癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

明日香村観光と大和葛城山

2009年05月31日 | 登山・旅行
昨夜は、久しぶりに西宮市の弟と吹田市の妹と3人で6時間もお喋りし、妹の家に泊めてもらった。

今日は、岐阜に長期出張中の帯広在住のとしさんから同行の申し出をいただき、8:00に大和葛城山の登山口で待ち合わせたが、生憎の雨。仕方ないので、二人で近くの明日香村観光へ。実は、今回の山旅のどこかで訪問したいものと考えていたので、ちょうど良かった。

見処を厳選して、飛鳥寺~飛鳥資料館~天武・持統天皇陵~高松塚古墳~石舞台古墳(画像)と回った。テレビや書物などでは目にしてはいたが、まさに念願の百聞は一見にしかずであった。

昼食後、山は諦めて、奈良観光をして帰路に就くというとしさんと別れて、だいぶ青空も広がって来たので、再び一人大和葛城山登山口へ。

○大和葛城山〈959m〉 奈良県と大阪府に跨がる金剛・葛城山脈上の山。気軽に登れ、ロープウェイもあり、多くのハイカーから親しまれている山らしい。

13:30にロープウェイ駅の下からスタートしたが、午前中は天気が悪かったにもかかわらず、日曜日ということもあり、下山して来る70人ほどとすれ違った。頂上にも同じくらいの人がいて、非常に賑やかだった。家族連れと若いカップルが、目に付いた。

展望は南隣の明日予定の金剛山はもちろん、午前中回って歩いた明日香などの大和平野、反対側の大阪府方面の眺めも素晴らしかった。下山時に寄った頂上南から西側にかけて一面のツツジ公園はすでに花が終わっていた。

登り、1時間20分。下り、1時間15分。

下山後、明日の金剛山に近い道の駅「ちはやあかさか」に落ち着いた。明日は、今日残した金剛山と伯母子山と簡単な護摩壇山の3山の予定であるが、天気はいいようだ。

六甲山

2009年05月30日 | 登山・旅行
神戸市の後ろに連なる六甲山〈931m〉は、市民に愛され、いろいろな登山コースのあることは知っていたが、我が国のロッククライミングの発祥の地だったことは初めて知った。

この山の魅力を十分味わえるコースということで、芦屋川駅から一般コースを登り、山頂からは、マイナーな白石谷コースを下り有馬温泉まで縦走をした。

早朝にETC休日割引利用で、神戸淡路鳴門自動車道を走り、登山口となる芦屋川駅をめざす。駅のすぐ下の有料パーキングに車を入れ、6:15にスタート。

話には聞いていた洒落た豪邸が立ち並ぶ中を登って行き、山道へ入ると高座の滝。そのさきは、岩尾根の登りが続き、周りにはロッククライミングのフィールドとなっている岩場があちこちにあるのには驚いた。展望台のような風吹岩からは、神戸の街並みや大阪湾が見える(画像)。

その手前で、携帯電話がなる。なんと考えてもいなかった神戸在住のAさんであった。氏は一昨年北アルプスの餓鬼岳からの下山時にずっとご一緒した方である。拙サイトをよくみられていて、今日の予定を知ったらしい。

足が悪くなり、一緒に登れないとのことで、車で山頂下の一軒茶屋まで登って来て、頂上往復に付き合って下さった。その後、マイナールートである白石谷を薦めていただき、その分岐まで案内してもらった。

さらに、有馬温泉から逆に歩いて来て、鼓ノ滝を案内していただく。また、温泉入浴後に昼食までご馳走になり、芦屋川まで送っていただいた。恐縮至極!
登りのコースは、岩尾根登り~雑木林~お多福山の草原と変化を楽しみながらの歩きが楽しい。

下りの白石谷コースは、熟練者向きで、両側が崖となった急な沢を下る面白いコースであった。途中の白竜の滝と白石の滝が印象的だった。トータルで5時間30分。

これから、南千里で、西宮市の弟と吹田市の妹と3人での夕食会。こちらで会うのは初めてである。

三嶺と剣山

2009年05月29日 | 登山・旅行
昨日の昼前から降り続いた雨も風も夜半には止む。予報では雨は降らないらしい。しかし、山は完全なガス。雨も降らないのに2日連続の停滞は悔しいし退屈だ。展望は諦めて三嶺と剣山へ。これらは、二百名山と百名山なので、できれば晴れたときに登りたかったが、お天道様次第なので仕方がない。三嶺は2日前に名頃から頂上を眺めているのでまだいいが、剣山は山の形すら見ないままだった。

○三嶺(みうね)〈1893m〉
 俗化が進む名峰のなかで、依然高貴な佇まいを残している四国が誇る名峰とのこと。そんなことで楽しみにしていた山であったが、最初から最後までガス中登山に終わってしまった。

名頃登山口駐車場から三嶺林道を少し入った平尾谷登山口を5:00にスタートして、ピストンした。登山道しか印象がないが、ダケモミの丘までと頂上への登りが急登であった。ダケモミと頂上付近のコメツヅジと途中のコウモリミミナグサの群生が印象的だった。

頂上手前には随所に展望台のようなところがあったが、無用の長物だった。池も微かにしか見えなかった。

登山口の手前まで下りて来たら、昨日、温泉で一緒だった新潟県長岡市のご夫婦に出会った。

登り、1時間30分。下り、1時間。下山後、まっすぐ剣山の見の越登山口へ移動。

○剣山(つるぎさん)〈1955m〉
 その名から連想されるような山ではなく、頂上は真っ平な感じである。もともと石立山と呼ばれていたが安徳帝が源氏滅亡を祈願して宝剣を奉納してから剣山と呼ばれるようになったとか。

剣神社の階段を登り、登山道へ。西島リフト駅からは、大剱道を登り、面白そうな行者道を下って周回した。

信仰の山らしく、自然林の中の巨木が目についた。頂上一帯はミヤコザサで覆われた平家の馬場と呼ばれる平なところに設置された木道辿り、登頂感のない頂上へ(画像)。もちろん展望はなし。この山ではコメツヅジを目にすることはなかった。

下りの行者コースは変化に富み、古剱神社を初めとする行者の修験の場がいくつもあって面白かったが、西島リフト駅までの急な登り返しがきつかった。

登り、1時間25分。下り、1時間35分。下山後、途中の神山温泉に入り、鳴門市を目指す。


これで四国の山も終わりだが、途中自分も5年前に歩いた遍路道になっている道路も何度か通り、多くのお遍路さんを目にした。また、参拝した霊場の近くや泊まった民宿の前を通ったりしてとても懐かしかった。5年前のお遍路を終えた時点では、5年後に逆さ打ちをしようと考えていたが、まさか、山岳巡礼で再訪するくとは思いもしなかった。

今晩は、鳴門IC手前のトラックステーションに泊まり、明日の早朝に、ETC休日割引利用で、神戸淡路鳴門自動車道を走り、六甲山へ。

初停滞~秘境・東祖谷巡り&温泉

2009年05月28日 | 登山・旅行
夜半の雨は上がったが昨夕見えていた三嶺山頂も雨雲の中。日中の予報も雨・・・あっさりと諦め、初停滞。やがて10時過ぎには本格的な風雨となる。

ここ東祖谷は、日本三大秘境のひとつで、平家落人伝説の村でもある。朝からその見処をゆっくり巡ることに・・・武家屋敷喜多家~鉾神社~東祖谷歴史民族資料館~落合集落~奥祖谷二重かずら橋~かかしの里~最後11:30には、いやしの温泉郷でマッタリ。どこを見て歩くにも狭いくねくね道で疲れる。

深い谷合の斜面を縫ってうねうねと続く林道に毛の生えたような明治以降にできた国道や県道沿いに身を寄せるような集落。さらには、中世からの峠道ぞいの斜面に古くから続くの天空の村のような集落が印象的だ。周りには平地すらない(画像~落合集落)。

北海道の山あいの集落は、開拓に入植したところなので、狭いながらも平地が広がり、必ず田畑や牧草地などがある。

この辺りの集落は、昔から何でここに住み着き、何で生計をたてて来たのか、不思議な感じだ。林業と言ってもたかが知れている。以前は葉たばこの栽培が唯一の現金収入だったとか。また、現在だって、勤めに出ると言っても町は遠い。聞くとほとんどが限界集落とのこと。

安徳天皇にまつわる史跡も多い。その時に
一緒に住み着いた平国盛の末裔も存在する。近くの剣山の山名の由来も安徳天皇が剣を寄進したことに因るらしい。

いやしの温泉郷は1000円だったが、新しく快適な施設で、半日を過ごしたのでまあ満足である。テレビを見たり、持って来た文庫本を読んだりして過ごした。やはり、三嶺に登るつもりだったが、止めて時間潰しをしている神戸の青年がいた。

今の雨が、明日までに上がることを願って、今晩はここの駐車場で泊まるつもり。

東赤石山と大歩危・小歩危・祖谷観光

2009年05月27日 | 登山・旅行
今日は、東赤石山に登り、明日の三嶺登山口までの移動中、小歩危~大歩危~祖谷渓谷の観光もした。

○東赤石山〈1707m〉 石鎚山系から分かれ、瀬戸内海の燧灘に面してそそり立つ赤石山系の最高峰で。赤茶けたカンラン岩が山名の由来とされている。それゆえに特有の植生が見られ、花の百名山にも選ばれている。アルペン的山容と相まって人気の山のようである。

県道47号線沿いの道の駅「マイントピア別子」で朝を迎え、その先の瀬場登山口を5:45にスタート。瀬場谷分岐から時計回りに周回した。

登りのコースは深い谷の清流を眼下に見ながらの変化に富んだ歩きが楽しめた。赤石山荘手前で一気に展望が開け、頭上に連なる赤茶けた八巻山岩峰群に圧倒される。四国屈指の岩稜とのこと。

この基部のロックガーデン一帯が、花の時期には固有種のオトメシャジを初めとする多種多様な花々で彩られるらしい。残念ながら、今は春花と夏花の端境期のようで花は少なかった。それでもユキワリソウや名前不明の見たことのない花を見つけた。

岩稜帯の頂上付近ではツクシシャクナゲが迎えてくれた。カンラン岩の頂上からは、昨日登った石鎚山系や瀬戸内海の眺望が広がる。頂上の少し先に進むと、反対側の剣山方面や南側のビューポイントがあった。

登り、2時間50分。下り、1時間45分。頂上での休憩も入れて5時間の日程は今回の山旅では、今のところ最長である。やはり、笹ヶ峰は昨日に繰り上げて正解だった。Naさんにまたまた感謝。

○大歩危・小歩危・祖谷渓谷観光
 東赤石山を11時前に下山して、まずは、大歩危・小歩危をめざす。途中の四国中央市でさぬきうどんを食べる。イマイチだったので、明日に口直しをしなくては・・・。

大歩危・小歩危では、渓谷や平家屋敷を、祖谷では、有名なかずら橋を見て、祖谷温泉に入る。これから、三嶺の登山口まで走り、そこに泊まる予定。雲は高いが、時おり雨が落ちてくる。果たして明日の天気は?

瓶ヶ森と伊予富士と笹ヶ峰

2009年05月26日 | 登山・旅行
今日は、瓶ヶ森と伊予富士だけの予定だった。しかし、Naさんの判断は、明日の笹ヶ峰と東赤石山の組み合わせはきついとのことで、伊予富士の最短コースを案内してもらっての石鎚連峰一日3山となった。朝の内の2山は2人で、笹ヶ峰は単独で登った。結果的に、14:00過ぎには下山できたので大正解だった。

 近くの3山の共通点は、どれも急峻で岩崖を配し、頂上付近の広大な笹原とあと10日ほどで花を咲かせそうなコメツツジの大群落とちょうど見頃のトサミツバツツジと遮るもののない大展望であった。

○瓶ヶ森〈1897m〉
四国には笹に覆われた山が非常に多いらしい。その代表格がこの山で、石鎚山と相対する西面に展開する広大な笹原は氷見ニ千石原の名称で親しまれている。

実は、5年前の四国遍路のときに、やはりNaさんに案内されて石鎚山に登り、その足でこの山に向かったが、ガスでまったく見えなかった。

登山口で夜を明かし、ご来光狙いで、ヘッドランプを点けて4時過ぎにスタートしたが、東の空に雲があり、空振りに終わった。しかし、石鎚山を目の前に見ながらの前回見えなかった氷見ニ千石原に大満足。

駐車場から男山~女山(頂上)~瓶ヶ森ヒュッテ~駐車場と回った。登り、45分。下り、40分。下山後、昨夜に引き続き、豪勢な朝食をご馳走になり、直ぐ近くの伊予富士の登山口へ移動。

○伊予富士〈1756m〉# 富士といえは、容姿端麗で独立峰のイメージをもつが、この山は存在感をそれぞれに誇示している数多い石鎚連峰の中では、むしろ控えめなくらい目立たない山だ。

一番メジャーな寒風山トンネル上の桑瀬峠からピストンする予定だったが、次の笹ヶ峰の時間確保のため、瓶ヶ森林道の西口登山口からピストンした。

頂上のすぐ下の南ビークの東斜面にはツクシシャクナゲの群落があり、ようやく花を開かせ始めたばかりだった(画像)。

登り、45分。下り、35分。西条市街地まで下りて、下津池にある笹ヶ峰林道入口でNaさんと別れて登山口を目指す。

○笹ヶ峰〈1859m〉
石鎚連峰の東端に聳える名前の通りの山だった。石鎚山や瓶ヶ森とともに、山岳信仰の一拠点として、栄えてきた山とのこと。

10:00スタート。途中に宿(しゅく)という、今はヒノキ林になっているが、整地されて石垣などもある広い平坦地に出る。かって別子銅山で使われた木炭の中継地跡で、あちこちから集められた木炭をここから馬に積んで運んだそうだ。

 その上の校舎のような造りのかっての営業小屋丸山荘を起点にして、下りはもみじ谷コースを回った。昼食はNaさんの奥さん手作りりのタケノコの皮に包まれた豪華な五目おこわ。多くて食べきれなかったので、夕食にもたべた。

登り、2時間10分。下り、1時間30分。反対回りの熊谷ナンバーの人と会った。

下山後、今晩のねぐらとなる温泉併設の道の駅「マイトピア別子」へ向かう。時間的余裕があったので、コインランドリーでたまった汚れ物の洗濯をした。

温泉から上がったら、キャンピングカーで日本一周をしている白老の男性に会い、しばらくお喋りをした。

三本杭と篠山

2009年05月25日 | 登山・旅行
昨夜は、道の駅「三間」で夜を明して、三本杭と篠山に登った。

○三本杭〈1226m〉
南予の名勝・滑床渓谷をU字形に取り巻く鬼ヶ城連峰の一等三角点の山。

御祝山経由の檜尾根を登り、マニアックな白崖コースを下り、滑床渓谷を歩き、変化に富んだ周回を楽しんだ。

御祝山までは急がつづく。山頂手前まで展望はないので、林相の垂直変化を楽しむ。頂上近くになったら、満開のミツバツツジが山肌を彩っていた。

山頂は、笹原だったはずだがシカの食害で見るも無惨な羅地になり、土砂まで流されていた。

下りの白崖コースは、物凄い急な痩せ尾根でマイナールートのようだった。滑床渓谷に(画像)下り立ち、遊歩道を下って万年橋登山口へ戻った。

登り、2時間05分。下り、1時間50分。登りに2時間越えたのは、今回の山旅で初めて。

○篠山(ささやま)〈1065m〉
南予の山岳信仰のメッカの山。登山口が8合にあり、頂上まで1km。頂上には、最近建て替えられた篠山神社が鎮座している。すぐ下に東側一帯の展望が広がる。先に登った三本杭も見えた。

登り、25分。下り、20分。急ぎ足で登り下りした。

○5年ぶりの再会
5年前の四国遍路の時にひとかたならぬお世話になった松山在住のNaさんと道の駅「木の香」で待ち合わせて、瓶ヶ森の登山口駐車場まて走る。

食べきれないほどご馳走になり、明日に備える。

由布岳と鶴見岳

2009年05月24日 | 登山・旅行
 4年前、12月中旬にもかかわらず、九州なのに3日間も吹雪かれて停滞し帰路に就いた懐かしの道の駅「湯布院」から、4年越しの由布岳と鶴見岳へ。

 ところが、夜半に雨を降らせた雲がまだ由布岳の山体を覆っている。晴れることは間違いないのだが、上空が晴れて頂上が見えている鶴見岳を先にする。
○鶴見岳〈1375m〉
 世界一の湧出量を誇る別府温泉の産みの親となる山で、別府のシンボルでもある。

 5:30、御嶽権現社コースの駐車場からピストン。登山道は一定の斜度で大きなジグを切って付けられ、一定のペースで歩けるのがうれしい。「一気登山道」の名のもとに細かな距離標識が整備されている。これは、毎年4月に開催される海抜0mからの「一気登山」のコース表示らしい。

 1200m付近から満開のミヤマキリシマが姿を現す。頂上付近には大群落があり、その向こうにスッキリとした由布岳が見える(画像)。この眺めと眼下の別府市街地、さらに九重連山の眺望だけで大満足。

登り、1時間15分。下り、50分。下山後、わずか10分で由布岳登山口へ。


○由布岳〈1583m〉
湯布院盆地から一気に屹立する双耳峰を持つその山容は見る者を圧倒するトロイデ型の火山。豊後富士とも呼ばれ、万葉集にも4首の歌が詠まれているという名峰である。

南麓の正面登山口には、すでに車は50台を越えていた。ぎりぎり無料駐車場へ。その後は有料駐車場となる。下山したら、そちらにも50台ほどが停まっていた。

 8:00にスタートし、時計回りに西峰~東峰とお鉢巡りをして、同じところへ下った。山容は物凄い急なのだが、登山道は緩い一定の斜度で大きなジグを切って登って行く。一定のペースで登り、急いだわけでもないのに、30人ほどを追い越したようだ。

林の中の部分は少なく、眼下の湯布院盆地や九重連山をずっと眺めながらの登りが心地よい。やはり1200mを越えるとミヤマキリシマが現れる。

この山の核心部は、頂上(西峰)手前の垂直に切り立つ障子戸の岩場であった。ペンキのコース指定と鎖に助けられながらの岩登りを怖々なからも楽しんで頂上へ。ここは下る方が大変だろう。お鉢巡りは時計回りが正解だ。

深い火口底を眼下に見下ろしながらのお鉢巡りは、高度感のある岩場の登り下りもあるが、慎重に通過すれば問題はなかった。東峰経由でもとのコースを下ったが、次々と登ってくる人数も凄い。

 西峰と東峰は同じ高さらしいが、西峰に一等三角点が設置されているので、頂上となっているようだ。

  登り、1時間35分。下り、2時間05分。下山しても、12時前だった。

別府温泉へ下る。立派な建物のかんぽの宿を見つける。恐る恐る日帰り入浴料金を聞く。300円・・・思わず聞き直す安さに大喜び。

のんびり入浴し、大分市佐賀関港の国道九四フェリーターミナルへ向かう。途中で大分名物のとり天定食、ターミナル手前の道の駅限定のクロメたこ焼きを食す。これでKu嬢お勧めの名物を完食して、16:00発超満員のフェリーに乗る。

17:10に愛媛県佐多岬の三崎港に着いた後、明日の篠山の登山口近くまで走る予定。

英彦山

2009年05月23日 | 登山・旅行
山口市の先の道の駅「きららあじす」から、ETC1000円割引利用で九州入り。4年前の九州遠征のときに登り残した英彦山、由布岳、鶴見岳狙いである。まずは、今日の予定の英彦山登山口を目指す。

 福岡県と大分県の県境にある英彦山(ひこさん)〈1200m〉は、日本三大修験場のひとつで昔から賑わった霊場だった。今でも多くの神社や宿坊や宿望跡やいろいろな遺物が残っている。北海道では味わえない古い歴史を感じる山である。

登山口で懐かしい再会が待っていた。8年前まで札幌に住んでいたHYML発足当時の最若メンバーでアイドル的存在だったKu嬢。今は由布市に住んでいる。今晩由布市で会う予定だったが、向こうの都合で変更になり急遽車で駆けつけてくれたのだ。

駐車場で7:00に待ち合わせる。懐かしい話や近況など30分ほどお喋りし、一緒に英彦山神社奉幣殿まで登り、そこで別れる。

  そこを起点に、正面参道を英彦山神社上宮の建つ中岳まで登り、最高峰の南岳~鬼杉~大南神社~梵字岩と回った。~

正面参道は、ずっと石段が続き、両側にいくつかの神社や様々な遺物が並び、ずっと昔から参詣に登ったであろう多くの人々に想いを馳せる。四国遍路のときの霊場と同じ厳かさを覚える。

頂上とされている中岳で朝食を摂り、最高峰て一等三角点の南岳へ。その登り返しの途中から中岳の上に建つ上宮が見える(画像)。

帰りのコースは一転して鎖場が3ヶ所ほどもあるワイルドな純粋な登山道である。行きと帰りで趣の違う道を満喫できた。樹齢1200年の鬼杉や高い岩壁に刻まれた3つの梵字が印象的だった。

登り、1時間30分。下り、2時間20分。頂上での休憩も入れて4時間を越えたのは、今回の山旅では最長。

下山後、高住神社を見て、湯布院温泉に向かう。途中でKuお勧めの大分名物のだんご汁と手作りのざる豆腐を食べる。どちらも非常に旨かった。湯布院温泉では、たまたま前にも入った200円の温泉を見つけて2日ぶりの入浴。4時前には、前のときも天候回復を待って3泊した道の駅「湯布院」に落ち着く。

三瓶山と石見銀山観光

2009年05月22日 | 登山・旅行
(画像は、石見銀山釜屋間歩の前)

 昨夕からの暴風雨は朝方にはおさまり、足留めは免れた。今日は、三瓶山早朝登山の後、世界遺産の石見銀山観光をし、山口市まで走った。

○三瓶山〈1126m〉
 国引き神話のくだりで、大山とともに島根半島を引っ張ってきて繋ぎ止めた杭がこの山とのこと。中国山地でもっとも新しい火山で、現在の山体は約4000年前の溶岩ドームの形成によってできたという。

 濃いガスの中、展望は諦めて、まだ薄暗い5:30、スパイク長靴に雨具の上を着て、北の原の青年の家の駐車場からスタート。

濃いガスに包まれた天然記念物に指定されているという一帯の自然林が美しい・・・まさに、薄墨色ならぬ薄若葉色の幽玄の世界。その中に響き渡る賑やかな野鳥のさえずり。たまにそんな趣を楽しむ歩きもいいものだ。登山道も緩やかに大きくジグを切って続いているのがうれしい。

最高峰の男三瓶山頂上は予想通りの濃いガス。ここだけは、乳白色の世界・・・天気が良ければ、頂稜のいくつかのピークや火口湖も回るつもりだったが、証拠写真を撮って早々に退散。昨日、下から眺めた山容が立派だっただけに残念だが仕方がない。

登り、1時間20分。下り、1時間。下山して間もなく雨が降りだした。早朝登山がか功を奏した感じ。


○世界遺産石見銀山
今回の山旅で楽しみにしていた観光。世界遺産は鉱山遺跡だけでなく、街並み、銀を運んだ街道、積み出した港などの文化的景観もワンセットでの指定なのだそうだ。

 まず、石見銀山世界遺産センターへ直行。昨年から公開された最大の坑道跡「大久保間歩一般限定公開ツアー」に参加。最初は3800円は高いと思ったが、石見銀山に関するありとあらゆる解説と一番栄えた本谷一帯の遺構跡のガイドも含まれた内容だったので、雨の中の山歩きだったが、その値は十分だった。特に坑道跡の見学は大満足だった。

2時間以上のツアーから戻った後に、センター内の展示や資料を見たので非常に理解がしやすかった。その後、当時の栄えた雰囲気を残す街並みを車の中から楽しんだ。雨でなければあちこち見学しながらゆっくりと歩きたかった。観光客が多く、指定による経済効果は凄いものがありそう。知床の比ではなさそう。

その後、4時間ほど国道9号線を走り、山口市の先の「きららあじす」に落ち着く。明日は、ETC1000円割引利用で九州入りし、英彦山の登山口へ。

大山と道後山と吾妻山

2009年05月21日 | 登山・旅行
今日は、神話の時代から崇められ、中国地方の最高峰で唯一山岳的な景観を眺められる大山と1000mまで車道が上がっていて簡単に登れる道後山と吾妻山の3山に登った。

○大山(だいせん)〈1729m〉
5:00スタートし、夏山登山道を登り、帰りは5合目から行者コースを下り、大神山神社と大山寺の境内を通った。どちらのコースもブナの大木と新緑が印象的だった。最初から8合目まで緩むことのない急登の連続。石段、木段、蛇篭、木道で整備されている。

6合目で一気に広がる。眼下に元谷、右手に荒々しい北壁、後ろに日本海・・・。8合目から上の山肌を覆うダイセンキャラボクの純林もみごと。

頂上(弥山)からはもちろん遮るもののない大展望。とくに、崩壊が進んで登ることのできない最高ピークの剣ヶ峰と南壁は圧巻。(画像)

登り、1時間50分。下り、1時間45分。次の道後山登山口まで約1時間30分の移動。


○道後山(どうごやま)〈1271m〉
広島県の北東端と鳥取県との県境上になだらかな山。1080mの高さにある月見ヶ岡登山口を10:30にスタートし、登りは岩樋山経由で、帰りは近道を下った。

岩樋山から道後山にかけては明治時代からの牧場があり、県境に連なる石積の牧柵は珍しい。ネバールではよく目にしたが・・・。頂上には一等三角点が鎮座していて遮るもののない展望が広がる。

登り、50分。下り、35分。山容も次の吾妻山から眺めたが、パッとしない山で、三百名に選ばれている価値を見い出せないままだった。隣の猫山の方が山容も威風堂々として絶対目立つ。次の吾妻山登山口まで2時間近い移動。


○吾妻山〈1239m〉
近年まで里山放牧が行われていた牧歌的な雰囲気の軽ハイキングの山。登山口も1000m地点にある立派な吾妻山休暇村ロッジから。

 13:30、ウェストポーチ一つの空身で散策気分でスタート。ロッジ横から直接に頂上に続く尾根を登り、帰りは南の原経由のコースを周回した。ロッジの上の3つの沼がチャームポイントか?

登り、30分。下り、35分。呆気ない山だったが、山容と雰囲気の良さが取り柄か?


下山後、明日の三瓶山麓の三瓶温泉まで走る。入浴後、美郷町で今回初の外食となる夕食を摂り、登山口へ。暴風雨になったが、果たして明日は?

那岐山と上蒜山

2009年05月20日 | 登山・旅行
 快晴の朝を迎える。しかし、夜明けが遅い。北海道より1時間ほどは遅い・・・西にいることを実感。

今日は鳥取県と岡山県の県境上にある那岐山(なぎさん)〈1250m〉と広大な蒜山高原の北に連なる蒜山3山の最高峰・上蒜山(かみひるぜん)〈1202m〉に登った。中国地方には大山に倣ってか、山を「せん」とか「ぜん」と読む山名が多い。これは、仏教との関わりで「呉音」の読みらしい。

○那岐山
まずは、山名と語源が同じと思われる奈義町の平野部から直接聳えている那岐山へ。蛇淵の滝入口を起点に、まだ日の出前の5:00にスタートし、Cコースを登って、Bコースを下った。車での移動は縦走ができないので、このようなコース設定は非常にうれしい。

 頂稜から眼下に広がる奈義町を中心とした名前がやたらと大袈裟な日本原高原の展望と修験の山らしさが残るい岩の刻字が印象的だった。また、立派なヒノキの美林も印象的だが、全国に爪痕を残した平成16年の台風による倒木被害の跡が痛々しい。

 登り、1時間50分。下り、1時間15分。下山時刻8:20。蛇淵の滝を覗いて、上蒜山登山口へ移動。2時間ほどのドライブ。

○上蒜山
 百合が原登山口を11:00スタートし、同じコースをピストンした。

この山の名山たる所以は、なんと言っても眼下に広がる広大な蒜山高原と大山の展望であろう。3合目までは杉とヒノキの林の物凄い急登が続くが、それ以降から8合目の槍ヶ峰までの展望が最高。

 ただし、頂上はブナに囲まれて展望なし。おまけにハエが五月蝿い。昼食は、まさに最高の展望台の槍ヶ峰へ戻ってから。

登り、1時間25分。下り、1時間10分。下山時刻13:40。明日の大山登山口まで1時間ほど、様々な形の大山を眺めながらのドライブ。

こんなに立派な火山なのに周りには温泉はまったくないのが意外。民宿のお風呂に入れさせてもらう。登山口の駐車場に早目に落ち着き、ビールを飲んでブログを打つ。さすがに百名山だ・・・17:00を過ぎても下山してくる人が多い。

 明日の予報は雨絡みだが、午前中の雨はなさそうな感じなので、山が見えていたら決行の予定。

氷ノ山と扇ノ山

2009年05月19日 | 登山・旅行
(画像は、氷ノ山の仙谷コースで見かけたサンカヨウの群落)

中国地方1日目の山は、鳥取県の第二峰氷ノ山(ひょうのせん)〈1510m〉と鳥取県の兵庫県の県境に位置する扇ノ山(おうぎのせん)〈1310m〉。

昨夜、敦賀に上陸後、道の駅但馬楽座まで走り、そこで夜を明かす。さらに、登山口のわかさ氷ノ山キャンプ場まで走る。氷ノ山は、のっぺりとした溶岩台地の山である。気になる山名の由来は不明。

 6:15にスタートし、氷ノ越コースを登り、仙谷コースを下った。下はみごとな杉林。1250mの氷ノ越までは旧伊勢道。昔の人は、御伊勢参りにこの峠を越えて行ったわけだから、凄い難所だったに違いない。そこで旧伊勢道と別れて頂上を目指す。ブナ林の尾根が続く。新緑がきれい。

 頂上には避難小屋があり、中に反対回りをするという5人グループ。風が強いので中で朝食。一等三角点の山らしく360度の展望は広がるが平野部が見えない。山深い証拠だろう。次に登る扇ノ山だけはすぐに判った。

 下りの仙谷コースは、急なブナの小尾根を下り、谷筋に出る。狭いV字谷で、ここもかなりの急傾斜で変化に富んだ沢だ。最後は1mkほどの車道歩きでゴール。登りと下りでまったく違う雰囲気を味わえ、得した感じ。

登り、1時間45分。下り、1時間25分。

 
下山後、4本ある扇ノ山登山コースのうち、氷ノ山からの移動距離の短い姫路登山口を目指す。

扇ノ山の山名は、扇の形に由来するらしい。ここも下は杉林で上はブナ林。距離は一番短いが、ずっと緩むことのない急登が続く。

頂上には、地元の鳥取市とブナの新緑目当ての神戸のご夫婦。両方とも一度だけ北海道の山に登りにきたとのこと。

登り、1時間。下り、40分。これといった印象のない特徴の乏しい山だった。

下山しても、まだ13時前。明日の予定の那岐山の登山口の山の駅を目指して移動。途中の智頭町の因幡街道に残る智頭宿の街並みを観光。

岡山県奈義町から美作市の湯郷温泉まで走り、温泉に入る。これから再び奈義町へ戻り、山の駅で明日に備える予定。

大揺れの21時間

2009年05月18日 | 登山・旅行
23:45発の苫小牧からのフェリーに初めて乗った。新日本海フェリーの発着する東港は寂しいところ。他のフェリーは市街地に近い西港だが、こちらは厚真町の方。原野の中の道の先にボツンとターミナルがあり、大きなフェリーが停まっているだけ。

苫小牧を出て、津軽海峡を横断して、日本海に出るのだか、低気圧の影響でみごとに揺れた。酔い止め薬を飲んだので酔いはしなかったが、ほとんど眠れなかった。

 船内を歩くのも大変なので、ほとんど横になって過ごした。本を読んでも具合がわるくなる。昼前の10:30ごろ、ビールでも飲んだら眠れるかと思ったが、かえって酔いが回って辛かった。しかし、少しは眠ることができた。

 14:00ごろになり、能登半島沖に来たころ揺れが少し収まってきたので本を読むが、やはり酔いそうになる。ひたすらゴロゴロ、うつらつつら。ビデオシアターは見なかった。こんなに揺れたのは、山の道外遠征では初めてだ。

食欲もなく、朝からお菓子を摘まんだだけ。夕方になってようやく揺れもなくなったので、レストランで夕食を摂った。

予定通り、20:30敦賀に着きそうな感じ。一気に氷ノ山登山口までは無理なので、2時間ほど走り、道の駅但馬楽座で夜を明かす予定。4年前の九州のときも第一夜はここだった。

道外遠征第一弾

2009年05月17日 | 登山・旅行
 今日から6/6までまとまった日程が取れたので、今年の道外遠征第一弾として、中国~九州の一部~四国~近畿の一部の「日本三百名山」巡りの旅に出ることに・・・。

 今回は、梅雨前のこの時期、もう雪も消えているであろう上記の地域の山々を計画した。厳しい山はないが、どの山も信仰と結びついた歴史の古い山ばかりで、北海道では味わえない楽しみの一つである。
 
 観光地や古くからの信仰登山の関係で、高いところに登山口のある山が多い。移動さえうまくいけば、殆どは一日2山は歩けそうな感じなので、そのような計画を立てた。まあ、天候次第ではあるが、無理せずに、観光も楽しみながらの山旅にしたいものだ。

 今晩、夕食後に家を出て、苫小牧まで走り、23:40発敦賀行きの新日本海フェリーに乗る。明日は21時間の船旅で、山は、明後日から・・・。

※天気次第で、予定は後ろにずれ込んでいくのは確実だが、一応計画は下記の通り。

(5/19)氷ノ山・扇ノ山~(5/20)那岐山・上蒜山~(5/21)大山・道後山~(5/22)吾妻山・三瓶山~※九州へ~(5/23)英彦山~(5/24)由布岳・鶴見岳~※国道九四フェリーで四国へ~(5/25)篠山・三本杭~(5/26)瓶ヶ森・伊予富士~(5/27)笹ヶ峰・東赤石山~(5/28)三嶺・剣山~※淡路島経由で神戸へ~(5/29)六甲山~(5/30)大和葛城山・金剛山~(5/31)伯母子山・護摩壇山~(6/1)山上ヶ岳・日出ヶ岳~(6/2)八経ヶ岳・釈迦ヶ岳~(6/3)竜門岳・高見山~(6/4)予備日~(6/5)予備日、<30山>

6/6(土)敦賀発1:15~20:30苫小牧東港着