癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

トライアスロン「アイアンマン」応援

2013年08月31日 | 登山・旅行

 水泳、自転車、マラソンの3種目で競うトライアスロンの国際大会「アイアンマン・ジャパン北海道」が洞爺湖温泉街を発着点に羊蹄山麓などを周回するコースで開催された。国内では2010年以来の開催だそうだ。水泳3.8km、自転車180.2km、マラソン42.2kmの合計226.2kmの過酷なレースだ。海外226人を含む約1400人が挑んだ道内では初めてとなるビックな大会である。

 その大会に、自分が会長を仰せつかっているクロスカントリースキークラブ「XC-KID'S」(クロカンキッズ)の母体で、いつもお世話になっている「函館トライアスロンクラブ」から13名の仲間が参加した。参加費が75,000円の他にホテル代や決済手数料等で10万円になるそうだ。高い金を払って、敢えて過酷なレースに挑む・・・最大のマゾスポーツだ!

 当日は、理事長を仰せつかっている退職組織のパークゴルフ大会だったので、応援には行けないと思っていた。ところが、朝からの雨で延期となったので、顔なじみの多い妻も一緒に洞爺湖へ向かった。

 昼前には到着。生憎、朝6時からの水泳は見ることはできなかったが、ちょうどトップの選手が自転車で戻って来て、マラソンへ切り替わるところへ間に合った。ただでさえ過酷なレースなのに、ずっと雨風に見舞われる悪条件だった。鉄人たちはそれをものともせずに果敢に挑んでいた。
 
 初めのうちは自転車からマラソンに切り替わるトランジットの近くで応援。気温が低い上に雨で、自転車ゴール時には身体に冷えているようだ。マラソンに切り替わっても非常に寒かったようだ。自転車で戻って来た後のマラソンは、湖畔の20kmのコースを2往復するので、同じ選手を4回応援することができる。非常に良いコース設定だ。

 夕方近くなってからは、ゴールする仲間を迎えるためにゴール付近へ移動。速い選手は明るい内にゴールするが、ほとんどは10数時間後の暗くなってからのゴールだ。マラソン大会のゴールとは比べものにならないくらい感動する。9年前に応援に出掛けたオロロントライアスロンのときもそうだったが、今回もゴールするときの一人一人の選手の想いが伝わるゴールシーンには鳥肌が立つ。こちらも9時間以上の応援だったが、それが苦にならないほどだった。

 門限は23:45だそうだ。まだ2人の仲間が残っていて申し訳なかったが、21:30まで応援して失礼した。こちらも寒かったので、季節外れのなべ焼きうどんを食べて帰った。 

 
8時間47分53秒でダントツ優勝のデンマークの選手


クロカンスキー仲間でもあり、怪我や故障のときの主治医でもある五稜郭整骨院院長のSaさん


感動のゴールシーン・・・ほとんどが暗くなってからのゴールだ


ゴール後の喜びが伝わってくる両クラブの事務局長をしてくれているMaさんのガッツポーズ


仲間の内でもっとも速く約11時間でゴールしたFuさん(右)。
同じトライアスリートだったお父さん(中央)と函館トライアスロンクラブ会長のTaさん(左)
Fuさんは、最近は国内の主なトレイルランの大会へも参加している。
自分が今使っているクロカンスキーのポールは彼から譲ってもらったものだ。

南八甲田・櫛ヶ峰(1516.5m)

2013年08月29日 | 登山・旅行

頂上から黄瀬萢(おうせやち)湿原を見下ろす。右奥が最大の黄瀬沼。後ろの山は乗鞍岳。

 今回の山旅の最後の山は、南八甲田の最高峰櫛ヶ峰。観光地化して、俗化の感をまぬがれない北八甲田に対して、自然豊かで静かな玄人好みの山行が楽しめるとのこと。確かに、長年、登山道の刈り払いや枝払いなどは一切されてなくて、登山道も実に自然豊かでワイルドだった。猿倉温泉から旧道コースを往復した。実に長い悪路のコースだった。

 事前の情報で覚悟はしてが、前半はそれほどでもなかったが、後半は、登山道を覆う笹や木の枝や幹が顔の辺りでクロスしているので、それを手で除けたり、腰をかがめて歩いたりとストレスが大きい。藪漕ぎではなく、藪潜りの連続。ときおり現れる湿原で深呼吸をして、また、潜っていくといった感じの歩きが続く。

 おまけに足元がぬかるんだり、水溜りがあったり、滑りやすかったりと悪路の連続。下を気にして歩いていると、斜めに伸びている木の幹に頭をぶつける。これほど木に頭をぶつけた山行はない。下に水溜りがあるところで、行きで、こめかみの辺りをしたたかぶつけた木の幹に、帰りも頭を強烈にぶつけた・・・悔ジイ!また、水溜りを避けようとしたが滑って、四つん這いの格好で水溜りの中に落ちた。カッパを着ていたので助かったが、悪戦苦闘の連続だった。一番快適に歩けたのは、3時間ほどして通過した黄瀬萢湿原の木道の上だった。急な登りは、最後の標高差150mくらいで、登ったというよりは辿り着いたという感じだった。

 しかし、頂上からの展望は全方位が見渡せるすばらしいものだった。眼下に色がる黄瀬萢湿原、津軽のシンボル岩木山、十和田湖の向こうに岩手山、北八甲田の山々、青森湾と青森市街地、一昨日登った戸来岳と十和利山などなど。

 5:15スタート、登り4時間15分、下り3時間50分、ゴール13:50。行動時間8時間35分の長丁場だった。

 下山して、猿倉温泉に入る。ここのお湯が、昨日入った十和田湖温泉郷の湯元となっているとのこと。9kmのパイプで源泉80℃のお湯を送っているらしい。数軒の大きなホテルもあった。かなり多くの湯量が沸いているということだ。酸ヶ湯温泉で腹ごしらえをして、フェリーターミナルを目指した。18:00発、21:50着のフェリーが取れた。2週間ぶりの我が家はもうすぐ・・・。


木道の敷かれた黄瀬萢湿原から櫛ヶ峰を見上げる


途中の湿原越しに一昨日登った戸来岳と十和利山を眺める


津軽のシンボル岩木山と津軽平野


北八甲田の山々


十和田湖と岩手山


陸奥湾と青森市街地

奥入瀬渓流遊歩道全コース歩き(14km)

2013年08月28日 | 登山・旅行

銚子大滝

 奥入瀬渓流館の駐車場で朝を迎える。夜中強い雨が降り続いた。山の天気は回復が遅いだろうと、今日は、奥入瀬渓流遊歩道全コース14kmを歩いてみた。これまでに何度か部分的には歩いたことはあるが、全コースを歩くのは初めてだ。7:00に渓流館を出て、10:50に十和田湖子の口に到着。そこからバスで戻った。

 石ヶ戸までの5.3kmは狭くて、笹や草でズボンがびしょびしょ。さらに、雨上がりのせいで川の水も濁っていて全然美しくない。しかし、石ヶ戸まで来たら、遊歩道が広くなり、水も心なしかきれいになって来たので、そのまま続行。上流に行くにつれて、時間も経ったせいか、どんどん水がきれいになった。戻りのバス中から見たら、歩いている人が非常に多かった。







 







 



 



 戻ってからは、十和田湖温泉の市民の湯(300円)でのんびり過ごす。明日は、最後の南八甲田の櫛ヶ峰の予定。踏み跡ははっきりしているらしいが、全然整備されてなくて、かなりの藪漕ぎらしい。これから、酸ヶ湯温泉の駐車場まで走って、明日に備えるつもり。

十和利山(990.9m)&戸来岳(1159.4m)

2013年08月27日 | 登山・旅行

 十和田湖東側に位置する十和田三山の戸来岳(へらいだけ)と十和利山に登った。どちらも「東北百名山」に選ばれている。実は、「戸来」という地名は、ヘブライに由来し、この新郷村にはキリストの墓まであることは、昔から知っていた。そんな歴史ロマンに惹かれてこれらの山を選んだ。

 先に登った十和利山は、美しい三角錐の山容で、太古の時代に造られたピラミッドという伝説や、登山口の迷ヶ平にもキリスト終焉の地という伝説まである。急な東線コースを登り、緩やかで長い西線コースを下って、周回した。頂上からの十和田湖の展望以外は特に楽しみのない山だった。このときは、戸来岳はガスで覆われていた。

 6:30スタート、登り1時間、下り1時間、ゴール8:40。

 次に、戸来岳を目指したが、単独峰の呼称ではなく、最高峰の三ッ岳(1159.4m)と大駒ヶ岳(1144m)の総称である。平子沢口からのコースを三ッ岳まで往復した。幸い、登り始めた頃からガスが取れ始めて、二つのピークからはすっきりとした展望が広がった。大駒ヶ岳からの200mほどの登り返しが往復ともにきつかった。

 眼下の十和田湖はもとより八甲田連峰や四方の山々、東側には太平洋まで見えていた。天気が良いと、岩木山や岩手山も見えるらしい。

 9:15スタート、登り2時間30分、下り2時間、ゴール14:00。


十和利山から見下ろす十和田湖


ブナ林の中の広い快適な登山道を行く。


学術的に貴重な存在といわれる大駒ヶ岳山頂付近のイチイの矮性林


大駒ヶ岳の下りから眺める三ッ岳への登り

 
大駒ヶ岳から望む十和利山   一等三角点の三ッ岳頂上


三ッ岳頂上から望む八甲田連峰。手前が南八甲田、右奥が北八甲田。


三ッ岳頂上から望む大駒ヶ岳


 下山後、新郷村のキリストの墓とその伝承や資料などを展示している伝承館、さらに、ピラミッドなどを見て回り、新郷温泉館で汗を流した。
 
キリストの墓の説明板とキリストの墓

 
伝承館とピラミッド

キリストの墓とについては、下記でどうぞ!
http://www.vill.shingo.aomori.jp/07sight/sight-christ.html
大石神ピラミッドについては、下記でどうぞ!
http://b-spot.seesaa.net/article/20421491.html
 

甑山(981m)

2013年08月26日 | 登山・旅行

男甑山北肩から望む女甑山

 鳥海山が近くの山から眺めたくて、鳥海山の東に連なる山形県と秋田県の県境の丁岳(ひのとだけ)を狙って登山口まで行った。しかし、空模様からしても鳥海山の展望は得られそうもない。展望の楽しみがないのなら、面白い山の方が良いだろうと、同じ丁岳山地の東端の甑山(こしきやま)へ転進した。

 男甑山と女甑山の岩峰からなる双耳峰で、コブ状の特異な姿が興味がそそられた。循環縦走コースもあるが、名勝沼からコルへ登って、先に男甑山に登り、次に女甑山に登ってT字形に歩いた。コルへ登るコースも両方のピークへ登るコースも、ものすごい急登で、距離の割りに非常にハードな山だった。遮るもののない展望も抜群だったが、鳥海山は案の定ガスのベールにその姿を隠したままだった。

 今年はダニとアブには悩まされたが、蚊にはあまり悩まされなかった。ところが、車を降りた途端、まさにゲリラ豪蚊に襲われた。ドアを閉めるまでに20匹ほど車に入ったが、そのままスタート。暑いのに、ジャンバーを着て、軍手をはめて、タオルで頬かむりの完全防備でスタート。常に体の周りにはうようよ飛び廻る。上の稜線に出るとそれほどでなかったが、それでも油断すると寄ってくる。悲劇は下山後の着替え。あっという間に数ヶ所刺された。そして、車の中での蚊退治・・・10数匹退治したが、途中で目に入ると、車を止めて退治。途中の雄物川温泉に寄るが、まだ数匹はいるようだ。山も異様だったが、蚊も異様で、忘れられない山となった。

 9:40スタート、男甑山まで1時間10分、女甑山まで45分、女甑山からの下山に1時間、13:00ゴール。


登山口付近からの女甑山(左)と男甑山(右)


名勝沼

 
男甑山の頂上(左)と女甑山の頂上


女甑山の下りの途中から望む男甑山


女甑山から丁岳山地を望む。晴れていれば、その後ろに鳥海山が見えるはず。

 残りの日数と天気から、あと登る山を、十和田湖近くのキリスト伝説のある戸来山・十和利山、南八甲田の櫛ヶ峰の予定にして、一路青森県を目指して北上。

南蔵王<屏風岳(1825m)・不忘山(1705m)>

2013年08月25日 | 登山・旅行

引き返しピークの鋭峰・不忘山。登山道はまさに花畑だった。


 今日は南蔵王の予定だった。近辺に道の駅がなかったので、昨夜はコンビニの駐車場に泊めてもらった。朝起きたら、山に濃いガスが懸かっている。しかし、午前中はよい天気のはずなので、登山口の刈田峠へ向かった。少し待っていたら、ガスが取れ始めた。

 すでに標高1540m。展望の利く高山の雰囲気の中、整備の整った登山道へ入っていく。前山(1684)~杉ガ峰(1745)~芝草平(湿原)~最高峰で一等三角点の屏風岳(1825)~南屏風岳(1810)~不忘山(1705)と歩いて戻った。そのまま下れば縦走できてしまうのだが、戻る交通機関がない。

 人気のコースの上、日曜日だったこともあり、100人近くの登山者と出会った。最高峰の屏風岳はのっぺりしていて、登頂感がないこともあり、多くの人は、山容が険しく登頂感もあり、花も非常に多く、展望抜群の不忘山まで来て戻っているようだった。東側には仙台平野、南には吾妻連峰の連なりも見えた。

 6:30スタート、登り2時間30分、下り2時間25分、ゴール12:05。


刈田峠から眺める、手前から前山、杉ガ峰、最高峰の屏風岳。
屏風岳はのっぺりとした山だが、南側から見ると急斜面となって落ち込んでいて屏風状に見えなくもない。


杉ガ峰から、蔵王江コーラインの上に聳える蔵王連峰主峰の熊野岳を眺める。


屏風岳への登りから、芝草平の湿原と杉ガ峰を見下ろす。
チングルマの綿毛のほかに、トウチソウ、イワショウブ、キンコウカなどが咲いていた。


屏風岳から南屏風岳と不忘山を眺める。


不忘山への登山道には花畑が広がる。
ハクサンフウロ、ヒメシャジン、ハクサンボウフウ、ウスユキソウ、オヤマノリンドウなどなど・・・。


不忘山頂上で名刺交換をしておしゃべりをした仙台の開業医Ta氏と一緒に。


下山後、秋田の由利本庄市の道の駅・ほっとらんど鳥海郷まで北上した。道の駅の休憩室に机と椅子とコンセントがあり、ブログアップには最高。

大東岳(1365.8m)

2013年08月24日 | 登山・旅行

東側からどっしりした存在感のある大東岳を望む

 山形県より宮城県の方が天気が良さそうなので、奥羽山脈の船形連峰と蔵王連峰の間に位置する二口山塊の主峰的存在の大東岳を目指した。

 選んだ理由は、周辺の滝や渓谷、磐司岩などの変化に飛んだ地形で地元の人気の山だったこと、表コース(登り)と裏コース(下り)の周回コースがあること、さらに、一等三角点の山ということだった。

 しかし、登りは、頂上まで展望はなく、立派な黒御影石の合目標識だけが楽しみだった。頂上の展望もあまりよくなかった。しかし、下りの裏コースは、距離は長かったが、非常に楽しかった。頂上から下の展望も良かったし、「弥吉ころばし」という標高差700mの急な下り、その下の大行川(おおなめかわ)の渓谷美、登山道を横切る沢や大小の滝、裏磐司の岩壁などなど・・・。

 9:00スタート、登り2時間30分、下り3時間30分、ゴール15:15。


 一等三角点の頂上。展望は東側だけだった。


 裏コースの「弥吉ころばし」からの展望。奥は蔵王連峰。ここから下の沢を目指して一気に下る。


京渕沢に懸かる無名の滝


大行沢を挟んで聳える裏磐司の岩壁


雨滝の落ち口を見上げる。水量が少ないので、雨のような滝で、風によって落下する場所が変わる。
上と下を一緒に撮ることができないほどの高さがあった。


下山後に寄った秋保大滝。幅6m、高さ55m

むらやま徳内まつり

2013年08月23日 | 登山・旅行


 今夜から3日間、この郷土の偉人・最上徳内ゆかりの夏祭り「むらやま徳内まつり」。さらに、驚いたことに、徳内が建立した厚岸町の厚岸神社で受け継がれてきたお囃子が、このお祭りのメインイベントの「徳内ばやし」としてこの地域に根付いたとのこと。

 本州のお囃子が北海道で根付いていることはあっても、反対は珍しい・・・・これはぜひ見ておきたい・・・ということで、同じ道の駅に3連泊することにして見てきた。始まりは、村山市と厚岸町は友好都市締結をした19年前らしい。

 見た目は、鳴子を持っているし、衣装や化粧などは、まさに「よさこいソーラン祭り」だ。ただ、違うのは、団体ごとの山車の上で、厚岸神社囃子の笛や太鼓や鐘などの生演奏。市内の町内会などを中心とした大人から子供までの21団体も参加しているのは凄いことだと思う。振り付けは、各チームごとに工夫しているようだ。

 最上徳内も27歳までしか住んでいない故郷で、お祭りの名前にまでなって残っているのは、たいしたものだ。




















最上徳内の出身地・村山市

2013年08月23日 | 登山・旅行

北方探検の先駆者・最上徳内記念館
徳内の生い立ち、北方探検の貴重な資料や功績等が展示されている。


 この村山市へ来て、偶然解ったのだが、ここは、北方探検家として北海道にとって大きな功績を残した最上徳内の出身地だった。おまけに、今日から3日間、その徳内ゆかりの夏祭り「むらやま徳内まつり」が始まる。

 今日は雨予報だったので、山は休みにして、朝はコインランドリーで洗濯。午前中に市内観光をして、雨が降ってきた午後には、昨日と同じ温泉でHPの更新作業をした。
 お陰で、飯豊連峰縦走3日目と、以東岳をアップすることができた。
http://sakag.web.fc2.com

 夜は、「むらやま徳内まつり」を見た。別ページでアップ。

 
最上記念館の日本庭園には銅像と顕彰碑まで立てられている。まさに郷土出身の印のスーパースター扱い。
そのほかにアイヌのチセの復元もあった。


日本有数の規模を誇る東沢バラ公園。時期的にほとんど花のピークは終わっていて、入場料も無料になっていた。


最上川の流れ・・・この村山市内に昔の舟運の最上川三難所があるそうだ。ここもそのひとつ。


350円の入場料のクアハウス碁点。
昨日に引き続き入浴し、午後からずっと休憩室でHPの更新作業をした。


この村山市は、昔から蕎麦の名所で、「手打ち板そば」の技と原料の伝統を守り続けている。
平成6年から市をあげて「最上川三難所そば街道」と売り出している。
やや太めで黒っぽい蕎麦だが、腰が強くて、非常に美味しかった

葉山(1462.7m)

2013年08月22日 | 登山・旅行

稜線の途中から奥の院のピーク(右)と頂上(左奥)を望む

 予定していた山は終わったので、持参した『東北百名山』の本の中から、近くで面白そうな山を探す。

 昔の出羽三山は,月山,羽黒山と葉山だったという。その葉山は、月山の近くにあり、修験道と葉山信仰の総本山として知られる山だという。葉山信仰というのは初めて知ったが、北海道では体験できない歴史に惹かれて、一等三角点のこの山に登った。コースは、修験道の名残を思わせる最もハードで、景観が最も良いというな山ノ内コースを選んだ。

 前夜は、この登山道のある村山市の道の駅に泊まった。20℃を切り、涼しくて快適に寝ることができた。登りも下りも山頂付近はガスで覆われていたが、頂上稜線へ出たら晴れてくれた。確かに修験道だっただけあって、稜線に出るまではブナ林の急な登りが続く。稜線上には修験道に付き物の烏帽子岩や座禅石という岩場もあった。

 烏帽子岩のロープ場を登り切ると、涼ヶ峰(すずがみね)で稜線に出るが、その先から頂上まではいくつものピークを越えるアップダウンが続く。途中に小さな湿原もある。頂上手前のピークが葉山神社の奥の院。その奥のピークが頂上。さらに、その奥のピークの大つぼ岩が展望が最も良いとことで、そこまで足を延ばして、1時間近くものんびり過ごした。

 すぐ近くに見える月山は、残念ながら頂上がずっとガスに覆われていた。しかし、昨日登った以東岳から大朝日岳まで続く朝日連峰の稜線がきれいに見えていたのがうれしかった。反対側のコースから登ってきたという仙台の男性に会っただけの静かな山だった。


座禅石の上から烏帽子岩を望む

 
手前ピークに建つ葉山神社奥の院と一等三角点の頂上


大つぼ岩から歩いてきた烏帽子岩までのアップダウンの続く稜線を望む


姿を見せてくれた朝日連峰の連なり。左が大朝日岳、右が昨日登った以東岳 


最後までガスで半分以上覆われたままの月山


大つぼ岩の上で、珍しく1時間も過ごす


夕暮れになって姿を現した葉山(道の駅むらやまより)


 下山後、村山市のクワハウス基点という温泉へ。ゴージャスなホテルの温泉だったが、350円といううれしい料金、昨日も隣町の西川町の温泉も、昨日の大江町の温泉も300円だった。山形県大好き!さて、明日と明後日は雨予報。その後は、また好天が続くようだ。とりあえず、明日の午前中は村山市観光でも楽しんで、その後は、どこかの温泉でHPの更新でもするつもり。

以東岳(1771.4m)<大鳥コース>

2013年08月21日 | 登山・旅行

幻の巨大魚タキタロウ伝説のある大鳥池から以東岳山頂を望む


 この以東岳、朝日連峰の北端に位置する存在感のあるどっしりとした山である。3年前の7月に前日に朝日岳を登り、竜門小屋に泊まってこの以東岳をピストンした。しかし、朝から濃いガスの中で、途中も山頂からの展望はまったくなかった。そのとき以来、天候の良いときに今回の大鳥コースからリベンジするつもりでいた。

 ガイドブックのお勧めは、2日日程で、1日目8時間、2日目5時間である。日帰り装備なら10時間もあれば歩けるだろうと、前日のうちに登山口の泡滝ダムまで入る。

 登山口から、漫画の『釣キチ三平』にも取り上げられて有名になった幻の巨大魚「タキタロウ伝説」のある大鳥池までが往復同じコースで、池から登りはオツボ峰経由コース、下りは頂上からの直登コースを下って周回した。

 登りのコースは大回りなので、距離は長いが、オツボ峰への斜面にすばらしい花畑が展開していた。下りは、距離は短いが、急ゆえに、雨で掘られてガレの涸れ沢を下っているような感じだった。

 しかし、天候にも恵まれ、前回見ることができなかった山頂からの展望・・・特に、3年前に歩いた朝日連峰の主稜線や朝日岳、眼下の大鳥池などの展望を目にできて大満足だった。

 5:15スタート、登り5時間10分、下り4時間、ゴール14:45。行動時間は9時間30分だった。しかし、日帰りでのこのロングコースは久しぶりの経験だ。歩数計は43000歩を記録していた。


三角峰のトラバース斜面にまだ咲いていたヒメサユリとニッコウキスゲ


ここもタカネマツムシソウが主役だった。
3日前には白花のタカネマツムシソウを見つけたが、今日は濃いピンク色の株を見つけた。
このほかにオヤマノリンドウ、フデリンドウ、ウメバチソウ、ハクサンイチゲ、タチビボウシなど・・・。


頂上の手前から鋭鋒の大朝日岳から以東岳まで続く稜線


オツボ峰への登りから頂上稜線を見上げる。頂上は雪渓の左上。


頂上から熊の毛皮の形に似た大鳥池を俯瞰する。
登りは右の急な尾根を登り、下りは、眼下の尾根を池までまっすぐ下った。


温泉でHPの更新に励む

2013年08月20日 | 登山・旅行

<日本の棚田百選に選ばれている椹木の棚田>

 朝からの豪雨の中、夜を明かした小国町の道の駅から明日の予定の以東岳登山口へ向かう。途中の朝日村で棚田最上川の展望台へ寄る。

 大江町の道の駅の裏の大江町健康温泉館が朝から開いている。うれしいことに100%源泉掛け流しで300円という入浴料。雨の中あちこち走り回るのも嫌なので、この温泉でのんびり過ごし、HPのアップ作業に勤しんだ。

 今回の飯豊連峰縦走の1日目と2日目をアップすることができた。3日目は時間不足で間に合わなかった。
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 雨も上がったので、これから登山口まで移動することにする。


最上川展望台から


7時間以上ものんびりした大江町健康温泉館

飯豊連峰縦走・3日目

2013年08月19日 | 登山・旅行

<飯豊山頂から眺めると、ダイクラコース上に遮るように聳えるピークが続く
これを越えなくてはならない>


 強風にテントが揺れて熟睡できなったが、ガスの中を6:00に出発。飯豊山頂まで戻り、いくつものピークを越えるハードなコースで有名なダイクラコースを下る。幸い、主稜線はガスで覆われているが、ダイクラコースはきれいに見えている。

 飯豊山頂が2105mで尾根の登山口が530mなので、標高差が約1600m・・・北海道ではなかなか経験できない標高差だ。しかも、下山なのに1300m辺りはまで7つほどの顕著なピークを越えるアップダウンの激しいコースだ。飯豊山頂から標高的にほぼ中間となる最後のピー「休場の峰」(1320m)までは3時間30分要したのに、そこから尾根の登山口まで2時間で下りたことを考えても、いかに上の方のアップダウンが激しいか良く解る。ほとんど岩場の登り下りで緊張感が凄い。重いリュックを背負っていることを忘れるほど。その区間が数日前に草刈り整備がされたばかりで非常に助かった。途中にテン場も水場もない中、草刈機械を使っての整備に頭が下がる。

 しかし、後半の尾根もかなり急だった。汗だくになって下っただけに、930付近の「長坂清水」に救われた。往復5分ほどの急な下りだったが、そこも草刈りがされていた。尾根の途中から主稜線は見えていたが、相変わらず2000m超のピークはほとんどガスの中だった。主稜線の下の雪を詰めた沢やむき出しの岩肌など、ワイルドな山肌の迫力が凄かった。

 ちょうど6時間で尾根の末端の川に出た。橋が壊れていて戸惑ったが、幸い、仮橋が架かっていた。その仮橋を渡ったら、その工事関係者の3人が昼休み中だった。橋は昨年壊れたが、仮橋は昨日架けたばかりだという。実にグッドタイミングだった。すぐに車道となったが、纏まりつくアブが凄くて、のんびり歩いていられない。タオルを振り回しながら急ぎ足で歩いた。1時間も掛からないで、待っていた車の中へ飛び込んだ。それでも10匹ほどは車内に入った。それらを退治して、ようやく着替える。

 丸森尾根登山口の飯豊山荘の温泉は、クーラーが利いている休憩室がなさそうなので、下の梅花皮(かいらぎ)荘まで走る。湯船に缶ビールを持ち込んでゴクゴク飲み・・・至福の極み!

 クーラーの利いいた休憩室は最高。しかも、携帯が通じて、ブログのアップもできそう。下界は暑くて眠れそうもない。このまま、ここで夕食を摂り、駐車場で夜を明かすつもり。次の予定は朝日連峰の以東岳の予定だが、幸い明日は雨予報で、明後日が晴れ予報・・・これもグッドタイミング。


3つの大きなピークを越えたと思ったら、さらに下にいくつものピークが見える


数年ぶりに再会できたヒメサユリ・・・この花を見たくて新潟の山々を巡ったのが懐かしい


乾いた喉を潤してくれたノイチゴ?


「休場の峰」から越えてきたピークを振り返る


尾根から川へ出たら、橋が落ちていた・・・ちょうど鉄パイプと鉄板の仮橋の工事中で、渡渉しなくて済んだ


下山後、のんびり過ごした飯豊温泉・梅花皮荘(かいらぎそう)

飯豊連峰縦走・2日目

2013年08月18日 | 登山・旅行
〈一番多く目についたマツムシソウと飯豊山頂〉

ガスの合間からの日の出を拝んで、5:30スタート。2000m越えの北股岳~梅花皮岳~烏帽子岳は生憎ガスの中。楽しみは足元の花だけ。メモしただけでも20種類以上。

10:30、御西小屋からサブザックで飯豊連峰最高峰の大日岳をピ2時間でピストン。このころからガスが取れ始め、大日岳も端正な西大日岳も姿を見せてくれた。

御西小屋に戻っても、まだ12:30。計画ではここで泊まるつもりだったが、もうひと足伸ばして、飯豊本山小屋を目指す。幸い、スッキリとした飯豊山や数年前に歩いた南側の稜線を眺めながらの心地よい登りだった。

13:55、日本百名山で一等三角点の飯豊山頂到着。これで、えぶり差山から飯豊山の川入登山口までの主稜線が繋がった。今日越えて来稜線はだいたい見えるが、肝心の2000超ピークが見えそうで見えない。

14:15、本山小屋到着。テン場は、さらにその5分先。テントを張り終えて、清水を汲みに行く。ここのビールは1000円なので止めて、持参したウィスキーの水割りに酔いながらブログを打つ。太陽に照らされるも涼しいのが、下界とは違う高山の特典。昨夜のテントは2張りだったが、今夜は5張り。

1,マツムシソウとハクサンシャジンの競演
2,姿を見せてくれた飯豊連峰最高峰大日岳
3,左・飯豊山頂、右・飯豊本山小屋と飯豊神社の建つピーク。



飯豊山頂の上の限られた空の夕焼け

飯豊連峰縦走・第1日目

2013年08月17日 | 登山・旅行
〈今日のゴール門内小屋(右上)とテン場(左)〉

昨夜の丸森尾根登山口駐車場(標高420m)は、夜は20℃くらいまで下がり、9時間近くも爆睡。

5:10スタート。750mまではとんでもない急登の痩せ尾根が続く。その後も急な登りが続く。先行者二人を追い抜く。上からもたくさんの人が下りて来る。途中の「夫婦清水」が冷たくて美味かった。


稜線の地神山北峰(1750m)までちょうど4時間で登る。特に急いだわけでもないのだが「速い!」と驚かれる。ほぼ空身で、数年前にえぶり差山に登ったときの登山道分岐だった大石山を目指す。

頼母木山からはえぶり差山が見えて懐かしい。頼母木山荘で水を補給。このコースは、花の種類が多かった。10:30、丸い丘のような大石山(1592m)に到着。えぶり差山に登ったときに、新発田在住のNi君と一緒にここまで登った山だ。簡単な腹拵えをして、5分ほどで戻る。

帰りは標高差250mの登り返しだったが、往復2時間20分で地神山北峰に戻る。12:10、再び重いリュックを背負い、今日のゴール門内小屋を目指す。地神山と胎内山を越えて、13:40、門内小屋に到着。行動時間8時間30分。

テントを張り、5分ほど下り、冷たい清水を汲んでくる。水場で500mlも飲み干す。その後、700円の缶ビールで安着祝い。明日越える北股岳(2025m)はちらっと姿を見せたが、ずっとガスに覆われたまま。
1、初めて目にした白花のマツムシソウ
2、もどって来たらようやく姿を見せた地神山
3、稜線下の谷を埋める雪渓