癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

「羊蹄山8の字縦走」踏破!

2017年08月31日 | 登山・旅行
 0時半まで山がきれいに見えていたのに、スタートしようと思ったら、雨が降ってきた。出だしから冷や水!軽量化のために雨具は持ってきていない。それほど長雨にならないと思う。

    
 霧雨になったので、1時20分スタート。

    
真狩コース5合目付近から真狩市街地の灯を見下ろす

    
 5:10、1回目の頂上到着。予定より、20分遅れ。2回目はあるか?
 上空は晴れているが、周りの雲のせいでご来光なし。

    
 7:25、京極コース登山口到着。2時間05分で下り、30分の貯金できる。普通の登山ならこれで終わりなのだが、先は長い。バカなことを考えたものだ。
 これからローソンに寄って、喜茂別登山口を目指そうと思ったが、相前後して下山してきた人から、水を分けてもらったので、寄らずに直接喜茂別登山口へ向かう。 2km が短縮されて助かった。食べ物はなんとかなりそう。

    
 喜茂別登山口手前の車道から眺める羊蹄山

    
 9:25、喜茂別登山口到着。ローソンに寄らなかったので、さらに、30分の貯金ができた。8.4kmの車道を2時間で歩いた。予定より1時間半早い。
 時間はたっぷりある。
ここまで来たら、ゆっくりでも登るしかないでしょう。腹ごしらえして、9:45、2度目の登山開始。

    
13:25、2回目の頂上到着。この登りは本当に辛かった。10分や5分ごとに休んでいた。それでも、昨年HYML 仲間の大魔人が設置くれた合目標識に励まされて登った。
 8合目過ぎた辺りから内腿がつって激痛が走る。だましだまし、休み休み時間を駆けて登った。しかし、下りでも出る痛みなので、苦労しそう。

    
 頂上から秋色漂う斜面を見下ろす。30分休んで、14:00に下山開始予定。それでも当初の予定より1時間早い。

    
    チングルマなどの草紅葉

    
比羅夫コースから眼下の倶知安の町と左のニセコアンヌプリ

    
16:40、比羅夫登山口へ下山。下りに内腿の痙攣はおきなかったので、快調に下り、疲れの影響もなく2時間40分で下山できた。
 まだ余裕の時刻である。残り、14.2kmのラストウォークで、当初の目的である「8の字縦走」を完成させたい。あと3時間半か?ゴール後のビールを楽しみに頑張るとしよう。

 17:00、比羅夫登山口をスタート。まず国道5号へ出て南下。ニセコと留寿都を結ぶ道々への近道を通り、道々へ出て真狩を目指す。

    
 近道の途中に、HYML仲間の様々な泊まりがけの宴会で何度もお世話になっている大魔人山荘(オレンジ色)がある。

 最後の真狩登山口までの2kmの登りがきつかった。

    
 20:10、18時間50分で感激のゴール。ヘッドランプを付けるときだけ休んだが、あとは急ぎ足で歩き続けたので、早く着いた。お陰で、諦めていた21:00まで営業の真狩温泉にも入ることができた。

 これからコンビニで祝杯用の買い物をして、そばの真狩道の駅へ。

 それにしても、行動時間約19時間。歩数計87,705歩、獲得標高差3420m、すべてにおいて、初体験づくし。ある意味、人生最大の冒険だったかも?明日ゆっくり振り返ってみたい。

無謀な冒険「羊蹄山8の字縦走」にトライ・・・果たして?

2017年08月30日 | 登山・旅行

 ずっと以前から考えていた体力試しの無謀な冒険「羊蹄山8の字縦走」である。すなわち、2つの登山口の間の車道も歩きで繋ぎ、1日のうちに4本の登山道を登り下りする計画である。

 「年齢も考えないで、バカな計画だ」と笑われる可能性大ではあるが、一応の計画は下記のとおりである。
 明日の真夜中1:30に真狩登山口をスタートし、頂上でご来光を迎える。その後京極コースを下る。2kmほど遠回りになるがローソンで水とエネルギー補給をする。喜茂別登山口までの車道を歩き(10.5km)、喜茂別コースを登って2回目の頂上へ。そして、できれば明るいうちに比羅夫コースを下り、暗くなってからでも真狩登山口までの車道(14.2km)を歩いてゴール・・・というものだ。目標は20時間。

 しかし、過去に1日で20時間も歩いたことはないし、獲得標高差3420mというもの初めてだ。無理は承知の上なので、いくつかのギブアップライン(ポイント)も考えている。
 ①喜茂別登山口まで11:00に到着できないとき
 ②喜茂別登山口へ到着した時点で、足の具合や体調で2回目の登山が無理だと思うとき
 ③2回目の頂上で、足の具合や体調で下りが無理な時は、避難小屋で1泊。
 ④比羅夫登山口へ下山後、歩きが無理な場合は、予めデポしておくマウンテンバイクで車道を戻る。
 ※万が一のビバークに備えて、ツェルトとビバーク用シート、インナーダウンを持参。

 膝や足に故障が出ない限りは、明るいうちに比羅夫登山口まで下りれるとは思っているのだが・・・?
 
 今日の午後に家を出て、保険のためのマウンテンバイクを比羅夫登山口へデポした。その後、真狩温泉に入り、コンビニで夕食を購入し、真狩登山口で18:30には車中泊態勢に。

 予報からすると、明日のご来光は無理みたい?未明はガスの中だが、朝以降は晴れそう。今回は展望はなくとも、雨さえ降らなくて、涼しければ、それで良しとしている。

明日は、スタート時から、スマホからこのブログに、頂上到着時刻と各登山口の通過時刻を写真と共に、速報としてアップしながら歩きますので、興味を持たれる方は、どうぞ!「やっぱりな!」と笑える可能性大です。

    
    真狩温泉の露天風呂から眺めた今夕の羊蹄山

会報連載「健康寿命は足で延ばす」シリーズ①②

2017年08月29日 | 日常生活・つぶやき
 今朝、6時頃、居間のスマホの聞いたことのない発信音で目が覚めた。特に気にもせず寝ぼけていたら、サイレンも鳴っていたようだ。
 2回目が鳴ったので、起きてスマホを見たら、政府発信のメールだった。最初は「ミサイルが発射されました」、2回目は「この地域の上空をミサイルが通過した模様です」という内容だった。聞き慣れない発信音は、Jアラート(全国瞬時警報システム)の音だったことがそのとき初めて分かった。しかし、「安全な所に避難してください」と言われても、どうしようもない。TVも夕刊も、このニュースで大騒ぎだった。
 北朝鮮は、まったく人騒がせな国だ。これからどのように進展するのか、目が離せない。


 さて、本題だが、年3回発行の北海道退職校長会会報『退職校長会だより』の「談話室」コーナーに4回シリーズの連載を依頼され、これまで3月と8月に2回掲載された。

 自分で決めたシリーズのタイトルは「健康寿命は足で延ばす」だが、第1回は「山から元気をもらう」で、登山のことを書いた。今回発行された第2回は「地域の魅力にふれる歩き旅」で、フットパスや歩き旅のことを書いた。


No.224の掲載記事①(2017年4月25日発行)


No.225の掲載記事②(2017年8月25日発行)
※この号から横書きになった
 
 第3回は、ゲレンデスキーとクロカンスキーのことを、第4回は、ジョギングやマラソンのことを書こうと思っている。

「開拓使三角測量函館助基線」絡みウォーキング

2017年08月28日 | 街並み・歴史探訪・ドライブ

 「開拓使三角測量函館助基線」・・・数日前に「山歩人・吉克の山楽日記」で初めて目にした言葉である。

 調べてみたら、北海道開拓使は正確な北海道地図を作成するため、明治6年(1873)3月、米人ワッソンを測量長に三角測量事業を開始、勇払と鵡川間の約14,860mの基線を画し、その両端の基点に標石を建て勇払基線を設定した。
 翌7年、米人デイがワッソンに代わって測量を行ったが、勇払基線を検証するため、明治8年、函館に助基線を設定することとなった。同年5月デイは荒井郁之助とともに函館付近の地勢を調査した結果、亀田郡亀田村(現函館市田家町)と亀田郡一本木村(現北斗市一本木)の間に基線を画すことに決定。10月下旬に勇払基線の測量を終えた村田千万太郎の一行が函館に戻り、11月中に亀田村と一本木村の基点に標台と標塔を建て、基線の予備測量を終えた。精密な測量は翌9年6月になされたが、その測定値は2里1町15間2尺3寸4分(約7,990.819m)といわれている。
・・・とのこと。このような史実は全く知らなかった。
 
 しかも、この勇払基線と函館助基線は、平成28年度(昨年度)土木学会選奨土木遺産に認定されたそうだ。

 我が家のすぐ近くにある大称寺(田家町)の境内に亀田基点の標石が、北斗市の一本木稲荷神社の境内に一本木基点の標石があるという。それらをこの目で確かめて、カメラに収めたいと思った。しかし、ただ車で往復するのでは面白くない。地形図上に函館助基線を入れて、なるべくその近くの道をウォーキングを兼ねて往復することにした。

 我が家からまず大称寺へ行き、その後、助基線になるべく近い道を選んで、一本木稲荷神社まで歩いた。帰りは、幹線を歩いてきたが、往復で約20kmだった。時間は4時間25分。 

◎亀田基点の「亀田村基標跡」の石碑(田家町・大称寺境内)

 昭和45年に発掘調査され、標石は北海道開拓記念館(現北海道博物館)に保管されているそうだ。


 もともとはこの場所でなく、道路を挟んだ向かい側の墓地にあったという説もある。


◎一本木基点の標石<北海道指定有形文化財>(一本木稲荷神社境内)

 この残存する標石1基は、上辺30.1㎝四方、底辺45.0㎝四方、高さ96.5㎝の安山岩製で、昭和45年(1970)北海道開拓記念館の調査で、標石の土台石の下に函館測候所の創設者である福士成豊(続豊治の5男)の名の刻まれた石柱が確認された。


 一本木稲荷神社の裏手の広い敷地の一角に、説明碑とともに設置されている。


 一本木稲荷神社

◎その他関連資料
 
苫小牧と函館間を結ぶ三角網   北斗市分庁舎の大野郷土資料館にある三角測量の櫓の1/6の模型。
(共に、他サイトから借用)

第15回千軒そばの花観賞会

2017年08月27日 | イベント鑑賞・参加

〈小学生の巫女が舞う八乙女舞〉

 福島町千軒地区で毎年開催されて、すでに15回を数える「千軒そばの花観賞会」(主催・千軒そば生産会)にようやく参加することができた。

 真っ白なそばの花が一面に広がる中央に舞台を設け、北海道無形民俗文化財である「松前神楽(かぐら)」の舞が堪能でき、ジャガイモ掘り体験&つめ放題、塩辛じゃがいも食べ放題、丸太切り体験など様々なイベントが開催されていた。参加費は1000円。


会場入口


10時過ぎに到着したら、ジャガイモ堀りが始まっていた。
受付で会費を払うと、ビニール袋と軍手を渡された。長靴に履き替えて、すぐに参加。
イモ掘りは自分の家の畑で栽培していた子ども時代以来だし、妻は生まれて初めての経験だった。

 
生まれて初めてのイモ堀りに大喜びの妻     我が家の獲り分(男爵とメークインが半分ずつ)


スイカ、ジャガイモの塩煮、カボチャの塩煮、スルメ塩辛の食べ放題

 
10割手打ちそばは1杯限り   食べ放題の男爵イモとメークインの塩煮とスルメ塩辛
そんなに食べれるもんじゃない。結局、自分は、スイカ2切れ、イモ3個、カボチャ2切れ半、塩辛2カップで十分満足。


11:00から特別ゲスト高田ともえ(函館出身)の歌謡ショー


3つのお祝いを兼ねた垂れ幕が下がってくるセレモニー


そばの花のアップ

12:00からはメインの福島町松前神楽保存会による「松前神楽」の舞







Yaさんからのお礼メール

2017年08月27日 | 登山・旅行
<昨夜、カムイエクウチカウシ山に一緒に登ったYaさんからの感謝・感動・感激に満ちたお礼メールが届いたので、紹介したい>

坂口一弘先生

 先生にお会いした感動とカムイエクウチカウシ山に登頂できた感激を同時に実現した今回の山旅は、ぼくのこれまでの山行の中でも特筆の思い出深いものとなりました。
 
 登る前にはそれほど気にしていなかった77という歳も、登頂してはじめて意識したものでした。多くの渡渉を繰り返し、急で滑りやすい連続した滝の巻き道を登ってきたことを思うと、よくぞこの歳で無事に達成したかの思いが湧いてきたものです。

 これもそれも、すべては坂口先生のガイドのお陰と御礼の申しようもないくらいです。先生の事前の準備を思いますと、十数年ぶりにお会いし、しかもぼくの山の経験や体力が全く分からない77歳の単なる山好きをどうやってカムエクに登らせ、無事に下山させるか、メールのやり取りをしながらぼくへの気配り目配りがひしひしとわかりました。それだけに、先生にご迷惑をかけてはいけない、疲れて遅れがちになり、予定が大幅に変更せざるを得ないような事態だけは避けなければと思い、はじめは多少緊張していたことも確かですし、先生のピッチが速いのも気になりました。それでも、清流に足を入れ、初めて履く沢靴が水中の岩をしっかりとつかむ感触に気を良くするうちに、気持ちもやわらぎ、周囲の景色を眺め、渡渉を楽しむ余裕が出てきたものです。忘れかけていた渡渉しながら沢を詰め、滝を登るというもう一つの山の楽しさを教えていただいたと思っています。

 カムエク山頂から初めて見る日高の山々のスケールの大きさに驚きました。快晴の下、南北に連なる長大にして重塁な日高山脈は、日本アルプスと比べ、高さこそ劣るとはいえ氷河に削り取られた細く鋭い稜線がどこまでも続く景観は、圧巻でした。その稜線を、先生が単独で縦走してきたとのお話を聞くに及んで、改めて先生の登山に対する熱い思いを知ったものでした。その集大成がこのたびの出版に至ったことに心からお祝いを申し上げる次第です。願わくば、先生を慕う多くの登山者、またこれから山を目指す若い人達のためにも、ぜひとも第2弾の本を出版してください。

 それにしても、「77歳を73歳がガイドするカムエク山行」を早くもHPにまとめ上げ、メールで送っていただいたその手際の良さにびっくりしました。山行を隅から隅までズズーットご紹介されており、ユーモア溢れる文章と多くの写真が一体となっており、ぼく自身が改めて全行程を思いださせているところです。
 これを機に、先生のHPを見させていただきますが、300万のアクセス数も凄いことです。

 25日は、函館16:40発で、羽田には予定通り18:10に到着し、19時半には無事帰宅しました。
 川でひっくりかえり上半身まで水に浸かり、カメラは水濡れ、また滝の巻き道で仰向けに倒れてあわやの滑落などのアクシデントもありましたが、なによりも無事で帰れたことで安堵しました。

 今日は、掃除、洗濯、食料品の買い物やらで過ごしましたが、やはり疲れているんでしょうが、眠気とだるさに見舞われました。それでも、ビッグカメラに行き、カメラの修理を頼んできました。CFカードは、大丈夫でした。画像はちゃんと映っています。先生が映っている写真を、後でお送りいたします。
 来年は、「ペテガリ岳」が200番目となりそうですが、またお世話になりたいと思っております。

 今秋中に、えぶり差山・毛勝山、できれば九州の雲仙・英彦山・大崩山の登頂も目指したいと思っております。今週末は、ストック・カンリ山に行った仲間と群馬県水上町にある「冒険小屋」に行ってきます。ここのオーナーの高月弘子さんは、「エルブルース山」ツアーの日本人ガイドでお世話になった方です。取り急ぎ、御礼まで申し上げます。

五稜郭跡兵糧庫

2017年08月26日 | レトロ建築・古民家カフェ

 五稜郭の築造当時の建物としては唯一現存している建物。
 大正期には「懐旧館」という箱館戦争の展示資料館として利用されてた。平成13・14年度(2001・2002)の修理工事の際には,文献資料や発掘調査成果から,庇屋があったことが判明し,現在に姿に復元された。
 もともとは「土蔵」として造られたが、箱館戦争の記憶から,いつしか「兵糧庫」と呼ばれるようになったようだ。


 8月中だけ無料公開されているので、観に行ってきた。


2つの部屋からなっていて、これは右側の部屋の内部


建築当時の五稜郭の目論見図(赤丸は兵糧庫に自分が付けたもの)


昭和47年の解体修理工事写真


五稜郭出土の生活用品


五稜郭出土の輸入品


左側の部屋の内部


五稜郭出土の建築用材


新政府軍艦 朝陽の竜骨の一部(旧幕軍艦 蟠龍に七重浜沖で撃沈された)


亀田川から五稜郭内に引きこんでいた上水道管


旧橋(一の橋、二の橋)の橋脚や敷板の一部

カムエク登頂の余韻の中で

2017年08月25日 | 日常生活・つぶやき

 朝から晴天が広がった。函館では8月に入ってから初めて味わう夏らしい天気だ。
 早速、車から荷物を下ろし、ほとんど湿っている用具等をベランダの手すりに広げて干した。
 午前中は、そのメンテナンスに要し、昨日までのブログへのコメントへのレスを入れる。
 多くの方が77歳というYaさんの年齢や、雨への心配をしてくれていたことが分かり、心から感謝!
 旅行中に拙著の注文もあり、それと一緒にカメラを水死させたYaさんへの写真をUSBメモリにコピーして、発送した。

 午後からは、4泊5日のカムエクの山行記録のHPへのアップ作業に費やした。これは、自分の記録というより、Yaさんの記録を意識したため、文章も少し詳しく写真が多くなった。
 疲れはそれほど残っていないが、下肢のむくみが残っている。

4泊5日に渡る詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com 

「老々快互・カムイエクウチカウシ山」ダイジェスト版

2017年08月24日 | 登山・旅行
 4回目の登頂を果たした今回の山行は、「あと7座残っている日本二百名山を何としても踏破したい。しかし、最難関のカムイエクウチカウシ山は、単独ではちょっと不安」という旧知の神奈川在住の77歳になるYaさんのメールに、「自分で良かったら案内方々同行します」と、こちらから買って出た計画だった。77歳を73歳が案内するという「老々介護登山」を覚悟して、なんとしても登頂させてあげたいというミッションを自らに課して周到な準備をした。

 しかし、雨で1日の八の沢出合テン場での停滞はあったものの、77歳とは思えない若さと健脚のお陰で、いろいろな心配は吹っ飛んでしまい、「老々快互登山」に終始することができた。

 このカムエクに登った最高齢は何歳か知りたいものだ。知る限り77歳より上は聞いたことがない。しかも、6時間で登り、4時間25分で下ったことは、まさに快挙と言ってよいだろう。

<8月20日>
 千歳空港でYaさんと合流し、高速道路を中札内まで走り、スーパーで買い物をして、前泊場所の札内川ヒュッテへ


 前泊した札内川ヒュッテ前で、ジンギスカン鍋で前祝い。


1839峰から下りてきた2名とYaさん。
中央の方は今回の1839峰で『北海道百名山』(山と渓谷社)を完登されたそうだ。
この2人は3年前に伏美岳で会っていた方で、その時に差し上げた私の名刺も持参していた(左の方の手元)。
しかも、2人とも拙著も購入されていたことにも感激し、うれしさ倍増。

<8月21日>札内川ヒュッテ前ゲートから八の沢出合テン場まで



 7:00、札内川ヒュッテを出発


七の沢出合までの通行止めの「中札内静内線」を歩く


七の沢出合に落ちていた標識を見つけて、折れた木の幹に結わえる。


七の沢出合から八の沢出合テン場まで札内川本流を遡行


それぞれ持参したテントを張り終え、焚き火用の木の枝等を集めて一休み


夕食を終えた後の焚き火

<8月22日>雨のため八の沢出合テン場で停滞

朝から雨脚の強い雨が降り続き、八の沢出合テン場で停滞。強い雨にみるみる内に増水する八の沢

<8月23日>アタック日


4時半にスタートし八の沢を遡行。まもなく、正面に八の沢カールと山頂が見えてくる


勢いの強い流れを渡渉するYaさん。このあとバランスを崩して転倒し、カメラを水没させる。


999三股に残る雪渓をバックに


途中で頭上から流れ落ちる滝を高巻いて高度を稼ぐ


厳しい急登の緊張の連続に、ふと癒されたミソガワソウにとまるカラスアゲハ


八の沢カールに近い上部の滝をバックに


八の沢カールに到着。バックはカール壁


稜線へ上がる尾根の上部から、垂直に切れ上がるカール壁と山頂(中央奥)を見上げる


日高山脈の南側の山並みをバックに稜線上を登る


稜線上から遡行してきた八の沢を見下ろす


2年前に設置した標識がなくなっていたので、紙に印刷して持参した手持ち用の標識を手に


山頂から日高山脈の北側を眺める。奥には大雪連峰まで見えていた。

山頂で40分ほど休憩し、4時間25分で八の沢出合まで下山。
最悪でも日暮れまでに下山すればよいと考えていたが、15:50の余裕のゴール。

<8月24日>八の沢出合から札内川ヒュッテゲート、そして、帰路へ


テントを畳み、5:10、八の沢出合をスタート。七の沢出合で札内川歩きとお別れ


9:00、最後のトンネルを潜ってゴール。ゲートがゴールテープのように見えた。

 このあと、中札内まで走り、交番から帯広警察署に下山報告をする。時間が早くどこの温泉も営業していないので、10:00、そのまま中札内ICから高速に乗る。占冠PAでカレーパンで軽い腹ごしらえをし、有珠山SAでラーメンを食べ、大沼ICまで走った。高速料金8,520円也。
 函館の親戚の所へ遊びに来ているYaさんの娘さんとお孫さんと合流するホテルラビスタベイへ送り届けたのが16:00。その後、温泉に寄り、5日分の汚れを落として、無事4泊5日の山行のゴール。

もっと多くの写真や、詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com (アップ完了)

カムイクウチカウシ山頂から

2017年08月23日 | 登山・旅行

 昨日は、雨のため八ノ沢出合いで停滞。
 本日、4時半にスタート。10時半登頂。6時間ちょうど。「老々介護登山」ならぬ「老々快互登山」。
 天気も最高。日高山脈の端から端まで見える。山頂は電波が通じるので、スマホで登頂報告。


八の沢かールから稜線までの尾根で切り立つカール壁と稜線上の山頂(中央)をバックに
八の沢かールから稜線に上がった所でピラミッド峰をバックに

 これから、八ノ沢出合いまで下山。明日の朝札内川ヒュッテまで下りて、帰路に就く。

新千歳空港経由札内川ヒュッテまで

2017年08月20日 | 日常生活・つぶやき
 8時間たっぷり熟睡し、家を4:45に出発。一般道路をのんびり走ったが、9:00に新千歳空港に着いてしまった。ところが、9:45着の飛行機が1時間15分以上も遅れて到着。

      
 11:20、Yaさんが到着ロビーに姿を現す。多分10年以上ぶりの再会のはずだが、全然歳を取っていなかった。年齢よりずっと若かった。

 千歳東ICから中札内ICまで高速を利用したいので、空港のラーメン道場で昼食を摂った。

 12:00に空港を出て、千歳東ICから高速に乗り、中札内IC到着が15:00。中札内道の駅向かいの大型スーパーで買い物。

 札内川ヒュッテには水がないので、札内川園地キャンプ場で水を汲んで、ヒュッテへ向かう。今晩はヒュッテ泊まりで、ジンギスカン鍋の予定。

 ヒュッテや明日の八ノ沢出合は携帯電話の電波が通じないので、次の更新は、順調に行って、明後日のカムエク山頂になる予定。

老々介護登山?4回目のカムイエクウチカウシ山へ

2017年08月19日 | 登山・旅行

拙著のカムイエクウチカウシ山のページ

 拙著を購入してくれた神奈川在住の77歳の知人が、本の感想のメールとともに「あと7座残っている日本二百名山をなんとしても完登したいと思っています。北海道ではペテガリ岳と最難関のカムイエクチカウシ山が残っています。8/20~8/25に休みが取れるので、どちらかをやりたいと思っています。しかし、単独ではちょっと不安です」と書いてきた。
 
 ペテガリ岳もカムイエクウチカウシ山(通称カムエク)も、2泊3日は必要である。中でも、カムエクは、日本二百名山で最難関の山である。二百名山や三百名山巡りをしている人は、この山で完登を迎えることが多い。そこで、「私で良ければ、ご案内いたしますので、1年でも早く、カムエクの方をやってしまいましょう」と返信した。

 77歳という年齢は心配だが、まだ仕事も現役バリバリで、常勤で、昨日と一昨日は四国に出張だという。タフなことはまちがいない。一緒に登ったことはないので、体力的にどの程度か分からないのが、不安要素である。しかし、まだ結構ハードな山も登り続けているので、時間さえ掛ければ何とかなるであろうと思っている。自分は一昨年も登っていて、体力的にはまだ自信はあるが、77歳を73歳が案内するのだから、まさに「老々介護登山」である。

 <日程は、下記の通り>
 8/20、朝5時に出て、10時千歳空港で待ち合わせ、15時札内川ヒュッテで前泊
 8/21、札内川ヒュッテから7.4kmの林道歩きと3.5kmほどの八ノ沢出合(テント場)までの札内川遡行。予定は5時間ほど。(テント泊)
 8/22は、八ノ沢出合からカムエクの往復。自分ひとりなら9時間だが、夜明けとともにスタートして、暗くなる前の12~13時間を考えている。(テント泊)
 8/23、八ノ沢出合から札内川ヒュッテ~函館まで。
 8/24 予備日

 一番心配なのは天候である。予報では、アタック日の22日だけ雨マークが付いいる。朝から雨の場合は停滞も考えて、予備日をとってある。


2人分の食糧を詰めて、17.5kgになったリュック。
これを背負って歩くのは、1日目と3日目の林道歩きと八ノ沢出合までの札内川遡行


予備日を入れて、4日間の2人分の食糧。これは全部自分が背負う。
軽量化を考えて、すべてフリーズドライとレトルト食品がほとんど。ウィスキーはペットボトルに詰め替えた。


これがリュックの中のすべて


2年前の記録は、下記をクリック
2015年9月7日~9日の記録
 

大沼彩る30万本のひまわり

2017年08月19日 | 花・紅葉だより

晴れていればすっきりとした駒ケ岳を背景にした展望台の上から眺めるひまわり畑

 昨日の新聞で知った大沼のひまわり畑。バス会社大沼交通と地元農家が、大沼の新たな観光スポットをつくろうと整備した「ひまわりの山里」の30万本のひまわりが見頃を迎えていた。休耕地に地元住民やバス運転手らが種をまき、手入れをしてきたようだ。
 
 昨日の新聞に紹介され、久しぶりに青空が広がって、土曜日だったこともあり、午後からは次々と訪れて、駐車場が溢れていた。場所は、大沼小学生から800mほど東。










花の中にキリギリスの仲間が乗っている


かつきち昭和タウンプラザ店8/8オープン

2017年08月17日 | 食べ物

 とんかつ専門店のかつきち3号店が、昭和タウンプラザ店に8月8日(火)にオープンした。前はハンバーガー店があった場所だ。
  

 妻が、先日、オープン記念のチラシを参考に、限定企画第1弾のロースかつ定食(760円→500円)を食べてきたそうだ。
 美味しかったというので、今日、限定企画第2弾のチーズミルフィーユとんかつと海老フライ定食(860円→680円)を食べに行った。


チーズミルフィーユとんかつと海老フライ定食。ご飯はお替り自由だそうだ。


2切れを立ててみた。中から熱いチーズがとろりと溶けだしている。
衣はカリカリサクサクで、チーズと肉がとてもマッチしていた。
また、海老もプリプリしていて、確かに美味しかった。


厨房が見えるカウンター席

 数年前に宇賀浦町にある1号店に行ったとき、油が古かったのか、2人とも胸やけがしたので、その後、遠ざかっていた。新規オープンの店は気を使うだろうから、当分美味しく食べられるだろう。他にも食べて見たいメニューもあった。

今年の夏はもう終わった?

2017年08月16日 | 日常生活・つぶやき

 今年は7月後半から、暑いと思った日は1日もない。おまけに太陽の顔もほとんど見ていない。お陰で、8/7から昨日までの山旅は停滞日ばかりで、山に登れたのは2日だけだった。山以外はかろうじて南幌町と恵庭市のフットパス歩きをしたが、丸2日は温泉と車の中で過ごした。

 自分のような登山以外にも、せっかくのお盆休みの家族も野外での活動が思うようにできなかったようだ。もっと心配なのが低温、日照不足による農作物への影響だ。

 11日ぶりの函館は、今日も雨で、最高気温は20℃を越えなかった。函館の日照時間は例年の14%とのこと。北海道だけかと思ったら、東京も今月に入って今日まで16日間連続の雨とのこと。北日本の太平洋側は同じ空模様で、低温と日照不足で野菜の生育に影響が出て、高騰が続いているらしい。

 この原因は、冷涼湿潤のオホーツク高気圧のせいである。これまでは6月から7月に現れることが多かった。しかし、今年は7月の後半からずっと居座っている。このような年は、北海道・東北・関東の太平洋側で冷夏傾向となり農作物に大きな影響を与えるらしい。

 今、個人的な一番の心配は、8/20~24の予定で、「何としてもカムイエクウチカウシ山に登りたい」と神奈川からやってくる77歳の知人の案内をすることになっていることだ。日本二百名山や三百名山巡りをする人にとって、2泊3日が必要な最も厳しい山である。77歳を73歳が案内する老々介護登山である。天候が一番の頼りなのに、そのころまで今の天気が続きそうな感じだ。

 そんな天候だったので、今日1日のんびりとHPの更新作業の勤しんだ。興味のある方は、下記でどうぞ!
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