癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

3回目のヒマラヤトレッキングへ

2007年03月29日 | 登山・旅行
          (画像は、シャクナゲとダウラギリ峰~アルパインサービスのサイトから借用)

 明日から、昨年の「中国・四娘姑(スークーニャン)山麓フラワートレッキング」に同行した函館の仲間5名で、これまでもお世話になってきたアルパインツアーサービスの「アンナプルナ・ダウラギリ・パノラマトレッキング10日間」というツアーに参加する。これで、3回目のネパール・ヒマラヤ・トレッキングである。

 今回のエリアは、ネパールヒマラヤのほぼ中央に位置し、ネパール随一の景勝地ポカラの北側に広がるアンナプルナ山群とダウラギリ山群の大展望が特色である。また、これまでとは違って、高山病の影響が少ない標高2,000m~3,000m付近のトレッキングで、最高地点は、ゴラパニ峠から登る好展望の丘プーン・ヒルの(3.194m)である。コース上には多くの茶店・ロッジがあり、それらを利用しての快適な山旅となりそう。

 ツアーメンバーは、我々の他に福岡から4名、東京から1名だそうである。私たちは新千歳空港から、他のメンバーはそれぞれの空港からソウルへ飛んでツアーリーダーと共に合流する。ソウルで1泊後、このツアーの楽しみの一つでもあるヒマラヤ越えでネパールのカトマンズ入りの予定である。

 10日間の主な日程は下記の通りである。

1日目(3/30) 新千歳空港~ソウル(仁川)<大韓航空> ホテル泊
2日目(3/31) ソウル~(ヒマラヤ越え)~カトマンズ<大韓航空> ホテル泊
3日目(4/01) カトマンズ~<航空機>~ポカラ~<専用車・徒歩>~チャンドラコット ロッジ泊
4日目(4/02) チャンドラコット~<徒歩>~ガンドルン ロッジ泊
5日目(4/03) ガンドルン~<徒歩>~タダパニ ロッジ泊
6日目(4/04) タダパニ~<徒歩>~ゴラパニ ロッジ泊
7日目(4/05) ブーン・ヒル(3.194m)登頂~ゴラパニ~~<徒歩>~ティルケドゥンガ ロッジ泊
8日目(4/06) ティルケドゥンガ~<徒歩>~ナヤプル~<専用車>~ポカラ~<航空機>~カトマンズ ホテル泊
9日目(4/07) カトマンズ~<大韓航空>~ソウル(仁川) ホテル泊
10日目(4/08) ソウル(仁川)~<大韓航空>~新千歳

 午前中に荷造りも終了。あとは、明日の早朝に家を出て、札幌から合流する1名を除く3名を拾って新千歳空港へ向かうだけである。

花曇り

2007年03月27日 | 登山・旅行
今日は、昨日に引き続き、向こうの役員の案内と市役所のバスで、豊川豆記者とともに、豊川市を出て、明治村と名古屋城の見学取材である。

 明治村は、曇っていたこともあり、意外に寒かった。この時期のこのような天候を花曇りというらしい。シダレザクラが満開、アセビやジンチョウゲの香りが漂う中を、4時間掛けても全部を回り切れなかった。名古屋城はソメイヨシノが一分咲き程度といったところか・・・。

明日は、函館へ帰るだけだが、こちらは晴れて、気温は20℃を越えるらしい。


愛知県豊川市にて

2007年03月26日 | 登山・旅行
 函館豆記者交歓会の子供14名を引率して、昨年に引き続き、昨夕の直行便で名古屋・中部国際空港へ飛んだ。目的は交流を始めて26年になる豊川豆記者交歓会との交流と豊川市を中心とした愛知県内の3泊4日の見学取材である。

 昨夜、子供たちはそれぞれホームスティ先へ。引率2名は、こちらの役員歓迎会に招かれた。

今日は、豊川市長表敬訪問取材と豊川稲荷を初めとする市内の施設や名所・旧跡の見学取材であった。期待した桜トンネルは、まだ開花前であった。こちらも3月になって寒い日が続き、昨年より開花が遅れているとのこと。ただ、早咲きの薄墨桜は満開(画像)であった。

夜は、全体の歓迎会で、その後、遅くまで二次会・三次会と続ききそうである。2晩続けての歓待も結構辛いものがある。


横津岳周辺へ区域拡張…恵山道立自然公園

2007年03月25日 | 日常生活・つぶやき
 このたび、恵山を中心に、渡島半島東部に点在する恵山道立自然公園の拡張区域として、横津岳と袴腰岳周辺が、5月初旬までに指定される見通しとなった。
http://www.ehako.com/news/news2007a/219_index_msg.shtml

 横津岳と袴腰岳周辺地域にもワタスゲ、ヤマハハコ、ミヤコササなど数多くの高山植物が生息しており、これらの保護と適正な利用の必要性から区域を拡張することにしたらしい。

 指定されれば、道道立自然公園条例に基づき、拡張地域では知事の許可なしに木材の伐採や建築物の設置、決められた道路以外での乗り物による移動はできなくなる。

                

 爆音を撒き散らし、雪の上に頭を出した樹木を蹴散らして疾走するスノーモービルが閉め出されるのは、その愛好者には申し訳ないが大歓迎である。ただし、自分たち有志がここ数年続けている袴腰岳登山道(新中野ダムコース)の整備作業は許可を得る必要がありそうだ。

 また、アヤメ湿原の植生復元施設建設や、横津岳から同市亀田大森町への歩道計画なども変更計画に追加されるらしいが、この歩道と現在の登山道との関係はどうなのか・・・・もう少し調べてみよう。

ボランティア作業

2007年03月23日 | イベント鑑賞・参加
 3/15に出掛けたが、まだ積雪が多くて延期となった「蒜沢川河畔林再生プロジェクト」のボランティア作業に出掛けた。一緒に参加しようと話していた山仲間のyamaさんは昨日から参加したとのことである。

 すでに4日目の作業で、今日のお手伝いは会のメンバーも含めて12名であった。今日の作業は、種から植えて育った苗木の畝の土が流れないように、その両側に丸太の土留めを設置することであった。

 私はyamaさんと一緒に、仕切ってくれる方の手際よさに感心しながら、その指示に従って丸太を運んで設置し、その土留めを止める木杭をハンマーで打ち込む作業をした。仕事をしながら登山の話題になったりで、結構楽しい午前中3時間の作業であった。

 まだ、この作業は来週も続くようだが、25~28日の間は、別なボランティアの仕事で愛知県豊川市へ行かなくてはならないので、残念ながら、今日1日だけのお手伝いであった。やがてこの苗が移植され、豊かな河畔林として大きく育つことを願いながら現場を後にした。

ゲレンデ滑り納め

2007年03月21日 | スキー・クロカン
              

 例年3/21(春分の日)は、私が会長を仰せつかっている函館スキー指導員会のスキー大会である。第1回が私が準指導員の資格を取った年で、今年で第37回を数える伝統ある大会である。最近は、この大会が私のゲレンデスキーの滑り納めになっている・・・・。今年の2月段階では、雪が無くなるのではないだろうかと心配したが、3月の降雪と好天に恵まれて、すばらしい大会となった。

               

 この大会の特色は、スキーだけでなくスノーボードの部もあり、2本の大回転を滑って、そのタイム差で順位が決まるという楽しい大会である。すなわち、速くなくても2本同じペースで滑った方が勝ちなので、無理して飛ばす必要はない。しかし、みんな真剣勝負である。また、5歳刻みの組み分けなので、商品のもらえる優勝者や準優勝者がたくさん出るのが楽しい。

               

 主催責任者の私も出場した。タイム自体は遅かったが、2本の差は100分の数十秒で年代別の準優勝であった。全体でもっとも僅少差の選手は100分の3秒で、年代別優勝の他に一番高価な商品をゲットした。

暖冬少雪の被害

2007年03月15日 | イベント鑑賞・参加
 昨日の道新に掲載された「苗の9割暖冬で被害~函館の市民団体、修復の手助け募集~」の記事を目にする。この団体(NPO法人北の森と川・環境ネットワーク)の活動にいくらかは興味を持っていたので、珍しく殊勝な気持ちでその手助け作業に出掛けた。しかし、皮肉なことに最近の10cmを越える凍った積雪のために作業ができず、延期となった。

 詳しい被害の状況は下記に記載されているが、この活動は、「蒜沢川河畔林再生プロジェクト」といって、蒜沢川流域で採った40種類の樹木の種子から苗を育てて、砂防工事で伐採された河畔林を再生しようという活動である。その貴重な苗が、今年の暖冬少雪ゆえの凍上被害に合ったのである。

 http://www2.odn.ne.jp/grnet/news229-4.htm#07nae-shufuku

 集まった人の話では、木の苗だけでなく、イチゴの苗なども同じように凍上被害を受けているとのこと。本来は4月上旬頃まで積雪で保護されているはずの植物の根が早く雪が無くなり、凍土で地表まで持ち上げられたりして、さらに根が凍ってしまうことによる被害らしい。きっと農業や林業関係者にも同じような被害が広がっているのかもしれない。

 次回の修復作業は、3/19~20と3/22~23である。登山日和でなければ、また顔を出す予定であるが・・・。 

巴大橋~街中の超スロージョグ

2007年03月14日 | 日常生活・つぶやき
3/1に狗神岳に登って以来2週間、天候が悪かったり、ボランティアの仕事などでほとんど体を動かしていない。その間、歩くスキーの講習2時間、エアロバイク1時間、ゲレンデスキー3時間程度で、やや運動不足感が溜まってきた。そこで、まだ歩道にところどころ雪は残っているが、午後から、デジカメをポケットに入れて、ひと月以上ぶりにジョギングに出掛けた。

               
                
 今日のコースは、自宅~国道5号線~巴大橋~金森レンガ倉庫群~函館駅~国道5号線~ガス会社~八幡通り~自宅のおよそ10km強である。巴大橋は、信号がなく、函館港や函館山の展望を眺めながらの快適なコースである。

               
                             
 途中歩いたりの超スローペースであるが、それでもさっと汗を掻く。折り返し地点の金森レンガ倉庫群の中に入り、休憩がてら観光土産店を覗きながら、汗で冷えた体を少し温めて折り返す。

 帰りは、同じコースを戻るのも面白くないので、明治館の前の通りを、新しく建ったレストランなどの建物を眺めながら朝市の前を通って函館駅へ向かう。函館駅からは国道5号線と八幡通りを経由して家へ戻る。

 心肺機能はまったく辛くはないのだが、全然走る足にはなっていないので、直ぐに歩きたくなる。しかし、帰路は、汗をたっぷり掻いても、直ぐにシャワーを浴びれるので、超スローペースながら信号待ち以外は歩かずに走り続けた。風がやや冷たかったが、久しぶりに気持ちよい汗を流して満足・満足!当然、安いビールもどき(その他の醸造酒)でもビール並みの美味さになるのがこれまたいい。
 

イジケソウ(いじけ草)

2007年03月14日 | 花・紅葉だより
 2月中にでも咲きそうな感じだった我が家の福寿草だが、3月に入ってからの連日の降雪と低温にすっかりいじけてしまっている。

 直ぐそばの雪の下にもあと5株ほど蕾を膨らませているのだが、このひと株だけは周りの雪から体を出し、「咲くべきか、咲かざるべきか、それが問題だ!」とハムレットの心境で、半開き状態の恨めしそうな表情を見せている。

 子供の頃を過ごした旧大野町では、なぜか、この花を「マンサク」と呼んでいた。数株固まって金色の花を咲かせる様子は、まさに金色の稲田の「豊年満作」を彷彿とさせる姿であった。しかし、我が家の今年のこの福寿草はどうも「不満咲」?

 ところで、正式の「マンサク」という名前の花は、別の花である。この花名の由来は、同じく豊年満作のイメージから来ているらしいが、「まず咲く」が「マンサク」になったという説もある。

最高の?雪質

2007年03月10日 | スキー・クロカン
 函館市内は積雪ゼロ状態がひと月ほど続いた後、昨日まで3日間雪が降り続いた。昨夜は、なんと今年の最高積雪19cmを記録した。

 この雪を逃す手はないと、久しぶりにフリーでのゲレンデスキーを楽しみに函館七飯スキー場へ出掛けた。土曜日ということもあり、朝は天気が良かったので、駐車場はビックリするほど混んでいた。

 案の定、雪質は最高の状態であった。特に上の方は粉雪、下の方は少し締まった湿り雪で、この時期としては思わず新雪の快適な滑りを楽しんだ。4時間券を買って、途中20分ほどの昼食タイム以外は、上から下まで意識的にノンストップの高速ターンで滑り続けた。さすがに、3時間で太腿四頭筋に疲れを感じたので、満足して切り上げた。

 あとは、3/21に主催責任者である「第37回指導員スキー大会」があるが、スキー場でフリーの滑りを楽しむのは多分今日が最後であろう。クロカンスキーももう打ち上げたので、これからは、雪不足でまだ1回しか履いていない山スキーをどのくらい楽しめるか・・・?

ライフ イズ ビューティフル

2007年03月08日 | イベント鑑賞・参加
 最近は悪天候が続き、家で過ごすことが多い。近くのレンタルビデオ屋が半額期間ということもあり、妻が映画のDVDやVTRを借りて来るのを一緒に観ることが多い。そもそも映画館で映画を観ることはここ30年ほどほとんどなかったので、映画話題には全然ついて行けない。

 妻の薦めで今日観たのが、99年のアカデミー賞3部門を受賞したというイタリア映画【ライフ イズ ビュティフル】という映画だった。久しぶりに感動した。

 物語は、第二次世界大戦におけるナチスのユダヤ人虐待を題材としている。しかし、重く暗い映画かと言うと、コメディーかと思えるほどよく笑える映画である。ファンタジックのようでもあり、恐ろしく悲しい現実でもあり・・・。

 前半は、お調子者の主人公が素敵な女性と巡り会って結婚する様子がコミカルに展開していく。後半の舞台は、主人公と無邪気な息子と妻が収容されるユダヤ人強制収容所に移る。我が子の命を守るために収容所の中で我が子にホラを吹き続ける・・・最後は悲しいけれど、少しホッとする結末を迎える。

 主演のロベルト・ベニーニは、イタリアのチャプリンといわれる名優だそうで、この映画では主演、監督、脚本の3つをこなしている。子供のころ、チャプリンの映画が大好きで、父に連れられて、今の日露ビルやボーニ森屋(勘違いかも?)にあった映画館でよく観たものである。その子供心に感じた感動を思い出すようないい映画であった。

冬に逆戻り&免許更新

2007年03月07日 | 日常生活・つぶやき
 昨夜から降り続いた雪が一日中降り続け、市街地は約ひと月ぶりの雪景色となった。しかも、2月中一度もなかった真冬日まで記録した。例年のこの時期では珍しいことではないのだが、異常な暖冬少雪の今年は、もうこのような雪景色を目にするとは思わなかった。すっかり乾いた学校のグランドではサッカーに興じる子供もいたのに・・・・である。

 そんな中、久しぶりの雪道運転で、5年ぶりの車の免許更新に出掛けた。昭和58年以降退職まで22年間続けて一度も掴まらなかった(運良く掴まらなかっただけなのだが)ので、ゴールド免許の更新を続けてきた。しかし、緊張が解けたわけではないのだが、退職後のこの3年間でスピード違反と追い越し違反で2回青切符を切られた。当然、これまでのように30分講習とはいかず、2時間講習を受け、ゴールドも切れて3年期限のブルー免許となった。

 講習の成果を生かしながらの帰り道は、ツルツルテカテカ道路で、より安全運転に徹しようとの想いを強く抱きながら慎重に運転した。この道路の雪も明日になれば溶けて消えてしまうのだろうが、安全運転への決意もそれと同じにならないようにしなければ・・・。 

暴風雨ゆえのVTR・DVD鑑賞日

2007年03月05日 | 日常生活・つぶやき
 本日は、一日中暴風雨のため家から一歩も出ることがなく、昨夜録画したVTRと近くのTSUTAYAから数日前に妻と一緒に借りてきたDVDの映画3本も観た・・・・。

 昨夜の録画は、毎週日曜日の深夜に放送されている『NHKアーカイブ』の「厳冬黒部峡谷・謎の雪崩ホウを追う」(1988年のNHK特集)と「にっぽんくらしの記憶・日本の素顔~修学旅行」(1963年)であった。この番組は、昭和の貴重な番組を厳選して再放送しているもので、録画をして観ることが多い。

 前者は、今でも年に何度も発生するホウと呼ばれる黒部峡谷のすざましい雪崩の観測とその貴重な映像であった。それに伴い黒部峡谷一帯の電源開発の歴史も垣間見ることができた。後者は、自分より少し後の団塊世代の中学生の修学旅行の現状とそれに批判的な構成ではあったが、懐かしく見ることができた。

 映画は、1957年のヘンリー・フォンダ主演の「十二人の怒れる男」と、昨年の話題作の日本映画「有頂天ホテル」と「かもめ食堂」であった。

 「十二人の怒れる男」は、当然懐かしい白黒映画である。12人の陪審員の審議が開始時の有罪対無罪が11対1から0対12に逆転していく経過を描いた密室劇で、折しもこれから日本で始まろうとしている裁判員制度の問題点を考えるには最高に興味深い内容であった。

 「有頂天ホテル」は、大晦日のとあるホテルのホテルマンたちと様々な宿泊客のドタバタ人間模様を描いたものであるが、三谷幸喜の脚本らしい面白さと温かさに溢れていた。

 「かもめ食堂」は、フィンランドを舞台に日本食堂を営む3人の日本女性の出会いや現地の人とふれ合いを描いたものである。原作者の群ようこ独特のホンワカムードで癒される作品であった。3人の女性を演じる個性的なキャスティングがこれまた面白かった。

 そういえば、昔、よく3本立ての映画を観たことがある。まさに、今日はそんなことを思い出す一日であったが、話題作の映画も、1年ほど待てば、安く自宅のTVで観ることのできる時代である。しかし、普段あまり感じることはないが、映画を観るときには、今流行の大画面のTVが欲しい・・・・しかし、我が家では、地デジ放送が本格的に始まるまでの我慢である。

歩くスキー講習

2007年03月04日 | スキー・クロカン
 本日、歩くスキーの講習を頼まれて、グリンピア大沼へ出掛けた。対象は、一般スキーヤー6名と私と同じSAJ公認スキー指導員4名。

 普段は、ゲレンデのスキーしか履いたことがない人がほとんどである。細くて軽いスキー、足の固定は爪先部分だけ、靴は浅くて柔らかい・・・歩くスキーの不安定さにみな驚いていた。普段のゲレンデスキーではほとんど転ぶことのないメンバーではあるが、歩きながらバランスを失っては結構転んでいた。でも、さすがスキーのベテランばかりである。直ぐに滑らせながら歩く技術をマスターできた。

 そこで、歩くスキーのメリットである「雪さえあればどこでも歩ける」を実戦すべく、宿野辺川の右股沢林道へ春を探しに出掛けた。すでに芽が大きく膨らませているネコヤナギ、小鳥のさえずりや飛ぶ姿に足を止める。ゲレンデでは流すことのない汗を流し、全員、ゲレンデスキーとは違う利点や楽しみを実感して、午前中2時間の講習は終わった。

 まだ3月上旬なのに、雪質は春スキーのそれであった。すでに地面から雪解けが進んでいる・・・ひと月ほど早い感じのすっかり春であった。

「長屋紳士録」

2007年03月03日 | イベント鑑賞・参加
 今晩、妻に付き合って、七飯町文化センターで公演された柄本明率いる劇団・東京乾電池の「長屋紳士録」を鑑賞してきた。本格的な劇団の舞台公演を観るのは初めての経験である。社会人になってから20年以上も東京で暮らしていた妻は演劇鑑賞が趣味の一つであったらしいが、函館へ戻ってからはその機会がほとんどなくなってしまった・・・。

 函館では、劇団の舞台公演はあまり馴染みはないが(ただ単に自分が興味がないだけかも?)、東京では観ようと思えば毎日でも観られるらしい。テレビで顔を見なくなった俳優がいても、大抵は舞台公演で活躍しているとか・・・森光子の「放浪記」などのように、同じ劇場で同じ公演を何ヶ月も続けても観客はびっしり入るらしい。それが信じられない。 

 今回は、宝くじの助成により通常料金の約半額となっているからか(我が家もこれに惹かれた類かも・・・)、会場はびっしりと埋まっていた。顔見知りもずいぶん来ていたようだ。

 内容は、昭和22年の小津安二郎監督の戦後第一作目の映画の舞台版で、その当時の東京を舞台とした群像劇であった。柄本明は割と好きなキャラクターである。当時の世相を反映した庶民の生活模様や人情等は感じ取ることはできたが、音響効果が悪いのかせりふが良く聞こえなかったり、暗転場面が多く細切れ過ぎて、期待したほどではなかった。