癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

アトランタ空港で成田行き待ち

2016年10月31日 | 登山・旅行

 10日ぶりのご無沙汰です。 
 予定通り、旅を終えて、今、アトランタ空港で、成田行きの飛行機待ち。

 これから、14時間のフライトが憂鬱。来るときは、映画を5本も見た。また、同じかな?

 帰ってから、ホームページへの旅行記のアップに追われそう。

  

成田からアトランタ乗り継ぎでリマヘ

2016年10月21日 | 登山・旅行
 今日の成田空港北ウィング4Fでの集合時刻は13:25。蒲田のホテルからJRで上野へ。さらに、京成上野から成田空港行きのスカイライナーに乗り換えて、1時間前に成田空港到着。ここまでが一番緊張した。あとは、ツアーリーダーに着いていくだけで良いのだから…。


 集合場所で、全国各地からの14名(男8名、女6名)の参加メンバーと2人のツアーリーダーと顔合わせ。いろいろ説明を受け、搭乗券を受け取る。


手荷物を預け、出国審査を受けて、搭乗ゲートへ辿り着いた。
 



 このあと、成田空港発の15:55のデルタ航空に乗り、乗り継ぎのアトランタ着が15:25着。ただし、時差がマイナス13時間なので、飛行時間は約13時間ほどで、今日1日が37時間になる計算だ。時差ボケが心配。
 さらに17:45発のデルタ航空に乗り継いで、23:20にリマ着。そして、ホテルへ。なお、アトランタとリマの時差は、プラス1時間である。成田を発ち、リマのホテルに着くのは20時間後? 

 では、行ってきま~す!

「インカトレイルトレッキングとマチュピチュ、クスコ、ナスカの地上絵12日間」

2016年10月20日 | 登山・旅行

 10/21~11/1の間、ペルーの「インカトレイルトレッキングとマチュピチュ、クスコ、ナスカの地上絵12日間」という海外ツアーに参加する。

海外トレッキングツアーは、07年のニュージランド以来9年ぶり7回目となる。2005年から2007年間の3年間は、年2回ずつ出掛けていたが、ここしばらくご無沙汰だった。

 ヨーロッパアルプスで高度障害を経験をしている妻は、今回も4200mを通過するために不参加で、一人で参加することにした。
日程は下記の通り

 このツアーのハイライトは、4日間にわたるテント泊のインカトレイルトレッキングである。
 4日目にマチュピチュに入り、翌日、その後ろのワイナピチュ峰にも登る。そのほかに、クスコ市内観光やナスカの地上絵の遊覧フライトもある。






 国内のように、毎日スマホからブログにアップするのは、難しそうだ。ホテルによってはWi-Fiが無料で使えることもあるらしい。その時には、簡単な速報は入れることができるかも知れない。しかし、インカトレイルトレッキングの4日間は、携帯の電波もないそうなので、絶対に無理であろう。帰って来てから、詳しい記録をHPの方へアップする予定です。

 とりあえず、今日は、午後の便で羽田に飛び、東京で1泊し、明日に成田からアトランタ経由でリマに入る予定である。とりあえず、明日の成田出発直前まではブログにアップできそうだ。

◎また、新聞に載っちゃった。


 蒲田のホテルで寛いでいたら、妻からのラインで、今日の夕刊の記事が送られてきた。
 まったく事前の知らせもなかったので驚いた。名前は載っていないが、この写真は、昨年秋の恵山高原コースの再整備の笹刈り作業の自分の姿だ。
 昨日、そのコースを使ってライフスポーツの登山会をやったばかりのグッドタイミング。

ライフスポーツ「恵山紅葉登山会」

2016年10月19日 | 登山・旅行

恵山高原コースの草原から恵山をバックの集合写真

 スキーを中心としたシニアスポーツクラブ「函館ライフスポーツ」の今年の秋の登山会は、「恵山紅葉登山」を計画した。
 38名の参加で、平均年齢72歳前後なので、無理のないコースを選択した。今年から復活した恵山高原コースの紅葉を楽しみながら登り、火口原駐車場から恵山展望台を往復し、帰りはバスで下りた。
 今年はどこも紅葉が不作だったが、恵山特有のサラサドウダンの紅葉は、例年と遜色ない感じで、それなりにきれいだった。



今日歩いたコースのGPSトラックログ


色付き始めた高原コースの下の方


草原に出る手前のサラサドウダンとカエデ類の紅葉


海向山手前の456ピークを背に草原を歩く


火口原駐車場から恵山展望台を目指す


恵山展望台から望む、眼下のつつじ山や恵山地区市街地、津軽海峡と下北半島の尻屋崎


恵山展望台から車道の斜面と海向山を望む


恵山の爆裂火口を背に駐車場へ下る


駐車場付近で昼食タイム


例年通りきれいだった449ピーク斜面の紅葉

 途中の戸井の湯遊館で疲れを癒して、帰路に就いた。

これまでの「恵山・海向山」の山行記録のページへ

海王丸出港風景ほか

2016年10月18日 | イベント鑑賞・参加

 函館港西埠頭に14日から接岸中の国内最大の帆船「海王丸」の出港風景をカメラに収めてきた。
 海王丸は、独立行政法人海技教育機構(横浜)の練習船。今回の航海は、全国の海上技術学校の実習生ら62人が乗り込んで、4日に横浜港を出港し、14日に函館港に入港した。この後は、清水港に向かうとのこと。












港埠頭には、今年の函館港へのクルーズ客船の最後の入港となる「コスタ・アトランティカ」が接岸していた。
帰路途中なので、北埠頭まで車を走らせたら、何とか間に合って、ツーショット撮影がかなった。


クルーズ客船「コスタ・アトランティカ」の全容と海王丸

 コスタ・アトランティカは、イタリア船籍の船で、2000年にフィンランドのクヴァルネル・マサ造船所ヘルシンキ工場で竣工。船価は3億7500万ドル。 客室は全部で1,057室あり、そのうちの845室が海側に面している。 東地中海クルーズに就航している。

◎大先輩の葬儀
 享年90歳で逝かれた大先輩A先生だが、教育界でもスキー界でも重鎮として活躍され、個人的にも、若いころからいろいろお世話になった方だ。
 
 昨年の退職組織の総会時に、「米寿祝い」の賀詞と記念品をステージの上で贈呈したら、いたく感激されていた。また、今春の花見や20周年記念式典・祝賀会にも元気な姿で参加していただけに突然の死に驚いた。

 昨日の通夜は、この年代の方の葬儀にしては、非常に参列者が多かった。これもA先生の御人徳にほかならない。
 通夜の際、「明日の葬儀で、退職組織の道本部からの弔辞を、副会長として代読してほしい。忌中引きにも残ってほしい」と依頼されたので、12:00からの葬儀に参列した。

 葬儀終了後も、忌中引きで、しっかりご馳走になり、家へ帰ってひと眠りした。

◎今年のマラソンの打ち上げ
 2日後になってしまったが、妻との今年のマラソン大会の打ち上げで、居酒屋二鳥目本店へ。
 今年の自分のマラソン大会は、67歳から再出場したハーフのベストタイムを記録した「伊達ハーフ」、72歳でフル初挑戦でながら完走できた「函館マラソン」、ひと月以上走っていなかったのでファンランに徹した「大沼グレートラン」など、いろいろ印象に残るシーズンだった。妻は、これに3月の「名古屋ウィメンズ(フル)」が加わる。
 昼過ぎに、たくさんご馳走になったのに、またしっかり飲んで食べてきた。



今日も原稿書き

2016年10月17日 | 日常生活・つぶやき
 今年は、公職が減って自由になる時間が増えたが、秋になって、山に登るだけでなく、いろいろデスクワークも忙しくなった。まずは、来春出版予定のこれまでの道新(札幌圏版)連載をもとにした『ほかいどう山楽紀行』の校正。すでに、原稿のほとんどは書き上げているが、先週には、前半部分の初校を終えて、出版社へ送り返した。

 今日は、さらに、11月8日からの道新(道南版)「みなみ風」の新連載となる「どうなん・とうほく山楽紀行」の第1回目の「恵山・海向山」の原稿書きに取り組んだ。すでに、札幌圏版には掲載済みなのだが、地元の読者が対象なのと、掲載から4年経過している。そのまま転載というわけにもいかず、あちこち加除修正を加え、もっと書きたいこともあったが、涙を飲んで削ったりして、苦労しながらなんとか字数に収めることができた。写真も違うものを選んでみた。

 さらに、11/4掲載予定の札幌圏版の「110神居尻山」の原稿は、来週の月曜日に送れば良いのだが、実は、10/20~11/2の間、ペルーの「インカトレイルトレッキング・マチュピチュ・クスコ・ナスカの地上絵」という長ったらしい名前のツアーに参加の予定である。そこで、校正の時間も必要なので、今日、前もって書いておいた原稿に手を加えて送っておいた。

 今晩は、妻との今年のマラソンの打ち上げの予定だったが、仕事とスキーでお世話になった大先輩のお通夜が入ったので、明日に延期した。

大沼グレートラン

2016年10月16日 | ウォーキング・ジョギング・マラソン

 
 このひと月間は山旅だけで、全然走っていなかったが、今年も「大沼グレートラン・ウォーク」の「湖畔1周ラン14.1km」に妻と一緒に参加した。
 種目は、ランニングもウォークも、大沼一周コース14.1kmと半周コース6.3kmである。
 今年は、全種目合わせて過去最高の2,268名の参加だった。そのうち、自分たちが参加したランの大沼一周コースは1376名だった。

 昨夕、足慣らしに5kmを流してみたが、なんとか走れそうな感じだった。しかし、例年のように6分/kmを切るペースは無理そうなので、前半抑えて、後半余裕があったら少しペースを上げて、楽しんで走る作戦で臨んだ。

 結果、1kmごとのラップは、前半は6分20秒ぐらいで、後半は6分前後のタイムで、作戦通り余裕を持って走ることができた。トータルラップで6分09秒、タイムは昨年より4分遅い2時間26分27秒、総合順位は714位で、昨年より150位ほど落ちていた。
 妻は、初めから頑張って走り、昨年より2分も速い2時間19分で、順位も502位と善戦だった。がんばり過ぎて、帰宅後、今回も頭痛を起こしてダウン。

 昨年の紅葉はみごとだったが、今年は、どこも紅葉は不作だ。この大沼も同じだった。遅れている上に、赤が鮮やかになれていない。




スタート1km付近


いつも紅葉がきれいな7km付近だが、今年はまだ遅れているようだ


8km付近の「6.3kmのラン・ウォーク」の参加者たちの応援


ゴール1km前付近


ゴール直前


ゴール後のりんご、りんごジュース、山川牛乳の提供     温かいコーンポタージュの提供


七飯町のスィーツ   参加賞の王様しいたけ


開催要項と記録証


 無料入浴券利用のアップル温泉で疲れを癒し、西桔梗町の若大将でラーメンを食べて帰った。

第93回赤光社公募美術展

2016年10月15日 | イベント鑑賞・参加

 北海道内で最も歴史のある赤光社美術協会の「第93回公募美術展」が、昨日から19日まで、棒二森屋デパートで開催されている。 

 今年も、会員の重鎮であるyamaさんから招待券をいただいて鑑賞してきた。






赤光社美術協会賞の作品「静かに時は繋がる」
北海道新聞社賞の作品「待つ人」


鉛筆で描いた奨励賞の作品「臥牛山望景」


yamaさんの作品「ゼフィルスの棲む森」
ゼフィルスとは、樹上性のシジミチョウの一群で、日本には25種が生息するらしい。


いつも独特なタッチで山を描き、毎年楽しみにしている伊藤さんの作品「『春』芦別岳を望む」


昨日のテレビ番組表の名文ほか

2016年10月13日 | 日常生活・つぶやき

 昨日の日ハムとソフトバンクのCS第1戦は、帰りの車のラジオで聴いてきた。
 またもや大谷の7回1安打零封ピッチングに加えて、5回に集中打と中田のとどめの一発で6点を上げて、6:0の快勝だった。

 さて、今日、車のラジオを聞いていたら、昨日の新聞のHBCのテレビ番組表のこの試合の紹介文のことが報じられていた。

 左側の縦1列が意味のある文章になっていることがたまにあることは知っていた。
 しかし、昨日のこの欄は、左の縦1列が「4年前の忘れものをとりに行く」となっているほかに、右1列も「勝の願いは俺のために日本一」となっているという。

 横の同じ字数を計算しながらも、みごとに収めたものだと感心してしまった。この文章を作っているスタッフの「してやったり!」というような顔が思い浮かぶ。


◎同期会の報告や写真等の送付作業


 去る10/1(土)に開催された「大野中学校昭和34年卒業生同期会」のスナップ写真を入れた報告文と決算報告を印刷して、集合写真と一緒に参加者に送付する作業、さらに、参加できなかった方で、集合写真や開催要項を希望する人への対応も含めて一緒に終了することができた。

 次回は、4年後の「我々の喜寿と中島先生の米寿を祝う会」で、最後の開催にしようと考えている。それまで、幹事役の自分がしっかりしていなければならないと肝に銘じている。

◎ダンプ松本さんと電話で直接会話

 このブログを打っている最中に、妻のところへダンプ松本さんから電話が入った。
 彼女が「山男さんがいるなら、替わって!」とのことで、超有名人との初会話で恐縮至極。
 妻のブログで、こちらの様子は知っているらしい。「お元気ですね~」、「お若いですね~」、「いつも仲よしですね~」といった内容だった。

 極悪のイメージが定着している彼女だが、素顔は、とても気遣いの回るかわいい女性のようだ。わずかな時間の会話の中にも、それが十分感じられた。

 妻への電話でも、必ず「山男さんによろしく」と言ってくれるらしい。数年前に、自分の実家のある町の煎餅の詰め合わせを送ってくれたこともある。

札幌日帰り往復

2016年10月12日 | 登山・旅行

 退職組織の会議で札幌を車で往復した。同じ会議に出席する同乗者がいたので、時間が短く感じた。

 駒ヶ岳も、羊蹄山も、山頂付近は白くなっていた。

 中山峠の紅葉を期待したが、今年は遅いのと、赤がないので、あまりきれいでなかった。 


 定山渓の錦橋の辺りが少しきれいだった。


 昼休みに中島公園を散歩。4年ぶりに覆いが外されて、リニュアルされた豊平館が姿を見せた。


 中島公園の紅葉
 結局、朝5時半に出て、20時に帰ってきた。

今年は木の実が不作?

2016年10月11日 | 日常生活・つぶやき

 例年より遅かったが、今年もいつの場所に栗拾いに行ってきた。これを食べなければ秋という感じがしないからだ。
 ところが、TVでも話していたが、今年は熊のえさになるドングリやブナの実が不作で、熊が人里近くに出没してらしい。
 いつもの栗林も、まったくイガの付いていない木が数本あったのは、初めての経験だ。

 おまけに、やや遅れている感じで、まだ多くのイガが付いていた。まだこれからも拾えそうだな感じだが、我が家は、これで十分である。

岩木山(1625m )

2016年10月10日 | 登山・旅行

 りんご畑越しに眺める初冠雪の岩木山

 この岩木山は、青森県の最高峰で、津軽地方のシンボルとも言える別名「津軽富士」。地元の人は、親しみを込めて「お岩木さん」と呼んでいる。民謡や歌謡曲にもよく登場する山だ。

 この山の頂上に立つのは、これで3回目だ。とは言っても、最初は、20代前半の職場の研修旅行のときだった。バスとリフトを乗り継いで、頂上までの岩場を下駄履きで登り、登山者たちに白い目で見られたのが一番の思い出だ。今、考えてみると良く登ったものだと思う。若いということは恐ろしいものだ。

 2回目は、10年前の三百名山巡りのとき。妻に車を8合目まで上げてもらい、自分は、嶽コースを登った。8合目から妻も一緒に登り、帰りは車で下りた。

 そこで、今回は、昔からの登拝路だった岩木山神社コースを鳥居の前から往復すると決めていた。

 朝まで雨が降っていたので、諦めていたら、上空を覆う雲の下に初冠雪の頂上を見せていた。先日は、岩手山の初冠雪にぶつかったばかりなのに、今日はこの山の初冠雪だ。

 嶽コースは単調で、展望もほとんどなかったが、こちらのコースは、林間コースから沢コースへと変化に富み、展望も所々で開けた。

 嶽コースと合流する9合目より上の岩場は、雪で覆われ、風も強く、時おりガスに巻かれた。真冬モードで、非常にさむかった。頂上では、避難小屋の中に入って休んだ。

 雨の予報はなかったのに、最後の1時間は雨に降られた。雨具の上だけ着て、大急ぎで下った。

 7:30スタート、登り3時間05分、下り2時時間10分、12:10ゴール。標高差1400m。


 頂上が姿を見せる岩木山神社の鳥居を潜り、境内を進んだ。


岩木山神社の前から、左側の登拝路へ。


スキー場まで登ると、くっきりと姿を見せてくれた。


約1時間で「姥石」。ここからも白い頂上が見えていた。


焼止りヒュッテの前から、右にトレース気味に進むと沢に出た。変化に富んだ沢登りモードが楽しい。時おり小さな滝も見える。


1200mで振り返ると、谷の両側が紅葉に染まり、その下に南側の平野が広がる。


草紅葉の上に雪を被った岩場が見える


沢を詰めて行くと、1450m付近で、種蒔苗代に出た。


少し登り、種蒔苗代の沼と、その向こうの樹氷になっている林を眺める。

この斜面を登りきったら、嶽コースと合流し、雪の付いた岩場の登りとなる。


頂上への最後の登り


真冬モードの頂上。展望もなく、写真を撮って、すぐに避難小屋に飛び込んだ。

 下山後、神社の近くの百沢温泉(320円)で、ゆっくり疲れを癒した。

 予定してきた山はまだあるが、来年の春と夏に、ほかの山も取材に来るので、そのときに回すことにした。今日中に帰ることにして、青森のコインランドリーで洗濯をして、18:00発の青函フェリーに乗った。

 青函フェリーは、今月と来月限定て、JAF会員は25%割引。津軽海峡フェリーの約半額に近い10,800円で済んだ。


大鰐町 石の塔&阿闍羅山

2016年10月09日 | 登山・旅行
 碇ヶ関の道の駅で雨上がりの朝を迎える。岩木山が見えていたら登ろうと車を走らせた。しかし、大鰐温泉市街地を抜けたら、岩木山は見えたが半分以上雲に覆われていた。
 
 諦めて、大鰐でどこか時間潰しができる面白い所がないか探した。すると、その昔、天から薬師如来が降臨したと信仰されている「石の塔」と、平安時代から続く山岳仏教修験の地として栄えた阿闍羅山が見つかった。
 信仰心は全くないが、このような歴史は、本州ならではの魅力である。

◎まずは、石の塔へ

 青森県大鰐町と秋田県大館市の境の昔の夏越峠(420m )にある高さ27m、周囲74mの巨石。
 津軽地方には「石の塔見ねうぢ、でっけごど、しゃべらいねど」と言う言い伝えがあり、これをもとに、「万国ホラ吹き大会」が6月に開催されている。


 大鰐温泉郷から南の虹貝川沿いの道を10kmで早瀬野ダムへ。さらに、両岸どちらの道でも良いので4km、そして、林道を4kmで、ようやく赤い鳥居が建つ登山口。案内板には、45分と書いてある。


 林道跡を進み、その終点から20回ほどもシグザグを切る急な小道を登って行く。


登山口からの30分で、頭上に被さるような「石の塔」が見えてきた。


 根元には、薬師如来を祀る久須志神社


 石に穴を開けた飾りがあり、穴の開いた石が周りにもたくさんあった。

 いろいろな山に登っていて、多くの巨石を見ている自分にとっては、驚くほどの大きさではなかった。しかし、昔の人がこれを見て畏敬の念を抱く気持ちは良く分かる。

◎次に、阿闍羅山(709m)へ

 大鰐市街地から望む大鰐スキー場とその左上の阿闍羅山。
 昔の山岳仏教修験の山も、頂上までの車道、スキー場、頂上直下のゴルフ場とホテル、アンテナ群など、散々な状態だった。


 ラグビー場の上から、頂上に続く東北自然歩道をスタート。そのすぐ先には、古い鳥居が建っていた。


 スキー場の中の自然道から、杉木立の道を進む。
 やがて、再びスキー場の中の舗装道路に出た。パンフでは、その舗装道を辿り、ゴルフ場の中を通るようになっていた。


 しかし、すぐ先に広く刈り込まれたきれいな道ができていた。それをたどってみたら、ゴルフ場の中を通らないで、頂上の直ぐ下に出た。
 多分、いずれは、東北自然歩道をこちらにするために開削したものと思われる。今年、この道を使ってトレイルラン大会が開かれたようだ。


頂上には、アンテナ群とすでに閉鎖されているゴンドラの山頂駅があった。


 しかし、その奥は、公園のように整備され、阿闍羅大権現神社が祀られていた。


凄い豪華な供え物。街中なら、畏れ知らずに盗られてしまいそう。


眼下に見える大鰐の町と左奥の津軽平野


厚く低い雲に覆われた岩木山(左)と津軽平野


帰りは、パンフ通り東北自然歩道を下ったが、ホテルの下まで舗装道路にだった。
昔の信仰登山道の三番休みに祀られているお堂も、ゴルフ場の片隅といった感じだった。


ゴルフ場の下には、こんなホテルも。このホテルの入口を東北自然歩道が抜けていた。
 ホテルの下のスキー場の途中から、登りの自然歩道らしいコースに合流。

登り1時間10分、下り(距離が少し長い)1時間05分。途中でも雨はパラついたが、下山した途端に土砂降りになった。


 下山後、大鰐温泉郷で一番歴史の古い「霊湯大湯」へ。200円で入れる共同浴場が4軒ある。ここもその1軒。
 しかし、この温泉は、毎年7月の土用丑の日に、牛にまたがった大日如来像を湯に浮かべる霊験あらたかな伝統行事「丑湯まつり(温泉祈祷式)」が開催されている。


大鰐の「大日様」と親しまれ、篤い信仰を集める大円寺

 明日も岩木山や高い山はダメそうな天気予報だ。ただ、最終日の明後日は天気が良さそうなので、粘ってみようと思っている。今晩のどこでもホテルは、弘前の道の駅。


鹿角市で停滞

2016年10月08日 | 登山・旅行

 昨夜、鹿角市の道の駅に泊まった。夜半からずっと雨だったので、そのまま停滞を決め込んだ。


道の駅の中にある、日本3大ばやしの「花輪ばやし」の山車の展示場


鹿角市はきりたんぽ発祥の地とのこと。それでは食べなくては…と、道の駅のレストランでご賞味

 午後に街へ出て、2ヶ所の名所を見て、図書館へ


花輪朝市


有形文化財の旧関善酒造の建物


左側の母屋の内部


図書館の入っている鹿角市文化の杜交流館。夕方まで、ここで本を読んで過ごし、碇ヶ関の道の駅まで移動。

岩手山(2038m)

2016年10月07日 | 登山・旅行

〈登山口から少し上の焼走り溶岩流から、初冠雪と紅葉のコラボの岩手山を見上げる〉


〈石仏が並ぶ頂稜に出て、風も強く、寒かった頂上(薬師岳)を目指す〉

 昨夜の雨は、朝には初冠雪となって、紅葉とのコラボという粋な演出で岩手山を彩ってくれた。

故郷の山に向かいて言うことなし
故郷の山はありがなきかな
 これは、毎日この山を眺めながら育った石川啄木の有名な歌である。
 
 本州最北の2000m峰で、十和田八幡平国立公園及び岩手県の最高峰。盛岡の北西に位置し、東側から眺めるときれいなコニーデだが、西側には長い尾根を伸ばした形から「南部片富士」と呼ばれている。東岩手外輪山と西岩手外輪山の複成火山がこのような形を造り出している。

 前回は、05年11月上旬に、やはり、姫神山の翌日に登っている。頂上付近は雪で覆われ、物凄い強風と戦いながら登ったことと荒涼とした火山地形が一番の思い出だ。しかし、雪は前回の方が少し多かった。

 コースは、7コースある。前回は、古来からの信仰登山の道で、今でも一番多く利用されている柳沢(馬返し)コースを往復したので、今回は、2番目に多く利用されているという焼走りコースを往復した。国の天然記念物・焼走り溶岩流が見られ、夏はコマクサの群生が見事らしい。

 ただし、今日のコースの方が、1800m辺りまでは、総じてしっとりとした林間コースといった感じで、斜度も緩めで楽な感じだった。特に、1200m付近からは、斜面を斜めにトラバースしながら、裏側へ回る感じだ。前回のコースと反対側から頂稜に出て、頂上も近い。

 山容も登山口からの標高差(1400m)も、羊蹄山と非常に良く似ている。所要タイムも、現在の自分の羊蹄山のタイムと同じような、登り3時間30分、下り2時間25分だった。6:35にスタート。頂上は寒いので写真だけ撮って10分で下山開始。ゴール12:40。ちなみに、11歳若かった前回は、コースは違うが、3時間で登り、2時間15分で下っている。

 ゴール後、登山口の「岩手山焼走り国際交流村」の中にある「焼走りの湯」でのんびり。


苔むした溶岩の道


第一噴出口跡から、眼下の焼走り(黒い部分)を眺める。


第一噴出口跡から上坊コースとの合流点まで、トラバースする1kmほどの間、左上斜面にずっとコマクサの群生が見られる


枯れたコマクサの株
 

裏側へ回り込むようにトラバースしていくと、1750m付近の平笠不動岩と避難小屋が見えてくる


平笠不動避難小屋から、冠雪した山頂斜面を見上げる


氷結したハイマツ。これらを見ながら、最後の雪で覆われた急斜面を細かくジグを切りながら登っていく。
途中で、毛糸の帽子に換え、ウインドウブレーカーの中にインナーダウンを着た。


眼下に2つのピークと火口湖を見下ろす。その向こうは八幡平へと続く山並み。


頂上標識とともに


火口の中に聳える妙高岳


火口壁越しに、昨日登った姫神山と平野部を見下ろす


顔面半分をエビの尻尾で覆われた石仏と祠

 明日の東北地方は、どこも朝から雨予報だ。停滞がてら移動日になりそう。ただし、明後日以降も雨絡みの予報が続くので、予定が立たず悩みそうだ。