癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

九州山岳巡礼8日目 市房山(1721m)〈熊本県・宮崎県〉

2005年11月30日 | 登山・旅行
日本二百名山に選ばれている市房山は、熊本の南、宮崎と熊本の県境にそびえる山である。国道388号線のすぐそばに見える山で、豊かな自然が残り、古くから「御岳さん」と呼ばれ、御岳参りで賑わったという。

コースはたくさんあるが、夜を明かした湯山温泉そばの3合目登山口から、4合目にある市房神社の参道を経由するコースを往復した。

樹齢1000年以上ともいわれる直径2mもある見事な杉の巨木の並木に驚きながら、その根張りと石段の道を802年創建という市房神社の建つ4合目まで登る。(添付画像)

神社の上から8合目辺りまでロープ、木段、はしごなどが設置された岩や根張りの露出した急登が続く。周りは見事な原生林で、特にブナとモミの大木に目を見張るばかりである。古来から信仰の山で人の手が入らなかったのであろう。

生憎、頂上に着く頃には、濃いガスに覆われて展望には恵まれなかった。頂上付近の地面はカチカチに凍り、風も冷たく、毛糸の帽子を被り、フリースとカッパを着込んだ。

平日にも関わらず、10人ほどが登っていた。北海道の山に何度か登りに来た方も2名いて、「いろいろ登ったけど、北海道の山が一番いいです。」とうれしいことを言ってくれる。

タイム(2名) 登り 3:00、 下り 2:00
下山後、湯山温泉の昨日入った快適な村営の元湯(300円)で汗を流し、さらに南下し、明日の韓国岳~高千穂峰縦走予定の登山口となる宮崎県えびの高原駐車場に落ち着く。



九州山岳巡礼7日目 国見岳(1739m)〈熊本県・宮崎県〉

2005年11月29日 | 登山・旅行
日本三百名山に選ばれている国見岳は、熊本と宮崎の県境にそびえる九州山地の山の最高峰である。しかも、この山こそが真の天孫降臨の地との説がある。

それにしても、九州には、国見という地名や国見山と国見岳という山が非常に多い。地図を見ても、車で走っていても実に多く目にする。何か特別な意味でもあるのだろうか?

昨日椎葉村役場に電話して教えていただいた今年新しく作られたばかりのコースを往復した。それは、椎葉村尾前地区の奥から昔の人が熊本県側と往来した雷坂を今年再開削したばかりの新しい登山道から頂上稜線下の1400m付近を通る林道跡へ出て、山池登山口から頂上へ通じるコースである。

この山の魅力は稜線付近の自然林だそうだが1700mを越えても大きな樹木に覆われているというのは北海道では考えられないが、これまで見たことのないほど立派なブナの大木が多いのには驚いた。また、頂上付近の霧氷がとてもきれいだった。(添付画像)

それにしても人里からは目にすることができないほど奥深い山であった。

タイム(単独) 登り 3:25、 下り 2:35

下山後、役場に寄ってお礼を言い、明日の市房山を目指して、峠越えのくねくね国道を南下する。あすの登山口近くの湯山温泉に入って、その駐車場を利用させていただいく。


九州山岳巡礼6日目 登山口求めて、一日中走り回っただけ

2005年11月28日 | 登山・旅行
九州専科のサイトの管理人から、「国見岳の登山口までの道路は通行止めになっているかも知れないので、確認してから行くように」との助言をいただいていたのにもかかわらず、なんとかなるだろうと、それを怠ったために、登山口を求めて一日いっぱい走りまわるだけの日となってしまった。

今回の旅で、平家の落人の五家荘はぜひとも寄りたいところであった。そこで、その奥から登れる旧泉村(現八代市)の樅木コースを2時間かけてめざしたが、昨年と今年の台風の土砂崩れで通行止め。それでも、五家荘のや平家の里を見みることができて半分だけ目的を達成する。今度は、途中道路を間違ったりしてさらに3時間かけて旧矢部町(現山都町)の内大臣コースを目指すが、ここも通行止め。

あと残るは、宮崎県の椎葉村からのコースのみ。しかし、この時点ですでに13時過ぎ。今日はもう時間切れである。さすがここは椎葉村役場に電話を入れる。

ここも同じ状態であったが、林道の修復の見通しが立たないので、最近になって登山口まで新しい刈払い道をつけたばかりとのこと。まだ標識もないし、所要時間も3時間半と長くなったが登れるとのことである。

その取り付き場所や登山道のルートを教えてもらい、その確認のために椎葉ダムの上流の尾前地区まで走る。取り付き地点を確認して、椎葉村市街地に戻ったら、すでに18時を過ぎていた。

10時間ほども走ったのに走行距離は、わずか300km弱である。北海道では考えられないことである。とにかく県道といえども、舗装はしているが山道はほとんどが単車線の上、くねくねした坂道ばかりである。対向車が来る度にどちらかが広いところまでバックしなくてはならない。その煽りでサイドミラーを壊してしまう。おまけにあちこちで土砂崩れの復旧工事がおこなわれていて、片側通行が多い。

九州でももっとも奥深い急峻な山岳地帯である。一番びっくりしたのがわずか10kmで標高差900mも上る県道445号線の二本杉峠である。

そのような具合ですっかり疲れてしまった状態で、明日の登山口まで17km地点の椎葉ダム公園に落ち着く。


九州山岳巡礼5日目 〈雨のため休足日〉

2005年11月27日 | 登山・旅行
今日は、前夜からの夜神楽鑑賞と夕方熊本空港で合流する家内の出迎えのために、移動距離の少ない祖母山に予定を変更していた。しかし、朝方まで夜神楽を見て、出発時間まで仮眠を取っていたら、雨の音で目が覚めた。夜中の満天の星空が嘘のようだ。

それでも、9時までに雨が上がったら登ろうと思い、登山口をめざす。しかし、それもムダな努力であった。4日連続の山だったので、そろそろ休めということなのだろう。

雨の上がった高千穂へ戻り、紅葉のきれいな高千穂峡を散策する。(添付画像)

その後、熊本空港方面へ向かう途中、別の登山口の様子を偵察しする。こちらには、山が黒い雲にスッポリ覆われた状態にもかかわらず、車が6台も停まっていた。日曜日ということもあるが、さすが百名山の山である。あとは、阿蘇のカルデラ内を昨日と合わせてぼ一周する形で熊本空港へ向かい、途中で仮眠を取ったりして時間を潰す。

明日は、当初の予定通り、国見岳である。登山口に近い熊本県山都町にある道の駅[通潤橋]に泊まる予定である。


高千穂の夜神楽

2005年11月27日 | 登山・旅行
観光情報は一切仕入れて来なかったこともあり、2日前に、札幌のKoさんからのお勧めメールで知ったばかりである。

観光客向けではなく、遠い昔から地元の人たちが続けてきた秋の収穫を祝う行事で、この時期だけ、土曜日に各地域ごとに行われるそうである。

なんと、驚くことに、夕方の6時から翌朝10時までぶっ通しで、33もの神楽舞いを奉納するのだそうだ。

早速役場に電話して、今日の3ケ所の場所を教えていただき、舞いの質が高いという岩戸地区のを見に来た。クライマックスが真夜中の1時以降とのことで、夕食後すぐ寝て、その時間に起きて見に行った。

すべてが 20~30分ものストーリー性のある舞いばかりである、厳かなものが多い中、笑いを誘う楽しいものもあり、山の疲れも忘れて、1時から朝までたっぷり楽しませていただいた。熱燗ね焼酎やおにぎりも振る舞われた。

それにしても、農作業や勤めや勉強が終わってから練習しながら日本でもっとも古い伝統芸能を守り続ける姿に感動した。



九州山岳巡礼4日目 阿蘇山[高岳(1592m)/根子岳東峰(1405m)」〈熊本県〉

2005年11月26日 | 登山・旅行
阿蘇の大カルデラの中で放射冷却の朝を迎える。車の外側が凍っていた。

阿蘇山は総称で、最高峰は高岳である。標高は肥後の国だからヒゴクニ・・・?覚えやすい。今回は、この山と41年前、学生時代にした九州旅行の際、ギザギザの稜線が印象に残っている根子岳の一日2山狙いである。ただし、根子岳は崩壊がひどく、安全に登れるのは、東峰までだそうである。

高岳は、日の出前の7時に仙酔峡登山口をスタートして、仙酔尾根を登り、東峰に寄って頂上を目指した。下山は、火口から噴煙を上げる中岳経由でロープウェイ沿いの遊歩道を下り、10:10には登山口に到着した。

その後、高森町にある根子岳の東峰登山口へ車で移動する。11時にスタートして、大戸尾根コースを往復した。

高岳の仙酔峡尾根は稜線に出るまで、ずっと赤茶けた溶岩の上の急登が続く。赤や白のペンキが目印である。上の方は霜で真っ白であった。

高岳東峰からは、隣に根子岳の全容が見えるが生憎逆光である。遠望は霞んで見えない。本峰を越えて中岳まで行くと噴煙を上げる噴火口が見える。

それにしても驚くのは、カルデラの広さである。本峰の高岳に立っても、1500m以上のところにいるような感じがしない。このような広大なカルデラはどのようにして出来たのか、調べなくては気がすまない。

根子岳東峰への登りは、常に迫力満点の崩壊壁を巡らせた鋭い岩峰の主峰・天狗嶽を左頭上に見ながらの典型的な直登尾根である。頂上まで樹木が生えていて、ずっと土の道は今回初めてである。

頂上からは、複雑な岩稜の先に天狗嶽、その後ろに4時間ほど前までいた高岳が見える。(添付画像)

高岳のタイム(単独) 登り 1:45、 下り 1:20
根子岳のタイム(単独) 登り 1:20、 下り 0:45

下山後、根子岳と高岳を眺めながら、高森温泉館で汗を流す。その後、宮崎県の高千穂町へ向かい、タイミングよく、ちょうど今晩行われる「夜神楽」を見る。クライマックスが真夜中の2時ごろだとか。6時の始まりの部分を見て、駐車場で先に寝て、その頃に起きる予定である。


九州山岳巡礼3日目・ 普賢岳(1359m)〈長崎県〉

2005年11月25日 | 登山・旅行
この旅を「九州山岳巡礼」としたのは、どの山も古くから山岳信仰や修験場として開かれた山ばかりで、頂上には必ず石祠が設置されていて、登山道もそのような人たちによって開かれて、1000年以上にもわたって歩かれている山ばかりだからである。そこが北海道の山と一番違う点である。

昨日書き忘れたが、多良岳や経ガ岳も平安時代からの真言密教の修験場として栄えた山である。

さて、今日の山は山名からしても、そのような歴史もあるのだろうが、1990年11月の大噴火で、連日テレビに釘付けにされた雲仙普賢岳である。この噴火で誕生した平成新山がてきるまでの雲仙火山群の最高峰で、日本二百名山に選ばれている山でもある。

池ノ原園地をスタートして、仁田峠から妙見岳~国見岳~普賢岳と登り、薊谷を下った。

妙見岳や国見岳への登りは結構な急登で、斜面一面ミヤマキリシマの大群落で覆われている。妙見の頂上手前で、普賢岳の頂上と後ろに噴煙を上げてそそりたつ平成新山と対面する。(添付画像)

二度登り返して頂上に立つと、眼前に溶岩が積み重なった平成新山が凄い迫力で迫る。頂上は昔のままで、東側にだけ溶岩が流れたようである。

下りに歩いた薊谷コースは普賢岳だけに直接登る登山道で遊歩道のように整備されている。

3日連続天候には恵まれているが、黄砂にでも覆われたときのように霞んで、遠望には恵まれないのが残念である。

タイム(単独) ・登り 2:00 ・下り 1:10

下山後、昨日と同じ100円温泉に入る。その後、島原の方へ回り、反対側の生々しい溶岩流の跡わ眺めて、島原から熊本へ渡る12:43のフェリーに乗る。

明るい内に阿蘇に入って、明日の高岳と根子岳が眺められる仙酔峡登山口下のかんぼの宿の駐車場に失礼させていただく。


九州山岳巡礼2日目 経ガ岳(1067m)~多良岳(996m)〈佐賀県・長崎県〉

2005年11月24日 | 登山・旅行
今日は、ちょっとハードであるが、長崎県・佐賀県境にそびえる多良岳山群の最高峰・経ガ岳と日本三百名山に選ばれている多良岳の周回縦走である。

この多良山群の山はどの山も垂直に切り立つ岩壁や岩峰を巡らせ、深い谷やナイフリッジの稜線など日高山脈の雰囲気と似ている。その中でも、経ガ岳は登山口から見上げると、頂上直下に岩壁を巡らせたピラミッドのような鋭峰で登頂欲をそそられる。(添付画像)

7時半に、黒木からの経ガ岳大払谷コースを出発し、経ガ岳経由で多良岳三角点ピークまで行き、帰りは八丁谷コースを下った。

大払谷コースは、源頭まで詰めてつげ尾と呼ばれる県境稜線に乗り、岩尾根を登るワイルドな急登で、特に頂上直下は登りも下りも緊張を強いられる急な岩登りである。

多良岳も頂上直下は石段や鎖場の続くこれまた緊張場面である。本峰には、多良権現の石祠が鎮座するが、三角点のある頂上はさらに東側である。

この稜線も岩稜である。途中に座禅岩という平な岩盤があるが、そからの遮るもののない展望が最高である。下山は、金泉寺跡まで戻り、大して面白味のないコースを黒木の谷へ下ってゴールイン。

初めて女性に追い越された。それも60歳の毎週この山群のいろいろなコースを歩いていると言う方であった。「夢は、北海道の山や四国遍路と熊野古道を歩くこと。そのために体力を鍛え続けているのです。」と話されていた。いつも座禅岩の上で2時間ほどのんびりされるそうで、地元の佐賀みかんを2個いただいた。

タイム(単独) 経ガ岳まで1:45、さらに多良岳三角点ピークまで2:10、下山2:05、合計6:00。
昼食休憩も入れて、久しぶりの7時間弱の山行であった。

下山後、雲仙温泉に向かう。うれしい100円の共同浴場があった。入浴後、欠乏しがちな野菜たっぷりの皿うどんを食べて、温泉駐車場で、明日の雲仙普賢岳に備える。


九州山岳巡礼1日目 脊振山(1105m)〈福岡県・佐賀県〉

2005年11月23日 | 登山・旅行
いよいよ九州山岳巡礼のスタートである。最初は、福岡県・佐賀県境に東西60kmに渡って連なる脊振山地の最高峰である。

晴れ模様の中、福岡県那珂川町の登山口のある椎原を目指す。日の出が7時過ぎなのに驚く。北海道より1時間近く遅いようである。

8:20、椎原峠コース登山口をスタートし、周回縦走が可能な椎原峠コースを登り、車谷コースを下った。

どちらのコースも、九州自然歩道になっている尾根道に出る椎原峠と矢筈峠までの沢沿いの道が結構ワイルドで斜度もあって登り応えがある。車谷コースの方が自然度が高く、急であるが、頂上までの距離が短いなどから人気があるようで、下山してきたら車が12台も停まっていた。

頂上は航空自衛隊のレーダー基地や気象レーダーなどがあり、舗装道路を歩くところもあって興ざめである。しかし、平安時代からの山岳修行道場として栄えた山らしく、古い石造りの神社が建っている。福岡市街地や玄海灘と有明海の景色が素晴らしい。

下山後、佐賀県富士町の熊の川温泉に寄り、明日の経ガ岳と多良岳の周回縦走の登山口となる長崎県大村市黒木町のダム運動公園に落ち着く。


山陰道を600kmひた走り九州入り

2005年11月22日 | 登山・旅行
前夜21時に予定通り舞鶴に上陸。カーナビに九州の玄関口の門司を入れて出て来た距離が600km。もちろん高速不使用である。金はないけど時間と体力はたっぷりある。翌日一日で走れない距離ではない。国道9号線を50kmほど走って道の駅[但馬楽座]で車中泊。

4:00に目が覚めて眠れないのでスタート。本州の国道はどこも狭くてくねくねして、追い越し禁止区間ばっかりである。当然車の流れに乗るだけであるが、早朝はやはり速い。

鳥取県を抜けて、島根県に入り、スタートから5時間ほどの出雲大社に寄る。その後、昼ごろに眠気を覚えて30分ほど仮眠を取った以降はノンストップで17時過ぎに関門トンネルを潜って九州に入る。

本州の道路を走って一番楽しいのは、北海道と違う歴史の重さや深さである。特に山陰は神話の時代からの名所・史跡が多い。ゆっくりそれらを探訪している余裕はないが、それらの案内標識を見て、場所が特定できるだけでも楽しい。山口県の萩と津和野は帰りの楽しみにとっておく。

北九州市郊外の[河内温泉あかしやの湯]に落ち着いて、あすに備える。


快適な21時間の船旅

2005年11月21日 | 登山・旅行
小樽発23:50、舞鶴着21:00の全長225mもの国内最大級の高速フェリー「あかしあ」は、いろいろな施設も整って、まるで高級リゾートホテルの中で過ごしている感覚である。一番安い2等船室でも、快適な10畳ほどの独立した部屋がいくつもあり、貸切り状態であった。金さえだせばスイートルームから和洋の個室までいろいろある。

乗船後すぐに展望大浴場で入浴し、ビールを飲み横になる。6時間ほと眠ることができた。心配した揺れもほとんどなく、日中は、プロムナードや部屋でのテレビや読書、船内散歩、映画「釣りバカ日誌」など退屈することなく過ごすことができた。これで車も運んで30,800円は安い。ちなみに乗客は8,800円である。

二人旅の予定だったが、のっぴきならない状況が発生し、それが落ち着いたら向こうで合流するということで、荷物は全部積み込んでとりあえず一人で発って来たのが残念である。

下船後、2時間ほど走って途中の道の駅で夜を明かす予定である。


九州山巡りの旅へ・・・。

2005年11月20日 | 登山・旅行
                

これから年末までの北海道の山は夏山と冬山の端境期である。11月上旬に出掛けた北東北の山は予想以上に早い積雪に阻まれて思うように登ることができず、天候に恵まれないこともあって早めに切り上げて戻ってきた。当然、欲求不満はのこった。

この時期、雪のない山と言えば九州の山である。いつかは登りに行きたいと思っていた山である。しかし、せっかく遠くまで出掛けるのだから、すでに登頂済みの屋久島の宮之浦岳以外の日本百・二百・三百名山の21山は全部登って来たい。しかし、九州までの車での往復を入れてひと月ほどの日程は必要である。

いくら自遊人の身とはいえ、シーズンイン間近のスキー関係の役職の多い自分にとっては、いろいろ調整が必要である。しかし、周りの理解と協力のお陰でなんとか今夕函館を発ち、23:50小樽発舞鶴行きのフェリーに乗れそうである。

41年振りの九州旅行であるが、当然、車中泊と自炊が基本の貧乏旅行である。事故と健康管理に十分留意し、安全で楽しい「九州山岳巡礼の旅」を続けたいものである。毎日の簡単な旅日記を、この「気まぐれ日記」にモブログ更新をする予定である。

登る計画の山と順路は上図の通りである。『九州百名山』(山と渓谷社)と向こうの山が中心のサイトから情報を収集し、心配な点はその管理人から直接の助言をいただいた。また、必要な地図もカシミールからダウンロードして用意した。

なお、桜島の御岳は入山禁止のために途中の展望台までしか登れないそうである。また、上記の名山には選ばれていないが、41年前の旅行で印象に残っている阿蘇の根子岳は、崩壊が進んで危険なようであるが東峰まででも登ってきたいものである。

貧乏旅行もまた楽し・・・。

2005年11月13日 | 登山・旅行
北東北山巡りは、時期的に遅くすっかり冬山モードになっていて、登る山の選択に苦労し、当初の計画より早めに切り上げて帰宅した。

山旅のときはいつも、シートを倒せば簡単に二人用の快適なベッドルームに変身する愛車利用である。厳冬でも-17℃まで対応のシュラフで万全である。環境が変わればなかなか眠れない自分であるが、なぜか我が家のベッドより快眠できるのが不思議である。

今回は、年金生活者にふさわしく高くつく外食をなるべくしない徹底した貧乏旅行の工夫をし、山用のガスのほかにテーブルガスコンロを用意し、寒いので車内での自炊生活に心がけた。

朝は無洗米でごはんを2食分炊き、昼のおにぎりも作る。夏の間ならキャンプ場利用の炊事も可能だが、寒くて日の短いこの時期では億劫である。したがって、どうしてもおかずや味噌汁等は、安売りのときに買いだめして置いたレトルト食品や缶詰類に頼ることが多い。

心配なのは野菜不足である。寒くなるこの時期に便利なものが出回る。それはスーパーで売られている多種多様な鍋物セットである。これには、切られた数種類の野菜と肉や魚類などが入り、必要な汁もそえられている。価格も手頃なものが多く、なんと言っても体が温まってビールも美味いのが嬉しい。おまけにその土地ならではのものであれば最高である。今回は498円のきりたんぽ鍋やキムチ鍋のセットを利用した。

これに快適なトイレのある道の駅とカーナビのテレビが生活感を豊かなものにしてくれる。あとは好きな山三昧の毎日である。贅沢は言うまい。連れのためにも、たまに温泉に一泊とも思うのだが、そんな生活を自分より楽しんでいるのが幸いである。今度は、今回より長い日程の旅もしたいと考えているので、今回の経験を大いに生かしたい。

北東北山巡り6日目 観光ドライブがてら帰路へ

2005年11月12日 | 登山・旅行
夜半からの雨が9時頃に上がる。山は諦めていたので、夜を明かした道の駅にある一関市博物館を見学し、30年ぶりの厳美渓を楽しむ。その後、猊美渓にも寄り、もしかしたらと思い、位置的に雪の少なそうな早池峰の登山口を目指す。

2日間の好天で、1200mの高さにある登山口までの道路の雪は溶けていたが、山肌は雪に覆われたままであった。明日は好天予報であるが、この山は花の時期に登りたい山でもあり、無理しないことにする。

あとの山も、すべて雪山状態で、すでに道路も閉鎖されている山も多い。あと4日ほど日程の余裕はあるが、明後日からの天気予報もずっと良くないので、今回はこれで切り上げることにする。

そのまま太平洋側に抜けて、途中で北上山地民族資料館に立ち寄り、青森に向かう。八戸の手前の道の駅[はしがみ]で夜を明かし、明日の午前のフェリーに乗る予定。


北東北山巡り5日目 (泉ガ岳)1172m[宮城県]

2005年11月11日 | 登山・旅行
北東北を抜けて、雪のない山を求めて、仙台近くのこの山(三百名山)を選ぶ。幸い天候にも恵まれ、狙い通り頂上まで雪もなく、ポカポカ陽気のこれまでで最も快適な山であった。

登山口のある芳の平にはスキー場やアウトドア施設が充実し、仙台市民に親しまれている山のようである。その証拠に平日にも関わらず数人の登山者に出会った。

登山コースは4本あるが、スキー場の西側の沢沿いから登る一般的な水神コースを登り、下りはスキー場の上からゲレンデを降りてくる滑降コースを選んでスタート。

沢沿いでは紅葉を、頂上への急斜面では展望を楽しむことができたが、肝心の頂上は、広い平坦地で展望に恵まれないのが残念である。下りは、仙台平野を眺めながらの快適なコースである。

西側に二百名山の船形山も見えたが、雪で真っ白である。コースも長いので、雪を漕いで歩くのは辛そうなので、今回はパスすることにする。

タイム(2名) 登り 1:45 下り 1:10
下山後、七つ森近くの滝の原温泉に入浴。再び北上し、道の駅[厳美渓]に落ちつき、天気予報に恵まれない明日以降の作戦を練る。