癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

7回目の大腸内視鏡検査

2019年04月02日 | 大腸癌日記

 4月を迎えたのに、今日も朝起きたら冬景色になっていた。日中も時折激しく降っていた。今年の春の訪れは本当に異常だ

 そんな中、五稜郭病院へ大腸内視鏡検査に出掛けた。ウオーキングがてら歩いて行こうと思っていたのに、天気が悪いのと寒いので車で出掛けた。

 大腸内視鏡検査は、2008年の最初の癌が見つかった時以来、7回目となる。2回目はその手術前、3回目は2度目の癌が見つかった2011年。それ以降は、2年ごとに、いつも3月前後に受けている。

 昨夜の下剤が効いて、朝方に4回もトイレへ行った。便秘気味だった分も含めて、すべて出切って、最後は水下痢状になり、カスも少なかった。この調子なら、病院で飲む下剤の量が少なくてすむかもしれないと期待して病院へ。水500mのペットボトルを持参する。

 総合受付の機械で番号札をもらい、内視鏡検査の受付に診察券を出して呼ばれるのを待つ。9時に8人が呼び込まれる。

経口腸管洗浄剤モビプリップ(下剤)
 
 腸管をきれいにするための説明を受ける。モビプリップを10分間ごとに200mlを2回飲み、次の10分間で水を200ml飲む。それを繰り返す。
 
 9:20に飲み始め、9:50に第1便。普段は経験することのない水鉄砲噴射状態。それを4回繰り返して、10:30、黄色い色は付いているがカスも濁りもなくなり、透明になって、飲む作業は終了。
 その後も5回ほどトイレへ行って、飲んだものをすべて排出して、検査を待つ。

  12:50、Ko医師担当の3人のうち1番先に呼ばれる。着替えをして、後ろに穴の開いた紙製のパンツを履き、検査着を着て、検査室へ。ベッドに横になって、2回の手術で腸が短いので、ガスの量の調節をお願いした。


 腸の働きを抑える筋肉注射を打たれて、いよいよ検査開始。体を左下にして横になったり、上を向いたりを何度か繰り返す。長く感じたけど、検査は10分は掛っていないと思う。いつも痛みも辛いこともない。検査の仕方の感じととこれまでの経験から、多分大丈夫だろうと確信しながら、ベッドから降りて、医師の横に座って結果を聞く。

「特に気になるところはありませんし、ポリープもありません。来週は胃の検査ですね。」と言われ、ホッとする。大腸と胃はこの検査で分かるが、ほかの癌のためにCTの検査を勧められた。しかし、特に気になることがないので丁重にお断りした。「何かあったら、教えてください」とのこと。

 着替えて、消化器内科の前で会計を待つ。検査料は1割負担で1860円だった。自動の会計払い機で支払いを済ませる。何か腹に入れようと思ったが、ガスで腹が苦しい。この検査で一番苦しさはこれである。途中のコンビニでスイーツを買って、家で食べた。何度かガス抜きをして、徐々に楽になった。夕食は、いつも消化の良い煮込みうどんをお願いする。


本日の北海道新聞「みなみ風」に掲載された拙筆による「どうなん・とうほく山楽紀行」
58回目「カニカン岳」は、下記でどうぞ!

http://sakag.web.fc2.com/58-kanikan.htm

大腸癌10周年記念日 & ライフ第6回講習会

2018年02月07日 | 大腸癌日記

10年前、入院して一番先にいただいたお見舞いのアレンジメントフラワーの写真
 
 昨日、たまたま「10年前に大腸癌と診断された日はいつだったかな?」と、このブログから探してみたら、なんと今日(2月7日)だったことが判明。
 幸せなことに、普段は、自分が大腸癌に罹って手術したことなどすっかり忘れて生活している。


 すなわち、このときに大腸癌(上行結腸癌)と診断され、その後、入院し、手術を受け、3年後にもまた新たな大腸癌(横行結腸癌)が見つかり、それも手術し、臍から右側の大腸はなくなった。しかし、全く後遺症もなく、薬の世話にもならず、こうして10年を経過したことに、改めて感謝したい。

 振り返ってみると、本当に運が良かったとしか言わざるを得ない。自覚症状があったわけでもなく、たまたま前年末に、岳友である内科医のSHOさんと2人で、八雲町の毛無山に登った時に、最近血圧が高くなっていることを話した。そうしたら「年齢も年齢なので動脈硬化の検査でもしてみましょうか?」と言ってくれたひと言が、自分の命を救ってくれたと言っても過言ではない。

 その後、動脈硬化の検査の過程で、貧血が見つかり、SHOさんが心配して、大腸癌の便潜血検査をしてくれた。これが陽性だったので、ただちに五稜郭病院を紹介してくれた・・・2回の大腸癌を見つけてくれ、今でも大腸検査でお世話になっている消化器内科のKo医師、2回の手術を担当してくれた外科のI医師などのおかげで、結果的に転移もなく、こうして元気で暮らせている今日がある。

 これが、あと数ヶ月後だったら、もし、自覚症状が出てからだったら、今はこの世にいなかったかもしれない・・・。そういう意味でも、SHOさんは命の恩人でもある。「人との出会いも寿命の一部である」を実感している次第。
 2回目の大腸癌は、3ヶ月毎の定期検診の過程で見つかったので、本当に小さいもので、まったく心配はなかった。

 10年前の今日のブログを公開して以来、本当に多くの方々から励ましの言葉やお見舞い等をいただいたことが懐かしい。これらが、闘病を支えるもっとも大きな力になった。改めてこの場でお礼を申し上げたい。

 さて、10周年記念日を今日にするか、手術した日にするか迷ったが、やはり、大腸癌と診断された日がスタートだろうと、今日をめでたい「大腸癌10周年記念日」に設定した。

◎ライフスポーツ第6回スキー講習会


 昨日の大雪で、さぞかし良い雪が待っているだろうとスキー場へ。渋滞覚悟で早く出たが、函館新道へ乗るまでに普段は10分も掛らないのに、今朝は30分も要した。
 ところが、函館新道へ乗った途端、昨日から雪が降った形跡はまったくなく、スキー場までずっと道路は乾燥した状態だった。要するに、昨日の大雪は桔梗から北側には全く降らなかったということだ。当然、スキー場も新雪はまったくなく、「昨日は1日中晴天でした」とのこと。

 今日の担当は、上級者と中級者の混合班だった。女性は午前中だけの受講だった。青空が広がるという感じではなかったが、風もなく、午後の最後の1本までは雪も降らず、雪質もまあまあで、良いコンディションで楽しくレッスンをすることができた。


午後からの3人の滑りの合成写真

大腸内視鏡検査

2017年03月14日 | 大腸癌日記

 昨夜の下剤が効いて、朝に2度トイレに行った。2回目は水下痢状態だったので、早目に検査可能状態になると思いながら、五稜郭病院へ。

 9時に、今日検査を受ける人5名とともにトイレ付きの部屋に呼ばれる。机の上に、一人分ずつ「経口腸管洗浄液モビプレップ」と計量紙コップとチェック表がセットで置かれている。

 9:05から、10分毎に洗浄液200ccずつ2杯飲み、3杯目に持参した水を200cc飲むことを繰り返す。30分で1セット。

 文庫本を読みながら、それを2回繰り返した10:10、第1便到来。尻から水鉄砲の噴射状態。その後2度トイレへ。徐々にきれいになり、3度目で、かすがないとのことでOKが出て、下剤の服用終了。10:25だった。5人の中で一番早かった。2回の手術で大腸が50cmも短いからだろうか? 結局、下剤を1.2㍑、水を500cc飲んだ。

 12:45までその部屋で過ごす。その間も、5~6回トイレへ。時間になったので、レントゲン室前で待機。

 なお、看護師さんから、前日のサンケンクリン食は、嫌なら、同じくらいの量のおかゆやソーメン、スープなどに替えても良いとのことなので、次回はそうしようと思う。

 13:00前にレントゲン室へ呼ばれ、検査着に着替える。紙でできたパンツは後ろが開いている。


 検査ベッドの上でKo医師の到着を待つ。準備ができた段階で、腕に鎮静剤の筋肉注射を打たれる。医師が「これまでの検査で苦しかったことはなかったですか?」と聞いたので、「終わった後のガスで腹が苦しかったのが1番です」と答え、2回の手術で大腸がへその辺りまでしかないことも告げる。

 肛門からカメラと腸を膨らませるガスも入れられる。横になったり、仰向けになったりを何度か繰り返しながらの検査が続いた。最初の大腸癌が見つかって以来、ずっとKo医師にお世話になっているが、検査では、今まで特に痛いとか苦しいとかは一度もない。

 途中で、医師が看護師に「短いから少なくていいんじゃない?」と言っていた。これは腸を膨らませるガスの量かもしれない。そうだったら助かると思った。

 10分ほどで終わったようだ。まもなく、医師の横に座って説明を聞く。「心配なところはありません。先日の血液検査の結果も、腫瘍マーカーの数値も問題ないので、再発の心配もないです。また、定期的にいらしてください。」とのことで、ホッとする。

 2年前は終わった後に非常に苦しかった腹の膨張感もほとんどなかった。中で膨らませるためのガスが少なかったからなのかもしれない。ちなみに、検査費用は、1割負担で1,860円だった。


 前回は終わったあとは苦しくて、飲み食いは考えられなかった。しかし、今回は楽だったので、昨日家に来たお客さんから「明日検査が終わったら、五稜郭病院の中にあるCOFEE TULLY'Sで使ってください」と頂いたチケットでモカラテをご馳走になることができた。


◎ホワイトデーのイチゴタルト


 帰りに途中のシュウエットカカオで、妻へのバレンタインデーのお返しと、自分の検査結果オーライの意味も兼ねて、イチゴタルトを購入。腹が減っていたので、一気に妻と半分ずつ食べちゃった。

 夕食は、消化の良いものをとのことなので、煮込みうどんをお願いした。 

大腸検査前日食

2017年03月13日 | 大腸癌日記


 明日の大腸カメラのために、3食は前日の検査食セットのサンケンクリンのみ。
 大腸内に食べ物のかすが残らないように、低繊維・低脂肪食らしい。夕食はコーンスープだけで、下剤も服用する。
 飲み物中心だが、間食まで用意されている。しかし、この間食はすべて異常に甘い。これでカロリーを高めているらしい。いつもクッキーと紅茶だけは口にするが、あめ湯と粉末ジュースは飲む気がしない。

 最初の大腸癌が見つかったときから6回ほど経験している。食欲との闘いはあるが、意外と空腹感はないものだ。しかし、体を動かすと、腹が減るような気がして、今日は1日、家でのんびりしていた。

 なお、このサンケンクリン食は、自分がお世話になっている五稜郭病院の例で、ほかの病院では、これと似たよう食事や消化の良いものを食べても良い場合もあるようだ。

6年ぶりの胃カメラ検査

2017年03月02日 | 大腸癌日記



 2回目の大腸癌手術から6年が経過し、定期検診は終了したが、大腸カメラ検査は2年ごとに自主的に受けることにしている。今年はその年なので、その予約時に、胃カメラ検査もお願いした。前回は、2度目の入院のときだったので6年ぶりだ。こちらの方が先になり、今日だった。ちなみに、大腸は3/14の予定。

 前回は初めて鼻からの検査を経験した。まったく吐き気がなく苦痛が1/10くらいで非常に楽だったので、今回も鼻からお願いした。担当医は、2008年の大腸癌の時からずっとお世話になっている消化器内科科長のKo医師。

 検査室に入る前には
 ①胃をきれいにする薬(液体)を飲む
 ②鼻の通りを良くする薬(液体)を鼻の中へ噴射 
 ③鼻と喉の麻酔(液体)を鼻の中へ噴射。流れて喉にも行く
 
 検査室の中では
 ①筋肉を弛緩させる筋肉注射

 ベッドに横になると、細い管の内視鏡が鼻から入れられる。すんなりと喉を通過。ここが口からの検査と全然違って楽だ。口呼吸をしているだけで、検査中も吐き気や苦痛が全くない。医師との会話もできる。抜くときも、すんなりと通過。

 肝心の検査結果だが、「前回と同じびらん性の胃炎の痕跡はあるが、心配はないでしょう。ピロリ菌の有無を調べておきます。次の大腸検査のときに結果をお知らせします」とのこと。

亀田川の新世橋の近くに咲いているマンサク




 五稜郭病院の帰りに、新世橋の近くに咲いているマンサクを見に寄った。
 ここは、1月ごろから咲き始めているが、咲き始めのころは、長く黄色い花弁がクルクルと巻いている。語源は「先ず咲く」が、東北地方で訛って「マンサク」となったとのこと。本州の雪山で1㍍もの積雪の中で咲いている自生のものを見たことはあるが、北海道ではまだ見たことはない。

 自分が育った大野町(現北斗市)では、マンサクと言えば、福寿草のことだった。

大腸内視鏡検査

2015年04月14日 | 大腸癌日記

 昨日の夕食後に飲んだ下剤が効いて、朝方にかなりの便が出たので、今日は早めに便がきれいになるとの思いで、9時前に五稜郭病院の内視鏡室へ。

 受付を終えて、9時に今日の被検者6名が一室に呼び込まれる。検査日程と検査までの下剤の飲み方と検査が受けられる状態になるまでの説明や諸注意を受ける。

 今回の下剤は、2年前までのものと変わっていて、水かお茶の500mlを用意して行くようになっていた。下剤は「経口腸管洗浄剤モビフレップ」というものに変わっていた。

 2㍑は変わっていないが、コップで200mlずつ10分掛けて飲むことを2回したら、水を200ml飲む。これを1クール(30分)として、3クール(1時間半)繰り返す。それまでに便が透明になったら飲むのを止めても良い。味は、前回までのものはまずいスポーツドリンクのような味だったが、今回は、梅味のスポーツドリンクのような味で、だんだん不味さが気になってくる。それでも3杯目は水を飲めるので、口直しになるのが幸いだ。

 持参した文庫本を読みながら、飲み始めて1時間ほどした2クール目の水のときに第1便到着。そのときにすでに泥状ではなく、黄色の濃い液体状だった。その後3クール目の1杯目の下剤のときに第2便・・・このときで、薄い黄色ながらも透明になりOKが出たので、下剤を飲むのを止めることができた。このときでまだ10:10だった。

 結局、下剤は1.2㍑と水が400mlで済んだ。前回までは、2㍑の下剤を必ず飲み干さなくてはならなかったのに比べると楽になった。その後も5~6回ほどトイレへ行くが、どんどん透明感が増していき、最後には色もない水になった。

 検査は、12:30から担当医師ごとにそれぞれの検査室の前へ移動。自分は最初の大腸がんの7年前からずっとお世話になっているKo医師。3人目に呼び込まれた。検査着に着替え、後ろに穴の開いたパンツを履く。何度もお世話になっているKo医師で、これまでも痛い思いをほとんどすることがなかったので、気は楽だが、やはり心配だ。

 検査台に横になり、腕に鎮静剤注射を打たれる。カメラの付いた?管から空気を入れられ、腸を膨らませる。まもなくカメラが入れられる。前回は、真上を向いたときは医師と一緒のモニター画面を見ることができたが、今回は見られなかった。

 前回よりずいぶん長いと感じ、なにかまずいものでもあるのかな?と心配になった。ところが、これまでの2回の手術のことを忘れていて、大腸が途中でなくなっていることに戸惑ったらしい。改めてカルテを見て、思い出してくれたらしい。

 結局15分ほど?掛ったような感じだった。無事に終わって、すぐに、隣の部屋で医師の説明を受ける。「とくに心配なものはありません。また来年にでも来てください」とのこと・・・思わず「ありがとうございます。安心しました」とお礼を言って、濡れた検査着と検査パンツを着替えて退室する。

 終わったは良いが、空気で膨らんだ腹が苦しくて痛い。何度もトイレへ行ってガス抜きを試みるが、なかなか一気には無理のようだ。帰りに何か美味しいものを食べたいなどと思っていたが、それどころではない。家までゆっくり歩きながらおならやゲップをして、家に着いたころにはだいぶ楽になった。途中のコンビニでスイーツを買って帰り、それをまず口にした。

 夕食時間までにはなんとか普通の状態に戻った。「食事は普通に食べても良いですが、最初は消化の良いものにしてください」と言われたので、夕食は鍋焼きうどんにしてもらった。

 手術をしてもらった外科の方の定期検診は、来年で2回目の手術から5年経過し、再発や転移の心配がなくなるので無罪放免となる。しかし、こちらの消化器内科の大腸内視鏡検査は心配なので、2年ごとに受診しようと思っている。

大腸内視鏡検査前日の検査食セット

2015年04月13日 | 大腸癌日記



 明日は、2年ぶり、大腸癌術後検診の一環の大腸内視鏡検査である。今日の食事は、明日の検査に備えて、腸内をきれいにするための検査食「サンケンクリン」のセットのみ。

 腸内に残りやすい食物繊維と腸内部へ造影剤(バリウム)が付着しにくい脂肪分を少なくした食事(低繊維、低脂肪食)とのこと。

 朝食、昼食、夕食、間食と指定されている。夕食後には下剤を服用。コーヒーや紅茶は砂糖とミルクを入れなければ飲んでも良いことになっている。

 朝食→白がゆ、みそ汁、梅かつおふりかけ
 昼食→紅鮭がゆ、すいもの(松茸風味)
 夕食→ポタージュスープ        
 間食→粉末紅茶、クッキー、あめ湯、粉末オレンジジュース

栄養成分表示を見ると、合計でも827kcalしかない。(朝食173kcal、昼食148kcal、夕食162kcal、間食344kcal)

 これで、6回目なので、馴れたものだが、味気ないいわばダイエット食みたいなものだ。ただ一番カロリーの多い甘いだけの間食はいらないから、その分、主食の量を増やしてほしいものだ・・・。結局、間食は、わずか61kcalのクッキー以外は、前回もそうだったが、甘過ぎて口にする気がしなかった。


朝食の白がゆ、みそ汁、梅かつおふりかけ     山モードの昼食の紅鮭がゆ、すいもの(松茸風味)

 天気が良いので、家でじっとしているのはもったいない。そこで、昼食と間食のセットとガスとコッフェルを車に積んで、スプリングエフェメラル探訪の名所・厚沢部のガムシ沢とゲートの開いた横津岳の偵察ドライブに出掛けた。昼食は横津岳スキー場下の駐車場で食べた。

 夕食は、ポタージュスープだけで、下剤も飲むので、早めに寝ることにする・・・。

2度目のPET/CT検査

2014年04月14日 | 大腸癌日記

 今日、2回目の大腸癌術後3年経過したので、2度目のPET/CT検査を受けてきた。

 この検査は全身の癌を探し出すのに優れた最新の検査で、函館市内では、平成18年4月にお世話になっている五稜郭病院が一番先に導入した。現在でも道南では、ここだけしかない。
 
 当初は20万円ほど掛かっていたらしい。最近はだいぶ安くなったが、今回も、定期検診のため健康保険適用になり、しかも、3/28で70歳になったので、1割負担で9,270円で済んだ。ちなみに、今年の4/1以降の誕生日の人は2割負担となる。3日違いでギリギリセーフだったが、1割と2割では2倍になるので、これは大きい。

 大まかな検診の流れは次のようなものだった・・・。
 ①検査着に着替え、問診・身体測定を行い、空腹時血糖値を測定後、検査液(FDG)を静脈へ注射。
  ※空腹時血糖値は、123だったが、検査には支障がないとのこと。
 ②検査薬が全身に分布するまで約1時間安静。
  ※安静室でTV鑑賞
 ③上掲の写真のPET/CTで撮影・・・寝ているだけで30分程度で終了。
  ※肩痛で万歳の姿勢が取れないので、腕を下げて下で手を組む姿勢での撮影だった。
    動かないでじっとしたままの30分は結構辛いものがある。むしろ眠らせてくれた方が助かる。
 ④撮影後、再び安静室で30分ほど休憩。
  ※結局2時間ほどを要して終了
 
 検査結果の説明は、主治医から4/25に説明の予定。

  PET/CT検査の詳しい説明は、下記からどうぞ!
http://www.ncgm.go.jp/sogoannai/housyasen/kakuigaku/inspect/pet.html

大腸内視鏡検査

2013年04月16日 | 大腸癌日記
 9時前に五稜郭病院へ。9時に今日の被検者6名が一室に呼び込まれる。検査日程と検査までの下剤の飲み方と検査が受けられる状態になるまでの説明や諸注意を受ける。

 目の前の2㍑の下剤を2時間掛けてゆっくり飲み干すことから始まる。持参した本を読みながら、少しずつ飲んでいく。ポカリスエットを不味くしたような味だが、それほど苦にならない味だ。ビールの2㍑を2時間かけて飲むのは簡単だが、これはそうはいかない。初めは良いが、だんだん不味さが気になってくる。

 10:15頃に第1便が来る。その後、1時間ほどの間に立て続けに7~8回、便意に襲われるたびに慌ただしくトイレへ。尻から水鉄砲のごとく何度も噴射している内に、濁りがなくなり、薄い黄色味を帯びた透明な状態になり、11:15頃にOKが出た。他の人の中には、途中で吐いた人やなかなか出ないで浣腸された人もいた。

 検査は、13:00から2人ずつ、3人の消化器内科の医師によって行われる予定だったが、自分の担当医師は外勤していて、戻ってくるのが15:00とのこと・・・・すっかり待ちくたびれてしまった。

 ようやく検査室へ呼び込まれる。検査着に着替え、後ろに穴の開いたパンツを履く。何度もお世話になっている医師で、これまでも痛い思いをほとんどすることがなかったので、気は楽だが、やはり心配だ。

 検査台に横になり、腕に鎮静剤注射を打たれる。カメラの付いた?管から空気を入れられ、腸を膨らませる。まもなくカメラが入れられる。真上を向くときは、医師と一緒のモニター画面を見ることができる。奥へ入ったり出たり、回転したり、丁寧に診てくれているようだ・・・自分でも、ポリープも見つけられなかったし、1回目のような癌と思われるようなものも見当たらなかった。

 10分くらいのものだろうか?無事終わって、すぐに、隣の部屋で医師の説明を受ける。「癌の心配もないし、ポリープもないです。非常にきれいな状態です。安心して下さい。また1~2年後にでもいらして下さい」とのこと・・・ひと安心。
 ただ、20日ほど前から下痢状態が続いているので、そのことを話すと、「カメラの画面からはその原因と思われるような症状は見られません。少しの間お酒を控えて、様子を見てみたら?下痢止めを30回分出しておきますけど・・・」とのこと。

 帰宅しても、腹の空気が出切れていないので、多少腹の苦しさはあるが、2日ぶりにまともな食事にありつけた。

大腸内視鏡検査前日食セット

2013年04月15日 | 大腸癌日記
 明日は、2回目の大腸癌術後2年目検診の一環の大腸内視鏡検査である。今日の食事は、明日の検査に備えて、腸内をきれいにするための検査食「サンケンクリン」のセットのみ。

 腸内に残りやすい食物繊維と腸内部へ造影剤(バリウム)が付着しにくい脂肪分を少なくした食事(低繊維、低脂肪食)とのこと。

 朝食、昼食、夕食、完食と指定されている。夕食後には下剤を服用。コーヒー、紅茶はミルクを入れなければ飲んでも良いことになっている。
朝食→白がゆ、みそ汁、梅かつおふりかけ
昼食→紅鮭がゆ、すいもの(松茸風味)
夕食→ポタージュスープ        
間食→粉末紅茶、クッキー、あめ湯、粉末オレンジジュース

栄養成分表示を見ると、合計でも819kcalしかない。(朝食173kcal、昼食148kcal、夕食162kcal、間食333kcal)


昼食の紅鮭がゆ、すいもの(松茸風味)、味はまあまあである。これに間食の粉末紅茶を飲んだ。


 これで、もう5回目の経験なので、それほど苦にはならないが、ちと侘びしいことは事実だ。思ったより空腹も感じなかった。遅くまで起きていると腹が減る。夕食後に下剤も飲んだので、早めに寝ることにしよう。

大腸内視鏡検査予約

2013年03月18日 | 大腸癌日記

 今日、大腸内視鏡検査の日程確認のために、先週金曜日に予約してきた五稜郭病院の消化器内科外来へ出掛けた。たまたま今日から外来受付システムが新しくなっていた。今までは、予約を入れておいた時間帯に直接その外来へ診察券を出すと、名前を呼ばれて診察待合室へ入るシステムだった。

 今日からは、総合外来の機械に診察券を入れると、予約をしておいた時間帯の「呼出番号券」が出てくる。その後、各外来で診察券を提出。あとは、ディスプレイに番号が画面に表示されるのを待つ。携帯電話でもその知らせを受けることができるらしい。これは、外来待ち時間の軽減およびプライバシーの確保を図ることが目的とのこと。

 それはそうと、これまで何度もお世話になったKo医師の大腸内視鏡検査の日程だが、「一番早くて、来月の16日です」と言われてびっくり!最近は非常に混んでいるらしい。その後、前日に食べる検査食セット(サンケクリン)と下剤をもらって、本日は終了。


○827.7峰(下俄郎)、恵山、ほっかいどう山楽紀行「雷電山」アップ完了
http://sakag.web.fc2.com

検診結果・・・異常なし

2013年03月15日 | 大腸癌日記

<病院の帰りに寄った五稜郭タワーのアトリュームでこの時期毎年開催されているツバキ展>

 今週月曜日に検査を受けたCTスキャンと血液検査の結果を聞きに行ってきた。ともに異常なしとのこと。おまけに通常高めな血糖値まで正常値内に収まっていた。

 2回目の手術から2年経過しているので、大腸の内視鏡検査も受けることにして、これまでの担当医である消化器内科のKo医師へ紹介状を書いてもらった。Ko医師の外来診察日が、来週の月曜日なので、そのときに日程を決めてもらうことにする。

○この椿展・・・約100種類あるらしい。期間は2/15~3月末。
   
 
 


最初の大腸癌術後5年経過

2013年03月01日 | 大腸癌日記

<5年前の手術日のブログから拝借の画像>

 ここ数日プラス気温が続いて、雪解けも進み、いよいよ3月に入った。3月になると春を感じ、その到来を楽しみにすることが多くなる。

 ふと、「最初の大腸癌の手術日は今頃だったような?」と、このブログで調べてみたら、5年前の一昨日だった(2008年2月27日)・・・日頃、自分が大腸癌に罹ったことさえ忘れているくらいだから、手術日を忘れているのは当たり前かも? 

 これで、本来は術後5年経過だから、無罪放免のはずだ。しかし、3年目検診時の内視鏡検査で新たな小さな癌が見つかり、その手術もしているので、さらに2年延びたことになる。この発見も3/30で手術が4月だった。

 「たら、れば」は嫌いな質だが、今振り返ってみると、2回とも自覚症状のないときに偶然見つかったから助かったようなもので、本当に「運が良かった」と思わざるを得ない。

 とくに、最初のときは、「たまたま一緒に山に登っていた人が内科医のSHOさんでなかったら?そのときに血圧の話をしていなかったら?」と、今でも思うことが多い。前年の暮れに、内科医のSHOさんと2人で山に登っているときに、血圧が少し高めなことを話した。「年齢的に動脈硬化が始まっているかも知れないから検査をしてみましょう」ということになった。その過程で貧血が見つかった。男の貧血は内臓からの出血が原因のことが多い・・・もしかしたら?というSHOさんの診立てだった。案の定、便潜血検査で陽性反応が出た。そこで、紹介をされた五稜郭病院の内視鏡検査で癌が見つかったという次第。

 それも、手術前はステージⅢの診断だったが、術後のリンパ節郭清の結果で、転移の確率が低く、抗ガン剤治療の必要がないステージⅡへ繰り下げという絶妙なタイミングだった。担当医も「あの大きさの癌でリンパ節にひとつも転移していなかったのは軌跡的です」とのことだった。2回目はステージⅠの段階で見つかっているので心配はなかった。

 大腸が2回の手術で55cmも短くなっているのに、薬の世話にもならず、まったく後遺症もなく、むしろ癌に罹る前の軟便体質が改善されて腹の調子が良くなっていることが不思議なくらいだ。お陰で、こうして元気に山や長距離のスキーマラソンなどを続けていられることに、心から感謝している。

 また、明後日は、自分にとっては今シーズン最後の「十勝大平原クロカン58km」。周りに、「よくもまあ、前日に450kmも運転して、長距離レースに参加して、翌日に山に登って、また450kmも運転して帰って来れるものですね~」と驚かれている。

 今回もまた同じパターンでの参加だ。しかも、レース後に、私の参加に合わせて、帯広界隈の山仲間10名ほどが集まっての飲み会が設定されている・・・なんという幸せ者であろう・・・感謝・感謝!

定期検診異常なし&栗拾い第2弾

2012年10月15日 | 大腸癌日記
<ダケカンバの幹に絡みつくツタウルシの紅葉を見上げる>

 今日、10/2に受けていた2回目の大腸癌術後1年半定期検診のCT検査と血液検査の結果を聞きに行ってきた。

 全く心配はしていなかったが、「CT検査も血液検査での腫瘍マーカーともに、どちらも異常ありません。」とのことだった。腫瘍マーカーが大丈夫と言うことは、他の部位にも癌はないということだろう。

 次回は来年の3月。そのときは、大腸の内視鏡検査もしてもらうことにした。本来は、1回目の大腸癌で終わっていれば、そこで5年目検診となり、無罪放免となるところだった。しかし、2回目で3年延長になったので、どうなるのだろう・・・・?

 しかし、2回も腹を切って、大腸が55cmも短くなったのに、なんの後遺症もなく、むしろ、若い頃から軟便体質だったのに、それもなくなり、毎日バナナうんこがきちんと出るようになったのが、いくら考えても不思議だ。自分にとっては、今の長さが理想的だということか・・・?

 おまけに、最近はなぜかアルコールに強くなったような気がする。あまり飲んでも酔わないし、顔も以前より赤くならないようである。



 前回拾ってきた栗がまだたくさん冷蔵庫や冷凍庫に残っているのだが、今度は大きな丹波栗の拾える場所を教えてもらった。

 「今年はたくさんあるので、来年にでも・・・」と思っていたが、妻が「大きい栗なら栗ご飯にもできるので、自分も今年の内に拾ってみたい」と言う。そこで、妻の仕事を夜に回して、午後から一緒に出掛けた。

 確かに、ビックリするほど落ちている。しかも、前回のヤマグリと違って大きい。直径4cmほどのものがボロボロ落ちている。二人で夢中になって拾った。30分ほどで切り上げたが、かなりの量になった。家へ帰って計ったら6.5kgもあった・・・拾うのは楽しいので、夢中になって拾ったが、家へ持ち帰ると、その量の多さにちょっと辟易してしまった。

 また、2kgほどをお裾分けし、残りを直径3cm以上のものとそれ以下のものとに分けてみた。大きなものは剥き栗にして栗ご飯や食材として使うつもりだ。小さい・・・と言ってもヤマグリの大きいものよりまだ大きいのだが、それはゆで栗にして食べるつもりだ。1回分、ゆで栗にして食べてみた。甘さはヤマグリの方が上だが、十分美味しい。食べ出したら止まらなくなるのが厄介・・・。

 とりあえず必要な分だけ処理して、あとは冷凍庫や冷蔵庫に保存することにしたが、栗で占拠されている状態だ。今後主食代わりにでもせっせと食べなくては・・・。栗ってビタミンCが多くて免疫力がアップするらしい。

2度目の切腹1周年記念日

2012年04月06日 | 大腸癌日記
          <近所の庭で目にしたスノードロップ>

 今日は、昨年の2度目の大腸癌手術日だった。当時のブログを改めて読み返してみた。
 こちらが一番辛かった術後1週間ほどの妻の代筆が面白い・・・前回のときも、今回のときも、その後いろいろなところで会う人に「奥さんの代筆面白かったです。申し訳ないが楽しませてもらいました」と言われることが多い。

 しかし、改めて考えてみたら、「絶対大丈夫!」と今日の快復ぶりを確信できていただけに、あんな調子で周りも本人も明るく楽しく過ごせたわけだ・・・運の強さに改めて感謝である。

 それにしても、4月になってもう一週間になるというのに、爆弾低気圧以来、寒い日が続いている。例年は、我が庭の福寿草も満開になっているし、ギョウジャニンニク採りに出掛けているところだが、夕方から降った雪で、今もまた銀世界になっている。

 こんな寒い中、今日は小学校の入学式だった。春の象徴とも言えるピカピカの1年生にとって、明日の朝は一面の銀世界の中の登校となるだろう・・・可哀相!