夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『NOBUNAGA ー下天の夢ー 』

2016-09-09 01:05:21 | 宝塚観劇つれづれ

まさおくんの最後の公演は、生で1回観て、千秋楽を映画館の中継で、と計画していましたら、台風で新幹線が止まり根性のないワタシは観劇を断念(涙)ということは以前書きました。
でも、岩手県や北海道での台風10号による大惨事をニュースで見ていると、たかだか半日の新幹線の運休を嘆いている場合ではありませんでした。
地震や水害の被災地が、再び被害に遭わないことを祈るのみです。
また雨が降っているのですよね (;_;)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なので『NOBUNAGA ー下天の夢ー』はLIVE中継が初見です。

まだ大劇場で公演している頃からきこえてきたのは……あまり良くない評判 (・_・;
出演者のではなく、作品そのものに対してね。
いわく、ストーリーがわかりにくい。いわく、ロルテスの出てくる意味がわからない。いわく、帰蝶の扱いが酷すぎる。いわく、何を歌っているのか聴き取れない。等など(涙)

そのような事を踏まえつつ、「歌劇」誌で舞台写真など見て解説を読んで、予習をちょっとしてから、映画館へGO!


で、結論から言うと、奇想天外ではあるけれど、なかなか面白いと思いましたよ (^o^)
ストーリーを追っていけないということについては、そうでもなかったです。
中継ですから観るべき人物を映すから、わかりやすかったのかな、と思います。
これは、NOBUNAGA讃歌、つまりまさおくん讃歌ですね。
ロルテス(珠城りょうくん)は自身の家名の復活のために、信長を討とうと計るが、武将たちの信長についていく心は揺るがない。それを感じたロルテスもまた、信長に心酔していく。
でね、信長を討った明智光秀が、専科に組替になる凪七瑠海くんというのがなんとも……大野センセに他意はないのでしょうけれど……

『舞音』のときは気になって仕方がなかった “ まさお節 ” ですが、これが今回は意外と気にならなかったです (^^)
演じているのが破天荒な信長だから?
衣装は、歌舞いたものから異国の軍服風味までいろいろ着ていましたが、まさおくんらしく、どれも着こなしていましたね。

たまきちくんは、3月に『激情』を観たときよりも風格が増していました。
立場が人を作る、という事ですね。

かちゃくんとみやるりくん。
ニコイチもこれで見納めですね。
でも2人の役、曖昧でした。
秀吉(美弥るりかくん)が信長に二心を抱くとはとても思えないので、みやるりちゃんのセリフには違和感ありありだし、明智の方は、本能寺の変があまりに唐突で Σ(・□・;)
ふたりとも歌えるのに、NOBUNAGAのロックテイストとはあまり相性がよくなかったかなぁ〜?

もっとわからないのは、信長と帰蝶の関係でした。
美濃を滅ぼさないと天下統一に進んでいけない信長と、美濃の斎藤道三の娘である帰蝶。
双方ともお互いを思いやってはいるようなのですよね……
帰蝶(いわゆる濃姫)については、史料がそんなに残っていないからといって、勝手な創作をしていいというものでもないと思いますけれど……くノ一を束ねる立場の帰蝶ですが、そもそもどうしてそうなったの?という初歩的なことがわかりません……
まさおくんの退団公演ですから、トップコンビにもっと華を持たせる演出がなかったものかと、不満です。
とは言え、男前のちゃぴちゃんはかっこいい!でも羽衣みたいな衣装はうーん (・_・;

私にとっては、こういう信長以外の人物の設定が「はあ?」だったり「有り得ない!」だったので、敵対したもののやがて心酔していったロルテスが、かえってわかりやすかったのでした。

わかりやすいといえば沙央くらまさんの将軍義昭。こまちゃんは美人さんだから、世間知らずでわがままな身分の高い役が似合います。狩衣が似合ってきれいですね。


衣装の担当は有村淳センセだったのですね。
娘役の衣装は、『新源氏物語』のものもありましたね〜。
すごく気になるのは、明らかに屋外の場面なのに、武将の妻たちが着物を引き摺っていること。一応、時代に即した衣装の場合はそういうことはちゃんとしてほしいなぁ、と思うのでした。


『NOBUNAGA』は大野センセ渾身のロックミュージカルだとは思うのね。
でも、舞台上でやりたい事が多過ぎて、つまり登場人物の多くに物語を持たせたために、心理描写が複雑になり過ぎて、焦点がぼけてしまった気がします。
できるだけ多くの生徒にちゃんとした役を!という座付き作家の気概はわかりますが。

何はともあれ、まさおくん、お疲れさまでした。
(千秋楽中継を観た時点では、まさか2日後に “ まさおシシィ ” の発表があるとは夢にも思いませんでしたね〜。ガラコンの詳細がなかなか発表されなかったのは、まさおくんの退団待ちだったのですね。)

100周年の壇上に並んだトップスターはこれで全員退団してしまいました。
いずれも……お芝居が……駄作……
かろうじて『一夢庵風流記』がまあまあだったかなぁ。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白露 2016 @ひとりごとな《... | トップ | 『 桜華に舞え 』(1) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宝塚観劇つれづれ」カテゴリの最新記事