癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

快調に五竜岳経由下山

2008年07月31日 | 登山・旅行
画像は、唐松岳からの途中からの五竜岳と登山道の続く稜線

ようやくご来光ショーとの出会い。戸隠連峰から昇る朝日であったが、向こうが少し霞んでいたために、モルゲンロートは期待したほどではなかった。しかし、 昨夕に引き続き立山~剣岳~毛勝三山、白馬三山、五竜岳もみんな見えた。

ご来光ショーを見た後、テントを畳んで、5:45、五竜岳へ向かう。どっしりとした山だ。右手には剣岳などの立山連峰が見えているが、だんだんガスに覆われてくる。

昨日楽な行程だったせいか、快調なペースで歩ける感じ。先に出た山荘泊の15人ほどを追い越し、7:30には、五竜山荘に到着。空身で50分で頂上へ。頂上の前後は荒々しい鎖場が続く。上空は青空が広がっているが、下界以外の山は高い雲海の上にの鹿島槍と雄山の頭が時々覗くだけ。昨秋登った鹿島槍を反対側から荒々しい稜線越しに見たかったが、残念。富山湾の方から黒い雲が広がってくる。30分休んで下山。五竜山荘まで下りたら、頂上はガスに覆われていた。

あとは、名前まで長そうな遠見尾根を白馬五竜スキー場のアルペン平駅まで下るだけ。ガイド地図で4時間30分のところを3時間掛からないで下りてしまった。トータルで、ガイド地図では9時間30分のコースを頂上での30分を入れても、ちょうど7時間て踏破し、12:45にゴール。ゴンドラを下りて、循環バス(400円)で車を置いてある八方尾根スキー場へ。

ゴンドラ券が割引券になる白馬三山が露天風呂から見えるみみずくの湯へ。しかし、頂上はすべて雲の中。

時間的余裕もあるので、大町市にある山岳博物館へ。途中からも北アルプスの稜線はすべて雲で覆われたまま。明日も似たような天気のようだ。

明日の予定は、扇沢から鉢ノ木岳と蓮華岳の日帰りピストン。山は見えなくても、昨秋の爺ヶ岳~鹿島槍の日帰りで、しっかりと目に焼き付いているし、写真もあるので良しとしよう。これから、夕食を摂り、登山口の扇沢へ向かい、そこで夜を明かす予定。

まずは、のんびり唐松岳まで

2008年07月30日 | 登山・旅行
画像は、マイテントと唐松岳頂上

7/30、朝、下から見ると山は雲の中。山小屋へ電話したら快晴とのこと。今日は昨日の疲れもあるので、無理せずに唐松山荘のテン場まで。八方尾根スキー場のゴンドラやリフトを乗り継いで、第一ケルンまで登る。荷物が10㎏以上あるとのことで400円とられて合計1800円。駐車料金場2日分で1000円。山荘へ着いたらテン場使用料とトイレ使用料で700円、水を買って300円・・・とかく北アルプスは金が掛かる。

リフトの山頂駅を10:000に出発。周りはガスで花しか見えず。八方池までは観光客がごった返し。その流れに乗って歩く。丸山まで来るとまわりのガスが取れ、頂上と荒々しい不帰のけんと白馬岳方面の険しい山肌のみは見えるが、それ以外の展望は広がらない。

扇雪渓で昼食を摂り、丸山でかなりやすんだが、13:30山荘着。昨日の疲れが残っていたので、それなりに辛かった。3日間リュックから出されることのなかったテント泊装備がようやく陽の目を見たが、肝心の太陽も青空もほとんどないガスの中。夕方、少し視界が広がったので、頂上に登ったが、向かい側の戸隠連峰や明日の五竜岳は見えるが、肝心の白馬方面は見えず。明日に期待するしかない。明日の予定は五竜岳経由で白馬遠見スキー場へ下山予定。

12時間強行軍になった雪倉岳~朝日岳~下山

2008年07月29日 | 登山・旅行
天候は回復傾向との予報に期待して、ガスと強風の5時、停滞素泊まり連泊となった白馬山荘を出る。普通は朝日山荘に一泊して蓮華温泉に下りるのだが、夕方までに下りれそうなので、一気に下山する計画に挑戦。

白馬岳を越えて、三国嶺まで来たら雨も降ってくる。朝日岳に到着するまで、ずっと横殴りの雨と視界20mほどの最悪の世界。雪倉岳も頂上標石の写真を撮って、すぐ通過。目に入るのは道端の花のみ。確かに花の種類は非常に多い。しかし、ゆっくり見たり、カメラに写すような気分にならない。それでも北海道で見られないものはカメラに収めたつもり・・・。

朝日岳に着いたのが10:50。その頃から雨は上がったが、ガスと強風は相変わらず。写真を撮っただけで、直ぐに下山。

ここから蓮華温泉までの道は、距離も長いが、雨上がりということもあり、湿原や泥んこ、雪渓、増水気味の沢の渡渉などの多い荒れた道で、非常に歩きづらい。救いは、湿原の花のみ。おまけはゴール前の標高差300mの登り返し。

結局、朝日岳からの下りだけで6時間を要し、トータルで12時間弱の強行軍となった。一度も使わなかったテント類はただ重いだけの鍛錬用具でしかなかった。下山後もとうとう雪倉と朝日は姿を現さなかった。すべて縦走装備での12時間は過去に二回あるだけ。さすがに疲れた。

重い足を引きずって蓮華温泉で3日分の汚れと疲れを流す。明日はスキー場のゴンドラ利用の一泊2日で唐松岳~五竜岳の予定なので、道の駅白馬に落ち着く。それにしても疲れが大きい。

急変大嵐の白馬岳

2008年07月27日 | 登山・旅行
今日から、蓮華温泉を起点に2泊3日で白馬岳~雪倉岳~朝日岳の循環縦走の予定。今日は、午後から入山して白馬大池までの予定だった。しかし、天気予報が「曇りのち雨」だったので、新潟から糸魚川まで高速を利用して、登山口の蓮華温泉まで走って、9:30に入山し、白馬岳までに計画変更。

ずっと雪倉と朝日を右手に見ながら登る。しかし、白馬大池を越えて小蓮華岳への稜線に乗った辺りから雷が鳴り出し、空が一転真っ暗になり、スコール状の雨。雷が目の前で光り、すぐ頭上でゴロゴロッ!バリバリッ!・・・生まれて初めての経験。おまけに強風も付いて来る。避けようにも稜線でどうしようもない。生きた心地がしない。地面に伏せたりしながら、30分ほど恐る恐る歩き、頂上まで30分ほど下の岩場まできて避難。

少し、雷が遠くなり、空も明るくなったので頂上を目指す。ところが道の真ん中に4人が倒れている。「落雷を受けて動けない」とのこと。意識ははっきりしているが、とにかく雷に撃たれたところが痺れて腰が抜けた状態らしい。仲間が山小屋へ救助の要請に向かったとのこと。

15:05に頂上到着。写真を撮っただけで通過。15分下った先の白馬山荘に飛び込む。ところがその後益々暴風雨が強くなり、救助にも向かえない状態になる。テントを張るなんてとんでもない。山荘に素泊まりすることに。6300円也。北アルプスで一番大きな1200名収容の山荘に泊まるのも記念になるだろう。一人1畳で布団も二枚ずつ。乾燥室もあってずぶ濡れのものが乾かせるのも助かる。

17:00を過ぎてようやく雨が上がり、風は強いままだが、剣岳から槍ヶ岳や穂高連峰まで(画像)と富山湾まで見えるようになり、嘘のような天気になった。

これからその大展望を眺めながら食事ができる自炊室で夕食。食事中にヘリコプターが飛んできて、雷に当たった人たちの方向へ向かって行った。

20時間の船旅

2008年07月26日 | 登山・旅行
画像は、どこの山でしょう? 答えは、一番最後に。


自宅を5時に出て、ノンストップで小樽フェリーターミナルへ。10:30発だが、車も乗客も今までにないくらい混んでいる。夏休みに入ったので子供が多い。しかし、12名定員の貧乏人専用の2等船室は部屋数が多いので比較的空いている。自分の部屋は4人連れの若者グループのみ。まったく揺れず、リゾートホテルの中で過ごしている感じ。

積丹半島の山々、羊蹄山、ニセコ連峰、狩場山塊、道南の中央分水嶺から大千軒の山々・・・これまでに登った山々を海上から眺めるのも新鮮だ。デッキでそれらの展望を楽しんだり、本を読んだり、ピエロの大道芸ショーを見たりして、ゆったりとした時間を過ごす。ビデオシアターもあるが、今回は見なかった。

夕方、奥尻島と渡島大島を眺めながら、大浴場でまったり入浴。レストランで夕食を終え、あとは本を読んで寝るだけ。

明日の午後には、山に入る予定なのだが、向こうの天気予報は雨絡み・・・果たして?

画像は、狩場山でした。

CT検査と血液検査・・・・北アルプスへ

2008年07月25日 | 大腸癌日記
                     (我が家のガクアジサイ)

 本日、定期外来検診でCT検査と血液検査を受けてきた。

 結果、CTの方は、「肺から肝臓、骨盤まで見ましたけど、気になる陰影はありません。心配ないですね」とのこと。「肺が非常にきれいですけど、タバコは?」「生まれてからこの方一本も吸ったことがありません。」「道理で!」

 さて、血液検査の方は、前回2.0と高くて抗ガン剤の服用がストップになった総ビリルビンは、1.8まで下がっていた。しかし、正常値の上限は1.0なので、まだ、かなり高めだ。そして、最近毎日ビールを飲んでいたせいか、γーGTPが前回より少し高めになっていた。数値は正直だ。

 「こうして、数値を見ていると、もともと肝臓はあまり丈夫な方ではないようですね。飲むなとは言いませんが、総ビリルビンとγ-GTPが正常値になるまでは、お酒類は控えた方がいいでしょうね」とのこと。高校生の時に急性肝炎(黄疸)を患っているし、酒は弱くて、直ぐ真っ赤になる・・・やっぱり、そうなのか!

 「明日から、2週間以上、北アルプスに行きたいのですが・・・」「カッコいいですね~。心配なところは何もないので、無理しないで楽しんできてください。」

 担当の看護師さんも「本当にいいタイミングで見つかってよかったですね、抗ガン剤を飲まなくても心配ない状況ですし・・・。坂口さんの様子は、みなさんの大きな励みになるでしょうね。」

 安心して、明日の早朝、小樽まで走って、新潟行きのフェリーに乗る予定・・・。しかし、アルコールは控えめに・・・これが一番辛い!

羅臼湖と英嶺山

2008年07月21日 | 登山・旅行
北見のホテルを8時に出て、知床峠を越えて、まずは羅臼湖へ。一の沼~五の沼を巡り、3km先のゴールが予想よりかなり大きな羅臼湖(画像)。残念ながら、ガスで知西別岳と遠音別岳は見えず。

その後、羅臼中学校の裏から英嶺山へ。約1時間で頂上着。本来であれば知床連山や国後島の展望が魅力の山なのだが、見えたのは、国後島の羅臼岳のみ。

下山後、帰路に就く。カーナビを入れたら、720kmと出た。距離的には知床峠を戻って北見回りが近そうだが、違うルートを走りたいので帯広回りにする。十勝川温泉で汗を流し、芽室公園まで走り、そこで泊まることに。明日は、昼過ぎには帰宅できるだろう。

第21回北海道スキー指導者協会の集い・2008網走ブロック大会

2008年07月20日 | スキー・クロカン
午後から、北見市において開催された標記の大会の副大会長として、旅費をもらって参加した・・・と言っても、仕事は懇親会の祝杯の発声のみ。昨年の函館大会の実行委員長としての苦労を思い出しながらの半日だった。

メインは全日本スキー連峰教育本部長平川仁彦氏の「スキー指導の課題と活性化」という講演であった。スキースポーツの衰退に伴い、その活性化は永遠の課題になろうとさえなっているのが淋しい。おまけに、現在の原油高の高騰がそれに拍車をかけそうな感じなのが、これまた辛い。

明日は、羅臼の英嶺山と羅臼湖の予定だが、果たして、天候は・・・?

斜里町まで

2008年07月18日 | 登山・旅行
旭川道の駅で夜を明かす。8時ごろに雨が上がったので、山が見えたら花だけでもと思い、旭岳ロープウェー駅へ向かう。しかし、山は姿を見せないので止めて、東川町の遊水公園へ寄る。

その駐車場で休んでいた日本百名山巡りのいわき市の男性と出会う。同じ年齢で、60歳のときに胃癌を患い、胃を2/3摘出。その時点で退職し、百名山巡りとマラソンを生き甲斐としているとのこと。幌尻岳を日帰りしたという健脚ぶりも似ていて、すっかり意気投合。1時間ほど山と癌談義に興じる。

その後、田んぼアートを見に行く。3種類の色の違う稲で描かれた3枚の絵を櫓の上から観賞(画像)。

午後からは、昨秋旭川の息子さんのところへ移住した知人宅へ。癌手術の際、お見舞いをいただいていたので、元気な顔を見せ、我が家での仲間内の送別会以来9ヶ月ぶりの懐かしいお喋りをし、2時間ほどで失礼する。

その後、明日の薮山仲間とのタイミングのいい南斜里岳~東斜里岳に備えて、斜里の道の駅まで走る。すぐ隣に大きな居酒屋があり、今そこで飲みながらこのブログを打っている。

まさかの富良野岳~上ホロカメットク山

2008年07月17日 | 登山・旅行
朝は雨。のんびり朝食を摂り、美瑛市街地の西側のパッチワークの路を走り回る。その後、朝から入れる温泉を求めて、十勝岳温泉まで走る。

ところが、雨も上がり、十勝連峰がすべて姿を現す。空も明るくしばらくは雨の心配はなさそう。今回の予定に十勝連峰の山はなかったが、このチャンスを逃す手はない。

結果的に、雨にも当たらず、ちょうど見頃の花の山・富良野岳~上ホロカメットク山と回ることができた。9:30にスタートして、14:30にゴール。上ホロから下り始めたらガスに覆われ始めたが、咲き競う多くの花と荒々しい火山地形の展望(画像)を堪能でき、思わぬ儲けものをした。

下山後は、まだ入ったことのないバーデン上富良野の温泉に浸かる。温泉から上がったら本格的な雨になった。ねぐらは、道の駅旭川。