角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

三寒四温。

2011年01月16日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡円〕
ピンク基調のうさぎ&麻の葉プリントをベースに、合わせは赤茶のマス目プリントです。
ベースのピンク色ももちろんですが、組み合わせに見える金色からも華やかさが感じられます。厳寒期の今だからこそ、なおさら暖かく感じる配色ですね。

数日前からの天気予報では、最高気温がいっときプラスに転じると出ていました。でも結局のところ、もう十日も真冬日が続いているんじゃないでしょうか。逆に寒さに慣れてイイ頃とも思いますね。
マスコミでは連日大雪を報じていますが、当地角館はむしろ少ないほうと思います。その代わりというわけじゃないのでしょうが、そろそろ寒さが緩んで欲しいところです。

二十歳くらいの頃でしょうか、年長者であるお得意先から教えられたのが「三寒四温」。そのときの教えでは、『三日間寒い日が続けば、その後四日間は少し落ち着くもの』。北東北の真冬と言えども、寒い日が何十日も連続することはないという趣旨に記憶しています。
この言葉を知ってみると、なるほど確かに周期を感じるものでした。

真冬一月の観光地角館の様子は、8日からの三連休が終わるととたんに静かになりました。その頃から荒天続きで、気温が上がらなかったのも一因でしょう。天気が荒れると県内のお客様の足も遠くなります。路面が凍るとどうしても運転に気を遣いますから、急を要しない件であれば日を改めるのは得策でしょう。

ただしここでも「三寒四温」。三日間静かに暮らすと、四日目からは幾分賑やかになるものです。福島県からお越しのおばさまひとり旅、千葉県からお越しのおばさま三人旅、東京からお越しのご夫婦旅、そして今日は栃木県からお越しのご夫婦旅。みなさん角館や角館草履に関心を示され、それぞれお買い上げくださいました。

最近になりふと気づいて、「三寒四温」の意味を調べ直してみました。だいたいおおまかには、この20数年が思い違いではなかったようです。ただしこの三寒四温の現象は、中国北東部や朝鮮半島に顕著で、日本では一冬に何度も現れないことが分かりました。
おそらく中国から伝えられた「冬の気候」だったんでしょう。それにしても、日本もそんな感じでしたけどねぇ。

まぁ真実は真実として、「ツラい日もずーっとは続かない」という考え方は、日々を生きるうえでこれまた大事と思います。「三寒四温」はこの先も、そういう意味で心に留めておきたいものです。

さて本日をもって、一月前半の公開実演を終えました。明日から一週間ほどお休みをいただき、23日の日曜日から後半に入る予定です。
冬もあと一ヵ月半、「もう僅か…」と言うには若干ありますが、昼の時間は確実に長くなってきました。
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