癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

剣ヶ峰(駒ケ岳)・北西尾根(押出沢川左岸尾根)ルート

2019年09月27日 | 登山・旅行

 北西尾根(押出沢川左岸尾根)から剣ヶ峰を目指す。(標高700m付近)


 森町尾白内から眺める駒ケ岳と今回登ったルート(赤線)

 SHOさんから「ヤマップに剣ヶ峰の北西尾根の情報が載っています。行ってみませんか?」とのお誘いがあった。駒ケ岳は下の方は薮だが、上へ出るとどこでも歩けるのでいろいろなルートが考えられる。全然情報もなく考えたこともないルートだったので、二つ返事で同行すした。


 GPSトラックログ
 
 スタート地点(350m)からカラマツ林の薮漕ぎだが、標高を上げて行くに連れて、薮も薄くなり、700mを超えると薮から完全に抜けてふかふかの苔と軽石の斜面となる。750mから1000mまでが非常に急な斜面だった。

 8:00スタート~10:30剣ヶ峰第2峰10:50~11:00剣ヶ峰11:05~12:30ゴール。登り2時間30分、下り1時間25分。


 国道5号の姫川から尾白内に抜ける道路から国道278号へ出て、右折して2本目の道路を駒ケ岳に向かった入る。入口には「尾白内南部生活改善センター」の大きな看板が立っている(上の写真)。そこから少し進み、神社前分岐を左に進む。あとはひたすら未舗装の林道を4.4kmほどまっすぐ走る。


 行き止まりの左にも道は続くが、道路状況が良くないので、そこからスタート。


 左の林道を100mほど進むと、火山観測施設がある。ここから、押出沢川左岸尾根の薮に突入。


 初めの内はカラマツの枝が煩いが、足元は薄い薮で、歩くのにはそれほど支障はない。すでにピンクテープも結ばれている。


 標高を上げて行くと、木は煩くないが、ススキの薮漕ぎが続く。


 左手の深い押出沢川の迫力のある源頭部地形の上に砂原岳が見える。


 600mを超えた辺りからは薮も薄くなってくる。


 後ろを振り返ると、森町の市街地と噴火湾が見える。初めてのルートなので、景観も新鮮である。


 900m付近まで登ると、剣ヶ峰から延びる押出沢川右股沢源頭部の岩場が見えてくる。ここから右の岩場の上へ進む。


 足元は軽石を覆ったふかふかの苔とシラタマノキばかりで、これを踏んで歩かなければならないのがちょっと気が引ける。


 急斜面の我慢の登りが続く。1000mまで来ると斜度が緩み、剣ヶ峰から続く岩が見えてくる
 

 剣ヶ峰の縦走路へ出たところは、北側への縦走路にある「剣ヶ峰」の標識がある少し上だった。右は砂原岳。


 これから進む剣ヶ峰の岩場を見上げる。


 同じ場所から火口原を見下ろす。


 剣ヶ峰の縦走路を行く。


 まずは、一番落ち着けるP2へ登る。南にそれぞれ独立したP3、P4が見える。一昨年やはりSHOさんと南西尾根から登って以来である。
 そのときはなかったP1、P2、P3.P4の標識とP2以外の岩峰にはロープが設置されていた。


 おなじみのP1をバックにした記念撮影。


 P4の横から見える大沼・小沼を見下ろす。函館山もはっきりと見えた。
 SHOさんは、こちらがP1への分岐で休んでいるうちに、岩場の下へ降りて回り込んで、P3とP4を登って戻って来た。ロープのお陰で、簡単に登れたそうだ。次の機会には、自分も行ってみようと思う。


 縦走路の分岐から、ロープの設置されていたP1の基部まで登る。ロープはあったが、それをつかまらなくても登ることができた。しかし、このロープのお陰で、基部までのルートが分かった。


 初めて登ったP1の基部で記念撮影。撮影用の標識も用意されている。岩塔部にはロープは設置されていないので、それなりの装備を用意したクライミング専門の人でないととても登れない。


 剣ヶ峰を十分満喫して、縦走路を北西尾根から登って来たところまで戻って下山開始。これから下るルートと森町市街地を見下ろす。


 灌木帯はすでに紅葉が始まっていた。左上・ウルシ、左下・オオバカメノキ、右・ナナカマド。


 秋ならではの木の実~左上・サンシュユ?、右上・シラタマノキ、左下・アキグミ、右下・ガマヅミ。

 下山後、上から眺めた押出沢川の対岸の尾根から砂原岳に登れそうなルートを探って、尾白内から砂原方面までの駒ケ岳山麓の林道偵察をした。明日、別掲載予定。

 登っている最中に、駒ケ岳上空をヘリが何度も旋回していた。夕刊を見たら、駒ケ岳が噴火したという想定で森町、七飯町、鹿部町で避難訓練をしていたことが分かった。多分、登山者の状況を把握することが狙いのフライトだったのかもしれない。