修理前の壊れた電源スイッチ
6年使用のGPS、GARMIN eTrec30だが、ゴムカバーの上から押しても電源スイッチが入らなくなり、車のキーやボールペンで押して使っていた。そのうちにそれもできなくなり、破れて来たゴムカバーを剥がして中を見ても良く分からない。要するに電源スイッチの押される部分も壊れてしまったようだ。
今では、スマホでもいろいろなGPS機能を持った無料アプリのヤマップ、ヤマレコ、山旅ロガーなどが使えるようになっていて、それを利用している人が多い。今やGARMINの専用機は空前の灯と言った感じである。しかし、このまま捨ててしまうのはもったいない。
安く修理はできないかと、いろいろネット検索をしていたら、下記のサイトが見つかった。
まったく同じ機種で、自分と同じように電源スイッチやほかのスイッチが故障して、メーカーに修理を依頼すると27,000円も取られるので、自分で修理したという。
その詳しいようすが画像入りでアップされていたが、細かな代替部品まで自分で作製している。メカ音痴の自分からすると、まさに神業にしか見えない。
「凄い人もいるもんだ」と感心して読んでいったら、最後の方に「このレベルで良いという方であれば、修理の依頼を受け付けるので、メール戴きたい。」とのこと。
そこで、早速メールを差し上げてみた。現在東京在住だが、北見出身の方とのことで親近感も湧いた。画像添付などしてメールのやり取りの結果、1万円程度で修理できるらしい。それならと、現物を送って見積りをお願いした。
結果、電源スイッチの基板上のスイッチがバラバラに破損しているので作り直しが必要。BACKスイッチのゴム内側が減っており、内側にめり込んで脱落寸前になっているし、ほかのスイッチも順次同じように切れて陥没するので、その予防措置が必要とのこと。防水のためのシリコンボンドの注入や修理ボタンの防水の薄いゴムシートを貼るなども含めて、9,500円との見積もりだったので依頼することにした。
送られてきた、いろいろなスイッチの修理中の画像
現物を送って12目目の本日、修理されて戻って来た。
修理されて送られていたGPS。下の小さな部品は交換した電源スイッチの部品?
修理されて送られていたGPS。下の小さな部品は交換した電源スイッチの部品?
外観の違いしか分からないが、電源スイッチの破れたゴムカバーに防水のゴムシートが張られている。この電源スイッチのクリック感の調整に手間取ったようだ。これだけ見ても丁寧な仕事ぶりである。早速スイッチを入れて使ってみた。
スイッチのクリック感覚も変わっていないし、あとは以前同様順調に使用できるようになっていた。
スマホのヤマップも少し使いこなせるようになってはいるが、やはり長年使いなれたこちらの方が使いやすい。何より、PC上でカシミール3Dと連動して使えるのが良い。次に壊れるまで使い続けようと思っている。
こんな凄い人ってどんな方なのだろうと、珍しい姓なので、興味本位で氏名を検索してみた。
すると、いろいろなソフトウエアやゲームの開発をされている方だった。
また、GPSを駆使して作製した『巨大山城八王子城精密ルートマップ (戦国浪漫)』という詳細地図も発刊されている。
昨年、逆走した台風から逃れるために登ることができなかった高尾山を訪れるときには、この八王子城址をぜひ訪れてみたいものだ。