夏油温泉手前の県道から眺める夏油温泉とその上の牛形山
この牛形山は、焼石連峰の北端に位置し、秘湯で名高い夏油温泉に登山口がある。牛形という山名の由来は、山頂部主稜が牛の背に見えることと、雪形が牛形との2説ある。
北東面が崖になっているせいか、7合目から北側を180度裏側へトラバースする道になっている。3ヵ所ほど急で長い岩場のロープ場がある。9合目で主稜線に出て頂上に立つ。
山頂からは昨年登った近くの焼石岳を初めとする焼石連峰や遠くは鳥海山、岩手山、早池峰山など360度の展望が見事だった。
6:00スタート、登り2時間10分、下り1時間40分。山頂休憩10分。10:00ゴール。
夏油温泉のトイレ付き駐車場のそばの登山口(650m)をスタート。1100m辺りまでずっとブナ林の中の登りが続く。
ブナの倒木にびっしり生えているキノコ。下山後、温泉の主人に聞いたら、これが猛毒を持つテングダケとのこと。くわばらくらばら!
左に見える経塚岳(1373m)~この山は昨年焼石岳から眺めて、その存在感の大きさに名前を覚えていた。この山も同じ登山口から登り、1合目上で分かれる。
1100m付近のブナは細くて、くねくねしている。この辺りでブナ林はなくなる。
トラバースの始まる7合目付近から見上げた山頂部。
トラバース途中のロープの設置された岩場
トラバース地点で目にした、ダイモンジソウ(上)とウツボグサ(下)
トラバースから山頂へ向かう道と縦走路の分岐が8合目。ここから主稜線を目指す。頂上は左奥でまだ見えない。
8.5合目から9合目まで続く長くて急なロープ場。下りはこのロープがなければ下れないほどである。
9合目から白子森~鷲ヶ森山への縦走路の尾根を眺める。
飛び出た三角点が目につく頂上。
昨年再訪した焼石岳(中央)。
東側の経塚山。
焼石連峰の西側奥に見える鳥海山。
雲の上に頭を出す早池峰山をズーム。
昨日登った女神山(中央)と真昼岳。
◎夏油(げとう)温泉
昔から良く目にする有名な温泉の名前だ。ものすごい山奥にあり、夏期間しか営業していないのにも関わらず、江戸時代の全国の温泉番付で大関に選ばれている。横綱はなかったので、東日本随一の温泉だったということに驚く。
「げとう」は、アイヌ語「崖のある所」という意味の「グット・オ」が語源らしい。それに豪雪地帯のため夏季の利用に限られる夏の湯から「夏湯」という漢字が当てられ、いつの間にか「湯」が「油」に書き違えられて定着してしまったとか。
元湯夏油
夏油温泉観光ホテル
以前は4軒営業していたが、いまではこの2軒だけ。下山後には観光ホテルに入浴した(600円)。
まだ秋田県にも岩手県にも南の山は残っている。しかし、これで南下は止めて、宮城県、山形県、福島県を含めて来年以降の楽しみとする。
明日からは岩手県の北上山地の山を北上することにした。それでも岩手県4山、青森県2山が残っている。全部登れるかは天気次第。
明日は、遠野市の六角牛山の予定。これから遠野市の道の駅遠野風の丘まで移動する予定。
◎ハプニング
今日買い物をしてクイックペイで支払おうと思ったら、そのカードが財布に入っていない。落とすことは考えられないので、多分どこかのコンビニで買い物をしたとき忘れて来たに違いない。
カード会社にその旨を電話で話して、止めてもらうか、今日以降使用されているようなら連絡をいただくようお願いしておいた。
さて、次はいつどこの店で使ったか記憶を辿った。どうも一昨日横手市のローソンでアイスコーヒーを買ったのが最後だったことを思い出した。しかし、旅先なので目についた店に入っただけで、どこの店かまったく分からない。
横手市のローソンに片っ端から電話を入れようと思ったら15軒もある。その前にふとしたことを思い出した。
いつもはレシートは置いて来るのだが、店員さんが「次にコーヒー買うときに使える20円の割引券が付いていますよ」と言われたので、それは財布に入れた。しかし、カードは読み取り機械の上に置いたまま、横の方からその店員さんが淹れてくれたコーヒーを受け取って店を出たので、店員さんも気付かなかったようだ。
レシートを見て電話を入れたら、「預かっています。こちらでもどうしたらよいか困っていました」とのこと。
そのことに気付いたのが北上市だった。カーナビを入れたら高速利用で1時間ちょっとだったので取りに行ってきた。高速料金往復3200円とガソリン代の損失だったが、ホッとした。
歳を取るとこのような忘れ物が多くなる。妻にいつも言われているのが「レシートは捨てないで。持ってて損することはないよ」が見事に解決の糸口となった。
今度からカードは手から離さないで読み取り機械の上ににかざすようにとも言われた。あとカードの裏に油性ペンで電話番号を書いておいた。