70歳を越えての免許の更新には、自動車学校での高齢者講習を受けなくてはならない。自分の74歳の誕生日は来年の3月だが、初受講となる案内状が10月中旬に届いた。
経験者から、どこも非常に混んでいるので、できるだけ早く済ませた方が良いと聞いていた。そこで、すぐに比較的近い函館自動車学校に電話を入れた。それでも、11月下旬までびっしりだということで、今日の予約となった。
ウォーキングを兼ねて45分ほど歩いて川原町の通称・函自へ。受講者は12名である。道交法の改訂で1グループ6名に決められているらしい。ここでは2グループ編成で行っているとのこと。
高齢者講習で必要なもの
30分前に着いたが、すぐに教室に案内されて、着いた人から順に警察からの「日常の運転状況調査」への協力依頼に協力。その後、職員が申請用紙を作成してくれた。全員が揃ったところで、受講料の4650円を支払って収入証紙を申請用紙に貼っていただく。
10:30~12:30の講習内容は、座学(30分)~適性検査(30分)~実車(1時間)である。2グループ編成の自分の班は、適性検査が先だった。
適性検査はすべて目に関することだけで、視野測定、動体視力検査、夜間視力調査の3項目だった。
結果は、視野は、右目69度、左目89度で、両眼視野角度は158度で、年齢的な平均値より少し高めだった。右目の視野の狭さは原因は不明だが自覚症状があったので納得の数値だった。
動体視力は0.3で、70~74才の5段階評価では3で「ふつう」だった。しかし、近視の眼鏡を掛けて受けたせいか、焦点があっていなかったように感じた。次は眼鏡を外して検査してみようと思う。ただ、スキーを滑っていても、年齢とともに、スピードに視力が付いて行かない感じの恐怖心はあったので、これも動体視力の衰えだろうと思っていた。車もスピードを出さないと良いのだが・・・。
夜間視力は、目に光を当てて、それを消して、どのくらいの時間で回復するかという検査だった。これは15秒で、担当者から「速いですね」と言われた。
座学の内容は、今年の3月に改訂された「75歳上の認知機能検査」の説明だった。自分は3年後の更新時には受けなくてはならない。
検査の内容は、日時に関すること(15点)、絵の記憶力に関すること(64点)、指示された時刻を時計に描く(21点)の100点満点で、76点以上は、今日と同じ2時間講習(4650円)で済むが、76点未満は3時間講習(7550円)になり、49点未満は医師の診断が必要になる。
次の更新時には、この検査と、その結果に基づく高齢者講習を受けなくてはならなくなる。
最後は3人1組で車に乗り、学校のコース内を教官の指示に従って運転する「実車」である。自分は2人目の運転だったので、最初の方の運転やコースを見ることができて気が楽だった。
40数年ぶりのS字カーブやクランク、車庫入れ、4本のカラーコーンの間のスラロームなどは、自分の車でないので、感覚が違って緊張しまくりだった。
テクニック的には問題はなかったようだが、共通の傾向として、「一時停止ラインをオーバーして止まる人が多い」「カーブの最中にブレーキを踏む人が多い」とのことだった。自分にも当てはまることかもしれないので、今後気を付けたい。
最後は教室に戻って、「高齢者講習終了証明書」を受け取り、免許更新手続き(誕生日の1ヶ月前から)の説明を受けた。この講習を受けたので、これまでの違反に関係なく、更新時講習は受けなくても良くて、10分くらいの手続きで終わるそうだ。一番空いているときは10:00過ぎか14:00過ぎだそうだ。