今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
今夏よく編んだ「赤の草履」の延長ですね。赤はどうしても目立ちますし、元気やエネルギーを象徴します。「配色選びに迷ったら赤い草履」、中高年のおばさまにはこれからも言い続けるでしょう。平生地はこちらです。
昨日のこと、千葉県から母娘さんペアがお越しでした。娘さんは高校生、お母さんは私より若干お若い印象でしょうか。角館草履の健康効果と配色に、とても高い関心を示されました。試し履きのうえ、留守番の妹さんの分と3足のお買い上げです。
しばしおしゃべりのあと、米蔵を出たおふたり。壁をはさんだ私の背中を通りながら、『面白い買い物ができたねっ』という会話が聞こえてきました。これまでも何度かあって、『楽しかったねっ』などが聞こえると嬉しいものですよ。
先日のテレビで自民党の石破さんが、デフレ脱却への持論を展開していました。私には経済の深い問題はよく分かりませんが、ひとつ膝を打ったのは『そろそろ安売りをやめませんか』の提案でした。
「部分的に安売りがあるのは構わないが、世の中の多くが安ければいいではダメだ。良いモノは相応の値段が当たり前で、買う人が納得できる商品をもっと作ればいい」。
まず趣旨としてこんな感じと受け止めました。
消費者の立場からは、値段が高いより安いほうがいいに決まっています。けれども世の中にある「買い物」の一部には、「面白さや楽しさが価値」もあるんじゃないですかね。
角館草履のような手工芸品を生業にするときは、むしろそれが王道である気もします。
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