トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ボンド映画撮影セットに高校生3人,変装して潜入

2012年03月21日 | 国内
3月21日 ジェームス・ボンド映画シリーズの最新作「スカイフォール」がトルコで撮影されているのはご存知と思います。
いま、トルコ南部のアダナ駅内のセットで撮影中ですが、「撮影現場を見た~い」と、高校生3人組みがセットに忍び込みました。

 Hurriyet
鉄道作業員に変装した“悪ガキ”オズデン君


イブラヒム・アリ・オズデン君(17)と2人の友人は撮影現場を見たかったけど、セットは警備が厳しくてとても近寄れません。
3人はガードの目をかいくぐってフェンスを登って駅に潜入、列車の下にもぐりこんで倉庫にたどりつきました。
倉庫には非番の作業員のオーバーオールやヘルメットがありました。ラッキー!

3人は作業員になりすまして列車内に入り、他の列車の屋根の上で俳優たちが演じている乱闘シーンを見物、オズデン君は携帯電話でシーンの撮影を始めました。

やがて警備員に気づかれた彼らは、作業着を脱がされ、セットを追い出されましたが、べつにおとがめなし。

 Hurriyet
オズデン君が隠し撮りしちゃった列車上の乱闘シーン


「警備員は僕らを捕まえたけど、ぼくのケイタイには気づかなかったよ。下着に隠しちゃったからね。忘れられない冒険だったよ」とオズデン君。

アダナ市は市のPRのために、映画制作者に撮影のための広範な地域の使用を許可しています。


    トルコに逃げ込んでくるシリア難民キャンプの写真を・・・

トルコ南東部の町ハタイにはアサド政権の弾圧を逃れたシリア市民が毎日、ぞくぞくと入国してきます。その多くは女性と子供たち。
これから暖かくなる季節だからまだいいけれど、トルコ赤新月社(イスラムの赤十字)がいくらがんばっても限界があるでしょう。




(キャンプの写真はすべてSabah紙から)


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トルコ政府、シリア在住トルコ人の帰国を強く勧告

2012年03月20日 | 国際
3月20日 トルコ政府は16日、何千人かのシリア在住トルコ人の帰国を“強く”勧告し、荒れるシリアからトルコ大使を召還することを考慮していると発表しました。

Sabah Cumhuriyet
      ダヴトオール外相

「シリアの現状から見て、わが国民の安全が不安です」とダヴトオール外相は語り、「シリア在住のトルコ国籍者は帰国するよう強く勧告する」という声明を出しました。
エルドアン首相もトルコ大使の召還を考えていると記者団に語りました。

22日にはダマスカスの大使館の業務を停止するが、シリア第2の都市アレッポーの領事館はしばらく閉鎖しないという外相の話です。

国連の推定によると、1年前の暴動の勃発以来、アサド大統領の弾圧によって8000人が命を落としているそうです。
トルコに入国してくるシリア難民はその数を増し、いまやシリア軍の離脱者も逃げ込んできています。
トルコに逃げ込んだシリア難民は1万5000人、昨日も250人が入国しました。


   ヨーロッパの魚市場をトルコが席巻
この10年間で、トルコは魚の輸出量を3倍にしました。
いま、ヨーロッパで売られているブリーム(コイ科の淡水魚)やバスの4分の1はトルコから来たものだそうです。(ブリームもバスも日本ではなじみありませんが、お魚の名前です。)

 Sabah

食糧・農業省の政策によって、2002年~2011年の10年間で、トルコの漁業は264%成長し、4億4800万ドルに達しました。
食糧・農業省によると、トルコはヨーロッパのブリームとバスの市場の25%を獲得しただけでなく、マスの生産でもヨーロッパ1になったそうです。

2003年から食糧・漁業省は養殖漁業の援助を始め、昨年は1億8100万リラの資金が提供されました。過去10年間で、漁業支援のために総額7億3700万リラが提供され、漁業生産は飛躍的に成長しました。

2002年には61,165トンだった生産量は、2011年にはほぼ202%増し、185,000トンに達しました。
トルコの漁業輸出の80%はEU諸国です。


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イスタンブールの考古学博物館が世界のベスト10に

2012年03月19日 | 文化
3月19日 イスタンブールの考古学博物館が、旅のウエブサイトVirtualTourist.comが選んだ世界の博物館(美術館を除く)のベスト10に入りました。

 Hurriyet

このウエブサイト(www.virtualtourist.com)が選んだのは、カイロのエジプト博物館、ワシントンDCのスミソニアン博物館、アムステルダムのアンネ・フランク博物館、東京国立博物館など・・・。

「イスタンブールの考古学博物館は、トルコの考古学上の貴重な品々を広範に展示しているだけでなく、この国の歴史から生まれた複雑な文化もカバーしている」
「博物館の3つの建物のひとつは陶器博物館で、オスマンやアナトリアの古いタイルの他、イスラム関係の品々も展示されている」

「博物館は市内スルタナメットの便利な場所にあり、非常によく構成されている」
「博物館周辺の木陰はひっそりとし、トプカプ宮殿の人ごみから気分転換させてくれる」


   ヘリ墜落事故があってもトルコ軍はアフガニスタンに駐留する 

ヘリコプター墜落事故後、軍のアフガニスタン駐留に野党は批判的になっていますが、政府はあくまで軍の駐留はつづけると言っています。

 Hurriyet
カブールから無言の帰国


ヘリの墜落事故は2002年に軍の派遣が始まって以来の最悪の事件だが、この事故がトルコ軍のアフガニスタン駐留に影響を与えることはないと、トルコ政府は言っています。
トルコのアフガニスタンに対する貢献は、トルコ人のアフガニスタン人に対する謝意の反映だという外交筋の話です。

アフガニスタンはトルコにとって外国ではないと、昨日、ダウトオール外相は言いました。「トルコ軍は国際軍としてアフガンにいるのではなく、母国を守るためにいるのです」
「トルコ軍はアフガニスタンの治安のためだけでなく、アフガニスタンの再建に助力している」と、ある情報源。

カブールのバグラム空港での式典の後、12人の軍人の遺体は17日夜、軍用機でアンカラに着きました。
12人の葬儀は今日か明日、アンカラの軍事施設で行なわれます。


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3月18日はガリポリ戦勝利97周年記念日です

2012年03月19日 | 国内
3月18日 トルコは今日3月18日、「ダーダネルズ海戦勝利97周年」を祝いました。

 Hurriyet
アンカラの記念式典


ダーダネルズ海峡の町チャナッカレでは、トルコ建国の父ムスタファ・ケマル・アタチュルクの記念碑に、ビュレント・アルンチ副首相が花輪を捧げました。

1915年4月25日、英仏連合軍は、オスマン帝国の首都イスタンブールを占領し、ロシアへの海路を確保するために、がりポリに上陸してきました。
しかし、アタチュルク率いるトルコ軍の奮戦によって、この試みは失敗に終わり、双方の群に多くの死傷者を出しました。

 hurriyet
現在のダーダネルズ海峡


3月18日のトルコ陸海軍の勝利はトルコ軍の勇名を世界に轟かせ、トルコ共和国独立のための戦いの重要な里標となりました。


  ネヴルスの祭りで、警察とクルド系の人々が衝突

東南部のディヤルバクルでは、クルド系政党・平和民主党(BDP)に率いられた何千何万の人々がネヴルスの祭を祝うために、祝祭に関する条例を無視して集まりました。

 Hurriyet

BDPのセラハッティン・デミルタシュ共同指導者やBDPの議員たち、オスマン・バイデミル市長らBDPの政治家たちに率いられた群集は、市の中央広場をめざして進み、警察と小競り合いの後、何人かが広場に集まりました。
「これは史上最大の市民の反抗行動です」と、BDPのアカト・アタ議員は自身のツイッターに書き込みました。

 Hurriyet

イスタンブールでは、ゼイティンブルヌのカズルチェシュメ地区に集まった何千人の人々を解散させるため、警察は催涙ガスと水砲を用い、100人以上が拘留されました。
警察発表によると、ディヤルバクルとイスタンブールで、警官を含む7人が負傷し、106人が拘留されました。

ここ何年か、ネヴルス祭は民族的な祝祭から、クルド系の人々の政治色の強い集会と化してきて、当局も警戒を強めています。


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アフガニスタンのヘリ墜落事故続報

2012年03月17日 | 国際
3月17日 昨日、アフガニスタンで国際治安支援部隊(ISAF)メンバーとして任務を遂行中だったトルコ軍のヘリコプターが、カブール近郊で民家に墜落、乗組員のトルコ軍人12人と地上の住民2人がなくなるという最悪の不幸な事件が起こりました。

 Hurriyet

「事件の原因は専門家の調査で明らかになるだろう」と空軍参謀がウエブサイトでコメントしました。
トルコ外務省は「アフガニスタンに対するトルコの支援はつづき、犠牲者は永久に記憶されるだろう」という声明文を発しました。
この悲劇的なできごとが、国際社会の治安を維持し、戦乱の国を再建する努力を阻むことはないと声明書は言っています。
軍の犠牲者の中には、少佐4人、大尉2人、下士官2人、軍曹1人がいました。
遺体はISAFの儀式の後、今日、トルコに空輸される予定です。

ISAFは事故の原因はまだ不明としていますが、ダヴトオール外相は原因は技術的障害とし、「ヘリの操縦士は民家を避けて緊急着陸しようと懸命に努力したが墜落した」と言っています。
イスメット・ユルマズ防衛相は調査の結果は公表されると語りました。
ギュル大統領は参謀長ネジュデト・オゼル将軍に電話し弔意を述べ、「トルコは友好国アフガニスタンの人々の支援をつづける」というメッセージも送りました。
エルドアン首相と野党CHPのケマル・クルチュダルオール党首も弔辞を送りました。

ヘリの落下を目撃したアフガン住民サイエド・カユムさんは「ヘリが突っ込んだのはレンガ造りの3階建ての家で、建物の一部は火で黒く焦げていました。ヘリの残骸が散らばっていました」と話しています。

アフガニスタン内務省は、死んだ住民は2人の少女で、1人の女性と1人の子供が負傷したことが確認されたと語りました。


   
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アフガニスタンでトルコ軍のヘリ墜落。トルコ兵12人死亡

2012年03月17日 | 国際
3月16日 新宿の「ケバブ家」で晩ご飯を食べていたら、オーナーシェフのオメルさんが「アフガニスタンでトルコのヘリが落ちたとテレビが言ってる」と言いました。
ウチに帰ってTVをつけたら、NHKニュースでやっていました。

 NHK

アフガンの首都カブール郊外で16日午前、国際治安支援部隊のヘリコプターが民家に墜落炎上したそうです。
乗組員12人が死亡、地上の住民2人も死亡しました。
ヘリはトルコ軍のもので、死亡したのもトルコ軍兵士です。

事故らしいということですが、痛ましい出来事です。Gecmis Olsun!
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自国民の逃亡防止のため、シリア政府は国境に地雷を埋めている

2012年03月16日 | 国際
3月15日 今日1日で、トルコ国内に逃げ込んできたシリア人は、将軍1人を含む約1000人と、トルコ外務省が発表しました。シリア暴動勃発から今日で1年になります。

 Hurriyet
難民のほとんどは子供と女性


シリア政府は自国民のトルコへの逃亡を防ぐため、難民たちが通る道沿いに地雷を埋めています。トルコ政府はこの暴挙を告発しています。
トルコに逃げ込んだシリア難民数は1万4700人に達したと外務省のスポークスマン・セルチュク・ウナル氏は記者団に語りました。
15日、ベシル・アタライ副首相も、シリア政府は難民の流出を防ぐため、トルコ国境近くに地雷を埋めていると、TVでコメントしました。

トルコ国境にたどりつくシリア難民は日ごとに増えていますが、ウナル氏は「シリア難民はもっと増えるだろうと思われるが、わが国はどんな事態にも対応します」と言っています。


   トルコのトラック運転手がシリアで死んだ

昨日、シリアのアレッポー近くで、トルコ人トラック運転手がシリア政府軍と反対派の銃撃戦に巻き込まれてなくなりました。

 Hurriyet

トルコのトラック群はイラクに荷物を運んだ帰り、午後4時頃、シリア政府軍と反対派の銃撃に巻き込まれたようです。
トラックの列は銃撃を避けようとしてコントロールを失い、ぶつかり合ったということです。
混乱の中でなくなったのはハサン・コチャクさん(48)。死因は車の衝突のショックか流れ弾かまだわかっていませんが、犠牲者の弟のメフメト・コチャクさん(34)は、「小型トラックに乗った狙撃兵たちがトラックの列に銃撃してきた」と言っています。


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混乱のシリアで、2人のトルコ人ジャーナリスト行方不明

2012年03月15日 | 国際
3月15日 4日前からシリアで行方不明になっている2人のトルコ人ジャーナりストの家族と友人たちが昨日、2人の情報を得るよう外務省に求めました。

 Hurriyet
アデム・オズキョセさん(左)とハミト・ジョシュクンさん

「2人の生命を案じています。彼らの目的はシリアの現状を正しく人々に伝えようということに過ぎません」と、「ミラト」紙のアリ・アダクオール編集長。

「ゲルチェク・ハヤト」誌の中東特派員で「ミラト」紙のコラムニストのアデム・オズキョセさんと、カメラマンのハミト・ジョシュクンさんは先週、トルコ東南部のハタイ県からシリアに入りましたが、2人と4日間、連絡がとれていないそうです。
3月10日に、北部の町イドゥリブから、オズキョセさんから連絡があったのが最後です。2人は13日にシリア軍に捕まったと、アダクオール編集長は言っています。

シリアのトルコ大使館が行方不明の2人の情報を得るようシリア当局と連絡をとっていると外務省は言っています。
ジャーナリストの家族たちは13日、外務省前に集まり、2人の安全な帰国を求めて、アンカラのシリア大使館を訪れました。
ダヴトオール外相は昨日、コンヤで「政府は2人の安全のために努力している。トルコ国籍を持つ者はシリア入国には特別の注意を払って欲しい」と記者団に語りました。

オズキョセさんは5年間シリアに住み、騒乱のため1年前、トルコに帰国しましたが、彼はシリアの反体制派のリーダーたちと親しいそうです。


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トルコもキプロス沖のガス田探索を始める

2012年03月13日 | 国際
3月13日 トルコは3月末頃、キプロス沖の石油・天然ガス田の探索を始めるだろうと、国営エネルギー社「トルコ石油会社」(TPAO)が昨日、発表しました。

 Hurriyet
天然ガス探索が行なわれているアメリカの「ノーブル・エナジー」社のプラットフォーム


キプロス沖に石油・天然ガス田が発見され、南北キプロス問題がますますこじれてきているのは、皆様ご存知のとおりです。
ギリシア・キプロスは2011年9月、イスラエルの保護の下、天然ガスの探索を始めました。しかも、探索を実際に行なっているのは、アメリカの「ノーブル・エナジー」社です。
「キプロス島はギリシア・キプロスだけの島ではないではないか」とトルコが怒るのは当然ですね。
「わが社は探索を始めます。そのための機器の輸送も始めました」とTPAOのメフメト・ウイサル社長。

トルコ・キプロスのデルヴィシュ・エルオール大統領は今日、トルコのギュル大統領とキプロスの石油・ガス田問題について話し合うため、アンカラに向かいました。
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大人気のTV番組の撮影隊が歴史的遺跡を傷つけた

2012年03月13日 | 文化
3月12日 16世紀の偉大なスルタン・シュレイマン大帝とその寵妃ヒュッレム・スルタンの生涯を描いた超人気TV番組「壮麗なる世紀」(Muhtesem Yuzyil)のことは皆様ご存知と思います。

 Hurriyet

その人気番組のプロデューサーが、撮影中、歴史的遺跡を損壊したとして、文化観光省に民事告訴されたそうです。

撮影隊は許可をとらずに、考古学的遺跡「ヤルムブルガスの洞窟」内で火を燃やし、台本に必要な池を掘ったというのです。
プロデューサーたち、番組の人気で、ちょっといい気になりすぎていたんでしょうね。
洞窟内で火を燃やす許可は下りないに決まっているから黙ってやっちゃったのかしら。
遺跡での撮影に許可が必要なのを知らないはずはありませんよね。

 Hurriyet
メリエム・サラ・ウゼルリ演じるヒュッレム・スルタン


番組の人気はトルコ国内にとどまらず、海外、とくにバルカン諸国に野火のように広がっているそうです。


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