癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

江差・天然記念物「ヒノキアスナロ自生地」偵察~第2弾

2019年09月26日 | 登山・旅行

 今回は、天然記念物観察歩道の稜線分岐標識から西(右)へ進んだ
 
 北海道新聞本社の黒川記者から、10月の3連休を利用して江差町椴川上流にある国指定の天然記念物「ヒノキアスナロ・アオトドマツ自生地」の観察登山の計画のお誘いをいただいた。 ヒノキアスナロは通称ヒバと呼ばれている。(以下ヒバで表現)

 当日は、山馴れしていない江差町の有志の方々も参加するというので、去る9/2に下見を兼ねて、昔の観察歩道の偵察をしてきた。
 しかし、そのコーズは強烈な薮漕ぎもあるので、当日は、9/2に歩かなかった稜線分岐から西側へ進み、竜巻沢へ下り、余裕があれば竜巻山を往復して、竜巻沢を下るというルートにした。
   ↓ ↓ ↓  

 今日は、偵察第2弾として、そのコースの下見をして、当日うろうろしないようにテープ付けもしてきた。

 今回の収穫は、廃道化した椴川林道から川に下りる地点の標識を新たに見つけたことと、稜線分岐から西側のコースはそれほど酷い薮漕ぎもなく、観察歩道の痕跡が残っているところが多かった。さらにそのコースから竜巻沢へ下る分岐にも標識があったことである。

 7:00檜山古事の森駐車場~7:45九曲りへの下り口~8:20稜線分岐~9:20竜巻沢への下り口~9:50竜巻沢10:30(竜巻山へ取り付きルートの確認とテープ付け・休憩)~11:35古事の森駐車場。所要時間4時間35分。もし竜巻山まで往復するとすれば+3時間は必要。


スタート・ゴール地点の檜山古事の森駐車場から左奥の廃道化した椴川林道へ。
当日は400㍍手前の竜巻沢橋をスタート・ゴール地点とした方が、下山後楽な気がする。


草で覆われているところが多い廃道化した椴川林道。


このような崖崩れが3ヶ所ほどある。


昔の観察歩道の案内板の枠組み


下に落ちている観察歩道の案内板


前回は気付かなかった沢への下り口の標識。ここから沢へ下りて渡渉し、「九曲り」へ取り付く。


 コース中もっとも快適な、ヒバ林斜面の中に続く「九曲り」の登り。きちんと数えたら、本当に9曲がりだった。カーブ地点にテープを付けて来た。


 コースからヒバ林を見下ろす。ここは北斜面である。前回も感じたことであるが、ほかの樹木が嫌う日の当たらない北斜面にヒバ林が広がっている。しかも、厳しい急斜面をあえて選ぶようである。こうしてじっくり時間をかけて成長して堅い樹木になるという。


 観察歩道稜線分岐標識。今回は右へ進んだ。


 稜線分岐から、西側へ進み、・332コブへの尾根を登る。微かに歩道の痕跡はある。この332コブを越えると、次の350コブを右からかわすように踏み跡は続く。それを辿ったら稜線から外れて谷の方へ下りて行くので、稜線へ戻って、次の・308コブとのコルへ下った。


 コルまでの尾根はヒバ林でないので、薄い笹薮に覆われ、歩道の痕跡は見当たらなかった。


 コルまで下りると、ヒバ林になり、歩道の痕跡が分かる。


 308コブの手前から、コブの横を巻いてトラバースするように歩道は続いていた。


 歩道の痕跡を辿って行ったら、竜巻沢へ下りる分岐の標識があった。


 そこから大きくジグを切るように続いていたが、結構薮で覆われている。面倒なので途中で笹薮尾根をまっすぐ下って行ったら、その歩道に出た。


 竜巻沢へ合流する支流の上に出た。その渡渉の先に歩道は続いていた。(テープはあとで付けた)。それを登って行くと、竜巻山へのルートと竜巻沢へ下りるルートの分岐があった。
 先に、竜巻山への尾根に取り付くルートの歩道がはっきりするところまで確認して、テープを付けて戻った。


 竜巻沢へ下りると、前回と同じ3本の根元曲がりヒバが生えている地点に出た。ここで、しばらく休憩。ここまででも結構疲れたし、予想以上に時間が掛った。
 当日ここからさらに3時間掛けて竜巻山を往復するのはキツイ感じだ。当日の参加者の様子を見て判断するしかない。


 前回と同じ竜巻沢を下る。沢は倒木が多く、跨いだり、潜ったり、迂回したりとすんなり歩けないが、この沢歩きの魅力は、ここまででは見られなかった急斜面に逞しく生える「根元曲がりヒバ」がたくさん見られることである。
 ここも、沢を挟んで左側の北斜面だけにヒバ林が広がっている。

逞しい根元曲がりヒバのオンパレード









平坦な河川敷には、たまにこのようはきれいなヒバ林もある。


ゴールが近くなると沢の右岸に林道跡が続く。手前は非常に多く目にしたエゾトリカブト。


 手前が崩れている竜巻沢橋を渡って椴川林道へ出る。古事の森駐車場まで400m歩いてゴール。当日は、この橋を渡った地点に車を置くつもりである。

 今回のコースは、前回のような強烈な薮漕ぎはなく、薮は被ってはいるが歩道の痕跡が多く残っているので、初めて歩く参加者はなんとか「探検もどき」を楽しむことができるものと思われる。

 木古内回りで帰り、途中の湯ノ岱温泉に入り、木古内の道の駅でみそぎの塩ソフトと函館和牛のコロッケを食べた。