癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

せたな町と島牧村の未踏の山偵察ドライブ

2019年03月17日 | 登山・旅行

海岸から鋭く尖ってそびえる太田の天狗岳

 道南では函館から遠く離れたせたな町と島牧村に未踏の山がそれぞれ4座と1座ある。いずれも積雪期にしか登れない山ばかりなので、雪の付き具合を偵察に出掛けた。
 明日登る予定の桧山トンネルの上の林道から遊楽部山塊側にある丸山(672m)以外は、海岸近くの山や低山ばかりなので、多分もう遅いだろうと思っていた。

 一番先に見た太田の天狗岳(508m)は、案の定、手前ピークまではまったく雪がなく、上の方も白く見えるが、昨日来の新雪に覆われているだけだった。


 次に見た鵜泊の丸山(334m)も、手前の林道は白いが、これも昨日来の新雪だけで、山肌も新雪に覆われているだけの感じだった。


 次は、現在は山名が地図には載っていないが、故斎藤さんも林さんも登っている北檜山の丸山(104m)へ。山は見えなかったが、雪があれば最短距離で登れる尾根の末端にも新雪しかなかった。

 時間的に早いので、島牧村の天狗岳(368m)の様子も見に日本海側を北上した。

 この山(右奥)は、位置的に雪の多い地域で、林道から北尾根を登るので、もしかしたら雪が残っているのではないかと期待していた。
 予想通り、林道の除雪終点から古い雪もたっぷり残っていた。ここは登れそうな感じである。

 そこから再びせたな町に戻り、明日の丸山の取り付き地点となる桧山トンネル北側入口へ。


 ここは、標高も高く、海から離れているので、まだたっぷりと残っていた。

 そこで、次のように予定を考えた。明日は桧山トンネルからの丸山(672m)に登り、明後日は、島牧の天狗岳に、その帰路に、やはり未踏の黒松内町の丸山(218m)に登ることにした。この山は電波塔と管理道路があるので、雪の有無にかかわらず登れるからである。残りのせたな町の3座は来冬に持ち越さざるを得ない。

 こうして書いてみると、こちら方面の未踏の山は丸山と天狗岳ばかりで、非常にややこしい。

 偵察を終え、大成の貝取澗温泉あわび山荘へ。このブログを打って、テレビで相撲を観てのんびりしている。今夜は道の駅てっくいらんど大成で泊まって、明日に備えるつもり。


 鵜泊海岸でサクラマス釣りに興ずる人たち

柑橘の大トロ「せとか」

2019年03月16日 | 食べ物

 四国松山市の法起坊見習いさんから、今年は柑橘の大トロと言われる「せとか」が2箱も送られてきた。

 このせとかを初めて口にしたのが、昨年の四国遍路の際に、彼に淡路ヶ峠へ案内されて、お接待でご馳走になったときである。

 まともに買えば、非常に高いので恐縮である。友人が露地栽培をしたものだそうだ。このせとかは愛媛県で70%の生産量とのこと。

 
 上品に切って食べるように説明されているが、外皮が非常に薄くて剥きやすいし、内皮も激薄で、外皮をむいて、贅沢に袋まま食べるのが好きである。
 
 皮をむいた瞬間からすごくみずみずしいいい香りがする。食べてみると果肉たっぷりで濃縮ジュースのような濃厚な甘さが口に広がる。それくらい果汁たっぷり。とにかく甘いのには驚いてしまう。


お礼メールの返信に添付されてきた淡路ヶ峠の画像「蕾膨らむ陽光桜」

 昨年のお遍路の際、この峠で満開の陽光桜と眼下に広がる松山市の絶景を眺めながら、せとかをご馳走になったのが懐かしい
 彼は、数年ぶりに、今年も4月下旬から7月下旬まで、北海道へ車中泊旅行にやってくる。彼のような豪華なお接待はできないが、何度かお付き合いはしたいと考えている。

柿崎山を目指したが遠回りしてしまい1km手前で撤退

2019年03月15日 | 登山・旅行

440付近のカーブ地点から柿崎山(中央奥のピーク?)と引き返した608ピーク(右)を望む

 先週、日本海側の静浦から西尾根を登ろうとして出掛けたが、尾根に雪がなくて断念した松前の柿崎山だが、故Ko玉さんと同行したTaoさんの記録を参考に、道々607号(石崎松前線)~土岐沢林道~東尾根の予定で出掛けた。

 Taoさんの記録によると、1泊2日の行程だが、30kmを11時間20分で歩いている。先週の木無山と松倉山とほぼ同じ往復30kmの内、林道歩きが24kmなので、11時間もあれば往復できるだろうと思った。

 しかし、GPSは修理中で、印刷した地図とスマホのヤマップを頼りにしようと思ったが、ヤマップは使い方が良く分からず電波の届かないところで詳しい地形図を取り込むことのができない。おまけに、肝心の地図を車の中に置き忘れてスタートしてしまい、気付いたのは土岐沢林道分岐に着いたときだった。しかし、その先の土岐沢林道は昨秋に丸山に登るのに歩いているので、なんとかなるだろうと記憶を頼りに続行した。

 結局、地図がないのと、ヤマップの詳しい地形図が見られないこともあり、林道の先から西尾根を進むはずが、地図にない林道を進んでしまった。608ピークに到着した時点で、ヤマップの測定距離はTaoさんの記録の15kmになっていた。この時点では、遠回りしたことには気付かなかった。

 15kmでゴールと思っていたのに、その先に見える柿崎山までは2つのピークを越えなくてはならない。さらに1時間ほどは掛りそう。地図もないし、ヤマップも使えないし、どこが頂上か確信が持てそうもない。体力的にも時間的にも余裕はあったが、気持ちが切れてしまった。

 帰宅して測ってみたら、あと1kmほどだった。15kmも歩いての1kmだから、もったいなかったとは思うが、不思議に悔しいとは思わなかった。

 登り5時間(5:00下の開発局のゲート~7:10土岐沢林道分岐~8:25地図にない林道へ~10:00 608ピーク) 下り(同じコース)4時間20分 往復30km


ヤマップのトラックログ・・・ログは取れるが、電波のないところでの詳しい地図が見ることができない。


予定のコースと実際に歩いたコース(ヤマップのログから)


 昨日の夕食後に家を出て、道々607号(石崎松前線)入口手前の国道228号沿いの空き地で車中泊し、まだ真っ暗な4:30過ぎに道々へ。


5:00、ヘッドランプを点けて、下の開発局のゲート(松倉沢川分岐付近標高20m)


5:25、入林届ボックス小屋のゲート到着。除雪はここまでで、ここからスノーシューを履く。


0.5kmごとの距離表示がある。この辺りで、新雪が10cmほどあったが、1km20分ペースで快調に飛ばす。


7:10、標高差420mの8.2kmを2時間10分で土岐沢林道分岐に到着。この先の新雪が20~25cm。


少し進むと、尖った前八兵衛岳が見える


その右側には大千軒岳


ここが地図に記載されている西尾根に続く林道分岐だと思い、その先の地図にない林道を進んでしまう。
その手前で地図に記載されている林道分岐を見落としたのかも・・・?
結果論だが、ここで右の尾根に上がれば良かったことになる。


608ピークを眺める。距離的に、このピークが柿崎山かと思ったのだが・・・。


撤退した尖った登頂感のある608山頂。大千軒岳をバックに。


一番緊張した急斜面のトラバース。帰りは急な608
ピークの下りからここを通過するまで、ツボ足で歩いた。

 来冬に持ち越しか?あと1週間ほどは尾根の雪は残っていそうなので、再挑戦か・・・?と思うが、往復30kmのすぐの再挑戦はちょっと辛い。あとは気分次第・・・。

春の淡雪? & 糖尿病検診

2019年03月14日 | 大腸癌以外の検診・健康関係


 朝カーテンを開けてビックリ・・・一面真っ白な雪景色になっていた。例年であれば珍しい景色ではないのだが、日記を見たら、2/16日以来の本格的な積雪だ。約ひと月ぶりの光景である。すっかり春の様相を呈していたのに・・・。

 積雪は3cmほどなので、家の前だけは簡単に雪掻きした。しかし、最高気温7℃まで上がるので、町会館の駐車場はそのままにしておいた。案の定、昼にはほとんど消えて、まさに春の淡雪だった。

◎糖尿病検診


妻へのホワイトデーのお返しのフルーツタルト・・・糖尿病患者なのに一気に半分ずつ平らげた。

 約4カ月ぶりに、掛かり付けの高橋清仁クリニックへ糖尿病の検診に行ってきた。今日は午前診療なので、11:30に病院へ着くように行った。相変わらず混んでいた。

 受付をした後、採尿をして検査に出し、40分ほどで、体重測定、血圧測定、採血をされる。体重は59.9Kg、血圧は134/76、空腹時血糖値はやや高めの130だった。しかし、ここ2ヶ月ほどの血糖値の推移をみるHba1c(ヘモグロビン、エーワンシー)やコレステロールや中性脂肪の数値は明日でなくては分からない。

 さらに、院長の診察まで待つこと30分。12:45になって、看護師さんから「副院長の診察ならすぐできますけど」と言われた。たまに、別の先生の話を聞いてみるのも良いと考え、副院長の診察を初めて受けた。

 これまでの数値の動きと今日の結果から、「体重もずっと安定しているし、血圧もこれまでの変化の範囲ですし、尿糖も尿蛋白も出ていないので、今のままで良いと思います。前回の中性脂肪もコレステロールも心配ない数値です。今日の食後4時間以上の空腹血糖値130は良好の範囲ですので心配ありません。前回のHba1cは7.1でしたが、できれば、7未満を目標にしてください」のことでまずはひと安心。ちなみに、74歳なので7.4を超えないと薬は不要とのことである。この数値は、加齢とともに徐々に上昇し、昨年あたりから四国遍路の後の6.8を除いて、ずっと7.1で推移している。
 
 これまで30年近い糖尿病との付き合いになるが、食事コントロールはほとんどしないで、消費カロリーを多くする運動療法のみで、ここまでやって来た。登山もマラソンもXCスキーもその一環である。
 留意しているのは、朝起きたときの体重を61kgを越えないようにコントロールしているだけである。ちょっと増えたと思ったら、食事制限や炭水化物抜きでしのいでいる。しかし、そのことは凄く良いことだと褒められた。だから、たまのバイキングや甘いものも平気で食べている・・・。
 

 明日の夕方には、今日のHba1c、コレステロール、中性脂肪などの値が、電話で連絡されることになっている。
<翌日追記>
 翌日の夕方に電話で報告を受ける。Hba1c7.1(2年ほどこの数値で落ち着いているので心配なしとのこと)、コレステロール225(やや高いが、善玉コレステロールが高いのでそれが押し上げているので、心配ないとのこと)、中性脂肪160(正常値範囲内)

ライトアップinグリーン運動

2019年03月13日 | イベント鑑賞・参加

 昨夜、五稜郭タワーがグリーンにライトアップされているので、何かと思ったら、世界緑内障週間(10~16日)にあわせて国内のランドマークとなる施設108ヵ所をグリーンにライトアップする啓発活動「ライトアップinグリーン運動」が展開されているとのこと。


 函館では、五稜郭タワーも緑内障の啓発活動に賛同し、11~12日の2日間塔体をグリーンにライトアップしていたそうだ。夕食後に妻と一緒にウォーキングがてらカメラに収めて来た。 

 緑内障は、40歳以上の20人に1人が罹患しているとされる、日本人の中途失明原因疾患の第1位となっている。一方で、近年の緑内障の診断技術や治療法の進歩により、早期に発見し治療を継続すれば緑内障により失明に至る可能性は大幅に減ってきているらしい。
 
 問題は、緑内障の特性として初期の自覚症状が非常に少ないという点らしい。したがって多くの患者さんが診断されずに埋もれていることが問題。一般の方に緑内障という疾患の存在を知ってもらうという活動が極めて重要であると考え、ライトアップ in グリーン運動を展開し、緑内障啓発効果を上げようということのようだ。

 昨年、藪漕ぎで目に笹の切れっぱしが入ったときに近くの眼科で診てもらったが、その時に検査をしてもらった気がする。


北海道では、五稜郭タワーのほかには札幌テレビタワーのみ


松本城      秋田のセリオンタワー

「道南全山219座リスト」を再精査~HPにアップ

2019年03月12日 | 登山・旅行

新しく作成した「市町村別リスト」
 ↓ ↓ ↓
http://sakag.web.fc2.com/dounan219.htm

 今年の2月に函館山の会会長の林さんが踏破した「道南全山219座」は、これまでに、札幌の故Koさんと函館の故齋藤浩敏さんも踏破している。しかし、今回の林さんの快挙で、219座というのが公に認知され、後に続こうとする仲間も増えて来たようだ。

 その219座は、道南山域(黒松内低地帯より南)の国土地理院発刊の1/25000の地形図に山名の記載されている山である。そのリストは、故齋藤さんの『魅する山々~道南100座紀行』の中に記載されている。

 自分は別な出典の標高順リストで、自分が未踏の山だけを数えて、「あと9座」と喜んでいた。しかし、自分が利用していた標高順リストを改めて照合してみたところ、地図には記載されていない三角点名がいくつか載っていて、狩場山塊から外れた島牧村と黒松内の3山が抜けていた。

 そこで、齋藤さんのリストをもとに精査し、「標高順リスト」と「市町村別リスト」を作成した。これから挑戦してみようとしている方のお役に立てればと思い、HPのトップページの目次からも、さらには、「山域別目次」の道南の山の枠からもアクセスできるようにした。
 
 「標高順リスト」はエクセルの表なので、自分の登頂記録にリンクすることができない。そこで、「市町村別リスト」から、自分の登頂記録が見られるようにした。
 

再精査して改訂した「標高順リスト」
 ↓ ↓ ↓
http://sakag.web.fc2.com/dounanyamaitiran.xls

 「市町村別リスト」を作ったのは、同じ名前の山がたくさんあって、どこの山なのか良く分からないということもあったし、また、市町村ごとの山を潰していくという楽しみもある。
 特に「丸山」は16座と非常に多く、非常に紛らわしい。そのほかに、天狗岳が6座、毛無山が5座、袴腰岳(山)、燈明岳、松倉山がそれぞれ3座ずつあった。

 また、市町村別の山の数は、八雲町が35座、上ノ国町が22座、松前町と函館市が各20座と続く。

 再精査したら、自分が未踏の山は11座に増えた。改めて、今後の見通しも記しておく。
<松前>柿崎山~今週中に石崎・松前線と土岐沢林道を歩き、尾根に雪があれば踏破できそう。
<上ノ国>丸山、撫付山、滝澗山~海岸近くの山なのでもう雪がなく、来冬に持ち越し。
<せたな>丸山(せたな)、天狗岳(太田)、丸山(太櫓)、丸山(北桧山)~これらは、来週にでも出かけて、残雪次第で、登れる山と来冬へ持ち越す山が出て来るかもしれない。 
 ただし、丸山(北桧山)(103.6m)は、齋藤さんのリストには載っているが、地図にはいくら探しても載っていない不明の山である。明日にでも林さんに聞いてみよう。
〈追記〉早速、林さんとjyunさんからメールが入り、「うぐい沼の南東にある103.7峰です」とのこと、三角点名を調べたら丸山だった。いつ頃の地図までに載っていたのか調べてみたい。
<島牧>天狗岳~これは自分のリストから漏れていた山。積雪期しか登れそうもないので、来冬か?
<黒松内>丸山~これも漏れていた山。頂上に電波塔があるので、夏でも簡単に登れそう。
<奥尻>神威山、勝澗山~これは今夏には登れそう。
 
 一番厄介な柿崎山をやっつけてしまうと、あとは割と簡単に登れそうなので、来冬には全山踏破できそうな感じである。 

寒の戻り?ほか

2019年03月11日 | 日常生活・つぶやき
 
明日以降の全道の週間天気予報
 
 2月の中旬からずっと好天と高温が続き、例年よりも20日ほども早い春の訪れを楽しませてくれた。

 しかし、今日はみぞれ混じりの雨が降って、しばらくぶりに寒い1日だった。明日以降の天気予報も、ずっとぐずついた天気で、寒の戻りというか、再び冬に舞い戻るような感じである。

 まだ、雪のある内に登りたい山がいくつかあるので、雪解けが少し足踏みしてくれれば助かるのたが、悪天候が少し長すぎる。

 4日前から喉が痛く、珍しく久しぶりに風邪気味だった。一昨日の山で治ったと思ったが、疲れからか、なかなか抜けてくれない。この天気なので、焦ってもしようがない。休養と体調回復に努めることにする。

◎千歳マラソンと函館マラソンのハーフにエントリー


 函館マラソンのちょうどひと月前の6/2開催の千歳マラソンは、7/7開催の函館マラソンの良い練習になるので、今年もハーフにエントリーした。

 今年も、マラソンはこの2大会のハーフと、10月の大沼グレートランの予定である。

 それにしても、8月末の北海道マラソンは、受付開始からわずか4日で満杯になったそうだ。もたもたしていて間に合わなかった人が多いようだ。凄い人気である。

まんず咲く→マンサク

2019年03月10日 | 花・紅葉だより

青空をバックに咲くマンサク(宮前町新世橋たもと)

 子どもの頃、マンサクと言えば、フクジュソウのことだった。それも「まず先に咲く」→「まんず咲く」→「マンサク」という由来とともに、北海道では一番先に咲く花だから・・・と信じていた。
 ところが、木のマンサクもあることを知ったのは、この宮前町の新世橋のたもとに植樹されているマンサクの木の存在を知ったときである。


実に面白い形をした花である。この細長い花弁は、どんどん長くなる。
しかし、このマンサクの木は北海道では自生しないので、ここ以外では目にしたことはない。


2010年4月21日の岐阜県の野伏ヶ岳の残雪登山で目にした天然のマンサク。
1㍍以上もの分厚い残雪の上に枝を広げて咲いていた。


道産子にとってのマンサクはフクジュソウでしょう!

宮前町のマンサクを観た後、函館八幡宮へフクジュソウ目的で車を走らせた。


函館八幡宮近くの民家の庭に咲いていたフクジュソウ


日光をいっぱい浴びてそっくりかえって咲いていた八幡宮境内のフクジュソウ


フクジュソウのそばに、トキシラズ(ヒナギク)も咲いていた。

 今年は、雪解けが異常に早く、これらの花々もかなり早いようである。お陰で、今冬中に登りたかった雪山でしか登れない山をいくつか残してしまいそうである。

10.5時間 30kmの超ロング山行「木無山~松倉山」(松前・上ノ国)

2019年03月09日 | 登山・旅行

手前ピークを越えた地点から木無山山頂部を眺める。

 松前町には奥深い山が多く、登り残していた山が多かった。今日は、道南全山219座を踏破した函館山の会会長林さんの情報をいただいて、同じ山の会のSHOさんとトライルランナーのNaさんの同行を得て、松前町と上ノ国町の境界稜線上の木無山(871m)と松倉山(622m)の2山を踏破した。途中、お2人は、自分が昨夏に薮漕ぎですでに登っている越エバ山(404m)にも登った。その30分の間は、五番沢林道終点のゲート前で待った。

なお、道南には、同名の木無山が上ノ国町にもあり、さらに松倉山は、一昨日の登った周防堂山の南隣のと、せたな町にもある

 ロングコースなので、函館を3:30に出た。松前町清部地区から大鴨津川沿いの融雪の進んだ林道を2kmほど入ることでき、まだ薄暗い5:50にスタート。物凄い強風とどんよりとした曇天の下、なんと歩行総距離約30km、所要時間10時間20分という超ロング山行となった。そのうち、林道歩きが26kmほどで、残りの4kmほどが道のない尾根歩きだった。お陰で、こちらの219座全山の残りを9座に減らすことができた。お2人に感謝!


往復したおおよそのコース

 5:50スタート、木無山までの登り4時間25分、木無山~松倉山1時間35分、松倉山からの下山4時間20分(2人の越エバ山までの往復も含む)<総所要時間10時間20分>

 愛用のアルミかんじきは、融雪でズボズボ埋まって歩きづらかった一昨日の経験を生かし、今日は林道歩きがほとんどなので、初めてスノーシューを履いた。他の2人は本格的な冬山登山用のスノーシューだが、自分のは譲ってもらった雪原用のもので、横の方に爪がない。トラバース地点などは心配だった。しかし、地図を観る限り、特に急な所や危険そうなところもなさそうなので、それで通すことにした。結果、帰りの林道はグサグサになっていたので、大正解だった。

 スノーシューを履いてスタートしたが、融雪で路面が出ていることもあり、40分くらいは脱いでつぼ足で歩いた。
 やがて地図には記載されていない五番沢林道へと入って行く。橋を渡ると新しいが非常に急な林道が続く。


 昨夏に急な尾根の薮を漕いで登った御三流の鋭く尖った姿が懐かしい。


その隣には、これも昨夏登った健八流。この山では江戸末期の月待ち信仰の石碑を見つけている。


このように雪崩のデブリや法面が大きく崩れているところが2ヶ所あった。
やがて、夏に車の入れる五番沢林道終点ゲートに到着。越エバ山へ繋がる東尾根を横切る地点を通過。

 ここから先の林道も地形図には記載されていないが、松前町と上ノ国町との境界稜線へと繋がって、東へと延びているはずである。


非常に急なアップダウンの激しい林道だった。風が吹き抜けてうねうねとしたところも多かった。


途中の開けた地点から、目指す木無山(真ん中のピーク)を眺める。


その左手に、10年前に故Ko玉さんと原口から非常に苦労して薮漕ぎで登った神ノ山が見える。(ズーム)


約11kmほどの林道歩きを3時間20分続けて、町境界稜線に到着。そこから木無山への尾根に取り付いた。


特に緊張場面もない尾根を登り、木無山山頂(左奥)を目指す。


登りつめたピークは頂上ではなく、そのすぐ先の笹が頭を出したピークが頂上だった。


スタートしてから、4時間半近くも要して、ようやく念願の最難関ともいうべき木無山山頂に到着。
昨日までの天気予報が外れ、物凄い強風とどんよりとした天候は恨めしかった。
しかし、この山にはどのように登ろうかと、ずっと頭を悩ましていただけに感激の1山ゲットである。


東側に見えるはずの大千軒岳は山頂部を雲に隠したままだった。


地図上の山頂はここだが、すぐ北側には、ここより高い877.6mピークが見える。
このピークには二等三角点(点名・木無山)が設置されているが、足を延ばす余裕はなかった。

風が非常に強いので、写真を撮っただけで、すぐに下山し、次の松倉山を目指した。
林道へ戻った地点は風が遮られているので、昼食タイムとした。
ここからは町境界稜線に絡んで、林道が延びているので、それを辿った。
名前が付いている山なのに、顕著な目立つピークは見当たらない。


やがて、林道の正面に丸い丘のようなピークが見えたが、GPSで調べたら、それが松倉山だった。


林道からわずか3分ほどで登頂感のない頂上に到着。こんなピークになぜ名前が付いているのか分からない。
それでも、スタートから6時間も要して、未踏の2山をゲットすることができた事実は変わらない。
途中で2人は越エバ山にも寄るので、4時間以上の林道歩きを覚悟して、下山開始。
「来るときに、こんなに急なところを下って来た?」と思うような辛い登り返しがたくさんあった。


その途中から、この後2人が寄る越エバ山が見える。こちらから見ると、立派なピークである。
しかし、その取り付き地点までのアップダウンの激しい登り返しが辛かった。
2人は越エバ山の取り付き地点となる五番沢林道終点ゲートにリュックを置いて30分で往復してきた。

 この地点からはもう登り返しがない。自分は2山、2人は3山ゲットした満足感を感じながら、疲れた足で、下山を続ける。スノーシューを脱いで30分ほどして、Naさんの車が見えた。実に10時間20分後だった。久しぶりの10時間超山行だった。若いトレイルランナーのNaさんでさえ、「長かった~、疲れた~!」とため息をついていた。

 自分は、一昨日の8時間山行の疲れを感じることもなく、踏破できたことと道南219座踏破まであと9座と残りひと桁になったのがうれしかった。特に今日のコースは単独では気が滅入ってしまっていただろう。それを一人で歩いた林さんには頭が下がる。彼の挑戦がなかったら、夏に五番沢林道終点ゲートまで車で入り、故齋藤さんと故Ko玉さんのように、稜線のネマガリダケを掻き分けての登頂しかなかったので、林さんと同行してくれたSHOさんとNaさんには心から感謝したい。
 遅くなったので、温泉には寄らず、まっすぐ帰ったが、それでも帰宅は19時だった。


HYML函館・道南懇親会2019

2019年03月08日 | 登山・旅行

 今夜、五稜郭の三代目網元・魚鮮水産を会場に、HYMLメンバーを中心とした道南の登山愛好家の集まりが開かれた。
 10数年前から、自分が幹事でずっと開催してきたが、ここ数年は、故斎藤博敏さんの捜索に加わった方々も加わって、参加者が増えている。

 一昨年の拙著の出版祝賀会から、鎌鹿さんが幹事を務めて下さり、自分はいつの間にか、この会の代表ということにされてしまい、挨拶もお願いされた。

 今回は、16名と昨年より少なかったが、わざわざ札幌から駆け付けた方を含めて新しい顔ぶれを含めて2名の参加もいただいた。このような楽しい会は、あっという間に時間が経ってしまう。

 自己紹介前後の主な話題は、函館山の会の林会長さんの道南全山219座踏破に関わることや、チーム他力本願の白水岳や蝦夷松山・雁皮山登山道整備などをもとにした今後の道南の登山道整備などだった。



 明日も早朝から山の予定なので、会場からこのブログをアップし、早目に失礼する予定である。


林道跡や作業道に助けられた「周防堂山」(福島・松前)

2019年03月07日 | 登山・旅行

周防堂山頂にて。真後ろは前千軒岳・大千軒岳、稜線上の隣のピークは百軒岳

 この周防堂山(すおうどうやま)(661.9m)は、大千軒から白神岬へ連なる中央分水嶺上の1ピークである。この稜線には、大千軒岳~前千軒岳~袴腰岳~百軒岳~周防堂山~松倉山~(吉岡峠)~白神岳~天狗岳の8山が連なる。その中で、唯一未踏だったのが、今回のこの山だった。曰くありげな山名だが、ネット上で調べてみたが、分からなかった。

 福島町市街地から桧倉川林道を進み、東尾根に取り付くのが最短コースである。ただし、故齋藤浩敏さんの著書によると、「596ピークへの登りが非常に急で、520地点を越えると狭い尾根の雪が研ぎ澄ましたような刃のようになっていて、最大の難所だった」と記されている。
 高所恐怖症としては、そこにビビり、距離は長くなるが、桧倉川林道の奥まで進んで、幅広で斜度の緩い北尾根を登りつもりでスタートした。


コース図(GPSはスイッチが故障し使用できなかったので、ヤマップを使い、それを基に記載)

家を4時に出て、福島町市街地から桧倉川林道入口へ。融雪でもっと奥まで入れると思ったが無理だった。

6:00、桧倉川林道入口をスタート。

 ところどころ土は出ているが、昨日の雨の後、気温がプラスのままで、アルミカンジキでもズボズボ埋まって非常に歩きづらい。


17:10、天狗岳林道との分岐に到着。ここは直進する。


7:30、予期だにしていなかった川底橋(コンクリート舗装された上を車が通る)にぶつかった。
長靴なら渡れるが、登山靴では無理だった。

万時休す・・・日を変えて長靴持参で出直すかと、引き返えそうと思った。しかし、地図を見たら、その付近の尾根はすべて東尾根に合流している。撤退は悔しいので、予定を変更して登りやすそうな尾根を探した。


ちょっと戻って、熊の足跡?が残っている急な斜面に取り付いた。
その先にも、細くて急な尾根があり、強引かつ慎重に登って行った。


やがて、「巡視路」と書かれたピンクテープがぶら下がる林道に出た。
上を見たら送電線が走っている。送電線の巡視路のようだ。送電線の鉄塔の下も通った。


270地点で、巡視路の標識の立つ林道分岐に出た。ここは送電線から離れて右に進んだ。
この先はずっとその廃道化した林道を利用した。594ピーク下の急登尾根の下まで続いていた。


途中から周防堂山の南隣の松倉山が見える。この山は東面に崖を配し、ニペソツ山に似た山である。


先へ進むと、594ピークが見える。この左の尾根を登ることになる。頂上はこの陰で見えない。


アルミカンジキの先を蹴り込みながら登った594ピークへの急登尾根から上の細い尾根を眺める。


恐れていた細い尾根が現れる。しかし、雪が緩んでいるので怖くはないが、一歩一歩慎重に登った。


10:35、594ピークに到着。その先に登り返す周防堂山の白い山頂が見える。


広いコルへ一度下って真っ白な頂上へ登り返す。心配した雪庇もないようだ。


10:50、頂上到着。南に続く松倉山方向の稜線を眺める。


越えて来た594ピークとその向こうに七ッ岳山塊と右眼下に福島町市街を眺める。


東側には海も見える。風が強くて寒いので、写真を撮って、すぐに下山。風のないコルで昼食タイム。

 あとは、来た道を巡視路の分岐のある270地点まで戻る。その分岐から登って来た尾根へは下らないで、少し進んで、下の林道へ直接下れそうな尾根を下る。


すぐに人工林の中に入って行く。またまた幸いなことに作業道が現れる。
これはまちがいなく、下の林道に繋がっているはずだ。そう信じてそれを辿って下って行く。
途中で右足のアルミカンジキのベルトが切れたので、靴紐で応急処理をして下った。


最後は少し不明瞭になったが、それらしい地形を下っていったら、自分の足跡が残る林道へ出た。
振り返ったら、ピンクテープが付き、砂防ダムもあった。

 あとは、桧倉川林道歩きだけである。ところが、また右のアルミカンジキの別のベルトが切れた。応急処理も面倒なので、片足はつぼ足で歩いた。

 6:00スタート~登り4時間50分、山頂休憩10分、下り3時間10分、14:10ゴール。≪所要時間8時間10分>
 昨日の雨の後、気温がマイナスにならなかったようで、ズボズボ埋まって歩きづらく非常に疲れた。しかし、そのお陰で、林道から取り付いた急で細い尾根や、594ピーク下の細い尾根は、安心して通過することができた。知内温泉で疲れを癒して帰路に就いた。

昨日道新「みなみ風」に掲載の2記事 & おもしろ画像

2019年03月06日 | 日常生活・つぶやき


 去る2月28日に行われた「函館ライフスポーツのスノーハイキング」の記事が、昨日の北海道新聞夕刊「みなみ風」に掲載された。

 その隣のページに、いつもの下記の連載記事も載り、どちらにも自分の氏名が記載されている。初めてのケースである。



同じ昨日の「みなみ風」の隣のページに掲載された拙筆による「どうなん・とうほく山楽紀行」
56回目「伊達紋別岳」は、下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com/56-date.htm


◎東京オリンピック聖火リレーは任せて!






堀周りのライトアップ「五稜星の夢」最終日の2/28の夜に妻が撮影

廃道の薮漕ぎ偵察だけに終わる

2019年03月05日 | 登山・旅行

柿崎山(松前)への尾根に繋がる廃道化した林道入口から雪のない尾根を眺める。
奥の雪の付いたピークは、越えなくてはならない461ピーク。このピークに登ると柿崎山が見える。

 今日は、函館マウンテンクラブ会長の龍さんの同行を得て、朝の3:30に亀田支所駐車場を出発して、松前町静浦集落の上の林道から柿崎山(637m)へ登る予定で出掛けた。
 
 しかし、先週の前八兵衛岳への尾根と茂草川を挟んで1本しか違わない尾根なのに、わずか1週間しか経っていないのに、廃道化した林道の先から取り付く尾根には全然雪がなくなっていて、薮で覆われた廃道を30分ほど進んで断念した。


往復した廃道のGPSトラックログ


灌木と笹に覆われた廃道と龍さん

 その後、国道から斜面にジグを切った林道状の道が見える上ノ国町の撫付山(429m)へ転進した

廃道を進んだ先で眺めた撫付山と微かに見えるジグを切った林道跡

 この斜面に見える道へ繋がる道を探して、廃道の薮を漕いであちこち歩いてみたが、結局は分からなった。
 下から雪があれば、薮漕ぎしなくても見える林道まで行け、さらに頂上まで登ることが可能だったが、雪がないことにはどうにもならなかった。


斜面に見える林道へ繋がる道を探してうろうろしたGPSトラックログ


笹薮を漕ぐ龍さん


廃道でフキノトウを採る

 この下の汐吹集落へ下りて、バスを待っていた4人のご老人に聞いたら、「昔はあったが、今は入口から全部薮で覆われてしまって、全然分からなくなってしまった」さらに、「この時期、こんなに雪がないのは何十年ぶりだ。いつもなら国道の上から雪が繋がっているので、登ろうと思えば登れるんだけど・・・」とのことだった。

 結局、2時間ほどの薮漕ぎと松前~江差回りの250kmのドライブだけで終わって、昼には帰宅した。素晴らしい天候だっただけに非常に残念だったし、同行して運転までしてくれた龍さんには誠に申し訳なかった。

 柿崎山は、かなりの長距離だが、まだ松前石崎線から土岐沢林道経由なら雪が残っていて、登れそうだが、撫付山とその上の稜線で繋がっている丸山(457m)は来冬の雪多いときに再挑戦するしかない。

5台目のコンデジカメラ & 大腸と胃の内視鏡検査予約

2019年03月04日 | 日常生活・つぶやき

amazonで見つけた中古品のPENTAX optio GW-2

 これまで使っていたコンデジカメラPENTAX optio WG-1は、2011年から8年間もの酷使に耐えて、ついに壊れてしまった。それ以前の3台はいずれも3年で壊れていたが、8年も持ったのはすごい。
 何よりも気に入っていたのは、水中撮影も可能な防水機能や、1.5mまでの耐衝撃性能に加えて、防塵性能やマイナス10度での耐寒性能も併せ持つという、アウトドアには持ってこいのタフなカメラだった。おまけに顕微鏡モードによる接写1cmまで可能で、花などを撮るにも快適だった。

 すでにPENTAXはリコーに吸収されていて、同じWGシリーズのカメラも生産されている。しかし、最新のものは3万円以上はする。そこで、同じWGシリーズの中古品を探したら、これまで使っていた物の次の製品が、amazonで最安値の16,800円で売られていたので、それを買い求めた。電池も同じなので、これまでの替えの電池が無駄にならない。


これまでの4台のコンデジカメラ

 さて、我が家のコンデジカメラは、これで5台目である。3台目までは全てOLYMPUSであった。4台目からRENTAXになった。
 
 1台目(左)は、「OLYMPUS c-960 zoom」で、2000~2003年に使用したが、単3の電池4本を使う重いタイプだった。2台目(左から2台目中)は、「OLYMPUS CAMEDIAμ-10」で、2004~2007年に使用。これは、レンズ部分を覆う移動式の蓋が壊れてしまって買い換えた。
 このころは、まだ画像を取り込むスマ-トメディアの容量が少なく、電池の持ちも短かった。そのために、海外や長期の山旅用にスマートメディアと電池の予備を持参しなくてはならなかった。またモニター画面が小さいのも不便だった。
 3台目(左から3台目)は、「OLYMPUS μ830」で、2008~2011年に使用。これは、画像の容量も多く、電池の持ちも良く、充電池さえ持って行けば、どんな長い山旅でも心配はなかった。

 こうしてみると、最初の3台は、およそ3年周期で買い換えていた。しかし、4台目(右)の「PENTAX optio wg-1」は、山や沢、濃いガスや雨の中などでの酷使に8年も良く耐えた。

 ちなみに、画素数の変遷をみると、その進歩は著しいものがある。1台目~131万画素、2台目~320万画素、3台目~800万画素、4台目~1400万画素、今回の5台目は1600万画素である。

◎大腸と胃の内視鏡検査予約
 2011年の2回目の大腸癌手術以降は、2年ごとに大腸内視鏡検査を続けている。毎年3月~4月である。そこで、今年も3月になったので、その予約に行って来た。
 検査の予約のためには、先に担当医師の診断を受けなくてはならない。そこで、五稜郭病院消化器内科に電話して、担当のKo医師の当番日の今日、その診断の予約を11時に入れておいた。

 五病はいつも混んでいる。結局、診察室に呼ばれたのは11:50だったが、これでも早い方だ。
 大腸の手術の関係で胃のバリウム検査は受けられないので、胃の内視鏡検査も勧められた。2年前にもやっているが、そちらもお願いした。


 大腸は3/19、胃の方は4/9で予定を入れてもらい、その後、検査の説明を受け、大腸検査前日の検査食セット「サンケンクリン」を受け取り、血液検査のための採血もした。
 
 会計を済ませて、すべて終わったのは、12:30で、ちょうど2時間を要した。駐車場がすべて自動になり、今までは無料だったのに、100円取られるようになった。

合同登山会(2日目)「通称・中二股山」(818.2峰)<林道~南尾根(周回)>

2019年03月03日 | 登山・旅行

中二股川林道の大野ダム横から中央奥の中二股山を目指す

 この山は、大野ダムの源流・中二股沢川源頭部の北斗市と森町の境界線上に聳える端正な姿をした山である。

 無名峰だが、三等三角点名が中二股川で、通称・中二股山と呼ばれている。函館市内の北部からも、二股岳の左側に見える山で、北斗市と森町の境界線上では、二股岳に次いで高いピークである。標高もそこそこあり、目立つ山でもあり、函館近郊の冬山愛好者には結構登られている。

 今日は、昨日に続き、札幌ロビニア山岳会と函館マウンテンクラブの合同登山会に、inakaさんと共に加えていただいた。昨日同様、素晴らしい天候と展望に恵まれて、全員大満足だった。
 
 函館勢は北斗市分庁舎で集合し、3台に乗り合わせて、札幌勢とは種田旅館前で合流。入山口の大野ダム入口ゲート前を目指す。


GPSトラックログ

<登り>7:30ゲート前スタート~9:10林道終点から尾根へ~10:45山頂着<3時間15分>
<下り>11:00山頂~11:35 741峰手前(昼食)11:50~13:00 647峰~13:40林道~14:15ゲート前ゴール<3時間15分> ※偶然とはいえ、登りと下りの時間は同じだった。
※このほかに頂上休憩15分で【総所要時間6時間45分】


国道227号線の天狗橋を渡ったすぐ先の大野ダム入口ゲート前に車を停めてスタート。
ちなみに、このゲートは夏の間は開いていて、車でダムサイトまで入ることができる。
歩き始めてすぐに林道は二手に分かれる。距離的に短い左岸の道へ進む。


1時間40分の林道歩きから、林道終点手前で右の尾根に取り付く


山頂へ回り込む広い尾根を登る。唯一ボードを背負った青年は、帰りは登りのルートを下った。


その尾根の途中から目指す山頂部を眺める


山頂手前コルからの最後の登り


まもなく頂上到着


山頂での記念撮影(自分は写っていない)


山頂から、下山コースとなる送電線の続く南尾根とその奥に二股岳を望む


下山開始。稜線の中央右側の上にうっすらと駒ケ岳が見える


登って来た尾根と別れて、広い南尾根を下る。
ボードの青年は、この上で、登りのコースへあっという間に滑り下りて行った。


風のやや弱くなった741峰の手前で昼食タイム


昼食を取った741峰の下りから、これから進むアップダウンの大きな尾根を眺める。
下山モードなのに、大小5つほどのピークの登り返しがきつかった。


647峰から林道を目指して、急斜面を下る。雪が腐って、みなさん非常に苦労した。


やがて、作業道へ合流。林道は近い。


大野ダムの堰堤から、山頂を眺めてゴールを目指す。

 ゲート前で札幌勢と別れて、函館勢は北斗市分庁舎で解散。自分はせせらぎ温泉で疲れを癒して帰宅。