癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

今シーズンのクロカンスキー大会を振り返る

2017年02月28日 | スキー・クロカン

第32回湧別原野オホーツク85kmのゴール場面(テツさん提供)

 1/22の「HBCハウス」(15km)を皮切りに、2月は4週連続のクロカンスキーレース、「札幌国際」(50km)、「おおたき」(15km)、「恵庭」(30km)、「湧別原野オホーツク」(85km)の5大会を悔いは残ることもあったが、すべて完走できたことを素直に喜びたい。しかも、すべてが、その大会の最長距離の部門ばかりだ。ただ、今年は、昨秋の台風の影響で「十勝大平原」(42km)が中止になったのは残念だ。今年は昨年同様暴風雪が1回もなかったことがうれしかった。

 このための車の移動距離を計算したら、ざっと3000kmになる。滑走距離のトータルは約200kmだった。4週連続だなんて、クロスカントリースキーだからできることである。これが、走るマラソンならとても考えられない。しかし、自分と同じように4週連続出場している人もたくさんいる。

 特に1/14~15に大滝で開催された、かつてのオリンピック複合団体金メダリストの「阿部雅司さんのクロカンスキーキャンプ」に参加した。結果、左足に前よりしっかり乗り込めるようになったことと、レースではたまにしか使えないがスーパースケーティングが少しできるようになった。

 さて、結果だが、「順位やタイムは気にしないで、年齢相応の滑走を楽しむ」ことを目標にしているとはいえ、順位やタイムが出ると、どうしても気になってしまう。やはり、一応は挑戦なのだから、のんびり楽して滑ることにも満足できないのが困るところである。ついつい頑張ってしまう。

 その点、「HBCハウス」は、距離も短いし、順位が出ないので気が楽だ。シーズン初めの足慣らしには絶好の大会だ。

 今年の大会で共通したことは、後半あまり疲れがなく、辛いなりに最後までヘロヘロになることはなく、いずれのレースも気持ち良くゴールできた。

 しかし、一番辛かったのは、毎年いきなり50kmの「札幌」だ。60歳前後のときは4時間切りを2度経験しているが、アップダウンがきついこともあり、昨年までの2年は5時間も切れなくなかった。しかし、今年は5時間を切ることはできたし、順位もここ3年間では一番良かった。

 次の「おおたき」は、15kmが最長距離になった。「70歳以上の部」があるシルバー思いの大会だ。これも、順位は、昨年より1番だけだが上がることができた。

3回目の「恵庭」(30km)は、良く滑ってダメージもないまま気持ちよくゴールできた。タイムも上出来の2時間19分だったが、順位は「50歳以上の部」で、65/87名中(完走者)で、昨年より10位も下がっていて、ちょっとがっかり。

 最終レースとなった「湧別原野オホーツク(85km)」は、自分としてはメインレースである。昨年のワーストタイムよりは35分ほど速く、目標とした7時間は切ったが、順位は昨年より10位ほど下がっていた。しかし、まだなんとかギリギリ参加者の半分以内の順位に留まることができたが、来年はやばそうな感じだ。

 タイムはその時の条件で大幅に違うが、順位は正直だ。とくにこのクロカンスキーのための意識的な練習やトレーニングを全くしていないので、加齢に伴う低下はやむを得ない結果だった。70歳代でも、ものすごい怪物はたくさんいる。

 このままズルズルと年齢相応に落ちて行くのはちょっと悔しい。もう少し走りこみや家でできる筋トレなどに日常的に取り組むようにしたいと考えている・・・とはいつも思うのだが?

流氷空振り、鴻之舞金山遺構ドライブ

2017年02月27日 | 登山・旅行

 昨夜は「北海道夏山ガイド」の執筆者のテツさんと、彼が以前勤めていたヤマケイ社員の東京から初参加のSiさんと、セトセ温泉ホテルに泊まって、完走祝いをした。
 
 Siさんは、今年のヤマケイ出版の「Skier's」11月号掲載予定の「クロカンスキー初心者の体当たり国内最長レース初参加体験記」の取材も兼ねての参加だった。

 それにしても、10時間39分の、スノーモービルのライトにリードされてのブービーというのも、話題性抜群だ。来年もブービー脱出を目標にまた参加すると言う。

 ホテルを出て、テツさん運転のレンタカーに乗せてもらって、流氷狙いで湧別漁港を目指した。

 しかし、流氷は沖合い20kmとのことで、昨年に引き続き空振りだった。そのあと、冬の方が良く見えるという鴻之舞金山の遺構を見ながら、丸瀬布へ抜けた。


 湧別漁港の陸に並ぶ同じ会社の壮観な新造船か塗り直しの船


 湧別漁港の展望台から眺めたオホーツク。流氷の姿は見えず。紋別港のガリンコ号の会社に電話したら、沖合い20kmとのこと。


 三里浜から眺める凍結したサロマ湖


 紋別港のシンボル、タラバガニの爪のオブジェ


 紋別港の海氷像


 最近新聞で話題となっている雪上を走る元祖ガリンコ号。運転は週末だけなので、ブルーシートで覆われていた。


 元祖ガリンコ号が走った跡

◎鴻之舞金山遺構探訪

 昭和48年に閉山した東洋一の金山で、 2万人が暮らしていた廃墟てある
夏に一度同じ丸瀬布紋別線路を走って鴻之舞金山の跡を見ながら走っているが、木の葉の落ちた冬の方が、いろいろな遺構が良く見えた。
 ただ残念だったのは、夏に見ている鴻之舞金山の史料館の上藻別駅逓が冬期間閉鎖されていたことだ。











 瀬戸瀬の市街地まで戻り、二人と別れて、札幌まで走った。いつも車中泊するすすきの立体駐車場へ。その後、バカの一つ覚えの串鳥で今年のクロカンスキーの打ち上げ。

有(憂)終の美?「湧別原野オホーツク85km」

2017年02月26日 | スキー・クロカン

続々と選手が集まるスタート地点

 吹雪模様の しらたき 道の駅で熟睡の 朝を迎える 温度計は-11℃。車の上に20cmほどの雪。 気温が低くて新雪は一番滑らないパターンだ。苦戦が予想される。今年最後のレースだと言うのに、モチベーションが上がらない。

 6時過ぎに、車で10分ほどのスタート地点の北大雪スキー場へ。受付を済ませる。寒さ対策で、シャツを一枚多く着込み、フェイスウォーマーを被る。どちらも最後まで脱ぐことはなかった。

 スタート地点で、多くの顔見知りから挨拶を受ける。コースへ出たら、降雪は止んだが、雪は深い、コースは狭い、滑らない、どうなるかと思いながら滑走を続けた。目標の7時間切りも不安になる。

 しかし、20km過ぎからは、雪面が固くなり、追い風もあつてとても良く滑るようになった。今年だけの開通前に滑走する高速道路11kmに乗る37km地点の丸瀬布IC入口で、7時間は切れそうなタイムだった。途中2箇所で、ビデオ取材の湧別のチューリップおばさんに撮影していただいた。

 結局、遠軽からの25kmでは、多くの選手に抜かれたが、最後まで切れることはなく、昨年ほどヘロヘロでもなくゴール滑ることかできた。

 タイムは6時間42分41秒。昨年のワーストタイムよりは35分ほど速かった。順位は、やはり目標にしていた半分以内に辛うじて収まる205位/426名だった。しかし、昨年より10番落ちていた。
 
 
 スタート地点での、可愛いコスチュームの女性


 2km付近のダウンヒルモード


 国道を挟んでの対面滑走地点
 

開通前の高速道路の滑走。結構緩いながらもアップダウンがあった。


 遠軽のシンボル巌望岩を眺めながら。ここまで来ると、遠軽のエード65km地点が近い。


 遠軽高校の生徒たちが接待してくれる遠軽のエード


 天ぷらうどんを食べて、10分休憩し、最後の25kmへ。


「あと6km」付近で、今晩一緒に瀬戸瀬温泉に泊まる、風邪を引いて絶不調のテツさんに抜かれた(後ろ姿)。追いかけることはできず、結局10位の差を付けられた。


 面食らうほどの知り合い(湧別のチューリップおばさん、北見のハマナスさん、帯広の若葉さん、大阪の森さん、洞爺湖町の泰地さんほか)に迎えられてゴール(写真は若葉さん提供)。お土産までいただいた。

 ゴール後、スタート地点のまでのバスの時間までに余裕があったので、顔見知りの方々と一緒においしいそばを食べ、コーヒーを飲むことができた。届いていたベンチコートを着て、記録証をいただき、チューりップおばさんと別れて、バスに乗った。

 バスの中でいただいたビールを飲みながら、このブログを打つ。

 スタート地点まで、バスでも2時間も掛かるのだから、やはり遠い。

 スタート地点から、今晩の宿、セトセ温泉ホテルへ。食事は付かないので、丸瀬布のコンビニで、食料と飲み物を購入。

 詳しいレース記録は、下記でどうぞ!
 http://sakag.web.fc2.com (アップ完了)

しらたき道の駅まで

2017年02月25日 | 登山・旅行

 (休憩と夕食のために寄った比布温泉ぴっぷ遊湯)

 明日の「湧別原野オホーツククロカン85km」に参加のため、10時に家を出た。洞爺湖~美笛峠~支笏湖~千歳~岩見沢と一般道路を走り、岩見沢から比布北ICまで高速に乗り、5時過ぎに比布温泉に到着。

 ここまで7時間だった。明日は気温が低そうである。滑りが悪いので7時間前後の滑走になるだろう。しかし、運転時間よりは、滑走の7時間の方が短く感じるはず?

 温泉に入って、運転の疲れを取り、夕食を食べた。パスタはなかったので、カレーうどんとおにぎり1個のカーボ食。

 ここから、車中泊予定のしらたき道の駅まで、さらに1時間走らなくてはならない。7時まで休んで、もうひとふろ風呂浴びて、あと一走り。

好天に恵まれた 「じゅんさい沼湖上スノーハイク」

2017年02月24日 | 登山・旅行

駒ヶ岳をバックに、じゅんさい沼の湖上を広がって思い思いに歩く

 函館ライフスポーツの、自分が担当の今年のスノーハイクは、「じゅんさい沼氷上ハイク」を計画し、2/20(月)に下見を終えていた。

 今朝の函館市内は吹雪模様だった。朝の段階では、中止も視野に入れて、集合場所の西大沼駐車場へ向かった。ところが、大沼トンネルを抜けたら、予想外の青空が広がって、駒ヶ岳もすっきりと姿を見せていた。心配した風もほとんどなし。参加の29名、異口同音に天候に感謝し、大喜びで準備をする。

 9:15にミーティングをし、9:30にはスタートし。ピッタリ2時間の予定通り、11:30にはスタート地点に戻った。ほぼ全員が湖上の氷上ハイクは初体験で、広大な湖面の広がりに大喜びだった。
 


今日の歩いたコースのGPSトラックログ


西大沼駐車場で集合写真を撮ってスタート。
旧西大沼小学校の横の道路を入り、じゅんさい沼の北側の小沼へ出るところでスノーシュー等を着ける。
歩くスキーは3名、あとのほとんどはスノーシューで、カンジキが4名。


道路から下りて、じゅんさい沼の北側の小沼の湖上をスタート


歩くスキーでトップを切って颯爽と進む福田コーチ


一番奥の入江のアオサギの営巣地を見上げる。冬期間は鳥の姿は見られないようだ。


ほぼ中央部での駒ヶ岳をバックの記念写真


大きなストライドで歩く近藤会長


ワカサギ釣りの人たちを左に見て、ワカサギ釣り会場を目指す


若い女性3人連れのワカサギ釣り~釣果は、1時間ほどで一人20匹くらいずつだった。


それを覗きこむおじ(い)さん、おば(あ)さん


神社の祀られている島を背に本日の湖上ハイクは終了。
このあと、国道5号へ出て、歩道を10分ほど歩いて、ゴール。
駐車場で解散し、希望者は駒ヶ峯温泉ちゃっぷ林館へ

カーボローディング

2017年02月23日 | 食べ物

今日の昼食~丸亀製麺の野菜の素揚げの入った「彩り野菜のカレーうどん」(大)とちくわ天・かしわ天

 カーボローディングとは、走るためのエネルギー源となるグリコーゲンを筋肉中に最大限に蓄積するための特別な食事法で、レース中のガス欠防止に有効とされている。

 専門的にはいろいろ細かいことはあるようだが、ざっくりと書くと、レース3日前から(日曜日がレースなら木曜日から)ごはんやパン、めん類ばかりの食事にする。もちろん、肉や魚、野菜のおかずは不要。そのほか、おにぎり、スバゲティ、菓子パン、雑煮、安倍川餅、磯辺餅など好みのものを組み合わる・・・と言ったところである。

 2月に入って4週連続のスキーマラソンでも、同じような食事を心がけてきた。普段は朝食はコーヒーと果物だが、水曜日からは朝食も炭水化物を摂るようにした。そのせいかどうかは分からないが、今年のこれまでの3レースは、成績はともかく、最後までバテないレースが続いている。

 いよいよ、今週末は最後のメインレース、7時間ほども滑走し続ける「湧別原野85km」である。ここ数年は、加齢のせいもあろうが、最後の遠軽からの平坦な25kmがだんだん辛くなってきている。なんとか、これまでのレース同様、最後まで気持ち良く滑りたい。そのためにも、昨日から、炭水化物を多めに摂る食事に心がけているのだが・・・。

 いろいろ調べて見ると、特に前日の食事には パスタが非常に有効らしい。

1 パスタは得られたエネルギーが長続きする“燃費の良い”食事
2 「デュラムセモリナ」という小麦粉はエネルギー貯蔵効果が大
3 トマトソースでパスタ効果はさらにアップ
4 太めのパスタ、ゆで方は「アルデンテ」がグッド
5 ビタミンB群を含む緑黄色野菜をプラスして効果アップ

 これまでも、前日に食べたことはあるが、明日と明後日には1食ずつでもパスタを食べようと思う。

じっくりと3校に取り組む

2017年02月22日 | 日常生活・つぶやき

 2/17(金)に出版本『ほっかいどう山楽紀行』の3校のゲラが届いていた。しかし、なんやかんやと忙しくて、ちょこちょこ合間を縫っての校正作業しかできなかった。

 今日、ようやく落ち着いて、朝からじっくりと取り組んだ。ずいぶんとこれまでも気をつけて2度の校正を行ってきたし、出版社の方でも校正をしてくれてはいるが、見落としや、もっと良い表現にしたいと思う箇所は見つかるものだ。

 とくに、この原稿は、一気に書いたものではなく、5年間にわたっているのと、新聞社の編集担当者も3人代わっていることもあり、表記の不統一な箇所も見つかる。

「校正という作業は完璧ということは絶対にない」と言われるが、多分完成してからも気になるところは見つかるであろう。

 今日でひと通り目を通して、訂正個所等をチェックした。こちらがOKということになれば、これが最終校正になるだけに責任重大である。3/8までに送り返せばよいので、時間はたっぷりとある。しかし、明日も、最初からじっくり見直し、できれば、今週中に送り返そうと思っている。

 これまでは、カラーコピーで印刷されてきているが、次回は色校正という作業が入るらしい。実際に印刷してみて、それを送ってきて、こちらで画像等の色合いをチェックすると、それに応じて、必要な部分は画質や色の調整等をするらしい。

 本の発刊予定は4/20だが、早々と、HYML(北海道山のメーリングリスト)には、2ヶ月も先の4/22(土)に、札幌狸小路の居酒屋瑠玖を会場に、「第203回懇親会兼guchiパパ出版祝賀会」の開催計画が流された。うれしい限りだ。ちなみに、guchiパパとは、HYML上での私のハンドルネームである。 

道新「おばんでしたサロンin函館」講演会

2017年02月21日 | イベント鑑賞・参加

 本日、函館中央図書館視聴覚ホールを会場にした北海道新聞社函館支社主催の「おばんでしたサロンin函館」の講演会に参加した。

 この「おばんでした」は、道新夕刊2面情報ページに毎日掲載されているシニア層向けの紙面のタイトルである。講演会は午前と午後に分かれていた。どちらも参加したが、ほぼ満席だった。特に午後の部は、抽選から漏れた人も出たそうだ。

◎午前の部「超高齢者社会の絆」

 講師は、2015年から始まった「おばんでした」の初代編集長で、現在は本社生活部編集委員・福田淳一氏。 
 講演の内容は、①シニア世代を考える ②「おばんでした」はこう作っている ③終活、新しい価値観だった。
 「超高齢社会をどう生きればよいのか」という視点から、これまでの豊富な取材経験をもとにした、具体的な資料をもとに、非常に整理された内容での分かりやすい話だった。


今年になって発表された「高齢者は75歳から」の資料

 背景には、団塊の世代が全員65歳以上になったことや、最近元気な高齢者が増えていることがあるのだろう。うがった見方をすれば、年金の先送りなどといった心配も出てくる。定義だけ変えても、現実は変わるわけではない。結局、個人差はあるが、昔よりはみなさん非常に若くなっていることは事実だ。
 提示資料の中に、「高齢者は何歳ぐらいから?」というアンケート調査結果があった。若い世代ほど高齢者の年齢を若くとらえ、年齢が高くなるに従って高い年齢になっているのがおもしろかった。 
 <印象に残った文言>
 ・「人生90年時代」へ 
 ・「30歳の青年より、70、80歳の人に青春がある」~若さは心の持ちようである・・・(全く同感!)
 ・元気な高齢者は、社会の支え手に回る必要がある。
 ・「終活を 知れば知るほど 今死ねぬ」(読者の作品)
 ・終活の背景は、一人暮らし高齢者の急増にある
 ・新しい価値観として、「死者と主に生きる」といった風潮が強くなっている(「千の風」、映画「おくりびと」、東日本大震災、、宇多田ヒカル新CDなど)


◎午後の部「間宮林蔵の道を行く」


 講師は、函館支社報道部長・相原秀起氏。氏は、先週115回で終わった拙筆による道新(札幌圏版)連載「ほっかいどう山楽紀行」の2代目の担当編集委員だった。現在の道新夕刊(みなみ風)への新連載「どうなん・とうほく山楽紀行」も、氏が昨年7月に函館支社の報道部長に栄転してきたことによる。

 氏は、北大探検部出身だが、根室やウラジオストックなどに勤務し、極東に関しての第一人者である。実際に何年にもわたる現地取材をしており、個人的にいただいている『ロシア極東 秘境を行く』の著書と『極東シリーズ3部作』のDVDを発刊している。その映像と写真をもとにした臨場感あふれる内容だった。


間宮海峡の現在の地図と林蔵が描いた当時の地図

 講演の内容は、間宮林蔵が間宮海峡を発見するに至った経緯や、その後海峡を越えてアムール川の交易地まで行き、当時の北海道や樺太と、中国(清王朝)との活気あふれる交易と人々の様子を伝えたこと、そして、林蔵が残した記録や地図、描いたスケッチなどをもとに、現在の海峡の様子やアムール川や謎の交易地デレンの場所の特定やそこまでの街道の発見など、歴史的な遺産や痕跡などを探った取材の様子とその記録が中心だった。

 函館市北方民族資料館にある2着の蝦夷錦」なども、北海道や樺太の毛皮などとの交易で、当時の中国の南京~アムール川~宗谷~松前までの5000kmにわたる「北のシルクロード(山丹交易)」を経てもたらされたものであるとのこと。


抽選で合計20名にだけ当たった「おばんです扇子」~「おばんです」の挿絵画家・横山文代さんの「函館山」の絵


◎昼食は亀田川沿いの「夏井珈琲」で


ランチセット~デザートにソフトクリームが付いて1188円。ちょっと高いけど美味しかった。


本日の道新夕刊(みなみ風)掲載「どうなん・とうほく山楽紀行」の8回目「砂蘭部岳」は下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com/8saranbe.htm

「じゅんさい沼湖上ハイク」の下見

2017年02月20日 | ウォーキング・ジョギング・マラソン

 2/24のライフスポーツのスノーハイクで、この時期ならではの「じゅんさい沼湖上ハイク」を予定している。今日は、その下見に行ってきた。

 「じゅんさい沼湖上ハイク」は、自分も『北海道スノーハイキング』(北海道新聞社)に分担執筆している。しかし、それは、ワカサギ釣り会場からのコースである。しかし、当日は集合場所が国道5号線の西大沼駐車場なので、大沼周辺の自然に詳しい大沼グリーンフォールドの超元気なSaさん(84歳)とNaさん(76歳)の同行をお願いして3人で出掛けた。

 当日は国道5号線沿いの西大沼駐車場に集合して、そこを発着地点と決めている。
 当初お二人は旧西大沼小の横から旧開拓の奥まで道路を歩いて、旧湖畔道路から一番奥の湖畔に出ることを提案してくれたので、その湖畔道路の入り口まで車で入った。


初めて歩く湖畔道路。この道路はワカサギ釣り会場入口まで繋がっている湖畔を通る昔の七飯村道だったそうだ。


じゅんさい沼の一番奥の地点で湖上に出る。氷の心配はない。


その北側のあるアオサギの営巣地(冬期間はアオサギは棲息していない)


雪の降りしきる中、微かに見える日暮山を見ながら国道方向へ進む


当日はわかさぎ釣り会場へも寄るが、今日はそちらへは寄らずに神社のある島へ


二人連れの方が歩いてきたので挨拶したら、こちらの3人それぞれの知り合いで、同職の先輩のSeさんご夫妻だった。
seさんご夫妻(両端)、Saさん(中央左)、Naさん(中央右)
SeさんとNaさんは大沼小中学校時代の同級生だそうだ。Saさんとは山仲間とのこと。


その後、北側にある沼も見たいし、当日、できればその上も歩きたかったので、そちらへ向かった。
こちらの沼には、船着き場のような痕跡があり、その左奥の湖岸の小公園状の所にボートが揚げられていた。
じゅんさい沼とは川で繋がっているが、このボートはこの沼で使うのだろうか?


真ん中を縦断して北側に進むと、対岸に旧西大沼小学校横の道路が見えたので、そこをゴールとした。
当日は、道路歩きを少なくして、今日のゴール地点からこの沼の上を歩き、じゅんさい沼へ出ることにした。


赤線は、今日歩いたGPSトラックログ。青線は、下見の結果、決定した当日のコース。


今年4戦目の「恵庭クロカンスキー大会」

2017年02月19日 | スキー・クロカン

今年はコースが変わって、20km過ぎで恵庭岳(右)と紋別岳(左)を見ながらの滑走ができた

 今シーズン第4戦目となる「恵庭クロスカントリースキー大会」。種目は「30km 50歳以上の部」にエントリー。この大会の特色は、コース整備が圧雪車でなく、自衛隊の重機やスノーモービルである。したがって、例年、コースの快適さは望めない。コースもほとんどが自衛隊演習地内の道路である。 

 昨日のうちに恵庭道の駅まで走って車中泊。荒天予報だったが、晴天で風もほとんど気にならなかった。しかし、一番心配していたのがコースである。数日前の暖気とこの2日間の寒気が気になっていた。案の定、コース造りは暖気の時にやったようで、その上にさらっと新雪は積もっていたが、デコボコが凄かった。

 9時時点で気温-7℃、雪温-11℃とは低かったが、雪が暖気のときのザラメなので、ワックスに関係なくとてもよく滑った。ただし、昨年までとはコースが大幅に変わったようで、緩いながらもアップダウンも多く、カーブも多かった。

 タイムは、中間の15km地点で1時間09分だった。体力的にも余裕があったので、上手くいくと2時間20分は切れるかもしれないと思った。案の定、後半もほぼイーブンで滑り、2時間19分06秒だった。順位は数日後ネット上にアップされる。コースが良ければ、もっと快適な滑走が楽しめ、タイムも良かったのだろう。しかし、ゴール後のダメージもほとんどなく、タイム的には満足である。


30kmの部のスタート地点


6km付近?コースも広くて快適な滑走が続く


8km付近のアップダウン


残り3km過ぎの人工的な小山を登って下る


我々のゴール後、自衛隊のリレー


大会要項と記録証


参加証のタオルとバッチ、山崎パン、リボンナポリン


 無料入浴券の恵庭温泉ラフォーレは非常に混むので、すぐに帰路に就き、途中の大滝の無料温泉に入って、17:30には帰宅できた。

 詳しい参戦記は下記でどうぞ!
 http://sakag.web.fc2.com (アップ完了)

『ほっかいどう山楽紀行』連載終了、そして出版へ

2017年02月18日 | 登山・旅行

最終回を迎えた「ウエンシリ岳」~今回も残念ながらモノクロ紙面だった。

 2012年6月の「空沼岳」から始まった北海道新聞(札幌圏版)の『ほっかいどう山楽紀行』(隔週金曜日)が、115回を迎えた昨日で終了した。分かってはいたが、昨朝、それを目にした札幌や胆振の山仲間からメールが入って、「そうだ、今日で終わりなんだ」と実感した次第。

 自分で書くのもなんだが、実に4年8ヶ月にわたるロングランだった。始まったときには、こんなに続くとは思わなかった。まさに光栄の至りである。まずは、こんなに長い間書かせていただいたことに心から感謝申し上げたい。そして、それを長い間読んでくださった読者のみなさんにも・・・。

 今回で最終回となったのは、この3月から大幅に紙面構成が変わることがきっかけだった。当初はそれが昨年の9月ごろの予定だったので、100回を越えた辺りで終われるはずだったが、半年延長となった。

 次の新企画連載は、3/3からで、こちらの連載記事のエサオマントッタベツ岳にも登場している写真家・伊藤健次氏の「伊藤健次の 大地の息吹 海のささやき」がスタートする。今度は全道版なので、こちらでも読めるので非常に楽しみだ。

 これまでの執筆にあたっては、過去の山行記録をHP「一人歩きの北海道山紀行」にずっとアップしてきたので、、書くことには困らなかった。一番の苦労は決められた字数に収めるのことだった。何を削って、何を残すか・・・大いに頭を悩まし、時間を要した。しかし、辛いと思ったことは一度もなく、自分が味わった感動や出合いなどを伝えたい一念で、楽しく書かせていただいた。

 115回だたが、1回で2山紹介したこともあるので、135山を紹介することができた。基本的には一般登山者が対象とする道内の主だった山を選んだ。それでも、ちょっと変化を持たせる意味で沢からしか登れない野塚岳や残雪期に人気のある群別岳も載せた。また、マイナーな低山の軍人山・化物山なども。1年の半分を占める雪山は、夏も登れて冬も登れる山を選んだが、後半の2年は、無雪期の山で我慢してもらった。

 その間、担当編集委員が3代にもわたった。2代目の編集委員が今年の7月の人事で函館支社報道部長に栄転してきたことが縁で、11月から「道南版・みなみ風」への『どうなん・とうほく山楽紀行』の新連載(隔週火曜日)が始まった。これは2年間の予定である。


◎出版本『ほっかいどう山楽紀行』の準備は最終校正へ

 

 昨年の5月ごろから、それをもとにした出版の準備を始めた。北海道新聞の連載記事だから、北海道新聞社からの企画出版で対応してもらえるだろうと考えていた。しかし、そうは甘くはなかった。企画出版は3000部~5000部以上売れなくては採算が取れないらしい。「ガイド本は売れるが、紀行物は売れない」とのことで、自費出版とならざるを得なかった。数社当たってみたが結果は同じだった。同じ自費出版であれば、販売のお世話もしてくれる札幌の共同文化社にお願いすることにして、準備を進めてきた。1000部も2000部もそれほど経費は変わらないので、2000部でお願いした。

 共同文化社のご厚意と創意工夫により、ページデザインや装丁など、こちらで考えていたものより、はるかに楽しく素晴らしいものになっている。

 連載記事をもとに加筆修正し、写真530点を掲載し、手にとって眺めるだけでも楽しい体裁になっている。A5版、横書き、オールカラー、288ページ、定価1800円(+消費税)、4月20日発刊の予定で準備が進んでいる。道内主要書店にも並び、amazonでも購入できるが、現在、できるだけ多くこちらから直接買ってもらう工夫を考慮中である。

 本日、今月上旬に終えた2校をもとにした最終校正のゲラが届いた。これを念入りにチェックし、3月上旬までに返送すると、3/20ごろには色校が届き、3月中に色校了、4月中旬に完成の運びとなる。 

映画「沈黙 サイレンス」 & 夕陽会

2017年02月17日 | 読書・映画

 明後日の「恵庭クロカンスキー大会(30km)」へ向けての休養モードだったこともあり、3日連続映画ネタとなってしまった。たまたま、函館での上映(シネマアイリス)が今日で最後なので、慌てて観に行った。シニア料金が1100円なのもうれしい。

 この映画は、遠藤周作原作の小説「沈黙」をもとにしたアメリカ映画である。原作から28年経った昨年製作されたが、日本の原作をアメリカ人が映画化したらどうなるのか興味もあった。

 17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師の衝撃の体験を描き出す。アメリカの俳優と窪塚洋介や浅野忠信やイッセー尾形ら日米のキャストが共演。信仰を禁じられ、苦悩する人々の姿に胸が痛む。

 遠藤周作の原作は読んでないのでなんとも言えないが、残虐で衝撃的なスタート場面から、最後までずっと重たい雰囲気の映画だった。解説には「宗教論を語る難解な映画ではない。あまりにも厳しい現実を前に、価値観を根底から揺さぶられ“なにが正しいのか”を見失った人間たちのドラマ。大小のレベルはともかく、日々大切なことを見失いがちなわれわれに降りかかる“究極の試練”が描かれた作品なのである」とある。

 観た感想の一番は、信仰心のない自分だから言えるのかも知れないが、あの日本の時代背景の中で、本来なら救われるはずの信仰を貫くことの辛さと苦しみを思い知らされた映画だった

大学の同窓会・夕陽会





 例年この時期に開催される母校・北海道教育大学函館校同窓会の「平成28年度夕陽会(せきようかい)函館支部受賞祝賀会・会員懇親会」に参加してきた。

 新卒以来お世話になった多くの先輩・後輩と出会い、幸せな人生に感謝できるうれしいひとときである。
 また、11月から始まった拙筆による北海道新聞(みなみ風)への新連載『どうなん・とうほく山楽紀行』への感想を多く聞くことができて、これもうれしかった。

レンタルDVD「八甲田山」 & 愛媛からのお接待

2017年02月16日 | 読書・映画

 昨日、前から観たいと思っていた高倉健主演の「八甲田山」の映画のレンタルDVDを、妻が借りてきてくれた。

 この題材となった八甲田雪中行軍遭難事件は、1902年(明治35年)1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が青森市街から八甲田山の田代新湯に向かう雪中行軍の途中で遭難した事件。訓練への参加者210名中199名が死亡(うち6名は救出後死亡)するという日本の冬季軍事訓練における最も多くの死傷者が発生した事故であるとともに、近代の登山史における世界最大級の山岳遭難事故である。

 それを新田次郎が1971年に「八甲田山死の彷徨」を小説として発表している。自分も当時すぐに買って読んだが、今回の映画より強烈な感動に襲われたことを覚えている。この映画は、それをもとに、1977に橋本プロダクション・東宝映画・シナノ企画の製作したものである。

 ただし、新田次郎の原作は史実と違う脚色やフィクションの部分があり、この映画でもそのまま描かれている。たとえば、青森と弘前の両連隊の雪中行軍で八甲田で会う約束をしたことはない。またお互いに連絡しあったこともなく、たまたま偶然に3日違いで出発している。さらに、弘前の連隊と青森の連隊との競争意識の中で、編成などが後手に回った青森側が無理をしたことが原因の一つと設定されたが、史実では二つの連隊間で競争を行ったわけではない。

 ちなみに、主演の高倉健は、遭難した青森歩兵5連隊ではなく、弘前から八甲田山を越えて青森まで一人の犠牲も出さずに雪中行軍を成功させた弘前31連隊の中隊長役だった。遭難した青森歩兵5連隊の中隊長は北大路欣也が演じている。

 40年前の映画なので、CGやごまかしはなく、極寒の八甲田山中のロケなので、その凄惨さと苦労が伝わってくる。高倉健をして、のちに「俳優経験でもっとも辛い仕事だった」と言わしめている。吹雪の中の深い雪を貧弱な装備でラッセルしながら歩く姿に、自分まで歩いているような錯覚に陥って、観ているだけでも疲れてきた。

 主演の高倉健をはじめ、すでに亡くなった大物俳優がたくさん出ているのも懐かしかった。


◎今年も愛媛からのお接待「伊予かんと甘平」

 今年も、12年前の四国遍路でお世話になった愛媛県松山市の法起坊見習いさんからのお接待が届いた。
 ちなみに、“お接待”とは、お遍路さんへ食べ物や飲み物をふるまったり、無料で宿や休憩所を提供さしたりする風習で、根底は「思いやりの心」であり、「大師様への功徳」でもある。

 伊予かんは(右)12年間ずっと続いているが、聞きなれない甘平(かんぺい)(左)はここ数年新しく届くようになった新品種である。平べったい形で、薄い外皮の中にあまい果肉がギッシリ詰まって、種がほとんどなく、とても食べやすい。なかなか栽培が難しいらしく、価格も非常に高いようだ。

「相棒-劇場版Ⅳ」ほか

2017年02月15日 | 読書・映画

 今日から土曜日までは、次の「恵庭クロカン」に備えて、休養モードである。そこで、大好きなTVの人気番組の1つ、水谷豊扮する杉下右京の“相棒”だが、今週から全国で一斉公開された「相棒-劇場版Ⅳ- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断 - 東映」をシネマ太陽函館で観てきた。
 
 いつも“相棒”の劇場版は、スケールが大きく、重厚さもあり、ストーリーも格段におもしろい。今作のテーマも「戦争」と「平和」、そして「正義」とは何かを描いており、メッセージ性が強いストーリー構成だ。このあたりの考えさせられる構成力、メッセージの伝え方は「さすが」と思った。

 国際犯罪組織が画策する東京を舞台とした50万人を対象としたテロとの対決だった。しかし、その犯罪計画の背景が第二次世界大戦時の悲しい境遇にあることも考えさせられたし、今後、近いうちに本当にこんなことが起こるかもしれないと言う危機感を感じさせてくれる内容だった。

 あと、観たい映画がもう一つある。遠藤周作の小説「沈黙」を、「ディパーテッド」「タクシードライバー」の巨匠マーティン・スコセッシが映画化したヒューマンドラマ「沈黙-サイレンス」だ。調べたら、今週末までシネマアイリスで上映されている。明日か明後日にでも観てこようと思っている。

夕食は「とんきのお客様感謝祭ツーコインサービス」

 
老舗のメインメニューが600円(税込)でいただけるのがうれしい。
しかし、年に2回ほどあるこのサービスのときにしか行かないのが申し訳ない。


ヒレカツ定食


エビフライ定食
いつもヒレカツとエビフライを妻と半分ずつ分けあってご賞味。


ライフスポーツ・ルスツスキーツアー(2日目)

2017年02月14日 | スキー・クロカン

 2日目の我が班は、男性陣の一人は昨日だけの参加で、もう一人は腰の調子がおもわしくなく、結局女性2人だけだった。
 昨日はバンバン滑ったので、今日は2人だけということもあり、課題を持ちながら半ばレッスンモードで滑った。






イゾラBコースのコブ斜面の中に上から続くモーグルコース。下の4名は我がライフのグループ


Mtイーストの駐車場の上を通るMtウエストへの連結ゴンドラ


滑り終わって戻り、バスの前での「まあ、一杯!」


私は運転があるので、ウーロン茶



妻からのバレンタインディチョコ

ずっと気になっていたキングヘークの「さきいかチョコ」
「函館こがね」をチョコでくるんだ意外とマッチする美味しさ。しかし、高い!


妻が食べたかったという六花亭のチョコとネーミングに奇をてらっただけの普通のチョコ