癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

16年振りのウペペサンケ山(1848m)

2010年09月30日 | 登山・旅行
      
    〈1610ピークからウペペサンケの長い稜線を見上げる〉

実は、この山は、「日本三百名山」完登後、一番先に再訪したかった山だった・・・その訳は、深田久弥の『日本百名山』の後書きにある。

深田氏が百名山を選ぶに当たって、当初147ほどの候補を挙げた。その中にこのウペペサンケ山が入っていたのだ。ところが、選から漏れたほかの山はすべて「日本三百名山」に入っているが、この山だけは、その選からも漏れた、いわば薄幸の名山なのだ。

東大雪山系の最南部に位置し、2kmに渡る長く平らな稜線が特徴の山。元々は、ウペペ・サンケ・ヌプリで、「雪解け水を・一気に押し出す・山」の意。

登山道は、一番メジャーな糠平コース、変化に富んだ菅野温泉東コース、最短の西コースの3本がある。頂上は、16年前に菅野温泉東コースから踏んだ切り。西コースは、6年前に隣の東丸山に登ったときに稜線コルまで歩いている。糠平コースは、一昨年ガスで途中撤退している。今回はそのリベンジでもある。

スカッ晴れの下、朝日を浴びて輝くウペペサンケが見える。悪天候で停滞連泊となった糠平公共駐車場を出て、糠平コース登山口まで7kmほどの林道を走る。

楽しみにしていた紅葉は、1350m付近だけが少しきれいなだけだった。それを境に、上は一気に寒くなったためか、紅葉しない内に枯れているし、その下は遅れているようで、これからの感じ・・・ニペソツ山の斜面も、上は茶色だった。

それでも、長い稜線は昨日の雨が雪だったようで、北斜面を覆う白とハイマツの緑と南斜面のウラシマツツジの紅葉の赤の3色のコントラストがきれいだった。しかし、風が強烈で、風の当たるところは非常に寒かった。

※詳しい山行記録は、帰宅後ホームページにて。

6:20スタート、登り(本峰を越えて西峰まで)4時間05分、下り3時間30分、14:05ゴール。

下山後は、明日のニペソツ山の幌加コースの登山口を偵察し、ぬかびら温泉郷に戻る。民宿山湖荘の洞窟風呂に入り、唯一営業していたレストランで夕食を摂る。糠平公共駐車場で3連泊。

〈追加画像〉
1、1390ピーク下の紅葉
2、糠平富士北斜面を覆う昨日の新雪
3、非常に多かったウラシマツツシの紅葉
4、稜線から望む明日予定のニペソツ山




今日も雨と強風

2010年09月29日 | 登山・旅行
〈雨雲に覆われたままの糠平湖北側の東大雪山系方向〉


夜半に雨が上がったが、目指す山は黒い雲に覆われたまま。しかし、南側の十勝平野には青空が広がっている。強風が吹いてはいるが、回復を期待して、ギリギリ時間切れの9:00スタートを狙って登山口までの林道を走った。

ところが、雨が降って来る。あっさり諦めて登山口でUターン。そこには、八王子ナンバーの車が停まっていた。その後も、雨は降り続いたままだったので上は暴風雨だったのではなかろうか?。

午前中は雨の糠平駐車場で本を読んで時間潰し。午後から買い物に上士幌市街地に出て、町営温泉でまったり過ごし、夕方に再び糠平公共駐車場へ。ようやく山が姿を見せたので明日は大丈夫だろう。

5月下旬から北海道観光と山旅を楽しんでいた松山市の法起坊見習いさん、親戚の人が危篤状態になって、今晩小樽からのフェリーで帰ることになったとの電話が入った。大雪にいたので、今回の最後の方で会うつもりだったし、来月は函館にも来る予定だったのだが・・・。それにしても、4ヶ月間も北海道を満喫したのも凄い!

歳月は流れて・・・

2010年09月28日 | 登山・旅行
雨の中、のんびりあちこち立ち寄りドライブで、今夜のどこでもホテル予定の糠平公共駐車場を目指す。

途中のある町の道立高校へ立ち寄った・・・学生時代の4年間、家庭教師で相手した小学生だった子が、今春その高校の校長になったので表敬訪問・・・すっかり風格を兼ね備えた立派な校長になっていたが、笑い顔は子供のときのままだった。

家庭教師とはいっても、運動能力抜群の野球大好き少年の野球の相手が半分だった。その後、中・高・大と野球部でいずれもキャプテンを務め、大学院でも野球を中心としたスポーツの研究をしたらしい。

やがて、時は巡り、母校へ赴任して来た頃には、うちの二人の子供たちがちょうど在学していた。当時、私は八雲町に単身赴任していた時代・・・。

校内で顔を会わせると「土日、父さん帰ってきたか?」と聞かれ、そのたびに、「いいえ、帰って来ないで山に行ってたようです」と答えるものだから、下の子には「父さん、また山か?」と聞くようになった・・・。

タイミング悪く、職員会議が入っていて、20分ほどで失礼せざるを得なかったのが残念だった。「次に来るときは、飲んで泊まれる日程できてください」と言われてしまった・・・。

今日の昼食はカップ麺で節約しようと思ったのに、清水町へ入ったら、あちこちに、昨年まではなかった「十勝清水牛玉ステーキ丼」の幟・・・最近流行りのご当地グルメらしい・・・どうもこういうのに弱く、ついつい入ってしまった。

今年7月に誕生したばかりとのこと・・・「肉用牛生産道内第2位」「鶏卵生産道内第3位」の清水町ならではのこだわりの新・ご当地グルメだった。町内9店舗で提供しているとのこと。リーズナブルな価格でステーキもふわふわ卵も大満足の味だった。〈下載画像〉
〈追加画像〉

カルルス山~来馬岳

2010年09月27日 | 登山・旅行
〈縦走路途中から眺める来馬岳と右手前のカルルス山〉

一気に紅葉狙いで大雪山系の山へ向かいたかったが、明日は雨予報。そこで、今日は、移動途中の、まだ歩いていなかったオロフレ峠からカルルス山経由の来馬岳までの縦走路をピストンした。

「夏山ガイド」に載ったためか、非常に整備がいき届いた快適な登山道で驚いた。おまけに、昨日刈り払いがされたばかり。

いろいろな出会いの多い山だった。まず、登山口が分からないでうろうろしていた札幌の男性とずっと同行しました。この方はインターネットはやらないが、つい先日友人と私のことを話したばかりだったそうで、かなりいろいろと私のことを同知っていた。また、同じクロカンスキーの大会に出ている方だった。

次に、来馬岳頂上の3人連れの先客・・・白老山岳会のネームの入ったフリースを着た物静かな男性・・・いろいろ話しているうちに、沢登り本を出している岳友ganさんの義兄さんということが判明し、ビックリ!早速ganさんに電話。

さらに、その連れの二人の女性には、先日新聞で拝見したとのことで感激され、一緒に写真を撮られた。

登り1時間45分。下り1時間35分。

下山後、壮瞥ふれあいセンターの温泉に入り、十勝へ向かう。その途中の長沼町の道の駅「マオイの丘」で車中泊。

詳しい山行記録は、帰宅予定の10/4以降、ホームページにて・・・。

〈追加画像〉
1、縦走路途中からのオロフレ岳
2、来馬岳頂上を望む
3、来馬岳頂上にて、登山口から同行した札幌のMaさんと一緒に。



詳しい山行記録は、帰宅予定の10/4以降に、ホームページにて・・・。

狙い通りの「函館ハーフ」

2010年09月26日 | イベント鑑賞・参加
           
              <8km付近の自分~SHOさん提供>

 6年ぶりに参加した「第20回函館ハーフマラソン大会」・・・ゲストランナーにメキシコオリンピック銀メダリストの君原健二氏を迎え、絶好のマラソン日和に恵まれて、国内トップランナーと市民ランナー1800人が、市街地のコースを走り抜けた。

 「苦しまず、無理せず、楽しみながら完走する~目標タイム2時間15分」が狙いの自分は、わざとほぼ最後尾からスタートした。スタートラインを踏むまでは1分30秒も掛かったが、その後は、最初から最後まで6分/kmのほぼイーブンペースを保ちながら走り通すことができた。1kmのラップを取るのが楽しいくらいだった。

 6年前までのタイムよりは20分ほど遅い2時間08分03秒だった。当時は、最初に飛ばしすぎて、後半落ちてきて、苦しさを我慢して走るが多かったが、今回は、イーブンペースを保ち、目標タイムを下回り、狙い通り楽しく走ることができたことで、これ以上の満足感はない。

            
                <10.5km付近の自分~妻撮影>

 ほぼ最後尾からのスタートだったので、終始追い越しモードで、徐々に前に出て行く面白味も味わうことができた・・・いつも限界モードになる「あと3km」地点からは、それまでと同じペースで走っているにもかかわらず、落ちてくる人たちを40人ほども抜くことができた。

 なお、まったく気にしていない順位は、総合1116位、60歳代男子132位であったが、元気な60代が多いのにも驚いた。しかし、制限タイムにはまだ30分以上余裕があるので、来年以降も楽しめるかも・・・?

 このマラソン大会は、地元開催ゆえに、ランナーや沿道の応援の人や役員に顔見知りが多いのが楽しみのひとつでもある。見ている方では気付かないことが多いので、こちらから声を掛けて、ビックリされることが多いのも面白い。

        
         <16.5km付近の自分~妻撮影>        <17.5km付近の自分~SHOさん提供>

 これで、練習のために三百名山巡り以外にブレーキを掛けていた北海道の山歩きも解禁になったので、早速明日から、紅葉登山を楽しみに、大雪山系に向かうことにする。

            
                   <完走祝いの焼肉・・・3日我慢したビールも!>                     

暑さ寒さも・・・

2010年09月23日 | 日常生活・つぶやき
    <TVで放送されていた四季の杜公園の白い萩の花だが、一部赤の混じったものも咲いていた>

 「暑さ寒さも彼岸まで」・・・今日はその彼岸の中日。異常な暑さが続いた今夏も、ここ数日でようやく凌ぎやすくなったと思ったら、昨日から一気に涼しくなり、今朝起きたときの室温が19℃で、暑さに慣れた体には、むしろ寒いと感じるほどだった。

 つい2日前までは、短パン・Tシャツで裸足だったのに、昨日からGパン・Tシャツの上にジャージーの上着に靴下・・・。今日の予想最高気温の18℃が、数日前までは最低気温だったのに・・・と驚いていたら、昨日、真夏日や猛暑日を記録した関東各地では、今日は軒並み20℃以下だったそうだ・・・。明日はもっと寒くなるらしい。

 そんな昨日、大雪山では初冠雪のニュースが流れていた。昨年の9/14に黒岳~北鎮岳~愛別岳を歩いたときには、すでに9/9の初冠雪が残っていて、雪と紅葉のコラボを楽しむことができた。今年は、かなり遅い感じだが、これで、一気に紅葉が山裾まで下りてくることだろう・・・。来週にでも、その紅葉鑑賞狙いで大雪山系の山に入る予定だが・・・?

 さて、3日後に迫った6年振りの「函館ハーフ」・・・18日に21.5km走って以来、昨日4日ぶりに10km走ってみた。涼しいこともあったが、凄い快調で、今回の練習で初めて6分/kmを切るペースで走り通し、1時間を切ることができた。長い距離を走ったことと、教えてもらったストレッチを毎日2回ずつやっていた成果かも知れない。

 本番は、完走狙いで2時間15分くらいを考えていたのに、当日この調子で走ったら、2時間切りを狙えるかも知れないと思うくらい快調だった。しかし、苦しまずに楽しんで走ることを主眼にしたいので、無理しないことにする・・・。今日の夕方、最後の調整に久しぶりの五稜郭公園の堀周りを軽く5kmほどで切り上げた。あとは、体を休めて当日を迎えるだけ・・・・。

年一のパークゴルフ

2010年09月21日 | 日常生活・つぶやき
       

 役職絡みで、年一回しかやることのない親睦パークゴルフ大会を楽しんできた。
 会場は、函館市街地を眼下に見下ろし、雁皮山~蝦夷松山や三森山を背にした高台にあるすずらんの丘公園パークゴルフ場。
 
       

 これで、一昨年の初体験以来3回目だが、少しは要領が解ったようで、徐々に成績が向上してきている。一昨年は2ホールで88だったので、1ホール平均が44。昨年は4ホールで152で、1ホール平均が38。そして、今年は、4ホールで132で、1ホール平均33で、パーと同じ点数だった。

 しかし、優勝者などトップクラスの点数は100点を切って、1ホール25を切るのだから凄い!聞いてみると、週に4回もやっているという・・・これも凄い!

 今年も昨年同様ブービー賞を狙ったが、私より下手な人が5人もいて、33人中28位だった。

泥縄

2010年09月18日 | 日常生活・つぶやき
      
          <今日の東大沼キャンプ場駐車場の奧からキャンプ場と駒ヶ岳を望む>  

 泥縄とは「泥棒を捕らえてから縄を綯う(なう)」を略したもの。泥棒を捕まえてから、慌てて(泥棒を)縛るための縄を作ることで、事が起きてから慌てて準備することを意味する。

 まさに、今の自分の9/26に迫った6年ぶりの参加となる「函館ハーフマラソン」へ向けての練習状態がそれである。

 「日本三百名山」完登ゴールの旅から帰ってきて、2週間しか残ってなく、やや焦りを感じた。だからといって、すぐに走るには疲れが残っている。富士山を下山して3日経った15(水)に、足の調子を探ることを狙いに、12日振りに10km走ってみた。最後の方は歩いたが、何とか走れそうだ・・・。案の定、翌日は10kmを快適に休むことなく走ることができた。
      
 しかし、早い時期に一度でよいから21.5kmは走っておきたい。そこで、昨日は休んで、今日、8/27以来の大沼湖畔へ出掛けた。まだ山の疲れが残っているらしく、前回よりは調子が悪く、大腿骨の外側の蝶番の所に疲れを感じる。それでも、なんとか1周(13.5km)して、さらに4km地点までの折り返しに挑戦。

 残りの8kmは、7分/kmを越えないように走ったり、歩いたりを繰り返しながら頑張った。トータルで21.5kmを函館ハーフの制限時間を10分ほど残してゴールすることができた。本番は、練習よりは頑張れるのが普通だし、体も距離を覚えたし、これで完走の目途が付いたと言って良いだろう・・・・?

     

 まだ夏のままの暑い日だったが、ところどころに早い秋を探しながら走った。一ヶ所だけだが、早い紅葉を見つけることができた。

 ゴール後、留の湯で汗を流し、帰宅後、肩痛の通院治療に出掛けた。実は、マッサージが気持ちよい上に、安いので毎日通い続けている。今日のランで疲れたところもマッサージしてくれるのがうれしい。先日の北海道マラソンを完走した院長に、大腿骨の蝶番部分の疲れのことを話し、その予防とランと山にも使える今まで知らなかった3つのストレッチ方法を教えていただいた。

 帰宅後、早速、それを繰り返したら、走りの疲れも抜けて行くような気がする。院長も毎日、何度もやっているとか・・・。明日は、多分筋肉痛だろう。来週は、今日の疲れの回復状態を見ながら、2度ほど軽く流すだけの調整で、疲れを残さないで当日を迎えることにするつもりだ。今回の山旅前と後の合計10日ほどの練習で、あとは、山パワー頼み!

 話は変わるが、先日新聞に掲載されたお陰で、HPへの1日のアクセス数が、掲載翌日にこれまでの最高の1331件を記録し、昨日までの5日間で4日1000件超えとなった。これまでも1000件を超えることは年に何度かあったが、この様に連日というのは初めてだ・・・。

「日本三百名山」完登を振り返って

2010年09月16日 | 登山・旅行
       <富士山の6合目付近で、ご来光を待つ二人連れ>

 まだ、完登を振り返っての整理もまとめもできない内の突撃取材にややしどろもどろの感じの対応だった。
 しかし、その勢いに乗って、今日一日掛けて「日本三百名山完登を振り返って」を整理して、HPの方へアップした。
 http://sakag.web.fc2.com/300.htm

 項目だけ列挙すると下記になるが、詳しい内容については、HPの方を読んでいただきたい。
 ○「日本三百名山」選定の経緯
 ○北海道の山に不利な?「名山の条件」
 ○「日本三百名山」踏破の経過
 ○癌春人生の新たな目標として
 ○北海道から出掛けて行くリスク
 ○同行者の出現
 ○付随的な観光も
 ○道外の山の魅力
 ○再認識できた北海道の山の魅力
 ○印象的な山
 ○自分の選ぶ30名山

 これらの中で言いたかったことは、「日本三百名山」には北海道からわずか26山しか選ばれていないが、もっともっと魅力的な山がたくさんあるということである。
 「百名山」にだって、あと7~8山選ばれていても不思議ではないし、道外の山に「なぜこんな山が三百名山に選ばれているのだろう」と思わざる山も少なからずあった。「三百名山」にだって、あと25山ほどは十分選ばれる(自分なら入れ替えたい)資格の山があると思う・・・・最後の方に、そんな山の具体的な山名も挙げてみた。

北海道新聞夕刊に掲載

2010年09月15日 | 登山・旅行
 昼頃に一昨日取材に来た記者(編集委員)から「今日の夕刊の全道版社会面に載ります」との電話をいただく。

 我が家にその夕刊が届かないうちに、「夕刊見たよ!」という電話やメールが入ってくる・・・電話は、普段ご無沙汰している懐かしい方々からのものが多かった。
 函館はモノクロ印刷だが、札幌は「バックの青空きれいだね~」と言うところを見ると、カラー印刷らしい・・・?

 こうして新聞に掲載され、山をやらない方々からもお祝いの電話やメールをいただいて、改めてうれしさがこみ上げてくる。ただし、単なる遊びの世界のことなのに、何か凄いことをしたように言われるのは、どこか面はゆい感じがしないでもない・・・こうして遊び続けられる環境と健康に改めて感謝しなくては・・・。

 また、一昨日13日(月)のHPのアクセス数が1162、ブログの訪問者数が649IP、閲覧数1940PVは、これまでで最高かも知れない・・・みなさん関心を持っていてくださったのだと、これまた感謝・感激!

 今、「日本三百名山完登を振り返って」を整理している。2~3日中にHPの方へアップ予定。

なお、北海道新聞のホームページの下記にも掲載されています。
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/251252.html

早速の道新取材

2010年09月13日 | 日常生活・つぶやき
         <妻からのプレゼントケーキ・・・ドゥーブルフロマージュ>

 昨夜、18:30には無事帰宅・・・お祝いのブログへのコメントやメールの多さにビックリして、富士山登頂時より大きな感激・・・みなさん、本当にありがとうございました。

 今朝になって、札幌の岳友で北海道新聞本社の記者の方からも・・・「おめでとうございます。函館支社の報道部へ知らせておきました。コンタクトがあったら宜しくお願いします」とのメール。

 そのメールをチェックしてまもなく、「函館支社の報道部ですが、取材にお伺いしても良いですか」との電話・・・あまりの対応の早さに面食らって、おもわず「もうですか?」と聞いてしまった。

 そして、13:30にやってきた。幸い登山をされる記者だったので、話が弾んで、15:00まで取材旁々楽しいひとときを過ごした。HPのトップページにアップしてある登頂記念写真の原画像をCD-Rにコピーして借りていった。

 どのような扱いになるか、まだ分からないそうだが楽しみだ・・・ボツにならないことを祈って・・・? 

「日本三百名山・完登」の富士山(3776m)〈百〉

2010年09月11日 | 登山・旅行
        

いよいよ、早く来て欲しかったような、欲しくなかったような日がやって来た。

退職後のまた癌春人生の夢の一つだった「日本三百名山」完登・・・最後の山として残しておいた、言わずと知れた日本一の山・富士山。

コース上でどこからでもご来光が見える吉田口コース五合目登山口へ前夜の内に入った。
満天の星空も薄くなった4:30、ヘッドランプを点けて出発。すでに300台入る駐車場は満杯。東の空の雲海線上に赤い帯とその上に快晴の青空。6合目でご来光ショーを堪能。

9月になったら空くと聞いてやって来たが、週末で、営業小屋が多いことから一番人気のコースでもあり、凄い登山者の数に驚く。渋滞になることはなかったが、駐車場のおじさんに言わせると、今年の7、8月で25万人を越えた最高記録の勢いが9月になってもまったく衰えないとのこと。下山時にすれ違った人数も凄い。果たして全員泊まれるのかと心配になるくらい・・・間違いなく登山者数も日本一だろう。しかも、外国人がやたらと多い。

あと、目に付くのが、新品の登山靴の多いこと。この富士山に登るために買い揃えたと思われるようなスタイルの若い人が非常に多い。私の周りにも山をやらないのに、家族で富士山だけは登ったと言う人も多い。山そのものよりは人物ウオッチを楽しんでしまう。

そんなこともあり、舐めて掛かったが、予想したよりはるかにきつい山だった(所要時間参照のこと~登りに5時間近くいのはそんなにない)。特に8合目からは空気の薄いこともあり、あえぎながら登った。

しかし、ここ数日で最高という天候に恵まれた。明日からは崩れるらしい。これまでこの富士山を見ては感激したすべての山が見えるのが見えた。

噴火口の向かい側にある最高峰の剣ヶ峰まで行く人は少ないようだ。用意して行った完登記念の一文字を広げて、他人に頼んだ写真撮影もゆっくりできたが、気づいた周りの人から「凄い!」「おめでとうございます」の声や拍手が起きた。

あまりの展望の良さに去りがたい気持ちを振り切って下山開始。残りのお鉢を回って、合流する8合目白雲荘まで須走コースを下った。登下山中にうれしい電話やメールが入って対応に忙しかった。

三百名山完登の実感はまだない。帰宅して、これまでの記録を見ながら振り返ったら、じんわりと来るのかも・・・?今日も頂上で「次の目標は?」と聞かれたが、まだ見つからない。

○所要時間等
4:30スタート、登り(剣ヶ峰まで)4時間50分、下り3時間15分、13:10ゴール

下山後、まずは温泉。観光地なので、安いところはない。河口湖入口の1000円の温泉に入り、生ビールで祝杯を上げる。甲州名物のほうとうを食べて、ブログを打つ。酔いが醒めるまで仮眠して、高速に乗り、ETC割引の利く今日と明日で帰路に就く予定。
〈追加画像〉

1、6合目で迎えたご来光、手前は雲海に覆われた山中湖
2、吉田口コースの頂稜から万年雪の残る噴火口越しに望む最高峰の剣ヶ峰
3、展望台から南アルプス方向を望む
4、こんなスタイルのお兄さんも・・・気持ち悪がって誰も近寄らないが、三百名山に関心が強く、彼から寄ってきた。マイナーな難しい具体的な山名をいくつか挙げて、いろいろ聞いてきて、心から祝福してくれた。下山時、もの凄いスピードで追い越して行ったのが彼だった。
5、下山後、登山口から仰いだ秋色漂う山肌
〈追記〉






黒法師岳(2067m)<三>

2010年09月10日 | 登山・旅行
〈等高尾根から主稜線上に出ると姿を見せる端正な黒法師岳〉

静岡県浜松市と川根本町の境界にある山で、南アルプス深南部の山の一つ。国内の2000m峰最南の山でもある。この山には、変種の一等三角点が設置されていることで知られ、三角点マニアの間では有名な山らしい。通常、三角点の柱石上面には+印が刻印されているが、この山頂にある三角点には×印が刻印されている。

昨日の内に、水窪ダムを越えて中戸川林道を走り、登山口となる中戸川東俣林道ゲート前まで入ってどこでもホテル。

ガイドブックでは往復10時間だが、まずは、6kmの林道歩きから始まる。明日の富士山への移動時間確保のために、ヘッドドランプを点けて、4:00にスタート。濃いガスに包まれているが、天気予報は良いので、上に出たら晴れるだろうことを期待して進む。0.5kmごとの距離標識がうれしい。

ヘッドランプが不要になったころ、登山口の標識が現れた。主稜線まで突き上げる等高尾根の末端に取り付き、ようやく登山道歩きとなる。何が等高なのか分からないが、主稜線までの標高差850mの樹林帯の中の久し振りの厳しい登りが続く。予想通り、徐々にガスが取れて青空が広がる。

主稜線に出ると、ようやく樹木で覆われた薄暗い登山道より解放され、南側に目指す頂上が見える。雲海の上は快晴・・・東側には明日予定の富士山、北側には隣の丸盆山とその後ろに今回初日に登った池口岳や南アルプスの山々、中央アルプスや御嶽や恵那山など。昨日の熊伏山は雲海の下。山頂には、三角点マニア垂涎の変種の一等三角点があった。

4:00スタート、登り4時間15分、下り3時間10分、11:45ゴール。最後に靴を脱いで素足になっていたわずかな時間にまたヤマビルに3ヶ所やられた。最後の土壇場で2日連続。


下山後、途中で温泉に入り、浜松市に出て、東名高速に乗る。今、富士川SAで休憩と腹拵え。これから、明日の富士山の吉田口コースの登山口を目指す。明日も一日中晴れ予報!

〈追加画像〉
1、雲海の彼方に明日予定の富士山・・・明日もスッキリと迎えてほしい。
2、北側の丸盆山とその奥に南アルプスの山々
3、早い紅葉と頂上直下の崩壊地形
4、岩と紅葉したツツジと雲海と・・・
5、国内唯一の変種の一等三角点





熊伏山〈くまぶしやま〉(1653m)<三>

2010年09月09日 | 登山・旅行
〈青崩峠の上から遠山郷方面を一望する〉

黒法師岳の登山口をスタートして林道を45分ほど歩いたら雨が降ってきた・・・回復しそうな気配がない。あっさり諦めて、熊伏山へ転進。幸いに県境の兵越峠を越えた長野県側は、上空に青空が広がっていた。

熊伏山は、長野県最南端に聳える独立峰的などっしりとした山である。山名の由来は、熊でさえ近寄りがたい峻険な崖を擁していることに因るらしい。。

秘境・遠山郷には、信州と遠州を結ぶ秋葉街道(R152)が走っていて、その信州と遠州を分ける青崩峠は、塩の道や秋葉神社や伊勢参りなどで、古来往来が絶えなかった峠である。しかし、この峠は中央構造線上の大崩壊地となって車道は繋がってはいない。

そのR152を南下すると、青崩峠の1kmほど手前の車道終点に駐車場があり、そこが登山口である。ところが、その2kmほど手前で、大規模な山崩れが車道を塞いでいる。積み重なっている杉の倒木の間を潜って歩いている痕跡があるので、車を100mほど手前に停めて、そこからスタート。
登山口から青崩峠までは古道が「青崩峠遊歩道」として整備されている。峠には、石仏や案内板が立ち、多くの旅人が往還したであろう往時が偲ばれる。

峠からは、県境尾根を右手に「青崩」の地名の由来となっている崩壊地を見ながら登る。崩壊地の頭までは急登が続く。さらに県境尾根分岐まで登り詰め、長野県側へ延びる稜線を15分も辿ると頂上だった。

山頂は一等三角点が設置され、平らで明るく開けた 気持ちのよい所だ。 しかし、展望の開けているのは東側だけで、本来は南アルプス最南端の山々が見えるはずだが雲の中・・・。

休憩中ジャージを這っているヤマビルを発見。もしや?と思い、ジャージを捲ってみたら案の定靴下が両足とも血で真っ赤になっている。靴下の境目が5ヶ所も吸われていた。ネパールで経験済みだが、国内では初体験。痛くも痒くもないし、腫れもしないが、血がなかなか止まらないのが厄介だ。スパッツを着けて下山したが、大丈夫だった。

下山後、「かぐらの湯」に行ったら定休日。再び兵越峠を越えた水窪近くの温泉も定休日。温泉は諦めて、黒法師岳登山口への林道入口の水窪市街地で買い物をし、ブログを打つ。今は雲は低いが、明日は好天予報なので、これから黒法師岳の登山口まで入る予定。

〈追加画像〉
1、登山口2km手前で車道を塞ぐ山崩れ
2、石仏や説明板などの立つ青崩峠
3、峠の直ぐ上から一望できる遠山郷方面
4、青崩の由来となっている崩壊斜面の一部
5、国内では初体験のヤマビルの被害





〈追記~所要タイム〉
9:30スタート、登り(登山口手前2km山崩れ地点から)2時間30分、下り1時間45分、14:10ゴール。
〈画像間違い訂正〉

2の「石仏や説明板の立つ青崩峠」の画像は、下記です。

雨の遠山郷

2010年09月08日 | 登山・旅行
〈道の駅「遠山郷」の併設温泉「かぐらの湯」の前に設置されている国重要無形文化財の伝統芸能「霜月祭り」の像〉

朝から一日中雨が降り続き、午後には雷を伴う豪雨になった。悩むことなくあっさり停滞。

朝の内に、車で秘境・遠山郷観光を楽しむ。これも三百名山巡りに付随した楽しみの一つだ。
10時過ぎから昼までは、道の駅の中で、聖岳や池口岳に登りに来て停滞している二人の男性と山談義に興じる。
午後からは松本清張の短編集を読んで過ごした。

15時過ぎには、明日の予定の黒法師岳への入口の天竜側の水窪へ移動した。買い物を済ませて、これから登山口へ。

午前中の山里の暮らしと文化に触れる遠山郷観光・・・

○日本のチロル「下栗の里」(追加画像1)
昨日の池口岳への途中から眼下に見えた山村集落。傾斜30度余の山腹を切り開いたこの土地は、「日本のふる里百選」にも選ばれて、「日本のチロル」と呼ばれている。この斜面のくねくねとした道路も走ってみたが、ビューポイントは雨の中を20分も歩くのがいやで、ポスター写真を写した。

○旧木沢小学校(追加画像2)
廃校になった木造校舎を保存し、教室には、郷土の歴史の写真や資料をテーマごとに分けて展示している。例えば、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の原点となった伝統芸能「霜月祭り」、この地域が一番栄えたときの森林鉄道と当時の様子、南アルプスの山岳風景と山岳史などなど・・・「懐かしい木造校舎ともども非常に見応えがあった。

○秋葉街道「和田宿」(追加画像3)
古く縄文時代から塩や黒曜石などの交易が行われていた古道。近世には秋葉神社や善光寺への参詣道や塩の道として賑わったが、遠山郷の中心地の和田宿にはその面影が残っている。

○神様王国(追加画像4)
遠山郷の道沿いには社寺の他に、至るところに石仏や神様が祀られている。そして、そのどれも人の手がおろそかにされていない。遠山郷の人々がこれまでに抱いてきた神仏への思い入れの強さを感じる。

○遠山郷土館・和田城(追加画像5)
かつての和田城跡に再現された建物が伝統芸能「霜月祭り」を中心とした展示館になっている。同じ城址内に旧領主遠山氏の菩提寺の龍淵寺があり、平成の名水百選に選ばれている観音霊水や観音大杉もある。
〈追加画像〉

1、日本のチロル「下栗の里」
2、旧木沢小学校
3、秋葉街道・和田宿
4、神様王国の一つ「愛宕神」
5、遠山郷土館・和田城