大劇場で『ベルサイユのばら・フェルゼン編』の通常ver.を観てきました
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特出ver.との大きな違いは、
・アンドレの毒殺ワイン
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・フィナーレの「小雨~」がない
・第2幕に、国境越えをするフェルゼンとジェローデルの新場面がある
・フェルゼンの新曲「
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で、新場面
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スウェーデンに帰っていたフェルゼンのもとを、ジェローデルが訪れる。
目的は王家の人々の救出の協力の要請。(ここまでは今までもあった場面。)
ふたりはフランスを目指すが、国境守備兵たちに阻止され、剣を抜いて一戦交え、国境を突破する。
フェルゼンが剣を抜くまでに、国境守備隊長らしきジェファソン(蓮城まことくん)と、よくわからない不毛な会話が延々と続くのですが
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ジェローデルが戦うために剣を抜いたのは、舞台では初めてでは
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軍服ではありませんが、大好きキャラ
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しかもあそこは、峰打ちとかではなく、人殺しも辞さぬ設定らしいです
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夢乃聖夏ちゃんがジェローデルにキャスティングされた時、意外だったのですね。
ちょっと熱すぎるのでは
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でも
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ともみんの「君はなんということを
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今までで、いちばん力強く、説得力があったのです。
ジャルジェ将軍が、オスカルの婿候補として認めるならば、軍人としても優秀な人材でなくてはならないはず。
ともみんのジェローデルは、それを体現していると思いました。
今回のジェローデルは「身を退きましょう」もなければ、通常ver.では、オスカルとの結婚話が持ち上がった、という説明さえありません。
原作をよく知らない観客の眼には、近衛時代のオスカルの優秀で忠実な部下として映るのです。
だから、軍人としての力強さを前面に出したジェローデルになりワタクシ的には、ともみんはなかなか嵌まっていた気がします。
アンドレに対し「お前の左目は見えない」と言い放つともみんジェローデルも好きです。
ジェローデルのオスカルへの気持ちが現れる場面は、ここしかないのですよね。
アンドレの心を傷つけることを承知で冷酷に言い放つ…オスカルは君ではなく、自分が守るのだとアンドレに宣言する。しかし逆にジェローデルはアンドレの真摯な思いにうちのめされる。(で、焦った
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この場面のジェローデルは、平民の従卒であるアンドレと、ちゃんと人間同士の会話をしていて、気持ちがいいです。
貴城けいさんのジェローデルがとても好きだったので、観る前は“熱いのはジェローデルではない
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でも、ともみんを観て、新しいジェローデルの一面を発見した気持ちです
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戦うジェローデルは嬉しいけれどね
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フェルゼンもジェローデルも軍人なのだから、長旅をするのに、護身用に剣と銃は持ち歩くはずなのに、丸腰とは
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まじめな話、フェルゼンは当時のスウェーデン国王グスタフ3世の信頼が篤く、革命で混乱するフランスへ行くことを、“力づくで阻止”されるような“スウェーデンの恥”である“お尋ね者”ではありません
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そこまで歴史をねじ曲げなくてもいいのではないですか?
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犯罪者扱いされるフェルゼンを観ているのは、辛いものがあります
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強硬な反革命派であるグスタフ3世が、内情を探らせるためにフェルゼンをフランスに送り出した、というのが、史実のようです。