函館からSHOさんの同行を得て、恵庭市の漁川(いざりがわ)を遡行して漁岳(1318m)に登ってきた。
「北海道の百名山」に選ばれていて、夏道はないが、札幌近郊ということもあり、夏冬問わず人気の山である。これまで雪山は2回登っているが、夏に登るにはこの漁川を遡行するしかないので、これま延び延びになっていた。SHOさんのお陰で、ようやく念願が叶った。
570m辺りから茶色と緑の岩盤の上を流れる滑滝が美しい
この沢の核心部、F1の滝。10mもないが、直登は無理。二人とも、左側に設置されている鎖とロープを利用して登る。
625付近の深い釜を持つ滝。右手前の急な岩盤を登ってへつるしかない。SHOさんは難なく突破したが、岩盤はホールドがなくペロンとしていて、滑ると釜に落ちるという恐怖心から自分にはとても無理。
SHOさんにロープを出してもらってトライしたが、結局滑って釜に落ちた。しかし、ロープのお陰で下半身だけ濡らしただけで済んだ。自分にとっては、ここが一番の核心部だった。
ここを越えて660二股をganさんの本の記述通り右へ入る。10分以上進んで、どうも様子が変だ。GPSと地図で確かめたら、660二股は右ではなく、左へ進まなくてはならない。結局戻って25分ほどのアルバイト。
900mを越えると、斜度が増し、次々と滝が現れる。ロープが設置されている滝や巻き道のある滝、直登する滝など、様々である。だんだん沢の幅も狭くなる。
このような樋状の滝もある。この滝を越えたら、あとは滝はなかった。
沢沿いに咲くミソガワソウ
山頂まではっきりとした踏み跡が続いていて、薮漕ぎはなかった。
山頂はガスが懸かり、登ってきた沢と入渓地点の橋が見え、ときおり右手にオコタンペ湖が覗くだけだった。
下山は、750mから右岸林道へ出て、林道を下った。登り4時間30分、下山2時間30分
下山後、千歳市内の銭湯で汗を流し、千歳駅でSHOさんと別れた。SHOさんはあす札幌近郊の山に登り、自分は、31日からの知床岬海岸トレッキングなので、千歳道の駅で車中泊。