夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『 桜華に舞え 』(1)

2016-09-16 00:14:08 | 宝塚観劇つれづれ




宝塚大劇場まで出かけて、みっちゃんと風ちゃんの退団公演を観てきました。
少し前に、最近のトップスターの退団公演は……駄作続き……と書きましたが、この『桜華に舞え』は佳作と言っていいと思います。
齋藤吉正センセとみっちゃんは相性がいいですしね。

さて、物語は、 “ 人斬り半次郎 ” の通り名で知られる桐野利秋の生涯を描いたものです。
会津戦争、明治維新、西南戦争……と移り変わっていく世の中を、それぞれの信念を貫いて生きる人々の物語です。
実在の人物、オリジナルの人物をうまく交差させて、いろいろな角度から、物語を創り出しています。
齋藤センセの上手い?ところは、あちこちに、泣かせるセリフを散りばめているところで、まんまとその罠にかかって、見事に泣かされました (T ^ T)
さらに、特筆すべきは……歌を聴いてストレスをまるで感じなかったことです‼️


みっちゃんの桐野利秋(半次郎)。
義と真心と勇気をいだき続けた半次郎は、苦労してトップになったみっちゃんにちゃんとあて書きされていると思いました。
おそらく、みっちゃんのように専科に3年も在籍したあとにトップスターになる生徒は、もう出ないでしょうね。
風ちゃんの吹優に対する想いとか、紅子さんの隼太郎との友情とか、美城れんさんの西郷隆盛への絶対的な崇拝とか、どれも自然に納得できる感情でした。
でもいちばんグッときたのは、隼太郎と袂を分かつ場面。
隼太郎から貰った香水をずっと持っていたというのも泣けました。
“ 本気の薩摩弁 ” は全部わかったわけではないけれど、雰囲気でなんとか(⌒-⌒; )
いうまでもなく、歌は絶対的に聴きやすいです (*^◯^*)

紅子さんは半次郎の幼なじみで衣波隼太郎。
半次郎と袂を分かつ場面での「俺が変わってしもうたんか?」という言葉にグッときました。
紅子さんの歌、上手くなっているよね。

かいちゃんは川路利良。のちに警察組織のトップになる人物です。
薩摩の出ではあるけれど、半次郎とはきっちりと袂を分かつ生き方をする人物。
揺らがない信念がはっきりわかる人物でした。
大警視の黒の制服もキリッと似合っています (*^◯^*)

まこっちゃんの八木永輝はオリジナルの人物で、薩摩に、特に桐野利秋に恨みを抱く、元会津藩士という設定です。
えーとね、ワタクシ、八木の気持ちがものすごくわかるのですよ。
何せ東北人ですから、会津藩に思い入れがあるし、薩長よりも幕府軍に肩入れしてしまうのだわ。
と、そんなことはどうでもいいのですが、ひとつ間違うと “ 桐野利秋への逆恨み ” になってしまう役を、まこっちゃんはちまちまとせず、堂々とした生き方として演じていたと思います。
これも、松平容保への義と真心と勇気よね。

西郷隆盛は美城れんさん。
退団が惜しまれてならない好演でした。
みっちゃんとも、あうんの呼吸で芝居ができる感じでしたね。
印象的なのは、半次郎が西郷に持って行った唐芋(さつまいも)を弟?がバカにしたのを窘めたセリフ。
それと、半次郎に鹿児島に帰ろうか?と相談した場面などです。
美城さんが退団したら、西郷とか「風共」のマミーとか「1789」のルイ16世とか、深刻ぶらずに軽快に演じられる生徒さんはいるのかな?

とりあえず主な男役さんについてだけになりましたが……いったんここまで。

もっと観たいのに、次は東京でおそらく11月です。

コメント (2)
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『NOBUNAGA ー下天の夢ー 』

2016-09-09 01:05:21 | 宝塚観劇つれづれ

まさおくんの最後の公演は、生で1回観て、千秋楽を映画館の中継で、と計画していましたら、台風で新幹線が止まり根性のないワタシは観劇を断念(涙)ということは以前書きました。
でも、岩手県や北海道での台風10号による大惨事をニュースで見ていると、たかだか半日の新幹線の運休を嘆いている場合ではありませんでした。
地震や水害の被災地が、再び被害に遭わないことを祈るのみです。
また雨が降っているのですよね (;_;)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なので『NOBUNAGA ー下天の夢ー』はLIVE中継が初見です。

まだ大劇場で公演している頃からきこえてきたのは……あまり良くない評判 (・_・;
出演者のではなく、作品そのものに対してね。
いわく、ストーリーがわかりにくい。いわく、ロルテスの出てくる意味がわからない。いわく、帰蝶の扱いが酷すぎる。いわく、何を歌っているのか聴き取れない。等など(涙)

そのような事を踏まえつつ、「歌劇」誌で舞台写真など見て解説を読んで、予習をちょっとしてから、映画館へGO!


で、結論から言うと、奇想天外ではあるけれど、なかなか面白いと思いましたよ (^o^)
ストーリーを追っていけないということについては、そうでもなかったです。
中継ですから観るべき人物を映すから、わかりやすかったのかな、と思います。
これは、NOBUNAGA讃歌、つまりまさおくん讃歌ですね。
ロルテス(珠城りょうくん)は自身の家名の復活のために、信長を討とうと計るが、武将たちの信長についていく心は揺るがない。それを感じたロルテスもまた、信長に心酔していく。
でね、信長を討った明智光秀が、専科に組替になる凪七瑠海くんというのがなんとも……大野センセに他意はないのでしょうけれど……

『舞音』のときは気になって仕方がなかった “ まさお節 ” ですが、これが今回は意外と気にならなかったです (^^)
演じているのが破天荒な信長だから?
衣装は、歌舞いたものから異国の軍服風味までいろいろ着ていましたが、まさおくんらしく、どれも着こなしていましたね。

たまきちくんは、3月に『激情』を観たときよりも風格が増していました。
立場が人を作る、という事ですね。

かちゃくんとみやるりくん。
ニコイチもこれで見納めですね。
でも2人の役、曖昧でした。
秀吉(美弥るりかくん)が信長に二心を抱くとはとても思えないので、みやるりちゃんのセリフには違和感ありありだし、明智の方は、本能寺の変があまりに唐突で Σ(・□・;)
ふたりとも歌えるのに、NOBUNAGAのロックテイストとはあまり相性がよくなかったかなぁ〜?

もっとわからないのは、信長と帰蝶の関係でした。
美濃を滅ぼさないと天下統一に進んでいけない信長と、美濃の斎藤道三の娘である帰蝶。
双方ともお互いを思いやってはいるようなのですよね……
帰蝶(いわゆる濃姫)については、史料がそんなに残っていないからといって、勝手な創作をしていいというものでもないと思いますけれど……くノ一を束ねる立場の帰蝶ですが、そもそもどうしてそうなったの?という初歩的なことがわかりません……
まさおくんの退団公演ですから、トップコンビにもっと華を持たせる演出がなかったものかと、不満です。
とは言え、男前のちゃぴちゃんはかっこいい!でも羽衣みたいな衣装はうーん (・_・;

私にとっては、こういう信長以外の人物の設定が「はあ?」だったり「有り得ない!」だったので、敵対したもののやがて心酔していったロルテスが、かえってわかりやすかったのでした。

わかりやすいといえば沙央くらまさんの将軍義昭。こまちゃんは美人さんだから、世間知らずでわがままな身分の高い役が似合います。狩衣が似合ってきれいですね。


衣装の担当は有村淳センセだったのですね。
娘役の衣装は、『新源氏物語』のものもありましたね〜。
すごく気になるのは、明らかに屋外の場面なのに、武将の妻たちが着物を引き摺っていること。一応、時代に即した衣装の場合はそういうことはちゃんとしてほしいなぁ、と思うのでした。


『NOBUNAGA』は大野センセ渾身のロックミュージカルだとは思うのね。
でも、舞台上でやりたい事が多過ぎて、つまり登場人物の多くに物語を持たせたために、心理描写が複雑になり過ぎて、焦点がぼけてしまった気がします。
できるだけ多くの生徒にちゃんとした役を!という座付き作家の気概はわかりますが。

何はともあれ、まさおくん、お疲れさまでした。
(千秋楽中継を観た時点では、まさか2日後に “ まさおシシィ ” の発表があるとは夢にも思いませんでしたね〜。ガラコンの詳細がなかなか発表されなかったのは、まさおくんの退団待ちだったのですね。)

100周年の壇上に並んだトップスターはこれで全員退団してしまいました。
いずれも……お芝居が……駄作……
かろうじて『一夢庵風流記』がまあまあだったかなぁ。






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白露 2016 @ひとりごとな《Diary 》

2016-09-07 21:33:33 | 日々のつれづれ



ちょっと冷んやりした風やすだく虫の音に、秋の訪れを感じる頃となりました。
日の入りが目立って早くなると、季節の移ろいに焦りがつのります。
あんなに「早く涼しくなぁれ!」と願ったのに、名残の陽射しを愛おしんでみたり、勝手なものですね。
まだまだ夏の疲れを引きずる毎日でしょうが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?


お手紙風に書いてみましたが、言葉が浮かばないし、うまく繋がらないものですね〜。
この文章を考えるのにけっこう時間がかかりました (苦笑)
ということで、9月7日は、草木の葉がつゆに光る白露です。


今月は、『エリザベート』月間です✨🌟
なんと‼️
一週間のうちに、宝塚と東宝の『エリザベート』を観るというかつてない経験をします。

それとゆうひさんの LIVE もあります 💖
ずっと、ゆうひさんの歌を聴きたかったのですよ〜。
ディナーショーは私にとっては敷居が高くて出かけられませんから、ふつうに LIVE というかコンサートをやってほしかったので、すごく嬉しい🎵

出かける日に台風が来ませんように‼️
飛行機がちゃんと飛びますように。
新幹線がちゃんと走りますように。


上の写真は、「ずんだカキ氷」。
和菓子屋さんのカフェにて。
カキ氷に、ずんだクリームと白玉とバニラアイスがのっていました。
美味しかったけれど、氷がとけるのがとても早かったのが、難点でした。

秋は果物の季節です。
千葉県産の豊水梨。
とても大きいのですが、大味ではなくシャキシャキとして瑞々しくて、ほどよく甘く美味しいです 😄
いつもどうもありがとうございます 🎶
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龍真咲 ラストデイ LIVE中継

2016-09-05 01:17:30 | ライブビューイング・配信

地元の映画館で、まさおくんのラストデイを見届けてきました。
シネコンのどのスクリーンを使うのか?と行ってみたら、約100人が入れるところでした。
まあ、東北の片田舎ですから、そんなものでしょう ^_^;
来月の宙組の千秋楽中継もこのスクリーンかな?



さてさて、まさおくん。
とてもとても爽やかで凛々しくてまさおくんらしいラストデイだったと思います。
公演の感想は別記するとして……
サヨナラショーや最後の階段降り、そしてご挨拶は、まさに正統派のタカラジェンヌのものでした。
緑の袴、白の胡蝶蘭の花束。
階段下りのご挨拶、そして何度もカーテンコールがあったので、どこで言ったか記憶が曖昧になっているのですが、印象的な事など。
海馬が衰えているので、言葉はあくまでもニュアンスです。

「命を賭けてここまでたどり着きました。」
「自分、がんばった❗️嬉しかったり、寂しかったり、悲しかったり、いろいろな感情が目まぐるしくおしよせてくる中で、自分、がんばった。」
「ここ(舞台上)から見る景色は、もうじゅうぶんに見ました。」
飛鳥組長が萌花ゆりあさんの結婚を発表したあと、「実は龍真咲は………………結婚……できませんでした」と組長に言わせて、くるくる回りながら、指輪のない左手を客席にむけるまさおくん (爆笑)
幕が上がるとまさおくんがひとり。ちゃぴちゃんを呼ぶ。今にも泣きそうになって出てくるちゃぴちゃんに「ありがとう」続いてたまきちくんを呼び「泣かない!」と喝を入れて、「これから愛希れいか、珠城りょうをよろしくお願いします。」
「宝塚は伝統を受け継ぐバトンを渡していく、すばらしいシステムがあるところ。自分がその責任を果たせてホッとしています。」
「まさきさん、大好き!」とか声がかかると「わたしは誰のものにもなりません❗️」←3度くらい言っていました(笑)
ファンの方たちに向かって「いろいろと退団の準備をしてくれてありがとう。」
月組恒例のジャンプの掛け声は、「龍真咲、バンザイ‼️」
最後に銀橋にひとりで出てきて、萌花ゆりあさんのフィアンセに「どうして青いジャケットを着てきたの?周りが白い中、目立ってましたよ」と突っ込む。「オーケストラボックスを挟んでの銀橋から見る景色は宝塚だけのもので…」と感慨深げ。「それではみなさん、また外でお会いしましょう。」で幕となりました。



ファンや組子に説教したり、自由にやりたい放題、というイメージがあったまさおくんですが、オモシロ話の端々に、自分は周りの人たちやファンの方々のおかげで、真ん中に立つことが出来たのだ、という気持ちが、はっきりと感じられました。
また自分を応援してくれた人たちが、これからもハッピーに輝いていられますように、とも何度か繰り返していました。
機会があったら、またお会いいたしましょう、だそうです。

まさおくんの第二の人生も輝かしいものでありますように‼️

2012年の4月に研12でトップになって4年とちょっと。
お披露目の『ロミオとジュリエット』と次の『ベルサイユのばら』までは、最近例を見ない “ 準トップ ” の存在が傍らにあり、決して恵まれたスタートではなかったと思いますが、その後は、きらきらオーラ✨満載の押しも押されぬトップスターに成長していきました ✨

これで100周年の式典に居並んだトップスターは全員退団しました。
娘役トップも残るは、ちゃぴちゃんとみりおんのみ。
常にどこかでバトンが受け継がれている宝塚です。

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