角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

有終の美。

2016年12月26日 | 実演日記







今日の草履は、仙北市内の男性のオーダー草履です。やはりこちらの男性もオーダーに訪れたのは秋でした。全国を歩くお仕事がひとまず落ち着き、本日無事にお手元へ届いています。この時間はもう履いてくださっているでしょうか。
ご希望配色は「完全おまかせ」でしたので、お若い男性だからこそシブい素材を使ってみました。私の手から直接お渡し出来なかったため、目にされたときの反応が分かりません。こういうのが案外残念なんですよね。

師走に入ってからお客様の人数がめっきり減り、逆に草履在庫が並びだしています。これから一冬在庫作りになるのですが、そんな中にもリピーターさんが訪れますし、初めてお会いする方ともご縁が生まれます。すると現品を選んでお持ち帰り出来ますから、お客様の反応がとてもよく分かるんですね。そうした意味でも私にとっての冬期間はとても大切です。

今年の草履実演はいよいよ明日一日を残すだけとなりました。お客様のお訪ねがあるかどうかは分かりませんが、気持ちのうえで有終の美を飾りたいと思っています。
コメント (2)
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