帰りのフェリーから眺めた丸屋形岳(左)と袴腰岳(右)
津軽半島の一等三角点の袴腰岳(707m)と南に吊り尾根で繋がる津軽半島最高峰の丸屋形岳(718m)はセットで東北百名山に選ばれている。
天気の良いときは、北海道の福島町や松前町からも良く見える。それだけにぜひとも登りたい山である。
「新版東北百名山」の第2刷が発刊された2004年当時は、平舘の8kmほどの丸山林道の奥に両山の登山口があり、わずか3時間40分で2山を登ることができた。その当時に多くの標識が整備されたようだ。
また、ネット上の情報をいろいろ探ってみると、当時はこの丸山林道のほかに湯の沢林道からも入れたし、平館スキー場からのオドシ山コースの登山道もあったようだ。また、裏側の今別町の安平衛林道~東沢林道からも入れたようだ。
夜を明かした蓬田村のヨモット駐車場で、昨夜と今朝、ネット上のその後の情報をいろいろ探ってみた。
それらの林道がどんどん荒れて、通行止めとなり、登山道整備もされなくなったようだ。しかし、その後も丸山林道や今別側の林道を車で入れるところまで入って、藪で覆われた登山道を辿った記録や、丸山林道の起点から歩いたり、オドシ山コースを歩いたりの記録はある。いずれにしても、登山道は藪こぎ状態たったようだ。函館の岳友のSHOさんも2009年にスキー場からのオドシ山コースから2山に登っている。
しかし、現在は、それらの林道はすべて荒れ放題で入口から通行止めになっているらしい。
ネット上での両山へ登った最新の情報は、2015年の2件である。1件は、丸山林道を強引に4kmほど入っての記録で5時間半、もう1件は林道起点から歩いての記録で8時間半である。2人とも藪で覆われた登山道跡を登っている。
また、昨年に湯の沢林道の入口から歩いてオドシ山コースへ合流して袴腰岳だけに登った記録もある。それでも8時間半を要している。さらに、昨年秋に行方不明になったままの人もいるらしい。
林道が起点から通行止めになっている現在、自分が両山を踏破するとすれば、GPSを武器に2015年の記録を参考に、丸山林道の起点から歩くことである。しかし、それから4年を経過している。林道はもっと荒れ、登山道の藪ももっと酷くなっているだろう。体力勝負で12時間覚悟か、雪山の踏破しかないだろうと思った。
◎丸山林道偵察~なんと、林道の修復工事が行われていた!
夜明けとともに、丸山林道の入口の様子でも偵察しようとそちらへ向かった。
林道入口に「林道作業中」の看板が立ち、新しく修復された道が続いていた。早朝で工事もしていないと思い、入れるところまで入ってみようと進んで行った。なんと、5km先の「袴腰岳・丸屋形岳展望所」まで入ることができた。
その先には入れないように、木杭が立ち、細いロープが結ばれたいた。しかし、その先も修復工事はされているようだ。
このような看板が立っていた。
展望所の昔の案内板も立っていた。
展望所から正面に聳える迫力のある丸屋形岳
展望所から右奥に見える袴腰岳(ピンボケだったので他サイトから借用)
さらに、昨年秋にこれらの山に登ったまま行方不明になった人の情報を求める看板もあちこちに立っていた。
もしかしたら、この行方不明事件が、林道修復工事の引き金になっのかもしれない。
そうであれば、林道が修復されたあと、登山道整備も行われる可能性大である。今日は休日なので無理だが、連休明けにでも青森森林管理署に電話してみようと思う。
いずれにしても、ダメもとで偵察に来た成果は大である。
◎油川のかかしロード
バイパスを戻る途中の青森市油川地区の道路沿いに、かかしが並んでいた。それらを見ながら少し走ったら、吉幾三の大きなかかしもあり、テントもあったので寄ってみた。
「第13回 かかしロード280」とあるから、コンクールも兼ねて毎年行われているようだ。
青森まで戻る途中に、青函フェリーの予約を入れたら、11:35も14:35の便も予約て満杯とのこと。「キャンセルもあるので時間までに来てみてください」と言われたのでそうすることにした。
時間があったので、駅前の青森まちなか温泉の朝風呂に入ったあと、青森駅でお土産を買い、10:30にはフェリーターミナルへ。
聞いてみたら空きができたとのことで、予定通りの11:35の便に乗ることができた。17日振りに無事帰宅できそうだ。