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今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
黄色基調の花柄プリントをベースに、合わせは紫の格子柄プリントです。
厳寒期の今とは裏腹に、元気な夏を想わせる配色ですね。いつもこうした配色こそ中高年のおばさまに…と言ってますが、今日はこうした配色こそ寒い冬場に…と言いたいですね。
大人の男女5、6人ほどと、未就学と思える男の子がお越しでした。大人は草履コーナーを通り過ぎ米蔵内へ、男の子は草履に興味があったのか、ひとり丸太椅子に腰を下ろしました。子供だけが草履コーナーに残るのは日常茶飯事、それは季節を問うことなどありません。
ハキハキとよく話す男の子は、もうすぐ5歳の保育園児でした。『ぼくね、りっぱないちねんせいになるために、“だいぼうけん”っていうDVDみてるんだっ』。
草履職人に「大冒険」というDVDは分かりませんが、おそらく主人公の男の子が困難に立ち向かいながら、逞しく成長していくようなストーリーなんでしょう。
『一年生になるために、ほかにはどんなことをしてるの?』と訊いてみると、『お手伝いもするよっ、お母さんのとか』。なかなか感心な子と思い、『お母さんのお手伝いはどんなことするの?』と訊くと、『お母さん死んじゃったからね、お線香とかあげるのっ』。
一瞬耳を疑いながら屈託なく笑う男の子に、そのあとこの話題を避けました。
「伊達直人」の名前で、児童養護施設などへの寄付があとを絶たないようです。当初のランドセルから、最近はおもちゃまで届いてましたね。寄付を受ける側としては、もちろん嬉しい気持ちにウソはなくとも、善行に対してしっかりお礼を述べるのも教育という観点からは、幾分困った顔も出ていると聞きます。なるほど納得ですね。
どうもイベント性を帯びた感がある「伊達直人騒動」は、今しばらく続くんじゃないでしょうか。
世の中にはいろんな事情で、親と暮らせない子どもがたくさんいるのでしょう。今日会った男の子のように親を亡くしたり、幼い頃両親が離婚した子どもは私も何人も知っています。だいたいはどちらかの親か、あるいは祖父母に育てられている子が多いですから、児童養護施設で生活している子どもは、またちょっと事情が違うのでしょう。
いずれにしても、そうした子どもたちへ社会の目が注がれるのは、決して悪いこととは思えません。願わくばこの寄付騒動が一過性で終わらず、さらに日常に施設と関わっているボランティアのみなさんにもスポットが当たれば良いと思いますね。
わが家の長女は中学校時代から、児童養護施設で働くことを夢見ていました。浅い知識を得てみると、この職に就くのはとても困難のようです。それでも夢に向かっての第一歩、「保育士資格」を得るための受験が始まろうとしています。
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