癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

茅野市・諏訪市観光

2009年07月31日 | 登山・旅行
朝の7時ごろまで雨が降っていた。山は諦めて茅野市街地まで出て、この山旅2度目のコインランドリーへ。洗濯している内に上空に青空が広がってくる。

八ヶ岳(赤岳)は、6時間もあれば往復できそうなので、10:00ごろに登山口方向へ向かってみたが、麓から厚い雲に覆われたまま。雨には当たらないかも知れないが気が進まない。

Uターンして、まずは『茅野市尖石考古館』へ・・・この八ヶ岳山麓は、国内でも縄文文化の特異な発達で「縄文王国」と呼ばれるほど有名なところで、国宝の「縄文のビーナス」(画像左)や重要文化財の「仮面の女神」(画像右)を初めとする多くの土偶や遺物が発掘されている。復元保存されている特別史跡「尖石遺跡」の敷地内に建てられた非常に充実した施設であった。同じ国宝の我が函館の「中空土偶」のレプリカも展示されていた。

次に、近くの『八ヶ岳総合博物館』へ。ここを見ている昼過ぎに、また雨が降ってきた。八ヶ岳を無理しなくて良かったと胸を撫で下ろす。茅野市街地で有名な讃岐うどんの店で昼食。

次に、諏訪市へ。『諏訪大社本宮』~『諏訪市博物館』~『高島城』~『原田泰治美術館』と回った。

博物館や有名な寺社仏閣やお城は、北海道にはない日本史上のその土地ならではの中世と近世の歴史を実感できるので、探してでも寄ってみたい方である。
『原田泰治美術館』では、「星野富弘・花の詩歌展」が開催されていた。二人とも大好きな絵かきなので、一石二鳥で得した思いだ。

明日は、こちらの動向をチェックしていた甲斐市の青年Saさんから誘われた三百名山・鉢盛山の予定。

これから明朝の待ち合わせ場所の黒川林道ゲート前まで約50kmほど走って、そこで夜明かしの予定。今、雷を伴った雨が降っているが、明日も似たような天気らしい。少しくらいの雨なら決行予定だが・・・?

お手軽3山~霧ヶ峰・美ヶ原・鉢伏山

2009年07月30日 | 登山・旅行
昨夜は八ヶ岳(赤岳)の美濃戸登山口で夜を明かす。雨は降ってないが麓からガス。この山は天気の良いときに登りたかったので、モチベーションが上がらない。1時間少々、白河原手前で雨になる。これ幸いと迷わず撤退。

登山口から八ヶ岳温泉もみの湯まで下り、停滞を決め込み、ゆっくり朝食を摂る。しかし、諏訪湖方面には青空が広がっている。地図で確かめると、そちらには、それぞれ2000m前後にもかかわらず、頂上近くまで観光道路が上がっていて、1日で3山をゲットできる霧ヶ峰と美ヶ原と鉢伏山がある。

そちら方向へ少し走ってみる。とりあえず霧ヶ峰はすっきりと見えている。これは行かねばなるまい・・・結局、3山とも晴れていて、すべて踏破することができた。


○霧ヶ峰は百名山で、登るというより花咲く高原ん遊ぶと言った山である。ちょうど一面に咲くニッケウキスゲが見頃で、観光客で大にぎわいであった。

コロポックルヒュッテの駐車場からニッケウキスゲが咲く先にゆったりとした頂上の車山(1925m)〈画像〉まで、ピストンした。いろいろな花が咲き誇り、まさに花の高原だった。八ヶ岳や北・南アルプスが見えるはずだが、それらは雲に覆われたままだった。

往復1時間。美ヶ原へ向かう途中で八島湿原にも寄る。


○美ヶ原もやはり百名山で、松本盆地の東側にそそり立つ溶岩台地。ここも観光化して、頂上の王ヶ頭(2034m)には放送アンテナが林立している。

最短ルートの自然保護センターからピストンした。霧ヶ峰ほど花は少なく、観光客も少なかった。往復45分。


○最後の鉢伏山(1928m)は三百名山で、松本市と岡谷市の境界に位置し、松本市街地から見ると、名前通りに鉢を伏せたような山だった。

やはり山頂近くの鉢伏山荘まで、車道が通じていて、往復30分だった。やはり高原状の頂上からは諏訪湖周辺の展望が広がっていたが、松本市街地はガスに遮られていた。トンボがやたらと多かった。


歩いた時間は3山トータルで2時間少々だったが、車の運転は7時間ほど。いずれも2000m付近まで上がるくねくね道路で、すっかり運転疲れでヘトヘト。

再び、もみの湯に戻ってきたが、八ヶ岳連峰はスッポリ雲に覆われたままだった。明日の日中は雨はないらしいが、果たして・・・?

ツキで拾った御座山

2009年07月29日 | 登山・旅行
これまでもツキに恵まれて、うまい具合に雨を避けて連日登り歩いているが、今日ほどそれを実感したことはなかった。

朝から雨でもあり、今日は休養・移動日のつもりだった。甲府周辺の観光は昨年12月遠征時に全部見てしまったので、八ヶ岳方面の観光でもと清里までやってきた。

すると、雨は降っていない。八ヶ岳は厚い雲で覆われているが、御座山(おぐらやま)のある東側は青空が広がっている。他と離れている御座山を今日やっつけてしまえば、明日以降の計画が楽になる。

3本あるコースのうち、埼玉のSaさんからのメールでお勧めの長野県南相木村の唐沢登山口をめざす。登山口から見上げると、頂上の切り立った岩壁が呼んでいる(下山後判明したが、これは南ピークだった)。これは行かずばなるまい!

ニ百名山であるこの御座山(2112m)は、千曲川を挟んで八ヶ岳と対峙する佐久の山並みの最高峰である。

登山口から山頂直下まで針葉樹に覆われているが、通過した南ピークと頂上は切り立った岩壁を巡らせた岩峰で樹林から突出して高度感満点であった。

垂直の岩壁を巻いて、鎖場を登り切った南ピークを頂上と勘違い。さらに南のコルまで下って登り返した細い岩稜の一番奥が頂上だった(画像)。

残念なことに頂上岩峰だけがガスの中で、展望はなかった。あったとしても八ヶ岳は雲の中だったが・・・しかし、西側の垂直にスッパリと切れ落ちた岩壁は下が見えたら相当怖かったろう。

登山口の案内板には「標高差約700m、距離2500m、2時間30分」と書かれていた。これまでの経験から、1時間30分で着くだろうと思ったら、本当にドンピシャだった。下りは1時間05分。10:15スタート、13:05ゴール。

この山を先にゲットしちゃうと、八ヶ岳の赤岳が1日、天狗岳の蓼科山がセットで1日となり、明日以降の計画が立てやすくなる。どちらを先にするかは、明日の天候次第である。できれば八ヶ岳の最高峰である赤岳は天候の良いときに登りたい。

下山しても上空は青空が広がって、夏の太陽の下で蝉時雨が煩かった。しかし、それほど離れていない清里まで戻ったら雨だった。清里で昼夕兼食のほうとうを食べ、雨と濃霧の中、赤岳の登山口方向へ向かう。途中の鹿の湯という温泉を見つけて入浴。この後、どこか適当なところで泊まるつもり。

薄曇りで展望にも恵まれた和名倉山

2009年07月28日 | 登山・旅行
「我向かうところに雨なし」・・・今日も雨での撤退も覚悟で向かったが、青空も広がる薄曇りの天候に恵まれ、予定通り和名倉山(わなくらやま)(山梨側の呼称で白石山)(2036m)をゲットすることができた。このブログを見て応援してくださっている皆様のおかげです。感謝・感謝!

和名倉山は、奥秩父主脈から北に延びる平滑で長大な尾根の突端に、悠揚な稜線を見せる山であった(画像)。埼玉県の山でありながら、一般登山道は山梨県側から奥秩父主脈縦走路上の将監峠を経て長駆、ピストンするしかない。

その登山口に向かうに連れて、秩父側の上空は青空が広がってくる。6:30、思いがけない天候に嬉々としてスタート。将監小屋までは緩やかな林道歩き。

将監峠からは頂上までの標高差はわずか200m足らずなのに、その間の稜線歩きがやたらと遠い。平面距離でざっと6kmはあり、2000m前後のピークを4つも越えて行かなくてはならない。

途中の一番高い東仙波(2000m)からの展望が最もよく、目指す頂上はもちろん(画像)、東に雲取山、北に妙義山ほか、西に甲武信ヶ岳や国師ヶ岳などなどなど。

頂上は、苔むして自然倒木などが鬱蒼とした原生林の中に忽然と現れる裸地がそれだった。二等三角点はあったが、登頂感まったくなしで、いささか唖然とした。ルート全体のイメージからも、登ったというより辿り着いたという感じ。当然展望はなし。

登り、3時間40分。下り、3時間35分。全体の標高差が少ないので、登りも下りもほとんど同じタイムだった。下りは、今回の山旅の日帰り下山では最長タイム。

下山途中からガスに巻かれて展望はなくなったが、雨には降られなかった。下山後、昨夜夜を明かした大菩薩の湯へ。入浴後、ブログを打つ。

これで昨年12月に来て雪のために登り残した2000m峰の4山は3日連続でゲット。再び南アルプスへ戻りたいところだが、まだ天候は雨予報続きだ。あと、この近辺で残っているのが八ヶ岳。ここに、対象の山が蓼科山、天狗岳、赤岳の3山と近くの御座山などがある。これらの山はアプローチも簡単で、登山道も整備され、少しくらいの悪天候でも心配のない山らしい。そっちへ向かって、南アルプス南部の梅雨明けを待つことにする。しかし、明日はそちらも雨予報。明日は、移動・休養日にしたいところ・・・ということで、これから近くの道の駅甲斐大和まで走ることにする。

ビックリ出会いの甲武信ヶ岳

2009年07月27日 | 登山・旅行
夜半から振り続いた雨が早朝には上がり、ガス中登山ではあったが、予定通り百名山の甲武信ヶ岳(こぶしがだけ)(2475m)に登ることができた。

この山名は、甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)に跨がっていることに因るらしい。もともとは拳山でそれに甲武信を当てはめたという説もあるとか。

雨が上がるまでは、ピンポイント予報でも一日中雨予報なので、停滞を決め込んでいた。しかし、自分なりの観天予報では、午前中は雨が降らないだろうという確信を抱く。慌ててご飯を炊き、おにぎりを作り、カップラーメンを食べる。

6:00、展望は鼻から諦めて道の駅みとみをスタート。徳ちゃん新道から戸渡尾根をピストンした。1500m付近からガスに入って、最後まで展望はなかった。雨もゴール1時間前まで持ってくれ、それもカッパを着るほどではなかった。

まさに幽玄の世界の歩きを楽しむ。カラマツ林~シャクナゲ林~針葉樹林と高度を上げて行くに連れての植生の変化が顕著である。

天候のせいか、百名山にもかかわらず誰にも会わないのも珍しい・・・そんなことを思いながら、ちょうど中間地点の近丸新道合流点まで下ると、沢登りスタイルの30代の男性が休んでいた。沢から上がって来たとのこと。

少し沢談義をして、「私北海道なんですが、北海道の沢は登ったことがありますか?」と聞いたら、びっくりした顔で「もしかして、坂口さんではないですか?」との答え・・・。びっくりしたのはこっちの方・・・どう見ても初対面である。

昨年まで札幌にいて、今は埼玉県に住んでいるTaさんという方であった。札幌にいたときは、HYMLメンバーで、今でも拙サイトをよく見ているとのこと。

先日も見て、南アルプスに来ていることは知っていたが、こっちの山に来ていることは知らなかったらしい。新車購入のことも知っていた。いろいろお喋りしながら一緒に下った。

展望もなく、印象の薄い山に思わぬうれしい出会いが最高の思い出となった。

登り、3時間50分。下り、3時間05分。13:10ゴール。

下山後、「いずれまた北海道に住むつもりです。」言う彼と別れ、途中の笛吹の湯で汗を流す。明日予定の和名倉岳(白石山)登山口へのルート上にある甲州市交流センター大菩薩の湯で夕食を摂り、駐車場で夜を明かすことに。

ここ数日は、日本列島を縦断するように前線が停滞し、全国的に雨模様が続いている。そんな中、雨にも当たらず1山をゲットできたことは貴重だ。今は雨も上がり、青空も覗いているが、明日は果たして?

早朝稜線漫歩、金峰山~国師ヶ岳

2009年07月26日 | 登山・旅行
しばらく天候の良くない南アルプスを一時休止し、奥秩父の山への転進したが、それがみごとに功を奏し、素晴らしい好天と展望に恵まれた。

2360mまで車で登れる大弛峠を起点に百名山の金峰山(きんぷざん)(2599m)と三百名山の国師ヶ岳(こくしがだけ)(2592m)、さらに奥秩父最高峰の北奥千丈岳(2610m)にも寄り、それぞれピストンした。

前夜のうちに大弛峠まで上がった。林道とはいえ、クリスタルラインと名付けられた3桁国道をはるかに凌ぐ快適な道。北海道最高峰の旭岳より高い峠だ。土曜日でもあり、すでに夜明かし組の車が10台以上も。

天候は午前中の方がよさそうなので、4:30、まず金峰山を目指す。林の間からではあったがご来光も拝むことができた。左手に雲海の上の富士山を眺めながら途中の朝日岳を越えて樹林帯の稜線を進む。

山頂には大きな岩が積み重なり、シンボルの五丈岩が鎮座していた(画像)。南アルプスと八ヶ岳は案の定濃い雲に覆われたまま。昨年登った瑞がき山やクライマーの聖地として名高い小川山の岩場がすぐ近くに見える。北の方はギザギザの妙義山の奥まではっきりと見えた。

次々と登山者が登ってくる中、8:00に大弛峠に戻る。登り、1時間40分。下り、1時間30分。

しかし、そのころになって上空にガスが広がり始め、展望と青空がなくなる。ちょっと休んで、向かい側の国師ヶ岳へ。

今が見頃のハクサンシャクナゲが中心の「夢の庭園」の中に設けられた木の階段や木道が続く。その後は丸いかこう岩が露出してくる。

頂上には一等三角点が鎮座している。瞬間ではあったがガスの切れ間から富士山の頭が見えたが、展望はそれと帰りに寄った北奥千丈岳だった。

北奥千丈岳の方が頂上感があり、展望も良さそうだ。人気がありそうで賑わっていた。

登り、40分。下り、45分。9:45には打ち上げ。時折戻る日射しに、濡れたままのテントを干してブログを打つ。
林道を下って町に出るまで1時間。山梨市営花かげの湯でマッタリ。その後、市街地に出て買い物をし、明日の甲武信岳徳ちゃん新道コース登山口にある道の駅に落ち着いた。目指す山は雲の中だが、明日はどうか?

休養・移動日~静岡市から甲府盆地へ

2009年07月25日 | 登山・旅行
今日は、明日以降の登山ベースとなる畑薙第一ダムへ移動し、さらにバスでさわら島まで入る予定だった。そのために、とりあえず静岡市へ向かった。

まず、登山用品店で昨日まででボロボロになったローカットの登山靴の替わりにミッドカットの靴を新調した。

この旅には、履き古した普通の重い登山靴とローカットの登山靴とトレイルランシューズを持参してきた。ローカットで慣れると普通の登山靴でドタドタ歩くのは嫌になる。適当なローカットがなかったので、ミッドカットの新調となった。

その後、天気予報を検討しながら明日以降の作戦を練る。南アルプスにこだわると明日と明後日は雨がらみで、その後もパッとしない天候が続く。縦走は完全な梅雨明けにしたい。そこで、隊長Oさんのご意見を参考に、昨年12月の遠征時に早い雪で登り残した奥秩父の金峰、国師、甲武信、白石の可能性を検討。
結果、南アルプスにこだわって停滞を続けるよりは登れる可能性が強そうな奥秩父の山に転進することにして、甲府盆地へ向かった。

静岡市は時折滝のような土砂降りを繰り返していたが、甲府盆地へ入ったら青空が広がっていた。しかし、18:00の気温が32℃・・・とても車の中では寝られたものではない。そこで、これから明日の予定にした金峰山と国師ヶ岳の登山口の大弛峠か途中の乙女高原まで上がるつもり。明日は午前中はどきどき晴れるらしいが・・・?

(7/24分)農鳥岳~ワイルドな下山

2009年07月25日 | 登山・旅行
2泊3日のいずれも3000m超峰の白根三山と塩見岳ゲットの最後の朝を農鳥小屋のテン場で迎える。

夜通し強烈な雨が降り続き、停滞のつもりだった。体もそれを欲しているようなので、のんびりしていたが、朝方には止んでしまい、太陽まで顔を出す。しかし、テントを撤収しようとしたらまた雨・・・そんなことを3回も繰り返し、8:40、ようやく農鳥岳へ向けてスタート。

農鳥岳(3026m)(のうとりやま)は、ニ百名山で、山梨県と長野県の県境の稜線に連なる白根三山の3つ目の山である。

この山より高い西農鳥山を越えて、1時間20分で頂上到着。周りの山はほとんどガスで覆われていただけに、頂上からの展望が得られただけでも満足。

北部最後の3000m峰に見送られて(画像)、大門沢へ下る。農鳥岳からゴールの奈良田までの標高差は2200m・・・これまで経験のない落差である。

大門沢小屋までの急なこと急なこと、そして、長いこと長いこと。さらに、ガイドブックには書かれていない丸太や鉄パイプに細い木の幹を横にしてくくり付けただけの粗末な橋が8ヶ所も・・・しかも、昨夜の雨で激流と化している。高所恐怖症の自分にとって、これほど怖いものはない。今でもよく落ちないで渡ってこれたとザワザワする。おかげで、いつも怖い思いをする最後近くの3本の吊り橋は全然怖くなかった。

途中で道を見失い、先行の4名と一緒に探したりというハプニングもあったりで、7時間30分で3日振りの愛車と対面。

早速、奈良田の里温泉へ。入浴後、ヤマケイから9月号の扇沼山の校正原稿を温泉のファックスへ送ってもらって対応。

そこで、夕食を摂って直ぐにでも打ち上げたかったが、食堂はすでに営業終了。結局、夕食にあり付けたのは19:30。ボリューム満点のカツ定食に舌鼓を打ったが、運転があるのでビールはお預け。静岡県南部町の道の駅「とみざわ」へ落ち着いたはいいが、暑いのでパンツ一丁で寝た。朝を迎えた今もその格好でブログを打っている。窓の目隠しのお陰・・・。

(7/23分)ピストン塩見岳

2009年07月24日 | 登山・旅行
塩見岳(3052m)も百名山で、南アルプスのほぼ中央部に位置するダイナミックな山である。これまでの山は山梨県と長野県との境界線上の山であったが、この山は、静岡県と長野県の境界線上に位置する。

当初の計画では、長野県側から日帰りするつもりだったが、応援団の方々から1日目に熊ノ平まで行けば、日帰りでピストンできるとの助言をいただいた。

4:30に熊ノ平をスタート。樹林帯の長い稜線を進む。周りは晴れているのに、目指すピークはガスで覆われたまま。

急登に掛かる最後のコルで携帯が通じ、ようやく家と連絡が取れて一安心。ガスが取れるのを待ちながら、そこで昨日のブログを打つ。30分ほど待っても頂上は姿を隠したまま。

諦めて急なガレ尾根を登る。最高点は東峰だが、三角点は西峰にあり、こちらが頂上とされているようだ。途中では数人に会ったが、百名山で一人の頂上は初めてかも知れない。しかも展望はなし。戻って来て熊ノ平が近くなって初めてその全容を現した(画像)。

登り、4時間。下り、3時間40分。

戻ってもまだ12:30。まだ打ち上げには早いので、農鳥小屋のテン場まで移動することに。結局連日の10時間行動になり、ハードな1日となった。

(7/22分)絶妙・大満足の北岳~間ノ岳

2009年07月23日 | 登山・旅行
今日から2泊3日で白根三山(北岳~間ノ岳~農鳥岳)と途中から塩見岳ピストンを加えたテント縦走の予定。

第1日の今日は、広河原からスタートし、国内第2峰の北岳(3192m)と第4峰の間ノ岳(3189m)(共に百名山)を踏んで熊ノ平テン場まで、10時間のハードな行程を踏破した。

朝のうちは小雨で山はガス。天候回復傾向を信じ、始発のバスに乗る。

6:30、カッパを着ると暑いので折り畳み傘でスタート。大樺沢右俣コースを辿る。1時間ほどで雨は止み、時折農鳥岳が姿を見せるも、その後はガスの中を黙々と登る。

11:40、展望を諦めていた頂上到着と思ったら歓声が上がる。なんと到着を待っていたかのようにガスが取れ、大展望が広がる。山々は雲が絡んでいるが、次の間ノ岳ははっきり見える。上空にはガスを通して日蝕で欠けた太陽のおまけまで。

頂上から下り始めてまもなく、昨日バスの中で聞いた場所でキタダケソウとも対面。

相前後して歩いた同じバスに乗ってきた滋賀県の男性と北岳山荘で別れ、間ノ岳へ向かう。

間ノ岳頂上から、これまで登った山も、これから登る南の山もすべてくっきりと見える。思い残すことなく熊ノ平を目指す。

熊ノ平のテン場は狭いが独り占めだった。しかし、山小屋に衛星電話がなく、家に連絡もできなかった。

多くの花々堪能~仙丈ヶ岳

2009年07月21日 | 登山・旅行
まずは、昨日の続きから・・・全国に10数座ある駒ヶ岳の最高峰で、夏でも雪を被っているような白いかこう岩の甲斐駒(2967m)山頂で45分休み、早川尾根の最高峰・アサヨ峰(2979m)へ循環縦走して、北沢峠テン場着が13:30。予想より楽に2座ゲット。これも、「坂口さんなら、1日でやれるよ」という応援団のご助言のお陰。感謝・感謝。


早川尾根は、岩とハイマツと灌木で、日高山脈の稜線歩きを彷彿とさせる。南アルプスらしさが濃く残るところとのこと。この辺りが、南アルプスと日高は似ていると言われる所以か?


さて、本日は、甲斐駒と北沢峠を挟んで対峙するたおやかで雄大な仙丈ヶ岳(3033m)に登った。南アルプスでは唯一?カールを持ち、花の多い山である。

朝方から小雨がぱらついていたが、テントを撤収。展望は諦めて、花狙いで、6:00に北沢峠をスタートし、薮沢新道を登り、小仙丈尾根を下った。

雨は登り始めてまもなく上がったが、ガスは掛かったままで、カールも見えず。頂上に近づくに連れて花が多くなる、キバナシャクナゲ、アオノツガザクラ、イワウメ、オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイ、タカネシオガマなどのほか、種類は多い。

登り 2時間50分、下り 2時間20分。11:10ゴール。

下山後、計画では、明日からの白根三山~塩見岳縦走に備えて、バスて広河原へ移動し、テン泊予定であったが、車をデポしてある奈良田まで戻った。バスの中で、北岳から下山して来た人からもう遅いと思っていたキタダケソウの咲いているところを詳しく教えていただいた。

奈良田までは、往復2200円の出費だが、理由は、今晩は確実に雨で明日も停滞の可能性が強いこと、始発のバスでも日程に影響がないこと、食糧や装備の補充、携帯の充電、ブログの更新、温泉、車の方が寝やすいことなどである。

一番先に奈良田の里温泉へ。3日分の汚れを落とし、天ざるそばに生ビール。至福の極み。食堂で白根三を縦走してきた若いご夫婦と山談義。ヤマケイの記事も読んだとか。駐車場で一緒の写真を撮られた。

夕方の今は雨。明日は昼から夕方に掛けては晴れて、明後日も好天らしい。

爽快~甲斐駒ヶ岳とアサヨ峰

2009年07月20日 | 登山・旅行
(画像は、途中の双児山から望む甲斐駒ヶ岳)

4日振りの青空が広がる。今日は、テン場を起点に百名山の甲斐駒と三百名山のアサヨ峰を循環縦走。

5:00スタート。7:35甲斐駒到着。山頂は携帯が通じるので、簡単にブログ更新。

上空に高い雲が広がるもは展望は鋸岳の時とほぼ同じでバッチリ。鋸岳からは陰で見えなかった富士山と鳳凰山も見えるのがうれしい。山頂賑やか。

これから仙水峠まで700m下って、アサヨ手前の栗沢山までの450mの登り返しがきつそう。