癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ありがとうございました

2021年02月17日 | 登山・旅行

        

先日はお忙しい中、誠にありがとうございました。

また、過分なお心遣いをいただき、恐縮いたしております。

お陰をもちまして無事、初七日忌を済ませることができました。

葬儀当日や自宅では、何分にも取り込んでおりまして、不行き届きも多々ございましたこと、お詫び申し上げます。

 

自宅にもたくさんのお花をいただき、お花が大好きな夫はお花畑にいるようで、本人もたいへん喜んでいることと思います。

 

 

そして、ブログにはたくさんのコメントをいただき、ありがとうございました。

また、私のことまでお気遣いいただいてありがとうございます。

お一人づつにコメントのお返事ができなくて申し訳ございません。

すべて、じっくり読ませていただいてます。

私は大丈夫です。

意外と落ち着いております。

いなくなった事、頭では理解できても、心が受け付けないので、全く実感がないのです。

 

--------------------------------------------------------------------------------------------

 

ブログのコメント数を見て、夫は「見ろ!こんなにコメント入ってるどー」と嬉しそうな顔をして私に報告してくる姿が目に浮かびます。

写真は「もっと明るくしろ!とか、後ろのカーテン外して撮りなおしてくれ!」と夫から注文が入りそうですが・・・・(笑)

 

まずは、初七日忌を無事に終えられたことのご報告でした。

ありがとうございました。

香奈子

 

 

 

 


訃報

2021年02月12日 | スキー・クロカン

                  

 

 

坂口一弘の妻の香奈子です。

皆様に、とても悲しいお知らせをしなくてはいけません。

令和3年2月10日、14時46分、坂口一弘は他界いたしました。

 

夫は、クロスカントリースキーの練習をすると言い10日の朝8時に家を出て、伊達市大滝区にあるクロスカントリースキーコースに向かいました。

途中で昼食を摂り、12時頃に到着したと思います。

数日前の会話で、8キロコースを3周すると言ってました。

何周目なのかは分かりませんが、コース上で倒れているところを、同じく練習に来ていたと思われる自衛隊の方に発見され、蘇生処置をしていただいたようですが、残念ながら伊達赤十字病院で死亡が確認されたようです。

 

その日の午後7時頃、私のスマホに警察から連絡があり、JRですぐ伊達に向かい夫と対面しました。

 

小さくて寒い個室に1人で冷たくなって眠っている夫の顔は穏やかで、普段の寝顔と全く同じ顔でした。

苦しそうな表情では無かったのがせめてもの救いです。

 

ここに泊ってもいいですか?とお願いしてもダメで、後ろ髪をひかれる想いでホテルに泊まり、全く眠れないまま朝を迎えJRで帰宅しました。

 

 

警察の話では、コース上のスキーの跡や周辺の状況から推測すると、倒れてから発見されるまでの時間は20分くらいだったと思われます。

夫は、一旦、伊達警察署に運ばれ安置して、翌日(11日)の朝に検視のため、札幌の北大病院へ運ばれました。

死因は循環器系疾患(推定)です。

検視後に北大病院から、15時に伊達警察署に戻り、そこから葬儀社の車で19時に帰宅しました。

 

 

いつもブログのアップ時間を午後4時と決めていたようで、何度も修正したり写真を入れ替えてみたり楽しそうにブログのアップをしていました。

そして、皆様のコメントとアクセス数が増えてることをとても喜んでいました。

毎日の更新が目標のようで、ネタ切れの時のために、私がキッチンに置いてあった大根菜っ葉の写真撮らせてくれとか、ぬか床とぬか漬けの写真撮っといてなどと言い、ブログネタの在庫も持っていました。

山やスキーに行けない日でも、ブログのアクセス数やランキングの順位を見たり、アウトドア派の夫でもブログのお陰で毎日が楽しそうでした。

それも皆様が毎日ブログにご訪問いただいて、時にはコメントをしてくださったことがとても励みになっていたようです。

いつも「俺は幸せもんだな~~」と言ってました。

夫に代わり御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

登山・スキー・クロカンスキーと毎日、子供のように遊んでいる夫のご機嫌な笑顔を見るのが大好きでした。

 

朝、いつものように家を出て「週末は天気がいいのでどこか安全な山に登って、日曜日に帰ってくる」と言ってましたが・・・・

車の所まで見送り「行ってらっしゃーい、LINEちょうだいねー」と、手を振る私に、運転席から、ほんの少しだけ微笑み左手を上げて返事をする、なんてことのない日常。

それが最後の会話でした。

 

今でも、明日の朝、コーヒを入れてくれるんじゃないかと思っています。

全く実感がないので、長い長い夢を見ているような気もしています。

壮大なドッキリだったらいいのにな。

来月の喜寿のお祝いもこっそり考えて、少しずつ貯金もしていたのに、「ありがとう」も「さようなら」も言えなかったことが心残りです。

しかし、常々「死ぬときは入院したりしないで、遊んでる最中にコロリと逝くピンピンコロリがいいなー」と言ってたので、本人にしてみれば良かったのかも知れませんが。

 

 

このブログは毎日更新していたようですので、1~2日更新が止まって、皆様にご心配いただいている事が気がかりでしたが、

葬儀が終了した翌日の新聞に、葬儀終了という形でお悔やみ広告を掲載する予定でした。

そのタイミングでこのブログでもお知らせをしようと思っておりました。

しかし、前の投稿のコメント欄を見て、すぐにでも皆様にお知らせをした方が良いと思いました。

皆様への訃報のお知らせが大変遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

様々な都合で変則的ですが、13日納棺、14日出棺・通夜・告別式・取越法要(一日葬)となります。

コロナ禍ですので葬儀は家族葬で行いたいと考えているため、今回のご参列はご遠慮いただけますと幸いです。

 

 

コロナの感染状況などを考慮して、後日、お別れの会を行いたいと思います。

今のところ未定ですが、日程などが決まり次第、こちらのブログでお知らせ致します。

ありがとうございました。

※何よりも山が大好きで、本人もお気に入りのこの写真を遺影にしました。

坂口香奈子

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今回も天候に恵まれなかったライフスポーツ第6回スキー講習会

2021年02月09日 | スキー・クロカン

今日の我が班の4名(上級・中級)と自分

 今朝も20~25cmほどの降雪があり、朝5時に起きて、町会館駐車場と自宅前の雪かきをして、ライフスポーツのスキー講習会へ。

 函館はたくさん降ったので、良い雪で滑られると楽しみにして行った。しかし、大沼トンネルを抜けたら、先週同様、晴れ間が広がっていて、全然雪が降っていなかった。それでも、天気が良ければと気を取り直したが、スキー場へ着いたら、吹雪模様になり、その後、一度も晴れることはなかった・・・今シーズンは本当に天候との巡り合わせが悪い。

 相変わらず、急斜面はガリガリで、降雪とガスで見通しも良くないので、快適な滑りを楽しむことはできなかった。 

ガスの中のメンバーの滑りを後ろから追いながらカメラに収める


無印良品の「発酵ぬかどこ」ほか

2021年02月08日 | 食べ物

 妻が、無印良品の「発酵ぬかどこ」(1kg)を買ってきた・・・コロナとの暮らしが続き、免疫力アップの効果がある発酵食品のぬか漬けが再注目を集めているという・・・これは、自宅でも、簡単にぬか漬けが作れる優れものらしい。

 ぬかには、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれていて、野菜をぬか床に漬けることでぬかに含まれる栄養と菌が野菜に移り、野菜の栄養分が格段にアップするそうだ。腸内環境が整うため、健康・美容にも効果があるのだとか。

<この「発酵ぬかどか」のメリット>として、次の点があげられるという。

・容器に移す必要がなく、この袋のまま野菜を漬けられる

・発酵済みなので、すぐに漬けられる。

・週に1回混ぜるだけでよい。

・補充用があり、足りなくなったら足せる。

・ニオイがもれない(わが家は冷蔵庫保管)。

・初心者でも失敗しづらい

 中に、ダシが出るように昆布も入れて、最初に漬けた12時間後のきゅうりと人参・・・酸っぱかったが、2回目から味も馴染んで美味しくなった。

 袋だとかき混ぜるのが大変なので、大きめのタッパーに移し替えて、冷蔵庫に保管して、その後も食べている。

◎食べる観葉植物(大根菜っ葉

 2週間ほど前にも触れたが、我が家では、冬に大根を食べると、頭の部分を皿に入れて、居間のサイドテーブルに置いて水栽培を楽しんでいる。

 毎日どんどん大きくなっていくのも楽しい・・・食べる観葉植物といった具合である。

 5日目を過ぎると、あまり伸びなくなり、その後は枯れていくので、切り刻んで味噌汁やスープに放して食べるのは、5日目辺りが最適である。 


シーニックdeナイト2021

2021年02月07日 | イベント鑑賞・参加

 シーニックdeナイトは、国道・道道沿線、観光施設や公園などに、手作りワックスキャンドルを設置するイベント。

 2006年から、シーニックバイウェイ北海道「函館・大沼・噴火湾ルート」の冬期観光振興のための連携した取組として始まり、今年で15年目を迎えている。

 今年は、コロナ禍の状況等を踏まえて、2月中の土曜日ごとに、ルート内の7箇所(函館市・七飯町)で実施される。(毎週、開催場所は違う)

 昨夜は、16:00~18:00に、ホーマック付近の函館新道の両側200mほどに渡って設置されていたものをカメラに収めて来た。

 ワックスキャンドルのほのかな灯りは、見る人の心に安らぎを与え、やさしい気持ちになれる・・・。

  このあと、2/13亀田八幡宮境内、2/20五稜郭公園、2/21函館七飯スノーパークで開催されるが、規模的には、昨夜の会場が一番大きいものと思われる。


99歳のおばあちゃんが焼く「おやき」

2021年02月06日 | 食べ物

 ネット上で、日吉町(函館フットボールパーク(旧函館北高校)近く)に99歳になるおばあちゃんが現役で営業している「甘味処おやき」というおやき屋さんがあることを知った。

 おやきそのものより、99歳でおやきを焼いて、店を切り盛りしている、そのおばあちゃんを一目見たかった。創業45年ほどになるそうで、以前は旧函館北高の生徒に大人気だったという。 

 玄関を入ると、新型コロナ感染予防のアルコール消毒が置かれ、カウンターはビニールカーテンで仕切られていた。

 おやきは、あんとクリームの2種類だけで、どちらも1個100円。それぞれ2個ずつ購入。

 焼かれたおやきは、保温ジャーの中で保温されている。この保温ジャーも懐かしい。その中から出して、袋に入れてくれた。

 画像の右下に使い込まれた感じの銅板のおやき焼き器が見える。実際に焼いているところを見たかったが、それは叶わず・・・。

 腰も曲がってなく、耳もそれほど遠い感じもなく、対応も流暢で、てきぱきと動く姿に感心・・・

 「おばあちゃん、もうすぐ100歳と聞いたけど、本当なんですか?」「99だよ」

 「凄いですね。100歳を超えても、まだ続けられること確実ですね」「はい、今のところ悪いところはないのでね」

 「間違いなく、函館で現役で商売している人で最高齢ですよね」「そうだと思う。元気な内は続けるつもりだけど・・・」

 「いつまでも元気で頑張ってください」「はい、ありがとうね。また来てくださいね」という声に送られて店をあとにした。

 話しながら、おやき焼き器に、ガスのスイッチを入れていたので、これから、また焼くらしい。

この紙袋も、なんとなく昭和チック・・・。熱いくらいのぬくもりが堪らない・・・。

 おやきといえば、平べったい円柱状の型が一般的だが、どら焼きのような円盤型のおやき。これまでに見たことのない形だった。形が不揃いなのも素朴で、昭和チックな雰囲気・・・。

 あんやクリームに入り方も不揃いな感じだが、もっちりとした皮で、甘過ぎないクリームやあんが美味・・・というか、味も形も、非常に素朴で、おばあちゃんらしさが漂う昭和チックな感じが堪らない。 

 99歳の方と直接話をしたことも初めてだし、99歳の方が作る食べ物を食べるのも初めてである。このような機会は、なかなかないはずである。まだまだ元気で、100歳超えのおやき屋さんを目指してほしいものである・・・と同時に、このおやきとおばあちゃんにあやかって、自分も元気で長生きしたいものである。


香雪園の雪景色と奥にある氷瀑

2021年02月05日 | 道南の風物詩

 晴れそうな気配だったので、雪景色の香雪園を観たくて出掛けたが、最後まで晴れることはなかった。

 見晴公園内にある北海道唯一の国指定文化財庭園「香雪園」は、函館市の素封家岩船峯次郎氏が、明治31年頃から造成した本格的「風景式庭園」で、岩船家の別荘だった。

 「香雪園」という名は、大正期に来函した京都の浄土宗知恩院の貫主に「雪の中に梅香る園」という意味で名付けられたとされている。しかし、函館では、梅は早くとも4月下旬でないと咲かないので、雪の中に香ることはないと思うのだが・・・。

 岩船氏は、商売繁盛の恩返しのため公衆トイレや芝生広場をつくり、昭和2年から市民に無料開放。昭和同34年には市が岩船氏所有の土地を買収し,その後数次の都市計画変更を経て函館市最大の総合公園となっている。

 園内には、茶室風の園亭、渓流や煉瓦造の温室など多様な意匠からなる庭園空間が広がっており、さらに平成13年には文化財保護法に基づく「名勝」の指定を受け、「旧岩船氏庭園(香雪園)」の名で北海道唯一の国指定文化財庭園となっている。

キレンジャクの群れを望遠カメラに収めている人たち

 

◎香雪園のずっと奥にある高宮大神の氷瀑

 今夏に初訪問した滝沢町の高宮大神の裏の氷瀑にも足を伸ばした。この滝は、滝沢町の町名の由来にもなっている。

 先日の2月2日(節分の日)に、この滝つぼで、氏子が冷水で身体を清める“水ごり”の荒行に臨み、無病息災、社会の平穏を祈願する「節分祭」が行われたようだ。(「残しておきたい今日の1枚」さんから借用)


遊び心を楽しむ「函館海鮮スイーツ丼」

2021年02月04日 | 食べ物

 「メルチーズ」で有名な人気洋菓子店プティ・メルヴィーユで、函館ならではの遊び心満点の「函館海鮮スィーツ丼」(1080円)という面白いケーキが売られている。

 “函館らしいお菓子を”と5年の歳月をかけて作ったという、海鮮丼そっくりのケーキ。マグロはフランボワーズのゼリー、ウニは栗のペースト、その他ホタテ、イクラ、数の子・・・ピスタチオクリームでわさびまで忠実に再現している。そばで見ると本当にリアルである。ご飯の部分も、カスタードクリーム、カステラ、生クリームが層になっていいる。見た目とのギャップが楽しい。

 さすが一流の洋菓子店だけあって、美味しさもしっかりしていて、クオリティの高い逸品である。ただし、冷凍で売っているので、3~4時間ほどの自然解凍の時間が必要である。

この説明を見ながら食べるのが楽しい。

 ケース

プティ・メルヴィーユ本通店

プティ・メルヴィーユの看板商品「メルチーズ」

姉妹品として、同じような「金森海鮮スィーツ弁当」(1450円)もある。

 

◎2日続けての多雪


最悪のコンデション~ライフスポーツ第5回スキー講習会

2021年02月03日 | スキー・クロカン

我が班のメンバー~上級・中級の5名

 昨夜から荒れ模様となり、今朝の積雪はこれまでで一番多かった。家の前だけ除雪して、ライフスポーツのスキー講習会へ。

 国道5号や函館新道は、ホワイトアウトで運転が非常に怖かった。しかし、大沼トンネルを抜けたら駒ヶ岳が見えていて、函館ほど雪が積もっていなかった。

 しかし、非常に寒くて、風も強かった。ゴンドラの山頂駅で-18℃だった。いつもの服装にインナーダウンを着込んでちょうど良い感じだった。

 朝の内は、ときおり青空が広がったので、我が班の5名の写真を撮ることができた。しかし、その後は時折吹雪に見舞われた。 

 ゲレンデ状況は、急斜面は一昨日の暖気で融けて、凍ったので、雪が付かず、ガリガリのアイスバーンだった。いつも、最後の1本でメンバーの滑りの写真を撮るのだが、顔が痛いくらいの強風で、とてもそのような余裕はなかった。

 スキー場の関係者から「昨年までは、ライフの日はいつも天気が良かったのに、今年は、巡り合わせが悪いですね。どうしたのでしょうね」と言われた。確かに、今季はこれまでの5回とも、滑りを満足に楽しめる天候やゲレンデ状況に巡り合っていない。

 ダケカンバの枝を覆う霧氷とゴンドラ

 朝に町会館駐車場の除雪をする時間がなかったので、帰宅後に出掛けたら、町内会長が一人でやられていた。ほとんど終わりかけだったので、少しだけの手伝いになった。今季一番の降雪だっただけに申しわけなかった。


雪山登山の魅力とは?

2021年02月02日 | 登山・旅行

これまでの雪山登山で最も好きな画像(冷水岳山頂直下)

 このブログでも、これまでに雪山登山の記録は残してきたが、その魅力について考えたり、記したりしたことはない。そこで、これまでの経験から、自分にとっての「雪山登山の魅力」はどんなことなんだろうと考えてみた。

 自分が雪山に登るようになってからは、まだ20年ちょっとしか経っていない。スキー歴は60年ほどになるので、雪山に接する年数は非常に長かったが、「冬山は怖い!」というトラウマがずっとあったからである。それは、大学1年ときに、同じ大学の山岳部員10名が亡くなるという旭岳遭難事故が原因である。

◎雪山に登るようになったきっかけ

 雪山に登るようになったきっかけは、1999年12月に自分が創設にかかわったHYML(北海道の山メーリングリスト)のお陰である。「坂口さんはスキーが上手なのだから、雪山で生かさないのはもったいない」と言われたことに始まる。そのシーズンに、山スキー用の板や靴を購入し、ベテランの仲間に誘われて、あちこちの山へ登るようになり、雪山の魅力に少しずつハマっていった。それに伴い、アルミかんじきや、アイゼン、ピッケルなども揃えて、対象の山が広がって行った。

 しかし、一人歩きの山が多い自分は「雪山は、天気の良いときの日帰り」「アイゼン・ピッケルで登る、滑落しそうな氷雪の山は登らない」と決めてきた。そういう意味では、天候が安定して、ラッセルの楽な3月以降の春山が、一人でも安心して登れる山である。

◎自分にとっての雪山登山の魅力とは?

1、どこを歩くのも自由

  夏山は、藪漕ぎや沢登りなどもあるが、ほとんどは登山道を登ることが多い。しかし、雪山の一番のメリットは、雪崩や雪庇などの危険なところを回避すれば、どこでも自由に歩けることである。

 登山道のない山を登るときは、雪山が圧倒的に多いし、登山道のある山でも、夏には登ることのできないルートからの登頂も楽しむことができる。また、下りは膝にも優しいし、スキーはもちろんだが、かんじきでも、速く下ることができる。 

2、雪山ならではの美しい風景

一面の銀世界、青空の下に連なる雪嶺・・・空気が澄んでいて、眺望がよいということもあるが、どこまでも青い空と、眩しいほど真っ白い雪のコントラストは雪山ならではの絶景である。

 夏に見慣れた山々も、雪化粧をまとうと、まるで別人。気高く美しい姿に惚れぼれする。また、木々の葉が落ちるので、夏に見えなかった展望を楽しむことも可能である。

3、雪と風が織りなす造形美

 霧氷、樹氷、エビの尻尾、スカブラなど、思いけない自然が創り出した芸術作品に惚れ惚れすることが多い。

4、BC(バックカントリー)スキーを楽しむことができる

 登山は、登頂を目指すことは多いが、山スキーは登る道具だけでなく、滑りを楽しむ道具でもある。いわゆるBC(バックカントリー)スキーである。得意のスキーを生かして、自然の大斜面の深雪の豪快な滑降を楽しむことができる。

 一人でも行くこともあるが、圧倒的にHYML仲間との三段山や羊蹄山などのグループ山行が多い。その方が安心感もあるし楽しい。ただし、道南にはこのフィールドとなる山もないし、仲間もいないのが残念。

以上の魅力とは、十分な装備、ある程度の技術、危険を回避する留意点等を身に付けた上でのことである。

雪山登山の装備・技術・留意点は、自分も執筆している、HYML編集の上掲の両書(ともに北海道新聞社発行)が詳しい。