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「抗議者たちに“略奪者”ということばを使うな」とイスラム学者ギュレン

2013年06月25日 | 国内
6月25日 トルコ人イスラム学者フェトフッラー・ギュレン師が、エルドアン首相がゲジ公園のデモ中、抗議者たちに“略奪者”ということばを使ったことに対して、公然と批判しました。

 Hurriyet
ギュレン師は1990年代後期から、自ら進んでアメリカに亡命しています。


「実際、あなたが“略奪者”と呼ぶ人々が、ある日、クリーンになって英雄的な行為をするかもしれないではないか」と、ギュレン師は今日、彼のウエブサイトに記録された論説で、はっきりとエルドアン首相とは名指さずに言っています。

抗議活動の初期の頃、エルドアン首相はテレビ・インタビューで、抗議者たちを「3人か5人の略奪者たち(トルコ語ではチャプルジュ=capulcu)」と呼んで侮辱しました。
しかし、抗議者たち自身は、そのことばを逆手にとって、「チャプルジュ」を英語化して「チャプラー」とし、「自らの権利のために戦う人」の意味で使い出しました。

抗議者たちのこの風刺的な反応にもかかわらず、エルドアン首相は彼の党の集会でもこのことばを使いつづけ、このことばは公的秩序を乱す者たちを意味し、自分の使いかたはまちがっていないと宣言しました。

・・・トルコ大好きさんも、トルコ通を自任する方も、まさかギュレンってだれ?とはおっしゃらないでしょうね? 「最も影響力を持つトルコ人」とも「世界で最も有名なイスラミスト」とも言われる方です。
彼の信奉者がトルコにどのくらいいるかは諸説あってわかりません。今度のゲジ公園抗議関連でも、エルドアン首相とギュレン師の関係がいろいろ取りざたされていますね。


エルドアン首相、ゲジ騒乱中の警察の“英雄的行為”を賞賛

 24日に行なわれた警察学校の卒業式は、エルドアン首相が国家警察を激励するチャンスとなりました。
首相は警察のゲジ公園への介入について、警察は“英雄的武勇伝”を演じたと祝福しました。

 Hurriyet

「われわれはトルコの敵である集団や国内外のメディアに警察を踏みつけにさせはしない。私とわが政府は、わが警察に衷心からお礼申し上げる。
わが国を代表して、私は、わが兄弟である警察に、犠牲心と愛国心を持って、何週間も事件に立ち向かったことを感謝したい」と、エルドアン首相は卒業式でスピーチしました。

エルドアン首相はまた、警察は、他の国では決して黙認されない攻撃や挑発を受けながらも、法の範囲内で抗議に立ち向かったと言い、警察の行為を“英雄的武勇伝”と呼びました。

5月3日以来の争乱中に、警察の過剰な力の行使によって、抗議者3人と警官1人が死亡し、5000人の負傷者が出ているにもかかわらず、ゲジ公園騒乱中の抗議者に対する警察の残酷な行為に対する批判に、首相はくり返し反論しました。

・・・首相の警察を英雄的とする発言、ちょっと無神経すぎるのでは? 警察を激励したかったら、めだたないようにするのが犠牲者に対する礼儀なのでは? この写真も見たくない人がたくさんいるでしょうね。


解放されたゲジ公園は政府によるフェースリフト(若返り手術)中

ゲジ公園を占拠していた人たちを警察が追い払った後の6月15日、イスタンブール市当局は公園に花や木を植えはじめました。

 Hurriyet

市はテントや垂れ幕を取り払った後、6月23日、公園で修復作業を続行中でした。公園内の街灯も新しくされました。
市の作業員たちが20万2000本の季節の花と、100本の樹木、5000本のバラを植えたと、市当局は発表しました。

公園にショッピングモールを建てる計画に反対した抗議者たちは19日間、公園を占拠しましたが、最後は機動隊に追い払われました。
6月15日、「トルコ医師協会」は、死者5人、負傷者7478人と発表しました。
負傷者のうち、4人は重傷、10人は警察の催涙弾に当たって、片目を失っています。

6月23日、南部のアダナ県では、何千人もがデモを行い、警察が何度も群集を追い払いました。
12人の抗議者が逮捕され、抗議者2人と警官1人が負傷したそうです。

・・・ゲジ公園の近くの友人は「テントを張られないように、お花植えたのかも」と言っていました。


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