという具合ですね。

ですからシングルマザーには、あえて父性を強調する
必要がないことを伝えたいです。ありのまま、「母の愛」で
良いんじゃないでしょうか。
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