角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

明日から午後6時閉店です。

2007年03月31日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm〔3000円〕
紺唐草をベースに、黒地に真っ赤な花柄を合わせてみました。この生地は最初から僅かしかなく、世界にひとつだけの草履です。と話したら、広島県からお越しの奥様がゲットされました。「世界にひとつだけ‥」、やはり大きな魅力かも知れません。

今ちょうど布地在庫の整理をしていて、最初から少ししかない生地を集中的に作ろうと思ってます。明日からも何日かは、「世界にひとつだけ草履」をご紹介します。

秋田市からお越しの母息子さんペア、子どもは四月から5年生だそうです。こちらの男の子も実演にすっかりハマりました。お母さんも喜んでくれて、『西宮家ははじめて入ったんですけど、こういうのが見られるとは思いませんでしたぁ~!』。
いつしかお母さんのほうが夢中になってしまい、男の子は近くを歩き出したんですが、結局お母さんの興味で一足編み上げるまでご覧になりました。

夕方になってのご来店は、「今日の草履」をお買い上げくださった広島県のご家族。男の子は四月から小学校入学、そしてお父さんとお母さんの三人旅です。やはり最初にハマったのは男の子でした。私の『子どもは預かりますヨ』の言葉に、ご両親はゆっくり米蔵ショッピングです。

物怖じしない男の子は、初対面の私にどんどん質問を浴びせます。イ草を見つけて『これはなに?』、編んでいる草履を指して『次は何色にすると?』。実演席に飾ってあるふたつの分身(似顔絵)を差して、『頭に被ってるものがなんで違うと?』。手拭いは何枚かありますから、今日は似顔絵のときと別だったんですね。子どもの「目」にはいつも感心させられます。
しばしのお買い物を楽しんだご両親、今度はおふたりが草履にハマりました。結局三人分の草履をお決めになったときは、すでに閉店時刻を30分オーバーしていました。

明日から営業時刻が一時間延長され、午後6時までになります。広島県のご家族も、ご来店が明日だったらもっとゆっくりしてもらえたんですけどね。

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2 コメント

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先日はありがとうございました (こうちゃんのお父さん)
2007-04-01 23:00:16
3月30日に来店した広島の家族です。子供の相手をしてくださりありがとうございました。おかげでゆっくりショッピングができました。あの日は旅行疲れで子供は朝から機嫌が悪かったのですが、千葉さんとお話ししてすっかりご機嫌になっていました。あの日は角館で散財してしまい、夕方には現金が少なく子供の小遣いを借りてまで購入したのですが、とてもはきごごちが良く、そこまでして買って本当によかったです。今日、広島に帰ってきてホームページがあるのを知ってのぞいてみたらブログがあり、私たちのことが書いてあって、子供に読んであげるととても喜んでいました。最後に、閉店になった後とは知らず30分も付き合わせて申し訳ありませんでした。それでもいやな顔ひとつせず、笑顔で対応してくださりありがとうございました。
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いつかまた! (草履職人)
2007-04-02 07:41:06
こうちゃんのお父さん、ブログへもようこそです!

これまでのブログでもたびたび登場しているんですが、子どもというのは実に素直な「目」を持っていますね。こうちゃんもまさにそんな子どもでした。

いろんな人と出逢っていろんな話をする、おとなもそうですが、子どもにとってかけがえのない財産になると思いますね。
そういうお手伝いが出来たと思えば、30分の時間オーバーなんて問題にもなりませんヨ(笑)。

いつかまた逢いたいですねっ、こうちゃんとご両親!
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